• 検索結果がありません。

土屋意見陳述 大阪 障害者自立支援法訴訟 全国弁護団

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "土屋意見陳述 大阪 障害者自立支援法訴訟 全国弁護団"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

はじめまして土屋久美子と申します。

今回提訴にいたった経過を述べさせて頂きます。宜しくお願いいたします。

私は盲目というハンディーキャップを持ちこの世に生を受け43年間生きて来ました。 だから光、色、人の顔の表情などを見る事ができず、外の風景や部屋の中の明暗さえも感じ ることができません。

日常生活においても料理や掃除、郵便物や書類の整理読み書きなど生活の大半をホームヘ ルパーさんにお願いしなければなりません。調理についても 卵焼きを自分で作ろうとし て形が整わず卵がばらばらになり焼け焦げ手に火傷を負った こともありました。てんぷら を揚げようとして油がはね、火が引火して火事になる寸前という体験もしました。本当に命 拾いをした出来事でした。自宅に郵便物が届いても何の郵便物なのかさえも分かりません。 役所から届く福祉課からの郵便物にも点字が打たれてはいない ものが大半です。ホームヘ ルパー制度が利用できなければ私の生活は成り立ちません。

また、ガイドヘルパー制度が有効に利用できなければ家から1歩も一人では外出する事も できません。自宅から裁判所に今日も訪れましたが、これも一人では絶対にできません。ス ーパーに出かけても何処に商品がおいてあり何がいくらで売られているのかさえもわかり ません。ガイドヘルパーさんや手引きのボランティアさんがいてくださらなかったら私の 日常生活はどうにもこうにも成り立ってはいかないのです。

とにかく私の日常生活はヘルパーさんの存在が不可欠なのにその利用料を どうして私が個 人負担しなければ成らないのかが私には全く理解できません。 目の見える人たちがスーパ ーに歩いて行ったり、郵便物を読むのにお金を支払うという事はありません。

それに加え、ヘルパーさんの利用時間が決められた時間数を越えると1割負担 どころでは なく、全額負担なので、決められた時間数のなかでヘルパーさんにしてもらわなければなら ない事柄をあれやこれやと考えていると頭が痛くなりパニックを起こしそうになります。 余りにも与えられている時間数が少ないからです。いつも「あと何時間残っているかなあ。」 と考え、余暇より金融機関、金融機関より病院への通院と優先順位を考えて行動しなければ ならないので社会活動や習い事がしたくてもどうすることもできません。このような不便 な生活を強いられているので最近は外出を楽しいと思える心の余裕さえ失っています。 収入の面では治療院の経営もうまくいかず、患者さんも激減して来ましたので生活は逼迫 しています。また、私には私学に通っている高校生の子供の学費が高く堺市の私学援助金も 支給されず、私一人の経済力では遣り繰りが本当に大変です。

私にとっての1割負担はかなり重いものになっており先行き将来の不安を感じずには入ら れません。

(2)

とが視力がなくては不可能な事ばかりです。けれどそんな環境にも負けないで一人で生き ていくための自立とは人の援助や支えを自分で最大限うまく利用して遣り繰りする事だと 私は思うのです。

参照

関連したドキュメント

三〇.

(( .  entrenchment のであって、それ自体は質的な手段( )ではない。 カナダ憲法では憲法上の人権を といい、

いしかわ医療的 ケア 児支援 センターで たいせつにしていること.

法制執務支援システム(データベース)のコンテンツの充実 平成 13

(※1) 「社会保障審議会生活困窮者自立支援及び生活保護部会報告書」 (平成 29(2017)年 12 月 15 日)参照。.. (※2)

その後 20 年近くを経た現在、警察におきまし ては、平成 8 年に警察庁において被害者対策要綱 が、平成

化管法、労安法など、事業者が自らリスク評価を行

イ 障害者自立支援法(平成 17 年法律第 123 号)第 5 条第 19 項及び第 76 条第