中国人民元の対ド ル・ レート の推移について
井村 雄一
譲原 徹
目次
中国人民元と は
対ド ルレート の推移
急上昇の原因
人民元の切り 上げ
総括
中国人民元と は
中華人民共和国の通貨
およそ日本円にし て1 元=約1 4 円
為替制度
2005 年 7 月、 通貨バスケッ ト による管理フ ロート を導入
事実上の人民元切り 上げが発生
用語解説
管理フ ロート 制
基準と なる交換レート を設定
固定為替相場制と 変動相場制の中間的な制度
タ イ などで採用
通貨バスケッ ト 制
自国の通貨を複数の外貨に連動し たレート にする固定相場制
通貨の構成比の計算方法や、 市場介入が複雑
透明性が損なわれる
シンガポールやロシアが採用
対ド ルレート の推移
1993年までは徐々 に減少
1994年に急激に減 少
以降ほぼ横ばい
急上昇の原因と 中国為替相場の歴史( 1 )
固定相場制( 1949 年 - 1971 年)
海外との取引はほとんどなかった
通貨バスケッ ト 制( 1972 年 - 1980 年)
アメリカとの国交正常化を機に、12の通貨によるバスケット制へと移行
1974年には1ドル=3.0元を割り込むなど、歴史上で最も元高になった期 間
二重相場制( 1981 年 - 1993 年)
貿易外取引における公定レートと貿易取引における実勢レートが並存
急上昇の原因と 中国為替相場の歴史( 2 )
管理フ ロート 制( 1994 年 - 1997 年)
公定レートを市場レートに統合する形で為替レートを一本化
外国為替市場の発足により、管理フロート制へと移行
固定相場制( 1997 年 - 2005 年)
表向きは管理変動相場制
人民元のレートは事実上の固定相場制・ドルペッグ制(連動制)
管理フ ロート 制・ 通貨バスケッ ト 制( 2005 年 - )
小幅な振幅ながら徐々に上昇
2006年5月15日には12年ぶりに1ドル=8元を超えた
人民元の切り 上げ
2005 年 7 月に人民元の切り 上げ
約 2.1% ( 1 ド ル =8.28 元から 1 ド ル =8.11 元へ)
通貨バスケッ ト 制
米ド ル以外にも 11 の通貨と 為替取引
総括
中国の今後の行方
安価な労働力による低コスト・低価格の大量生産 安価な労働力による低コスト・低価格の大量生産
元の切り 上げ
元の切り 上げ
中国へ進出する海外企業は減少
同時に輸出量の減少を招く
中国へ投資するためのコスト上昇 中国へ投資するためのコスト上昇