2011年10月20日発行( 第23号)
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目 次
1. 企業会計基準委員会の概要(第 230 回~第 231 回)
2. EFRAG に対する ASBJ のコメント
3. FASB との第 11 回定期協議を東京で開催
4. 第
12回各国基準設定主体( NSS )会議に西川委員長が出席
5. 2011 年世界会計基準設定主体( WSS )会議に西川委員長が出席
6. 第 13 回基準諮問会議を開催
7. FASF セミナー「四半期報告書作成上の留意点 ( 平成 23 年 9 月第 2 四半期提出用 ) 」
を開催
8. お知らせ
≪ ご 注意 ≫本 文中 のハ イパ ーリ ンク 先 につ きま して は、 一部 、財 務会 計基 準機 構 の会 員限 定 サイトと なってお り、一 般の皆 様にはご 覧頂けな いこと もござい ます。あらか じめご了 承 ください 。
1. 企 業 会 計 基 準 委 員 会 の 概 要 ( 第
230 回 ~ 第 231 回 )
1)第230回(2011年8月26日 開催) a. 特 別 目的 会社 専門 委員 会に おけ る検討
状況
b. IFRS第9号 の 適用日延 期(公開草案) c. EFRAG影 響度分 析コメント対 応 a. 第229回 に 引き続き、IFRS第10号 が公
表され たことに伴い 、現行の 日本基準との 相違点 及び日本 にIFRS第10号 の考え方 を導入 した場合の影 響のうち 、潜在的議決 権 の 取 扱 い に つ い て の 検 討 が 行 わ れ ま し た。
支 配 の 判 定 に 際 し て の 潜 在 的 議 決 権 の 取扱い について 、IFRS第10号の 前のIAS 第27号 では、潜在的議決権 の存在の考慮 が必 要(他の 当事者保有 分の考慮も 必要) とされ ており、IFRS第10 号は、この考 え方を 引き継いでい ます。
また 、潜在的 議決権をどうい った場合に 考慮す るのかについ て、IAS第27号 では、 現 在 行 使 可 能 で あ れ ば 考 慮 要 因 と し て い たのに 対して、IFRS第10 号では、実質 的 な 権 利 で あ れ ば 支 配 の 考 慮 要 因 と な る として 、より幅広に これを捉えて います 。
日本基 準では、IFRS第 10 号のような 定めは なく、潜在 的議決権は 、支配の判定 に際し て考慮されて いないため、IFRS第 10 号 と同様 の取扱いの必要 性等の検討が 行われ ました。
b. IASBがIFRS第9号「 金融商品 」の強制 適 用 日 を 延 期 す る 公 開 草 案 を 公 表 し た こ とにつ いての説明が 行われました 。 公 開草案は 、現在 、2013年1月1日以
後 開 始 す る 事 業 年 度 と し て い る 強 制 適 用 開始を 、2015年1月1日以 後開始する事 業年度 に延期するこ とを提案して います 。 c. 2011年1月 に欧州 財務報告助言 グループ
(EFRAG)から公表され た討議資料「会 計基 準の影響 に関する検 討」( コメント期 限:2011年 8月31 日)に ついて事務局 で 取 り ま と め た コ メ ン ト 案 の 説 明 が 行 わ れまし た。
2)第231回(2011年9月21日 開催) a. IASBア ジ ェンダ協議文 書
b. IASB公 開 草案「IFRSの 年次改善」に 対する コメント対応
c. 連 結 ・ 特 別目 的 会社 専 門 委員 会 にお け る検討 状況
d. 金 融商品専門 委員会におけ る検討状況 a. 2011年7月 にIASBか ら公表され た「ア ジェン ダ協議 2011」の概要 説明が行われ ました 。
「アジ ェンダ協議 2011」 は、IASB 作 業 計 画 の 戦 略 的 方 向 性 と 全 体 的 な バ ラ ン スとと もに、今 後 3 年間の 個々のプロジ ェ ク ト ま た は ア ジ ェ ン ダ 領 域 の 優 先 順 位 に 関 し て の 意 見 を 求 め る こ と を 目 的 と し たもの です。
b. IASB か ら公 表された IFRSの 年次改善 に 係 る 公 開 草 案 の 紹 介 と そ の 対 応 が 検 討 されま した。公開草 案では、5つの基準に 関する7つの修正案 が提案されて います。 c. IFRS第11号 「共 同支配の取決 め」の概
要説明 が行われまし た。
d. 金 融 商 品 に 係 る 検 討 事 項 の う ち 、IASB 公開草 案「IFRS第9号の強 制発効日」に 対する コメント対応 、IASBでの検討状況
(ヘ ッジ会計 )、分 類・測定に 係る検討状 況 の 整 理 に 寄 せ ら れ た コ メ ン ト へ の 対 応 の検討 が行われまし た。
「IFRS第9号の 強制発効日 」に関する 公開草 案へのコメン ト検討では 、適用日の 延 長 を 条 件 付 き で 認 め る 方 向 で 検 討 さ れ
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ていま す。
ヘッジ 会計の検討で は、IASBでの検討 状況の うち、FVOCI指定の 資本性金融商 品をヘ ッジ会計の対 象としたこと 等、公開 草 案 か ら 変 更 の あ っ た 部 分 を 中 心 に 事 務 局より 報告が行われ ました。
検 討 状 況 の 整 理 に 寄 せ ら れ た コ メ ン ト 対応に ついては 、金融商品の 当初認識時に おいて 、取引 価額が公正価値 と著しく異な る場合 の会計処理の 検討が行われ ました 。
2. EFRAG に 対 する ASBJ の コメン
ト
企 業 会 計 基 準 委 員 会 (ASBJ) は 、 EFRAG が コ メ ン ト を 募 集 し て い た 討 議 資 料「 会計 基準 の影 響 に関 する 検討 」 に対し 、2011年8月31日 付けで コメン トを提 出しています 。
3. FASB と の 第 11 回 定期協議 を東京
で 開催
ASBJ と 米 国 財 務 会 計 基 準 審 議 会 (FASB)の 代表者は、2011年8月18日 及 び 8月19日に、 東京で第 11回 定期 協議を 開催しました 。
本会議 において、両 者は、お互い のプ ロジェ クトの最新状 況を確認し 、FASB と IASB が 取 り 組 む 、以 下 の個 別 プ ロ ジ ェ ク ト に つ い て の 意 見 交 換 を 行 い ま した。
(1) 金融商品(FASB とIASB に おい て 直 近で 議論 され てい る金 融資 産の信 用減損 モデル、及 びFASB に おいて議 論 が 継続 され てい る分 類と 測定 につい て)
(2) 収益認識(FASB とIASB に より 2011 年 第 3 四半 期(*)に公 表予 定の再
公開草 案に向けた検 討状況につい て)
( 3 ) リ ー ス (FASB と IASB に よ り 2011 年 第 4 四半 期(*)に公 表予 定の再 公開草 案に向けた検 討状況につい て)
(4 )保険契約(保険契約負 債の再測定か ら生じ る変動の影響 等の会計処理 )
両者は 、このような 継続的な議論 によ り相互 理解を深める ことは、ASBJ 及 び FASB そ れ ぞ れ の ボ ー ド に お け る 今 後 の審議 や、改善を図 るべき重要な 項目に 関 し て IASB と と も に進 め てい る 高 品 質 な 会 計 基 準 の 開 発 に 寄 与 す る も の と 考えて います。両者は、引き続き 、直面 す る 課 題 や 今 後 想 定 さ れ る 懸 案 事 項 に つ い て 意 見 交 換 し て い く こ と と し て い ます。
(*)2011年9月30日時点のIASBの 作
業計画 上、収益認識 は 2011年 第 4 四半期 に、リースは 2012年 上半期 に 、各々再公開 草案を公表予 定とさ れてい ます。
4. 第 12 回 各 国基準 設定主体 ( NSS )
会 議に西 川委員 長が出 席
2011年9月12日及び13日の2日間に わたり 、ウィ ーン( オーストリア )にて第 12回 各国基準 設定主体(NSS)会議が開 催され ました 。オーストリア 会計基準委員 会主催 のもと、英国、米国、カナダ、フラ ンス、ドイ ツ、オーストラリア、韓 国、イ ンド、マ レーシア等 計30ヶ国・地域の会 計基準 設定主体 と EFRAG 等の関係機関 から総 勢63名の参加が ありました 。ASBJ からは 、西川 委員長 、加藤副委員 長、野村 委員 、小賀坂主席研 究員、吉岡研 究員の5 名が参 加しています 。
本会議 は、各 設定主体が取り 組んでいる 研 究 プ ロジ ェク ト に関 す る議 論や 、IASB
の 基 準 開 発 へ の イ ン プ ッ ト や サ ポ ー ト を 行うこ とを目的とす るものであり 、今回は 以 下 の テ ー マ に つ い て 議 論 が 行 わ れ ま し た。
議 題 担 当
9月12日 (月)
1 IASB作 業計画 カナダ
2
各国の 時事的な問題 -
(1)金融商品関 係 香港、FASB、 EFRAG
(2)勘定単位 カナダ
(3)新興経済国ワーキンググループ(EEG) IASB
(4)IFRS第1号 の 修正 韓国
3 法人所 得税 EFRAG
4 IASBア ジェン ダ協議 IASB、 カナダ 、イ ン ド 9月13日 (火)
5 NSS会 議の運 営について 議長 6 ベ ス ト プ ラ ク テ ィ ス に 関
する文 書
オーストラリア、 フラン ス 7 真実か つ公正なる概 観 イギリ ス
8
各 地 域 グ ル ー プ か ら の 報 告
AOSSG EFRAG GLASS PAFA 9 事前 及び 事後 の基 準 のレ ビュー フラン ス 10 基準設 定の フレー ムワ ーク オーストラリアア
5. 2011 年 世界 会計基 準設定主 体 (WSS)
会 議に西 川委員 長が出 席
2011年9月15日及び16日の2日間に わ た り 、 ロ ン ド ン で 世 界 基 準 設 定 主 体
(WSS)会議が開 催されました 。WSS会 議は 、IASBが 世界各国・地域の会計基準 設 定 主 体 と の 意 見 交 換 の た め 毎 年 秋 に 開 催して います。
今回の WSS会議 は、約50ヶ国・地域 の会計 基準設定主体 から 100 名超が参加 してい ます。ASBJ からは、西川 委員長、 加藤副 委員長、野 村委員、吉 岡研究員が出 席しま した。IFRS導入上の 問題に関する 報告 、IASBのプロジェクト 計画や最近の 問題意 識に関する説 明、プロ ジェクトのア ップデ ート、小グループに分 かれてのディ スカッ ションが行わ れました 。議題は以下 のとお りです。
【9月15日】
Hoogervorst議長による 挨拶
経験の 共有
IASBの 将来のアジェ ンダ
プロジ ェクトアップ デート
小グル ープに分かれ ての議論
各グル ープからのフ ィードバック
適用後 レビュー
プロジ ェクトアップ デート
小グル ープに分かれ ての議論
各グル ープからのフ ィードバック
【9月16日】
早朝個 別セッション
IFRS解 釈のプ ロセスと適用
中小企 業(SME)向けIFRSの導 入
XBRL IFRSタ ク ソノミー
横断的 な測定に関す る論点
個別セ ッション①
新基準 及びスタッフ ドラフトのア ップデ ート(IFRS第9号)
小規模 グループディ スカッション
(概念 フレームワー ク、連結:投 資企業 、排出量取引 、開示)
個別セ ッション②
新基準 及びスタッフ ドラフトのア ップデ ート(IFRS第10号 、IFRS 第11号、IFRS第12号、IFRS第13
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号、収 益・リースプ ロジェクト)
小規模 グループディ スカッション
(概念 フレームワー ク、連結:投 資企業 、排出量取引 、開示)
6. 第 13 回 基 準諮問会 議を開 催
2011年9月5日、第13回 基準諮問会 議が行 われました。 本年 5 月に開催され た理事 会において 第 3 代の 基準諮問会議 議長に 就任された野 崎邦夫(住友化 学(株) 常務執 行役員)議 長の下、定 款に基づき副 議長に 手塚仙夫(有限責任監 査法人トーマ ツ パ ートナー )委員を指名 し承認されま した。会議で は、ASBJの最近の活 動状況につ いての 報告の後、ASBJのプ ロジェクト計 画 表 の 今 後 の 取 扱 い な ど に つ い て 意 見 交 換が行 われました。
その後 、国際 対応活動におけ る本年の予 定等に ついて説明が 行われました 。
7. FASF セ ミ ナー「 四半期報 告書作
成 上の留 意点 ( 平 成 23 年 9 月第 2
四 半期提 出用 ) 」 を開催
FASFで は、9月5日より 東京(3回)、 大阪、名古 屋、福岡、札幌、仙台、金沢、 広島、 高松の全国9都市にて11回 にわ た っ て 「 四 半 期 報 告 書 作 成 上 の 留 意 点
(平成 23年 9月第 2四半 期提出用 )」
のセミ ナーを開催し ました。当セ ミナー では、併せて金融庁 の担当者から「ディ ス ク ロ ー ジ ャ ー 制 度 を 巡 る 最 近 の 動 向 等」に ついての説明 が行われまし た。
セミナ ーの参加者は、延べ約4,000人 と関係 者の関心の高 さを窺わせる 、盛況 なもの となっていま す。
8. お 知 らせ
1)刊行物のご案内
① 機関誌 「季刊 会計 基準」第 34 号
(2011年9月15日 刊行 )
【主な 内容】
特集:ASBJ/FASF設 立10周年
「設 立10周年を迎えて」…萩原敏 孝FASF理 事長
「ASBJ の活動の 成果と今 後の展 望」… 西川郁生ASBJ委 員長 他
「これ からの ASBJの活 動に期待 す る 」 … 安 藤 英 義 専 修 大 学 教 授 他
Accounting Square:“IFRSと 各国の 基準設 定主体”…鶯 地隆継IASB理事
特別企 画:「IFRS実 務対応グ ループの 活動~ 減価償却方法 、退職給 付信託に ついて ~」…小賀坂 敦 ASBJ 主席研 究員
② 四半 期 報告 書 の作 成要 領 (平成 23 年9月 第2四半 期提出用)
本書で は、平成 23年 9月第 2四半 期 提 出用 の四 半期 報告 書を 作成 する上 で の 各項 目の 記載 事例 や根 拠条 文等の ほ か 、作 成上 の留 意点 を掲 載し ていま す。
※ご購 入はこちら。
※第 30号よ り、FASF 会員の皆様 は、 季 刊 会 計 基 準 に 掲 載 さ れ る 記 事 がホ ー
ムペー ジ(会員専 用サイト)よりご覧に なるこ とができます。どうぞ ご利用くだ さい。
2) ASBJ Webセミナ ーのご案内
ASBJ/FASFで は、FASF会員 の皆様が ASBJの 開発する会計 基準やASBJ/FASF の 活 動 を よ り 分 か り や す く 効 率 的 に 理 解 してい ただくために 、ASBJ Web セ ミナ ーをホ ームページ(会員専用サ イト)で提 供して います。
最近で は、7月 19 日に実施さ れた第 1 回ASBJオ ープン・セミナー2011の 模様 を期間 限定(2011年11月27日 ま で)で 掲 載 し て い ま す の で 会 員 の 皆 様 は ど う ぞ ご利用 ください。
3 ) IASB Update ( 和 訳 ) の ホ ーム
ペ ージ掲 載開始
IASBでは 、概ね1~2カ月 に1回程 度 の 回 数 で 基 準 開 発 の 情 報 提 供 と し て
「IASB Update」をIASBのホ ームペ ージ上 で提供してい ます。ASBJで はこ こ の よ う な 情 報 を 判 り や す く 提 供 す る サービスとして、この度「IASB Update」に ASBJが独自に対訳 したも の を ホ ー ム ペ ー ジ に 掲 載 す る こ と と い たしま した。最新の内容 は7月及び9月 に公表 されたものに なります。
な お、当分の 間、同情報 の提供は会員 限定と させていただ きます。FASF会 員 の皆様 のご利用をお 待ちしていま す。
“ASBJ Newsletter”(第23号)
2011年10月20日発行 発行:企業会計基準委員会/
公益財団法人 財務会計基準機構 東京都千代田区内幸町2-2-2 富国生命ビル20階
編集・発行人:下村昌作 制作:広報プロジェクトチーム 禁無断転載
※ご意見・ご要望は下記までお寄せください。 E-mail : [email protected]
Fax : 03-5510-2712