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第12準備書面(主張の概要) 過去の発言等/沖縄県

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1 平 成 2 7 年 ( 行 ケ ) 第 3 号

地 方 自 治 法 第 2 4 5 条 の 8 第 3 項 の 規 定 に 基 づ く 埋 立 承 認 処 分 取 消 処 分 取 消 命 令 請 求 事 件

原 告 国 土 交 通 大 臣 石 井 啓 一

被 告 沖 縄 県 知 事 翁 長 雄 志

12

準 備 書 面

平 成 2 7 年 1 2 月 2 8 日

福 岡 高 等 裁 判 所 那 覇 支 部 民 事 部 Ⅱ C 係 御 中

被 告 訴 訟 代 理 人

弁 護 士 竹 下 勇 夫

弁 護 士 加 藤 裕

弁 護 士 亀 山 聡

弁 護 士 久 保 以 明

弁 護 士 仲 西 孝 浩

弁 護 士 秀 浦 由 紀 子

(2)

2

被 告 指 定 代 理 人

町 田 優

池 田 竹 州 城 間 正 彦

神 元 愛

知 念 宏 忠

中 山 貴 史

川 満 健 太 郎

島 袋 均

桃 原 聡

吉 元 徹 成

赤 崎 勉

多 良 間 一 弘

粟 屋 龍 一 郎

佐 久 川 礼

(3)

3

は じ め に

本 書 面 に お い て は 、 被 告 主 張 の 概 要 を 一 通 に ま と め 、 以 下 の 順 序 で 述 べ る こ と と す る 。

第 1 章 に お い て は 、 仲 井 眞 弘 多 前 沖 縄 県 知 事 に よ る 公 有 水 面 埋 立 承 認 に 至 る 経 緯 に は 、 不 自 然 ・ 不 合 理 な 点 が 多 々 存 し た も の で あ り 、 承 認 に 至 る 審 査 過 程 に 問 題 点 が 存 し た こ と を 述 べ る 。

第 2 章 な い し 第 4 章 に お い て は 、地 方 自 治 法 第 245 条 の 8 に 定 め る 要 件 が 認 め ら れ ず 、 原 告 の 請 求 に は 根 拠 が な い こ と を 示 す 。

地 方 自 治 法 245 条 の 8 第 1 項 は 、①「 そ の 所 管 す る 法 律 若 し く は こ れ に 基 づ く 政 令 に 係 る 都 道 府 県 知 事 の 法 定 受 託 事 務 の 管 理 若 し く は 執 行 が 法 令 の 規 定 若 し く は 当 該 各 大 臣 の 処 分 に 違 反 す る も の が あ る 場 合 ( 又 は 当 該 法 定 受 託 事 務 の 管 理 若 し く は 執 行 を 怠 る も の が あ る 場 合 )」 で あ っ て ( 以 下 、 こ の 要 件 を 「 法 令 違 反 」 と い う 。)、 ② 同 条 所 定 の 措 置 以 外 の 方 法 に よ っ て 「 そ の 是 正 を 図 る こ と が 困 難 で あ 」 る こ と ( 以 下 、 こ の 要 件 を 「 他 の 是 正 措 置 の 不 存 在 」 と い う 。)、 ③ 「 そ れ を 放 置 す る こ と に よ り 著 し く 公 益 を 害 す る こ と が 明 ら か で あ る 」こ と( 以 下 、 こ の 要 件 を「 公 益 侵 害 」と い う 。)を 、代 執 行 を 認 め る た め の 要 件 と し て い る 。

第 2 章 に お い て は 、「 法 令 違 反 」が 認 め ら れ な い こ と( 沖 縄 県 知 事 に よ る 公 有 水 面 埋 立 承 認 の 取 消 処 分 が 適 法 で あ る こ と ) を 述 べ 、 第 3 章 に お い て は 「 他 の 是 正 措 置 の 不 存 在 」 及 び 「 公 益 侵 害 」 の 要 件 が 認 め ら れ な い こ と を 述 べ る 。

(4)

4

め ら れ ず 、 ま た 、 国 土 交 通 大 臣 の 被 告 に 対 す る 是 正 、 指 示 の 法 的 根 拠 を 欠 く こ と に な る か ら 指 示 は 違 法 で あ り 、 法 的 根 拠 を 欠 く 違 法 な 指 示 に 係 る 事 項 を 被 告 に 命 じ る こ と は で き な い こ と を 述 べ る 。

第 5 章 に お い て は 、 原 告 が 最 高 裁 判 所 平 成 8 年 8 月 28日 大 法 廷 判 決・民 集 10 巻 7 号1952 頁( 以 下 、同 事 案 を「 代 理 署 名 訴 訟 」と い う 。) を 引 用 し て 主 張 を し て い る こ と に 鑑 み 、 代 理 署 名 訴 訟 と 本 訴 訟 と の 相 違 と い う 視 点 か ら 被 告 主 張 を 補 う も の で あ る 。

(5)

5

目 次

第 1 章 本 件 の 経 緯 ... 10

第 1 は じ め に ... 10

第 2 本 件 埋 立 承 認 に 至 る 経 緯 ... 11

1 環 境 影 響 評 価 書 ... 11

2 環 境 影 響 評 価 審 査 会 答 申 ... 11

3 環 境 影 響 評 価 条 例 に 基 づ く 知 事 の 意 見 ... 12

4 環 境 影 響 評 価 法 第 24 条 に 基 づ く 承 認 権 者 意 見 ... 13

5 補 正 評 価 書 の 提 出 ... 13

6 補 正 評 価 書 へ の 疑 義 の 表 明 ... 13

7 本 件 埋 立 承 認 出 願 ... 13

8 1 号 要 件 、2号 要 件 に 適 合 し な い と す る 意 見 の 表 明 ... 13

9 公 有 水 面 埋 立 法 第 3 条 第 4 項 第 1 項 に よ る 名 護 市 長 意 見 の 提 出 ... 14

10 中 間 報 告 (11 月 12日 ) ... 14

11 環 境 生 活 部 長 意 見 (11 月 29 日 ) ... 15

12 本 件 埋 立 承 認 (12 月 27日 )... 19

13 実 質 的 審 査 期 間 に つ い て の 検 証 結 果 報 告 書 の 指 摘 ... 19

第 2 本 件 埋 立 承 認 の 直 前 の 前 沖 縄 県 知 事 の 言 動 に 関 す る 報 道 等 ... 20

1 新 聞 報 道 ... 20

2 首 相 官 邸 ウ ェ ブ サ イ ト ... 25

第 3 本 件 埋 立 承 認 前 の 仲 井 眞 弘 多 前 知 事 の 沖 縄 県 議 会 に お け る 発 言 ... 27

第 4 本 件 埋 立 承 認 に 対 す る 沖 縄 県 議 会 の 意 見 書 等 ... 29

第 5 第 三 者 委 員 会 の 設 置 か ら 本 件 埋 立 承 認 取 消 に 至 る 経 緯 ... 30

(6)

6

2 第 三 者 委 員 会 の 検 証 結 果 ... 30

第 6 本 件 埋 立 承 認 取 消 ... 32

第 2 章 地 方 自 治 法 第 245 条 の 8 の 要 件( 法 令 違 反 )を 欠 く こ と( 本 件 埋 立 承 認 取 消 が 適 法 で あ る こ と ) ... 33

第 1 概 要 ... 33

第 2 本 件 埋 立 承 認 取 消 の 適 法 性 に 関 す る 審 理 の 対 象 ... 35

1 は じ め に ... 35

2 現 沖 縄 県 知 事 に よ る 埋 立 承 認 出 願 の 要 件 適 合 性 判 断 に 係 る 裁 量 の 逸 脱 な い し 濫 用 の 有 無 が 審 理 の 対 象 で あ る こ と ... 35

第 3 本 件 埋 立 承 認 の 瑕 疵 ( 2 号 要 件 不 適 合 ) ... 39

1 は じ め に ... 39

2 本 件 埋 立 対 象 地 の 有 す る 環 境 的 価 値 ... 43

3 2 号 要 件 に 係 る 瑕 疵 の 各 論 ... 55

4 承 認 に 至 る 審 査 過 程 の 問 題 点 ... 74

5 2 号 要 件 に つ い て の 結 論 ... 79

第 4 本 件 埋 立 承 認 の 瑕 疵 ( 1 号 要 件 不 適 合 ) ... 80

1 本 項 に お け る 主 張 の 概 要 ... 80

2 「 国 土 利 用 上 適 正 且 合 理 的 ナ ル コ ト 」 の 意 義... 83

3 埋 立 て の 遂 行 に よ っ て 地 域 公 益 が 著 し く 損 な わ れ る こ と ... 84

4 埋 立 て に よ り 損 な わ れ る 地 域 公 益 を 正 当 化 す る に 足 る 根 拠 は 認 め ら れ な い こ と ... 91

5 本 件 埋 立 承 認 が 1 号 要 件 に 適 合 し て い な い こ と ... 154

6 前 知 事 は 防 衛 大 臣 の 回 答 内 容 を 否 定 す る 答 弁 を し て い る こ と 154 7 本 件 埋 立 承 認 の 判 断 過 程 の 合 理 性 の 欠 如 ... 157

8 小 括 ... 161

(7)

7

1 最 高 裁 昭 和43年 判 決 及 び 東 京 高 等 裁 判 所 平 成16年 9 月 7 日 判 決

に お け る 判 断 枠 組 み は 代 執 行 訴 訟 に お い て は 妥 当 し な い こ と ... 161

2 取 消 権 を 制 限 す る 法 理 の 違 反 は 「 法 令 違 反 」 で は な い こ と .... 162

3 職 権 取 消 し の 制 限 に か か る 判 例 法 理 は 本 件 に は 妥 当 し え な い こ と ... 162

4 本 件 埋 立 承 認 取 消 し は 適 法 で あ る こ と ... 163

5 「 原 告 へ の 釈 明 事 項 」 2 に つ い て の 被 告 の 見 解 ... 164

第 6 本 件 埋 立 承 認 取 消 の 適 法 性 の ま と め ... 180

第 3 章 地 方 自 治 法 第245条 の 8 第 1 項 の 要 件(「 他 の 是 正 措 置 の 不 存 在 」 及 び 「 公 益 侵 害 」) を 欠 く こ と ... 181

第 1 自 治 法 第245条 の 8 第 1 か ら 第 8 項 ま で に 規 定 す る 措 置 以 外 の 方 法 に よ っ て そ の 是 正 を 図 る こ と が 困 難 で あ る と は 言 え な い こ と ... 181

1 代 執 行 手 続 き の 位 置 づ け ... 181

2 国 の 取 り 得 る 他 の 是 正 措 置 ( 個 別 関 与 に つ い て ) ... 183

3 国 の 取 り 得 る 他 の 是 正 措 置 ( 地 方 自 治 法 以 外 の 手 段 に つ い て ) ... 185

4 国 の 取 り 得 る 他 の 是 正 措 置 ( 事 業 者 た る 沖 縄 防 衛 局 は 取 消 訴 訟 を 提 起 す る こ と が 出 来 る こ と ) ... 186

5 現 実 に 審 査 請 求 等 及 び 原 告 に よ る 執 行 停 止 決 定 が な さ れ て い る こ と ... 187

6 「 他 の 是 正 措 置 の 不 存 在 」 の 主 張 が 許 容 さ れ な い こ と ... 193

第 2 埋 立 承 認 取 消 は 公 益 に 適 う こ と (「 公 益 侵 害 」 の 要 件 に つ い て ) ... 195

1 地 方 自 治 法 第 245条 の 8 第 1 項 の 規 定 す る 「 公 益 」 に つ い て 195 2 普 天 間 飛 行 場 の 危 険 除 去 と い う 詭 弁 ... 196

(8)

8

4 沖 縄 県 の 負 担 軽 減 が 進 め ら れ な く な る こ と ... 197

5 本 件 埋 立 承 認 取 消 は 今 後 生 じ う る 膨 大 な 経 費 の 支 出 を 抑 制 す る も の で あ る こ と ... 198

6 辺 野 古 新 基 地 建 設 が 出 来 な く と も 何 ら 国 際 社 会 の 信 頼 を 失 わ な い こ と ... 198

7 小 括 ... 199

第 4 章 憲 法 違 反 ... 201

第 1 は じ め に ... 201

1 辺 野 古 へ の 米 軍 新 基 地 建 設 強 行 は 憲 法 に 違 反 す る こ と ... 201

2 公 有 水 面 埋 立 承 認 取 消 処 分 の 取 消 し を 命 じ る こ と は で き な い こ と ... 201

第 2 法 律 の 根 拠 な く し て 新 基 地 を 建 設 す る こ と は 、 憲 法 第 41 条 及 び 憲 法 第 92に 反 す る こ と ... 202

1 米 軍 新 基 地 建 設 は 、 憲 法 第 第 41 条 に よ り 根 拠 と な る 法 律 が 必 要 で あ る こ と ... 202

2 米 軍 新 基 地 建 設 は 、 憲 法 第 92 条 か ら も 根 拠 と な る 法 律 が 必 要 で あ る こ と ... 203

3 小 括 ... 204

第 3 沖 縄 県 内 に 米 軍 新 基 地 建 設 を 強 行 す る こ と は 憲 法 第 92 条 に よ っ て 保 障 さ れ た 「 地 方 自 治 の 本 旨 」( 沖 縄 県 の 自 治 権 ) を 侵 害 す る こ と ... 204

1 地 方 自 治 権 の 保 障 の 意 義 ... 204

2 沖 縄 県 に お け る 米 軍 基 地 に よ る 自 治 権 侵 害 の 実 態 ... 205

3 米 軍 基 地 に 起 因 す る 環 境 破 壊 や 事 件 ・ 事 故 等... 241

4 小 括 ... 256

(9)

9

第 5 章 本 件 と 代 理 署 名 訴 訟 と の 相 違 点 と い う 視 点 か ら の 補 論 ... 258

第 1 代 理 署 名 訴 訟 と 本 訴 訟 の 相 違 点 と 本 訴 訟 に お け る 審 理 の 対 象 258 1 原 告 の 代 理 署 名 訴 訟 最 高 裁 判 決 を 援 用 し た 主 張 ... 258

2 根 拠 法 令 ( 公 有 水 面 埋 立 法 ) は 知 事 に 承 認 権 限 、 要 件 裁 量 を 付 与 し て い る も の で あ る こ と ... 259

3 代 理 署 名 訴 訟 に お け る 使 用 認 定 の 要 件 ( 適 正 且 つ 合 理 的 ) の 判 断 の 枠 組 み ... 260

4 代 理 署 名 訴 訟 は 他 の 行 政 機 関 の 先 行 行 為 が 問 題 と さ れ た の に 対 し て 本 件 は 自 庁 取 消 の 事 案 で あ る こ と ... 262

第 2 代 執 行 の 要 件 と し て の 「 公 益 侵 害 」 に つ い て ... 263

1 は じ め に ... 263

2 本 件 埋 立 承 認 取 消 は 既 存 の 米 軍 基 地 の 使 用 権 原 に 係 る も の で は な い こ と ... 263

3 代 理 訴 訟 最 高 裁 判 決 に お け る 「 公 益 侵 害 」 の 要 件 に つ い て の 判 断 ... 264

4 本 件 と の 相 違 ... 265

第 6 章 本 案 前 の 答 弁 の 理 由 - 訴 権 の 濫 用 ... 268

第 1 は じ め に ... 268

第 2 「 私 人 に な り す ま し 」 た 国 の 審 査 請 求 ・ 執 行 停 止 の 違 法 性 .... 268

第 3 不 適 法 な 本 件 審 査 請 求 等 と 本 訴 請 求 と の 関 係 ... 269

(10)

10

第 1 章 本 件 の 経 緯 第 1 は じ め に

国 ( 沖 縄 防 衛 局 ) は 、 平 成 25年 3 月 22日 、 沖 縄 県 に 対 し 、 沖 縄 県 名 護 市 辺 野 古 の 辺 野 古 崎 地 区 及 び こ れ に 隣 接 す る 水 域 等 を 埋 立 対 象 地 ( 以 下「 本 件 埋 立 対 象 地 」と い う 。)と す る 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 公 有 水 面 埋 立 承 認 出 願( 以 下「 本 件 埋 立 承 認 出 願 」と い う 。)

1を 行 っ た 。

本 件 埋 立 承 認 出 願 に 対 し て は 、 要 件 ( 基 準 ) に 適 合 し な い と の 意 見 が 名 護 市 長 な ど か ら 示 さ れ て い た が 、仲 井 眞 弘 多 沖 縄 県 知 事( 以 下「 前 沖 縄 県 知 事 」と い う こ と が あ る 。)は 、平 成 25 年 12月 27日 、同 申 請 を 承 認 し た(以 下 「 本 件 埋 立 承 認 」 と い う 。)2。

本 件 埋 立 承 認 に つ い て は 、 公 有 水 面 埋 立 法 の 要 件 ( 基 準 ) に 適 合 し な い も の で あ る と の 批 判 が 相 次 い だ 。 た と え ば 、 承 認 の 2 週 間 後 に は 沖 縄 県 議 会 が 「 情 報 隠 し 、 後 出 し な ど 、 手 続 上 も そ の 不 当 性 が 指 摘 さ れ 、 環 境 保 全 上 の 懸 念 が 払 拭 さ れ な い 中 、 提 出 さ れ た 埋 立 申 請 書 は 公 有 水 面 埋 立 法 の 基 準 要 件 を 満 た さ ず 、 承 認 に 値 す る も の で は な い こ と は 明 白 で あ る 」 と 指 摘 し た 意 見 書 を 可 決 し た3。

そ し て 、 現 沖 縄 県 知 事 翁 長 雄 志 は 、 本 件 埋 立 承 認 の 法 律 的 瑕 疵 が あ る か 否 か を 検 討 す る た め 、 平 成 27 年 1 月 26 日 、「 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 公 有 水 面 埋 立 承 認 手 続 に 関 す る 第 三 者 委 員 会 」 ( 以 下 、「 第 三 者 委 員 会 」 と い う 。) を 設 置 し た 。 第 三 者 委 員 会 は 同 年 7 月 16 日 付 で 本 件 埋 立 承 認 に は 法 律 的 瑕 疵 が あ る と す る 「 検 証 結 果 報 告 書 」( 以 下 「 検 証 結 果 報 告 書 」 と は こ れ を 指 す 。)4を 提 出 し た が 、

1 甲 A 5 の 1 ~ 5 の 13 2 甲 A 1 。

(11)

11

検 証 結 果 報 告 書 は 、 承 認 に 至 る 審 査 の 過 程 に つ い て は 様 々 な 問 題 点 が あ り 、 そ れ が 承 認 の 判 断 に 影 響 を 及 ぼ し た 可 能 性 が あ る と 指 摘 し て い た 。

公 有 水 面 埋 立 法 の 承 認 要 件 ( 基 準 ) の 適 合 性 判 断 の 過 程 に は 幾 多 の 不 合 理 性 ・ 問 題 点 が 存 し た も の で あ る 。

第 2 本 件 埋 立 承 認 に 至 る 経 緯 1 環 境 影 響 評 価 書

国( 沖 縄 防 衛 局 )は 、平 成 23年 12月 28 日 、「 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 書 」( 以 下「 環 境 影 響 評 価 書 」と い う 。) を 提 出 し た 。

2 環 境 影 響 評 価 審 査 会 答 申

(1) 沖 縄 県 環 境 影 響 評 価 審 査 会 は 、沖 縄 県 知 事( 仲 井 眞 弘 多 )の 諮 問

を 受 け 、 平 成24 年 2 月 8 日 付 で 、 答 申 (「 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 書 の 審 査 に つ い て ( 答 申 )」) を し た 。 そ の 結 論 は 、「 名 護 市 辺 野 古 沿 岸 域 を 事 業 実 施 区 域 と す る 当 該 事 業 は 、 環 境 の 保 全 上 重 大 な 問 題 が あ る と 考 え ら れ 、 評 価 書 で 示 さ れ た 環 境 保 全 措 置 等 で は 、 事 業 実 施 区 域 周 辺 域 の 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 を 図 る こ と は 、不 可 能 で あ る と 考 え る 」と い う も の で あ っ た 。( 乙 B26)

(2) こ の 答 申 に 至 る 経 緯 は 、 次 の よ う な も の で あ っ た 。

(12)

12

知 事 が 意 見 を 述 べ る 際 に 、 審 査 会 の 意 見 を 聞 く こ と が で き る と す る 規 定( 条 例 第10 条 第 2 項 、同 第 19条 第 2 項 )を 準 用 し て い る( 条 例 第 49条 第 2 項 )。な お 、法 対 象 事 業 の 評 価 書 に 対 し て は 免 許 等 権 者 ( 土 木 建 築 部 ・ 農 林 水 産 部 を 所 管 す る 知 事 ) が 意 見 を 述 べ る こ と に な っ て い る た め 、 条 例 の 準 用 は な い 。

本 件 に お い て 、埋 立 事 業 は「 法 対 象 事 業 」、飛 行 場 事 業 は「 条 例 対 象 事 業 」 で あ る と こ ろ 、 条 例 の 仕 組 み か ら 、 各 事 業 に か か る 評 価 書 に つ い て 、 飛 行 場 事 業 に 対 し 知 事 が 意 見 を 述 べ る 際 は 審 査 会 の 意 見 を 聞 く こ と が で き る が 、 埋 立 事 業 に つ い て 免 許 等 権 者 が 意 見 を 述 べ る 際 は 審 査 会 の 意 見 を 聞 く こ と が で き な い 。

当 時 は 法 改 正 の 前 で あ っ た こ と か ら 、 免 許 等 権 者 は 、 埋 立 事 業 に つ い て 、 環 境 大 臣 の 意 見 を 聞 く こ と が で き な か っ た が 、 本 件 埋 立 事 業 は 重 要 な 案 件 で あ っ た た め 、 外 部 の 専 門 家 に 意 見 を 聞 く 必 要 が あ っ た 。 一 方 、 埋 立 事 業 と 飛 行 場 事 業 は 不 離 一 体 の 事 業 で あ っ た こ と か ら 、 環 境 影 響 と い う 観 点 か ら 両 事 業 を 区 別 し て 審 査 す る こ と は 困 難 で あ っ た 。 そ の た め 、 県 は 、 審 査 会 に 対 し 、 飛 行 場 事 業 に つ い て 諮 問 す る も の の 、 審 査 会 の 審 議 は 、 飛 行 場 事 業 と 埋 立 事 業 と を 区 別 せ ず に 行 わ れ た 。そ し て 、審 査 会 か ら の 飛 行 場 事 業 の 答 申 に お い て 、 埋 立 事 業 に 関 す る 意 見 は 、 答 申 の 「 付 帯 意 見 」 と い う 形 式 で な さ れ た 。

3 環 境 影 響 評 価 条 例 に 基 づ く 知 事 の 意 見

(13)

13

当 該 評 価 書 で 示 さ れ た 環 境 保 全 措 置 等 で は 、 事 業 実 施 区 域 周 辺 域 の 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 を 図 る こ と は 、 不 可 能 と 考 え る 」 と い う も の で あ っ た 。( 乙 B 2 )

4 環 境 影 響 評 価 法 第 24条 に 基 づ く 承 認 権 者 意 見

同 年 3 月 27 日 、 沖 縄 県 知 事 ( 仲 井 眞 弘 多 ) は 、 環 境 影 響 評 価 法 第 24 条 に 基 づ き 、 環 境 影 響 評 価 書 に 対 す る 意 見 を 述 べ た が (「 普 天 間 飛

行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 書 に 対 す る 意 見 」、以 下「 知 事 意 見 」と い う 。)、そ の 結 論 は 、「 評 価 書 で 示 さ れ た 環 境 保 全 措 置 等 で は 、事 業 実 施 区 域 周 辺 域 の 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 を 図 る こ と は 、 不 可 能 と 考 え る 」 と い う も の で あ っ た 。( 乙 B 3 )

5 補 正 評 価 書 の 提 出

国 ( 沖 縄 防 衛 局 ) は 、 平 成 24 年 12 月 18 日 に 補 正 後 の 環 境 影 響 評 価 書 ( 以 下 「 補 正 評 価 書 」 と い う 。) を 提 出 し た 。

6 補 正 評 価 書 へ の 疑 義 の 表 明

補 正 評 価 書 に 対 し て そ の 問 題 点 を 指 摘 す る 意 見 、 辺 野 古 の 埋 立 て に 反 対 す る 意 見 が 学 会 等 か ら 多 数 示 さ れ た が 、 例 え ば 、 平 成 25 年 2 月 12 日 付 け の 公 益 財 団 法 人 日 本 自 然 保 護 協 会 「『 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設

建 設 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 書( 補 正 後 )』へ の 意 見 」は 、詳 細 な 理 由 を 付 し て 、「 補 正 評 価 書 を も っ て し て も 環 境 保 全 は 不 可 能 で あ る と 言 わ ざ る を 得 な い 」 と 結 論 づ け て い た 。( 乙 F25の 1 、25の 2 )

7 本 件 埋 立 承 認 出 願

平 成 25年 3 月 22日 、国( 沖 縄 防 衛 局 )は 、本 件 埋 立 承 認 出 願 を し た 。( 甲 A 5 の 1 ~ 5 の 13)

8 1 号 要 件 、2 号 要 件 に 適 合 し な い と す る 意 見 の 表 明

(14)

14

同 意 見 書 は 、「 本 件 埋 立 て に つ い て は ,公 有 水 面 埋 立 法 上 の 埋 立 承 認 の 要 件 は 次 の と お り 全 く 満 た さ れ て い な い 」、「『 国 土 利 用 上 適 正 合 理 的 』 と は い え な い 」、「 埋 立 承 認 申 請 に 当 た り 添 付 さ れ た 環 境 影 響 評 価 書 は 若 干 の 補 正 は さ れ て い る も の の , 上 記 の 点 も 含 め そ の 補 正 は 全 く 不 十 分 で あ り ,当 連 合 会 と し て も ,沖 縄 県 知 事 意 見 と 同 様 ,『 埋 立 予 定 地 の 自 然 環 境 の 保 全 を 図 る こ と は 不 可 能 』 と 評 価 す る 以 外 な い 」 と 指 摘 し て い た 。( 乙 E26)

9 公 有 水 面 埋 立 法 第 3 条 第 4 項 第 1 項 に よ る 名 護 市 長 意 見 の 提 出

平 成 25 年 11 月 22 日 に 「 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 公 有 水 面 埋 立 承 認 願 書 に 対 す る 名 護 市 長 意 見 書 」 が 名 護 市 議 会 に お い て 可 決 さ れ 、 同 月 27 日 に 名 護 市 長 か ら 沖 縄 県 に 提 出 さ れ た 。

同 意 見 書 は 、「 環 境 保 全 に 重 大 な 問 題 が あ り 、沖 縄 県 知 事 意 見 に お け る 指 摘 の と お り 、 事 業 実 施 区 域 周 辺 域 の 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 を 図 る こ と は 不 可 能 で あ る と 考 え 、 本 事 業 の 実 施 に つ い て は 強 く 反 対 い た し ま す 。 本 件 申 請 に つ い て は 、 下 記 の 問 題 が あ る と 考 え ら れ ま す の で 、 未 来 の 名 護 市 ・ 沖 縄 県 へ の 正 し い 選 択 を 残 す た め に も 、 埋 立 て の 承 認 を し な い よ う 求 め ま す 」 と し て い た 。( 乙 B 8 )

10 中 間 報 告 (11 月 12日 )

(15)

15

部 の 見 解 を 基 に 判 断 」 す る と し て い た 。( 乙 B 6 )

11 環 境 生 活 部 長 意 見 (11 月 29日 )

(1) 平 成 25年 11 月 29日 、環 境 生 活 部 長 か ら 土 木 建 築 部 長 宛 に 、「 公

有 水 面 埋 立 承 認 申 請 書 に 関 す る 意 見 に つ い て ( 回 答 )」( 以 下 「 環 境 生 活 部 長 意 見 」 と い う 。) が 提 出 さ れ た 。

環 境 生 活 部 長 意 見 は 、環 境 保 全 の 見 地 か ら 、18 項 目 に わ た っ て 詳 細 に 問 題 点 を 指 摘 し た う え で 、「 当 該 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 書 に 対 し て 述 べ た 知 事 等 へ の 意 見 へ の 対 応 状 況 を 確 認 す る と 、 以 下 の こ と な ど か ら 当 該 事 業 の 承 認 申 請 書 に 示 さ れ た 環 境 保 全 措 置 等 で は 不 明 な 点 が あ り 、 事 業 実 施 区 域 周 辺 域 の 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 に つ い て の 懸 念 が 払 拭 で き な い 」 と 結 論 づ け て い た 。( 乙 B 9 )

( 2 ) 上 記 の 環 境 生 活 部 長 意 見 は 、 次 の 経 緯 で 作 成 さ れ た も の で あ っ た 。( 乙 B 1 7 ~ 2 5 )

土 木 建 築 部 長 及 び 農 林 水 産 部 長 は 、 平 成 2 5 年 8 月 1 日 、 関 係 機 関 で あ る 沖 縄 県 環 境 生 活 部 長 に 対 し 、 回 答 期 限 を 同 年 1 1月 2 9 日 と 定 め 、 意 見 照 会 を 行 っ た 。

(16)

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こ と に 鑑 み 、沖 縄 防 衛 局 に よ り 補 正 さ れ た 環 境 保 全 措 置 等 の 内 容 が 、 専 門 的 な 知 見 か ら 十 分 な も の か 確 認 す る 必 要 が あ っ た 。 そ し て 、 当 該 環 境 保 全 措 置 等 の 内 容 に つ い て の 判 断 に は 、 専 門 的 事 項 が 多 数 含 ま れ て い る こ と か ら 、 環 境 生 活 部 長 の 意 見 を 述 べ る に 先 立 っ て 、 専 門 家 に 助 言 を 求 め る こ と と し た も の で あ る 。

環 境 生 活 部 長 が 外 部 の 専 門 家 に 意 見 を 聴 取 す る に あ た り 、 沖 縄 県 は 、平 成 2 5年 1 0月 1 1 日 に「 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 埋 立 承 認 申 請 手 続 に 係 る ア ド バ イ ザ ー 設 置 要 綱 」 を 策 定 し た 。 平 成 2 5 年 1 0 月 1 7 日 、 環 境 生 活 部 長 は 、 当 該 設 置 要 綱 に 基 づ き 、 宮 城 邦 治 氏 ( 動 物 生 態 学 の 専 門 家 )に 対 し 、「 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 埋 立 承 認 申 請 の 審 査 に 関 す る 専 門 家 か ら の 助 言 聴 取 に 係 る 説 明 会 に つ い て ( 依 頼 )」 と 題 す る 書 面 を 送 付 し た う え 、 翌 1 8日 、 説 明 会 を 開 催 し 、 専 門 家 ら に 対 し 、 助 言 聴 取 に あ た っ て の 事 前 説 明 を 行 っ た 。 聴 取 を 依 頼 し た 専 門 家 は 、 第 4 期 の 沖 縄 県 環 境 影 響 評 価 審 査 会 委 員 合 計 1 3名 で あ る 。本 件 埋 立 事 業 の 補 正 評 価 書 に お け る 環 境 保 全 措 置 が 適 切 か 否 か を 判 断 す る に あ た っ て は 、 環 境 に つ い て の 一 般 的 な 知 識 は も ち ろ ん 、 事 業 の 対 象 地 で あ る 辺 野 古 崎 ・ 大 浦 湾 周 辺 の 自 然 環 境 に 通 じ て い る こ と が 重 要 で あ る 。 な ぜ な ら 、 自 然 環 境 は 、 各 々 の 地 域 で そ の 特 性 が 異 な り 多 様 で あ る と こ ろ 、 示 さ れ た 環 境 保 全 措 置 の 内 容 が 適 切 か ど う か は 、 埋 立 の 対 象 と な る 地 域 の 自 然 環 境 を 把 握 し て い て は じ め て 判 断 が 可 能 と な る も の だ か ら で あ る 。 こ の 点 、 聴 取 を 依 頼 し た 専 門 家 1 3名 は 、い ず れ も 、沖 縄 県 の 大 学 機 関 に お い て 環 境 分 野 を 専 攻 す る 研 究 者 で あ る 。

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境 生 活 部 長 が 必 要 が あ る と 認 め る と き は 、 書 面 に よ る 提 出 を 以 っ て 聴 取 に 代 え る こ と が で き る 。)」、 助 言 聴 取 の 期 間 は 、「 平 成 2 5 年 1 1 月 1 2日 ま で 」 と さ れ た 。

上 記 依 頼 に 基 づ き 、 環 境 生 活 部 内 で は 、 各 々 担 当 者 が 各 専 門 家 か ら 意 見 を 聴 取 し 、 聞 き 取 っ た 内 容 を メ モ に ま と め る 作 業 を 行 っ た 。

各 専 門 家 か ら は 、 補 正 評 価 書 の 内 容 に つ い て 、「 具 体 的 な 環 境 保 全 措 置 が 示 さ れ て い な い 」「 ジ ュ ゴ ン に と っ て 深 刻 な 影 響 を 与 え る 。」 「 サ ン ゴ の 移 植 に つ い て は ・ ・ ・ 精 密 な 移 植 先 の 調 査 と い う の が 必 要 だ と 考 え る 」等 、約4 3件 ほ ど の 問 題 点 が 指 摘 さ れ 、か か る 問 題 点 は 、 ほ と ん ど そ の ま ま 環 境 生 活 部 長 意 見 ( 3 頁 以 降 の 記 載 ) に 反 映 さ れ て い る 。

環 境 生 活 部 長 は 、 か か る 専 門 家 か ら の 意 見 を 尊 重 し 、 平 成 2 5 年 1 1月 2 9日 発 出 の 意 見 書 に お い て は 、「 当 該 事 業 の 承 認 申 請 書 に 示 さ れ た 環 境 保 全 措 置 等 で は 不 明 な 点 が あ り 、 事 業 実 施 区 域 周 辺 域 の 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 に つ い て 懸 念 が 払 拭 で き な い 。」と の 結 論 を 出 し た も の で あ っ た 。

(3) 環 境 生 活 部 長 意 見 の 提 出 後 、土 木 建 築 部 か ら 環 境 生 活 部 へ の 再 度

の 照 会 等 は な さ れ な か っ た 。 す な わ ち 、 環 境 生 活 部 の 最 終 意 見 は 、 平 成 25年 11 月 29日 付 け の 環 境 生 活 部 長 意 見 で あ る 。

(4) こ の 経 緯 に つ い て 、普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 公 有 水

面 埋 立 承 認 手 続 に 関 す る 第 三 者 委 員 会 「 検 証 結 果 報 告 書 」( 以 下 、 「 検 証 結 果 報 告 書 」 と い う 。)56は 、 次 の と お り 指 摘 し て い る 。

環 境 生 活 部 と の 意 見 調 整 に つ い て

5 検 証 結 果 報 告 書 ( 乙 A 1 )113 頁 以 下 。

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18

前 述 の と お り ,本 件 審 査 過 程 に お い て は ,環 境 生 活 部 長 に 意 見 照 会 を し , 環 境 生 活 部 長 は 平 成 25 年 11 月 29 日 に 「 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 に つ い て の 懸 念 が 払 拭 で き な い 」旨 の 意 見 書 を 提 出 し て い る 。

こ れ に 先 立 ち ,沖 縄 県 は 同 年 11 月 12日 に 審 査 状 況 中 間 報 告 を 出 し て い る 。こ の 時 点 で 県 は 1 号 要 件7に つ い て は「 国 土 利 用 上 適 正 か つ 合 理 的 か に つ い て は ,飛 行 場 の 供 用 に よ る 騒 音 問 題 ,ジ ュ ゴ ン へ の 影 響 を ど の よ う に 判 断 す る か が ポ イ ン ト 」 と し , ま た 2 号 要 件 に つ い て は「 環 境 保 全 へ の 配 慮 に つ い て は ,環 境 影 響 評 価 書 に 対 し「 当 該 評 価 書 で 示 さ れ た 環 境 保 全 措 置 等 で は ,事 業 実 施 区 域 周 辺 域 の 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 を 図 る こ と は 不 可 能 」 と し た 知 事 意 見 へ の 対 応 が ポ イ ン ト 」 と し た 上 で , い ず れ も 「 環 境 生 活 部 の 見 解 を 基 に 判 断 」 と し て い た 。

と こ ろ が ,沖 縄 県 で は ,上 記 の と お り 懸 念 は 払 拭 で き な い 旨 の 意 見 書 が 環 境 生 活 部 長 か ら 出 た に も か か わ ら ず ,1 号 要 件 及 び 2 号 要 件 と も に 「 適 」 と 判 断 し て い る 。 そ し て , 環 境 生 活 部 長 の 意 見 を 基 に 3 次 ,4 次 質 問 を し そ れ ぞ れ 回 答 を 得 て い る が 、こ の 回 答 に つ い て 環 境 生 活 部 長 に 送 付 し た り ,意 見 照 会 す る 等 も し て い な い 。 こ の 点 は , 前 記 の 中 間 報 告 に お い て 「 環 境 生 活 部 の 見 解 を 基 に 判 断 す る 」と し た こ と と 矛 盾 す る と 言 わ ざ る を 得 な い 。ま た , 環 境 生 活 部 長 が 意 見 を 出 し た 後 に ,同 部 と 意 見 調 整 を し て い な い こ と も ま た 疑 問 で あ る 。 審 査 担 当 者 は , 環 境 生 活 部 長 に 意 見 照 会 し た こ と 自 体 ,法 に 基 づ く 要 請 で は な く ,慣 行 に よ り 行 っ た も の で 再 照 会 す る 慣 行 が な い 旨 ,ま た ,環 境 生 活 部 長 意 見 は 最 終 意 見 と す る と い う 当 時 の 部 長 の 意 向 が あ っ た 旨 の 説 明 を し て い る 。

(19)

19 ( 中 略 )

し か し ,審 査 担 当 者 が 意 見 照 会 し た 結 果 に つ い て の 質 問 を 事 業 者 に 対 し て 行 い ,そ の 回 答 が 得 ら れ た の で あ れ ば ,そ の 質 問 の 元 に な っ た 機 関 に 回 答 結 果 を 伝 え る こ と は 当 然 と 思 わ れ る 。 特 に , 本 件 で は 環 境 生 活 部 長 意 見 は 懸 念 が 払 拭 で き な い と の 意 見 を 述 べ て い る の で あ る か ら , 3 次 , 4 次 回 答 に よ っ て , 同 部 の 懸 念 が 払 拭 で き た か ど う か に つ い て は ,さ ら に 意 見 照 会 す べ き も の と 思 わ れ る 。

以 上 の 点 は , 本 件 承 認 手 続 の 過 程 に お け る 疑 問 で あ る 。

12 本 件 埋 立 承 認 (12月 27日 )

平 成 25年 12 月 27日 、前 沖 縄 県 知 事 は 、本 件 埋 立 承 認 を し た 。( 甲 A 1 )

13 実 質 的 審 査 期 間 に つ い て の 検 証 結 果 報 告 書 の 指 摘

承 認 審 査 の 実 質 的 審 査 期 間 に つ い て 、 検 証 結 果 報 告 書 は 、 以 下 の と お り 疑 問 が あ る こ と を 指 摘 し て い る 。( 検 証 結 果 報 告 書( 乙 A 1 )・117 頁 )

本 件承 認 審 査手 続 は ,10 月 頃 から 具 体 的 内 容 判断 に 入 り ,11 月 1 2

日 の 中 間 発 表の際にはまだ結論は出ていなかったとされ,12 月に入

ってから具体的審査,文 書起案等に入り,平成 2 5 年 1 2 月 2 3 日に知事 から年内に判断する旨の指示があり( こ れ は 土 木 建 築 部 の 海 岸 防 災 課 に し か 知 ら さ れ て お ら ず ,漁 港 漁 場 課 に は 知 ら されていない。), 環境生活部長の意見が出た後に特別の事情変更もないまま承認に至 っ て いる 。

(20)

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る が , そ れ か ら わ ず か 1 ヶ 月 足ら ず に 承 認 に至 っ て いる

こ の 実質的審査期間が短いことも本件承認手続の過程における 疑問である。

これまで検討したとおり,2号要件

8

に限ってもその判断には様々 な問題があるが, 上記のような審査過程における問題点は,上記の 判断に影響を及ぼした可能性があり, そ の点 を 指摘 し て おく 。

第 2 本 件 埋 立 承 認 の 直 前 の 前 沖 縄 県 知 事 の 言 動 に 関 す る 報 道 等

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1 新 聞 報 道

⑴ 平 成 25 年 12月 14日 ( 琉 球 新 報 )

仲 井 真 弘 多 知 事 は 13 日 、 米 軍 普 天 間 飛 行 場 の 名 護 市 辺 野 古 移 設 に 向 け て 政 府 が 提 出 し た 埋 め 立 て 申 請 の 可 否 判 断 時 期 に つ い て 、「 何 と か 年 内 に は 承 認 す る 、 し な い の 結 論 を 出 せ た ら い い な と 思 っ て い る 」 と 述 べ 、 年 内 に 判 断 す る 意 向 を 示 し た 。

埋 め 立 て 申 請 に 関 し 知 事 は 「 早 け れ ば 年 内 と い う こ と で 事 務 処 理 は や っ て も ら っ て い た 。27日 が 仕 事 納 め だ が 、そ の あ た り ま で に 終 わ れ る か ど う か と い う 感 じ だ 」 と 説 明 。 申 請 内 容 に 関 す る 事 務 審 査 が 年 内 に 終 了 し 、そ れ を 受 け て 判 断 す る と の 考 え を 示 し た 。( 乙 H 1 ) ⑵ 平 成 25 年 12月 18 日 ( 琉 球 新 報 )

県 は 17 日 、 政 府 と の 沖 縄 政 策 協 議 会 に 出 席 す る た め 上 京 し て い た 仲 井 真 弘 多 知 事 が 同 日 午 後 、 腰 か ら 足 に か け て の 痛 み 、 し び れ の 症 状 が 改 善 し な い と し て 、 東 京 都 内 の 病 院 に 精 密 検 査 の た め 入 院 す る こ と に な っ た と 発 表 し た 。( 乙 H 2 )

⑶ 平 成 25 年 12月 18日 ( 琉 球 新 報 )

(21)

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政 府 と 県 が 沖 縄 の 経 済 振 興 策 や 米 軍 基 地 問 題 を 話 し 合 う 沖 縄 政 策 協 議 会 ( 主 宰 ・ 菅 義 偉 官 房 長 官 ) が 17 日 、 首 相 官 邸 で 開 か れ 、 安 倍 晋 三 首 相 と 全 閣 僚 、 仲 井 真 弘 多 知 事 が 出 席 し た 。

知 事 は 米 軍 普 天 間 飛 行 場 の 5 年 以 内 の 運 用 停 止 や 牧 港 補 給 地 区 の 7 年 以 内 の 全 面 返 還 、 日 米 地 位 協 定 の 改 定 な ど の 基 地 負 担 軽 減 を 要 求 。 安 倍 首 相 は 「 最 大 限 実 現 す る よ う 努 力 し た い 」 と 表 明 し た 。 知 事 が 5 年 以 内 と 期 限 を 区 切 っ て 普 天 間 の 運 用 停 止 を 求 め る の は 初 め て 。 普 天 間 の 県 外 移 設 は 今 回 求 め な か っ た 。

普 天 間 に 配 備 さ れ て い る 輸 送 機 オ ス プ レ イ の 県 外 配 備 、 過 半 の 訓 練 の 県 外 移 転 も 要 望 。 そ の 上 で 「 ア ジ ア 太 平 洋 地 域 の 安 定 化 、 発 展 に 貢 献 し て い き た い 」 と も 述 べ 、 政 府 の 安 全 保 障 政 策 に 協 力 す る 姿 勢 を 示 し た 。

知 事 は 「 沖 縄 振 興 で 何 と か 47 都 道 府 県 の 一 角 に 入 っ た 。 今 し ば ら く 支 援 を 賜 り た い 」 と 述 べ 、 来 年 度 予 算 で の 沖 縄 振 興 費 3 4 0 8 億 円 の 確 保 や 本 島 へ の 鉄 道 導 入 も 要 求 し た 。

菅 氏 は 会 見 で 「 沖 縄 県 の 立 場 に 立 っ て 、 で き る 限 り 最 大 限 の 努 力 を し て い く と い う 基 本 姿 勢 で 当 た っ て い き た い 」と 述 べ た 。( 乙 H 2 ) ⑷ 平 成 25 年 12月 20日 ( 琉 球 新 報 )

仲 井 真 弘 多 知 事 は 19 日 、 沖 縄 政 策 協 議 会 (17 日 ) で 求 め た 米 軍 普 天 間 飛 行 場 の 5 年 以 内 の 運 用 停 止 に つ い て 「 ま ず は 回 答 を い た だ か な い と い け な い 」 と 述 べ 、 政 府 か ら の 回 答 を 強 く 求 め た 。 知 事 は 首 相 官 邸 で 安 倍 晋 三 首 相 と 約 7 分 間 、 2 人 き り で 会 談 。 そ の 後 、 記 者 団 に 語 っ た 。

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要 望 に つ い て 検 討 に 入 っ た が 米 政 府 は 日 本 の 国 内 問 題 と の 見 方 を 示 し て お り 、 早 く も 日 米 間 の 足 並 み は 乱 れ て い る 。

知 事 は 19 日 の 会 談 で 、 恩 納 村 の 沖 縄 科 学 技 術 大 学 院 大 学 ( O I S T ) の 整 備 拡 充 を 要 望 。 そ の ほ か 普 天 間 の 運 用 停 止 、 オ ス プ レ イ の 配 備 問 題 、埋 め 立 て の 可 否 な ど を め ぐ り 意 見 交 換 し た と み ら れ る 。

知 事 は 政 府 か ら の 回 答 や 運 用 停 止 な ど の 実 現 可 能 性 や 県 内 世 論 、 事 務 方 の 審 査 結 果 な ど を 見 極 め て 、 年 内 に 埋 め 立 て 可 否 を 判 断 す る 方 針 だ 。 知 事 は 17 日 か ら 東 京 都 内 の 病 院 に 検 査 入 院 し て い る が 一 時 的 な 外 出 許 可 を 得 て 会 談 に 臨 ん だ 。 官 邸 で は 車 い す で 移 動 し た 。 ( 乙 H 3 )

⑸ 平 成 25 年 12月 21日 ( 琉 球 新 報 )

山 本 一 太 沖 縄 担 当 相 は 20日 、2014 年 度 の 沖 縄 振 興 関 係 予 算 に 関 し て 麻 生 太 郎 財 務 相 と の 閣 僚 折 衝 を 行 い 、 来 年 度 か ら の 消 費 税 増 税 な ど の 影 響 を 踏 ま え て 概 算 要 求 額 よ り 5 2 億 円 積 み 増 し 、総 額 3460 億 円 と す る こ と で 合 意 し た 。

那 覇 空 港 の 第 2 滑 走 路 増 設 事 業 は 19 年 末 ま で に 完 成 さ せ る た め 330 億 円 ( 概 算 要 求 比 30 億 円 増 ) を 毎 年 確 保 し 、15 年 度 以 降 も 沖

縄 振 興 一 括 交 付 金 と 別 枠 で 計 上 す る こ と を 決 め た 。

13 年 度 当 初 予 算 比 で は 約 459 億 円 増 と な る 。 概 算 要 求 額 以 上 の

予 算 を 確 保 す る の は 異 例 。 米 軍 普 天 間 飛 行 場 の 名 護 市 辺 野 古 移 設 に 向 け た 埋 め 立 て 承 認 を 強 く 促 す 狙 い が あ る 。

一 括 交 付 金 も 沖 縄 振 興 特 別 推 進 交 付 金( ソ フ ト )が 826 億 円(13 年 度 比23億 円 増 )、沖 縄 振 興 公 共 投 資 交 付 金 932 億 円(22億 円 増 ) と そ れ ぞ れ 概 算 要 求 を 上 回 っ た 。 沖 縄 科 学 技 術 大 学 院 大 学 の 整 備 拡 充 費 は 調 整 中 だ が 、 概 算 要 求198 億 円 は 全 額 確 保 さ れ る 見 通 し 。

(23)

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公 室 長 と 会 い 、 米 軍 普 天 間 飛 行 場 の 辺 野 古 移 設 に 向 け た 政 府 の 埋 め 立 て 申 請 の 可 否 判 断 を め ぐ っ て 最 終 調 整 を し た 。

又 吉 公 室 長 に よ る と 、 知 事 は 「( 埋 め 立 て 申 請 の ) 承 認 か 不 承 認 か は ま だ 決 め て い な い 。 い ず れ の 場 合 も 想 定 し て ス ケ ジ ュ ー ル を つ く っ て ほ し い 」 と 求 め 、 事 務 方 に 対 し て 「 承 認 」 と 「 不 承 認 」 の 両 方 を 想 定 し て 準 備 す る よ う 指 示 し た 。

一 方 、 県 は 20 日 、 知 事 の 容 体 に つ い て 「 腰 か ら 足 に か け て の 痛 み 、 し び れ が 改 善 に 至 っ て い な い 」 と し て 引 き 続 き 数 日 間 入 院 す る と 発 表 し た 。 た だ 県 幹 部 に よ る と 、 知 事 は 可 否 判 断 に つ い て 県 内 で 記 者 会 見 す る こ と を 予 定 し て い る 。

仲 井 真 知 事 は 17 日 の 沖 縄 政 策 協 議 会 で 基 地 負 担 軽 減 策 を 政 府 に 要 求 し て い る が 、 知 事 と 面 談 し た 又 吉 公 室 長 は 「 政 府 の 負 担 軽 減 策 の 中 身 は ま だ 見 え て い な い 」 と 説 明 し た 。 又 吉 氏 は 19 日 上 京 し 、 政 府 関 係 者 か ら 知 事 が 要 求 し た 項 目 に 関 す る 検 討 状 況 を 確 認 し た 模 様 だ 。

( 乙 H 4 、 H 5 )

⑹ 平 成 25 年 12月 23日 ( 琉 球 新 報 )

米 軍 普 天 間 飛 行 場 の 名 護 市 辺 野 古 移 設 へ 向 け て 政 府 が 提 出 し た 埋 め 立 て 申 請 の 審 査 を 担 当 し て い る 県 の 當 銘 健 一 郎 土 木 建 築 部 長 、 山 城 毅 農 林 水 産 部 長 が 23 日 に も 上 京 し 、 東 京 都 内 で 入 院 中 の 仲 井 真 弘 多 知 事 へ 審 査 状 況 を 報 告 す る 。 基 地 問 題 担 当 の 又 吉 進 知 事 公 室 長 も 同 席 す る 。

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知 事 が 承 認 し た 場 合 、 承 認 の 理 由 を 説 明 す る 理 由 書 は 必 要 は な く 留 意 事 項 を 付 け る 。 不 承 認 の 場 合 は 理 由 書 が 必 要 で 、 県 は 両 面 を 見 据 え て 検 討 し て い る 。

判 断 基 準 と な る 公 有 水 面 埋 立 法 第 4 条 1 項 は 、 1 ~ 6 号 の 全 て に 適 合 し な け れ ば 埋 め 立 て を 承 認 す る こ と が で き な い 絶 対 条 件 と な っ て い る 。こ の う ち「 適 合 か 不 適 合 か 微 妙 な と こ ろ も あ る 」( 當 銘 土 建 部 長 ) と し て 判 断 が 難 し い 項 目 は 知 事 や 副 知 事 と 事 務 方 を 交 え て 議 論 し 判 断 す る 方 針 。 2 号 「 環 境 保 全 及 び 災 害 防 止 に 十 分 な 配 慮 」 を 念 頭 に 置 い て い る と み ら れ る 。

辺 野 古 埋 め 立 て 申 請 は 県 外 か ら 大 量 の 土 砂 を 搬 入 す る も の で 「 前 例 の な い 計 画 」( 県 幹 部 )と い う 。ア ル ゼ ン チ ン ア リ な ど 県 外 で 分 布 す る 外 来 生 物 が 土 砂 に 混 入 し 、 貴 重 な 生 物 多 様 性 を 有 す る 大 浦 湾 の 生 態 系 へ の 影 響 も 懸 念 さ れ る 。 外 来 種 対 策 を 問 う 県 が 繰 り 返 し た 質 問 に 対 し 、 沖 縄 防 衛 局 は 埋 め 立 て 承 認 を 得 た 後 、 土 砂 の 購 入 時 点 で 性 状 確 認 な ど 対 策 を 講 じ る な ど の 方 針 を 示 し て い る が 、 具 体 性 に 欠 け る 面 も あ る 。

土 建 部 と 農 水 部 は 22 日 、 高 良 副 知 事 へ の 報 告 後 に 各 項 目 の 適 合 状 況 な ど を 調 整 し 、 工 事 に 使 う 作 業 ヤ ー ド に 関 し 、 埋 め 立 て の 必 要 性 が あ る の か な ど に つ い て も 意 見 交 換 し た と い う 。( 乙 H 6 ) ⑺ 平 成 25 年 12月 26日 ( 琉 球 新 報 )

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た 。 お 礼 を 申 し 上 げ る 」 と 述 べ 、 負 担 軽 減 策 の 内 容 を 高 く 評 価 し た 上 で 、 埋 め 立 て 申 請 の 可 否 判 断 を 27 日 に 正 式 表 明 す る 意 向 を 示 し た 。

安 倍 首 相 は 会 談 で 普 天 間 飛 行 場 に 配 備 さ れ て い る 垂 直 離 着 陸 輸 送 機 M V22オ ス プ レ イ の 訓 練 に つ い て 、半 分 を め ど に 県 外 の 複 数 の 演 習 場 で 実 施 す る 方 針 を 伝 え た 。 米 軍 牧 港 補 給 地 区 の 7 年 以 内 の 全 面 返 還 に 関 し 、 前 倒 し を 検 討 す る 作 業 チ ー ム を 防 衛 省 に 設 置 し た こ と も 報 告 し た 。

さ ら に 首 相 は 「 安 倍 政 権 は 沖 縄 振 興 と 基 地 負 担 軽 減 に 政 府 一 丸 と な っ て 取 り 組 む 」 と 表 明 。 こ れ に 対 し 仲 井 真 知 事 は 「 首 相 の 気 持 ち を 胸 に 受 け 止 め 、 埋 め 立 て の 承 認 、 不 承 認 を 決 め る 」 と 述 べ た 。

知 事 は 首 相 と の 会 談 後 、 記 者 団 に 「 結 構 早 く 取 り か か っ て も ら っ た 。 い い 正 月 に な る と 実 感 し た 」 と 述 べ た 。

首 相 は 記 者 団 に 対 し「 政 府 と し て 、で き る こ と は 全 て 行 っ て い く 。 し っ か り 結 果 を 出 し た い と 決 意 し て い る 」 と 語 っ た 。

知 事 は 25 日 夜 、 沖 縄 に 戻 り 、 県 幹 部 と 最 終 的 に 協 議 し た 上 で 、 埋 め 立 て 承 認 を 正 式 に 決 定 す る 。( 乙 H 7 )

2 首 相 官 邸 ウ ェ ブ サ イ ト

平 成 25 年 12 月 25 日 、 安 倍 総 理 は 総 理 大 臣 官 邸 で 、 沖 縄 県 の 仲 井 眞 弘 多 知 事 と 面 談 を 行 い ま し た 。

安 倍 総 理 は あ い さ つ で 次 の よ う に 述 べ ま し た 。

「 去 る 今 月 17 日 の 沖 縄 政 策 協 議 会 の 場 で 、 知 事 か ら 承 っ た ご 要 望 に つ い て 私 は 最 大 限 実 現 す る よ う 努 力 を し た い と 、 こ の よ う に 申 し 上 げ ま し た 。

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ま ず 、 強 調 さ せ て い た だ き た い の は 、 知 事 か ら の ご 要 望 は 振 興 と 負 担 軽 減 の 両 面 の 多 岐 に 渡 る も の で あ り ま し た 。 事 柄 に よ っ て は 、 相 手 も あ る こ と で ご ざ い ま す の で 、 そ の 実 現 に は 様 々 な 困 難 も 予 想 さ れ ま す が 、 こ の ご 要 望 は 沖 縄 県 民 全 体 の 思 い と し て 、 し っ か り と 受 け 止 め 、 日 本 政 府 と し て で き る こ と は す べ て 行 う 。 そ う い う の が 安 倍 政 権 の 基 本 姿 勢 で あ り ま す 。

そ の 上 で い く つ か の 重 要 な 事 柄 に つ い て 具 体 的 に 申 し 上 げ た い と 思 い ま す 。

ま ず 沖 縄 振 興 策 に つ い て で あ り ま す 。 平 成 2 6 年 度 政 府 予 算 案 で は 、消 費 税 を 含 め 、3460 億 円 を 措 置 し 、概 算 要 求 の 総 額 3408 億 円 を 上 回 る 規 模 の 者 を 確 保 し ま し た 。 ま た 沖 縄 振 興 計 画 規 間 内 、 つ ま り 平 成33年 度 ま で 沖 縄 振 興 予 算 に つ い て 、毎 年 3000億 円 台 を 確 保 す る こ と を 昨 日 の 閣 議 に お け る 私 の 発 言 の 通 り 、 お 約 束 を い た し ま す 。 さ ら に 、 那 覇 空 港 滑 走 路 増 設 に つ い て は 、 平 成 31 年 末 ま で に 確 実 に 工 事 を 完 了 す る こ と 、OIST に つ い て は 、 そ の 規 模 の 拡 充 に 向 け 、 必 要 な 財 源 の 確 保 や 教 員 の 質 の 維 持 等 の 課 題 も 含 め 、 様 々 な 観 点 か ら 検 討 し て い く 。 そ し て 北 部 振 興 事 業 に つ い て は 、 平 成 3 3 年 度 ま で 、 毎 年 少 な く と も 5 0 億 円 の 事 業 を 継 続 す る こ と を お 約 束 を し ま す 。

安 倍 総 理 の あ い さ つ を 受 け て 仲 井 眞 知 事 は 次 の よ う に 述 べ ま し た 。

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申 し 上 げ ま す 。 本 当 に あ り が と う ご ざ い ま し た 。

元 々 、 概 算 要 求 を 上 回 る 予 算 を つ け て い た だ き 、 本 当 に あ り が と う ご ざ い ま す 。 そ し て ま た 、 長 年 の 思 い で あ り ま し た 滑 走 路 に つ き ま し て も 、 増 額 の 査 定 を し て い た だ き ま し た 。OIST に つ き ま し て も 、 そ れ か ら 、 中 長 期 に な り ま す が 、 南 北 鉄 軌 道 に つ き ま し て も 、 数 年 先 に は 工 事 に 入 れ る く ら い の ペ ー ス で 進 め て い っ て 、 整 備 に も 取 り 掛 か り た い と い う ご 主 旨 の ご 説 明 を い た だ い た と 思 い ま す 。 ま た 、 北 部 振 興 に つ き ま し て も 、 し っ か り し た 内 容 の ご 説 明 を い た だ き 、 心 か ら 感 謝 申 し 上 げ ま す 。 中 長 期 に は 、 こ れ か ら の こ と な の で す が 、 I R に つ き ま し て も 、 候 補 地 の 1 つ と し て 、 頭 の 隅 に 入 れ て い た だ い て う れ し い こ と で あ り ま す 。そ し て 、税 制 に つ き ま し て も 、 名 護 市 の 金 融 特 区 が 、 産 業 立 地 経 済 金 融 活 性 化 特 区 と い う こ と で 、 金 融 以 外 に い ろ ん な も の が や れ る よ う に 、 し か も 県 知 事 の 権 限 を だ い ぶ お ろ し て い た だ き ま し た 。 名 護 北 部 地 域 の 活 性 化 は 、 か な り よ く 進 む と 思 い ま す 。 ま た 、 沖 縄 全 域 に わ た っ て い ろ い ろ な 税 制 が つ く と い う こ と で 、 こ れ も 大 改 善 を し て い た だ き ま し た 。 あ り が と う ご ざ い ま し た 。

そ し て 、 最 後 に コ メ ン ト い た し ま す 。 安 倍 総 理 に ご 回 答 い た だ き ま し た 、 や っ て い た だ い た こ と も 、 き ち ん と 胸 の 中 に 受 け 止 め て 、 こ れ ら を 基 礎 に 、 こ れ か ら 先 の 普 天 間 飛 行 場 の 代 替 施 設 建 設 も 、 建 設 に 係 る 埋 め 立 て の 承 認 ・ 不 承 認 、 我 々 も 2 日 以 内 に 最 終 的 に 決 め た い と 思 っ て い ま す 。( 乙 H18)

第 3 本 件 埋 立 承 認 前 の 仲 井 眞 弘 多 前 知 事 の 沖 縄 県 議 会 に お け る 発 言

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仲 井 眞 弘 多 前 知 事 は 、平 成 24 年 度 第 1 回 沖 縄 県 議 会 に お い て は「 普

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天 間 飛 行 場 の 危 険 性 の 除 去 は 、 喫 緊 の 課 題 で あ り 、 一 日 も 早 い 移 設 ・ 返 還 ・ 跡 地 利 用 の 促 進 が 必 要 な こ と か ら 、 知 事 提 案 説 明 要 旨 に お い て そ の 旨 を 申 し 上 げ た と こ ろ で あ り ま す 。 県 と い た し ま し て は 、 地 元 の 理 解 を 得 ら れ な い 移 設 案 を 実 現 す る こ と は 事 実 上 不 可 能 と 考 え て お り ま す 。 こ れ ま で 政 府 に 対 し 、 日 米 共 同 発 表 を 見 直 し 、 普 天 間 飛 行 場 の 県 外 移 設 及 び 早 期 返 還 の 実 現 に 向 け 、 真 摯 に 取 り 組 む よ う 強 く 求 め て き た と こ ろ で あ り ま す 。 去 る 2 月 17 日 に は 、 軍 転 協 を 通 し て 同 様 の 趣 旨 を 政 府 へ 緊 急 要 請 し た と こ ろ で あ り 、 普 天 間 飛 行 場 の 県 外 移 設 を 求 め る 考 え に 変 わ り は 全 く あ り ま せ ん 。 次 に 、 普 天 間 飛 行 場 移 設 問 題 に 係 る 御 質 問 の 中 で 、 環 境 ア セ ス の 審 査 会 で の 論 点 と 県 の 見 解 及 び 今 後 の 対 応 に つ い て と い う 御 趣 旨 の 御 質 問 に お 答 え い た し ま す 。 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 は 、 自 然 度 が 高 い 地 域 に お い て 大 規 模 に 実 施 さ れ る も の で あ る こ と か ら 、 極 め て 高 い レ ベ ル の 環 境 保 全 措 置 が 求 め ら れ て お り ま す 。 沖 縄 県 環 境 影 響 評 価 審 査 会 に お き ま し て は 、 評 価 書 に つ い て 客 観 的 か つ 科 学 的 に 妥 当 な も の で あ る か 慎 重 に 審 査 を 行 っ て お り ま す 。 そ の 結 果 、 答 申 に お き ま し て は オ ス プ レ イ な ど の 航 空 機 騒 音 の 予 測 条 件 が 不 十 分 で あ る こ と 、 そ し て ジ ュ ゴ ン や 大 浦 湾 の 生 態 系 に 及 ぼ す 影 響 が 適 切 に 検 討 さ れ て い な い こ と な ど が 不 適 切 な 事 項 と し て 指 摘 さ れ て お り ま す 。 県 と い た し ま し て は 、 同 審 査 会 か ら の 答 申 を 踏 ま え 、去 る 2 月20日 に25項 目175件 の 不 適 切 な 事 項 を 示 し た 上 で 、 当 該 事 業 は 環 境 の 保 全 の 上 で 重 大 な 問 題 が あ る こ と を 指 摘 し て お り ま す 。 ま た 、 評 価 書 で 示 さ れ た 環 境 保 全 措 置 等 で は 、 生 活 環 境 及 び 自 然 環 境 の 保 全 を 図 る こ と は 不 可 能 と の 意 見 を 述 べ た と こ ろ で ご ざ い ま す 。」 と 答 弁 し た 。

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さ ん あ り ま し た か ら 、 そ れ は そ の 旨 書 い て 、 評 価 書 の 段 階 で す か ら 送 っ た わ け で 、 で す か ら そ う い う こ と を 考 え 、 な お 当 時 か ら 言 わ れ て い る 建 設 に 当 た っ て も 結 構 技 術 的 に 難 し い 。 詳 細 が 来 な い 限 り 、 こ れ は ま だ 詳 し く は わ か ら な い ん で す が 、 そ う す る と 埋 め 立 て を す る に し て も 当 時 言 わ れ て い た あ た り は 膨 大 な イ シ グ ー と い う か 、 そ の 埋 め 立 て の 土 砂 等 が 要 る 。 こ れ を ど こ か ら 持 っ て く る ん だ と 。 当 時 言 わ れ て い た の は ― ― こ れ は 正 確 じ ゃ な い で す よ 、 表 現 で す か ら ― ― 土 木 建 築 部 の 10 年 分 の 仕 事 に 相 当 す る 可 能 性 す ら あ る と 。 こ れ を ど う や っ て 調 達 す る か な ど な ど 、 現 実 に も し 建 設 計 画 が あ る と す れ ば 、 何 年 か か っ て ど ん な ふ う に こ う い う も の は 実 現 可 能 か も 非 常 に 難 し い 面 が 予 想 さ れ る 。 そ う す る と 、 今 の 普 天 間 を 一 日 も 早 く ク ロ ー ズ を す る 、 固 定 化 さ せ な い 。 こ れ が 辺 野 古 を 頼 り に や っ た と す れ ば 、 辺 野 古 へ 賛 成 か 反 対 か 以 前 に 、 こ れ は 一 体 実 現 の 可 能 性 が 本 当 に あ る の か な い の か と い う の が す ぐ 僕 ら の 頭 を よ ぎ り ま す 。 さ す れ ば 、 基 地 の 県 外 移 設 、 沖 縄 か ら 減 ら す と い う 点 か ら 見 て も 、 沖 縄 以 外 の 地 域 で 自 衛 隊 の 基 地 も お あ り で し ょ う し 、 民 間 専 用 の 空 港 も 共 用 の 空 港 が あ る は ず で す か ら 、 そ こ ら 辺 の 利 用 度 な ど な ど を 調 べ れ ば 、 恐 ら く 国 交 省 の み な ら ず 防 衛 省 も 持 っ て い る の で は な い か と 、 こ れ は 推 測 し ま す 。 そ う い う と こ ろ へ 移 し て し ま う と い う ほ う が 直 ち に ク ロ ー ズ 、 つ ま り 埋 め 立 て な ん か 要 り ま せ ん か ら で き る の で は な い か と い う の が 私 の 考 え で す 。 で す か ら 、 そ ち ら を 選 ば な い と 、 仮 に 賛 成 ・ 反 対 は ち ょ っ と こ ち ら へ 置 い て お き ま し て 、建 設 を 想 像 す る だ け で も 5 年 、い や 10 年 、い や 15年 と な る と 、 事 実 上 固 定 化 と 同 じ だ と い う の が 私 の 考 え 。」 と 答 弁 し た 。

第 4 本 件 埋 立 承 認 に 対 す る 沖 縄 県 議 会 の 意 見 書 等

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撤 去 と 辺 野 古 移 設 断 念 を 求 め る 意 見 書 」 と 「 仲 井 眞 弘 多 沖 縄 県 知 事 の 公 約 違 反 に 抗 議 し 、 辞 任 を 求 め る 決 議 」 を 可 決 し た 。

意 見 書 は 、「 情 報 隠 し 、後 出 し な ど 、手 続 上 も そ の 不 当 性 が 指 摘 さ れ 、 環 境 保 全 上 の 懸 念 が 払 拭 さ れ な い 中 、 提 出 さ れ た 埋 立 申 請 書 は 公 有 水 面 埋 立 法 の 基 準 要 件 を 満 た さ ず 、 承 認 に 値 す る も の で は な い こ と は 明 白 で あ る 。」 と 指 摘 し て い た 。( 乙 C 8 )

第 5 第 三 者 委 員 会 の 設 置 か ら 本 件 埋 立 承 認 取 消 に 至 る 経 緯 1 第 三 者 委 員 会 の 設 置

沖 縄 県 知 事 は 、 平 成 27 年 1 月26 日 、 第 三 者 委 員 会 を 設 置 し た 。 第 三 者 委 員 会 の 設 置 目 的 は ,「 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 公 有 水 面 埋 立 承 認 手 続( 以 下「 承 認 手 続 」と い う 。)に 関 し ,法 律 的 な 瑕 疵 の 有 無 を 検 証 す る 」 こ と で あ り ( 設 置 要 綱 第 1 条 )、「 委 員 会 は , 承 認 手 続 に 関 す る 事 項 に つ い て ,法 律 的 な 瑕 疵 の 有 無 に つ い て 検 証 し , 委 員 会 の 意 見 を 知 事 に 報 告 す る 」( 同 第 3 条 )も の と さ れ 、委 員 は「 環 境 問 題 や 法 律 の 専 門 家 な ど 優 れ た 識 見 を 持 つ 者 」( 同 2 条 2 項 )か ら 6 名 が 選 任 を さ れ た 。

第 三 者 委 員 会 は 、平 成 27年 1 月 28日 に 準 備 会 合 を 開 催 し 、同 年 2 月 6 日 か ら 同 年 7 月 7 日 に か け て 合 計 13 回 の 委 員 会 を 開 催 し て 検 証 を 行 い 、 同 年 7 月 16日 付 で 「 検 証 結 果 報 告 書 」 を 提 出 し た 。

2 第 三 者 委 員 会 の 検 証 結 果

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か ら 直 ち に 本 件 埋 立 対 象 地 ( 辺 野 古 地 区 ) で の 埋 立 て の 『 必 要 性 』 が あ る と し た 点 に 審 査 の 欠 落 が あ る こ と , ③ そ の 審 査 の 実 態 に お い て も 審 査 が 不 十 分 で あ る こ と な ど か ら , 本 件 埋 立 承 認 出 願 が 『 埋 立 て の 必 要 性 』の 要 件 を 充 足 し て い る と 判 断 す る こ と は で き ず ,法 的 に 瑕 疵 が あ る と 考 え ら れ る 。 第 2 に , 法 第 4 条 第 1 項 第 1 号 の 『 国 土 利 用 上 適 正 且 合 理 的 ナ ル コ ト 』 と の 要 件 に つ い て も , 本 件 埋 立 に よ り 得 ら れ る 利 益 と 本 件 埋 立 に よ り 生 ず る 不 利 益 を 比 較 衡 量 し て , 総 合 的 に 判 断 し た 場 合 ,『 国 土 利 用 上 適 正 且 合 理 的 ナ ル コ ト 』と は 言 え ず ,法 第 4 条 第 1 項 第 1 号 の 要 件 を 充 足 し て い な い も の で あ り , 法 的 に 瑕 疵 が あ る 。 第 3 に , 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 に つ い て は , ① 知 事 意 見 や 環 境 生 活 部 長 意 見 に 十 分 に 対 応 し て お ら ず 環 境 影 響 評 価 法 第 33 条 第 3 項 の 趣 旨 に 反 す る こ と ,② 環 境 保 全 図 書 の 記 載 は 定 量 的 評 価 で は な く 生 態 系 の 評 価 が 不 十 分 で あ る こ と , ③ 具 体 性 が な く , 明 ら か な 誤 り の 記 載 が あ る 等 様 々 な 問 題 が あ る こ と 等 か ら し て ,そ の 環 境 保 全 措 置 は ,『 問 題 の 現 況 及 び 影 響 を 的 確 に 把 握 』し た と は 言 い 難 く ,『 こ れ に 対 す る 措 置 が 適 正 に 講 じ ら れ て い る 』と も 言 い 難 い 。さ ら に ,そ の 程 度 が『 十 分 』 と も 認 め 難 い も の で あ り ,『 其 ノ 埋 立 ガ 環 境 保 全 及 災 害 防 止 ニ 付 十 分 配 慮 セ ラ レ タ ル モ ノ ナ ル コ ト 』 の 要 件 を 充 足 し て い な い も の で あ り 法 的 に 瑕 疵 が あ る 。 第 4 に , 法 第 4 条 第 1 項 第 3 号 に つ い て は , 本 件 埋 立 承 認 出 願 が 『 法 律 ニ 基 ク 計 画 ニ 違 背 』 す る か 否 か に つ い て , 十 分 な 審 査 を 行 わ ず に『 適 』と 判 断 し た 可 能 性 が 高 く ,『 生 物 多 様 性 国 家 戦 略 2012-2020』 及 び 『 生 物 多 様 性 お き な わ 戦 略 』 に つ い て は , そ の 内 容

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第 6 本 件 埋 立 承 認 取 消

専 門 性 を 有 す る 有 識 者 か ら な る 第 三 者 委 員 会 の 判 断 が 示 さ れ た こ と か ら 、 沖 縄 県 に お い て 精 査 を し 、 沖 縄 県 知 事 は 、 公 有 水 面 埋 立 法 の 第 4 条 第 1 項 ( 同 法 第 42 条 3 項 で 承 認 に 準 用 ) の 第 1 号 及 び 第 2 号 の 要 件 を 充 足 し て い な い ( 承 認 の 判 断 に 取 消 し う べ き 瑕 疵 が あ る ) も の と 判 断 し た ( な お 、 同 項 3 号 に つ い て は 、 十 分 な 審 査 を 行 っ て い な い と し て 判 断 過 程 の 瑕 疵 が 認 め ら れ て い る も の で あ る が 、 十 分 な 審 査 を 行 え ば 要 件 が 充 足 さ れ る か 否 か に つ い て の 踏 み 込 ん だ 判 断 ま で 示 さ れ て い な い た め 、 取 消 事 由 と は し な か っ た 。)。

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第 2 章 地 方 自 治 法 第 245 条 の 8 の 要 件( 法 令 違 反 )を 欠 く こ と( 本 件 埋 立 承 認 取 消 が 適 法 で あ る こ と )

第 1 概 要

国 ( 沖 縄 防 衛 局 ) は 、 平 成 25年 3 月 22日 、 沖 縄 県 に 対 し 、 沖 縄 県 名 護 市 辺 野 古 の 辺 野 古 崎 地 区 及 び こ れ に 隣 接 す る 水 域 等 を 埋 立 対 象 地 と す る 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 公 有 水 面 埋 立 承 認 出 願 を 行 っ た と こ ろ 、 仲 井 眞 弘 多 沖 縄 県 知 は 、 平 成 25 年 12月 27 日 、 同 出 願 を 承 認 し た 。

公 有 水 面 埋 立 出 願 に 対 し て 、 都 道 府 県 知 事 は 、 公 有 水 面 埋 立 法 第 4 条 第 1 項 各 号 の す べ て の 要 件 を 充 足 し な け れ ば 承 認 す る こ と が で き な い も の で あ る が 、 本 件 埋 立 承 認 出 願 に 対 し て は 、 専 門 性 を 有 す る 団 体 等 か ら 公 有 水 面 埋 立 法 第 4 条 第 1 項 各 号 の 要 件 を 欠 く も の で あ る と の 指 摘 が 相 次 い で い た も の で あ り 、 ま た 、 本 件 埋 立 承 認 に 対 し て も 、 公 有 水 面 埋 立 法 第 4 条 第 1 項 各 号 の 要 件 に 適 合 し な い に も か か わ ら ず 承 認 し た も の で あ る と の 抗 議 が 相 次 い だ 。

平 成 26 年 11 月 16 日 に 実 施 さ れ た 県 知 事 選 挙 に お い て 、 翁 長 雄 志 候 補 が 、 仲 井 眞 弘 多 候 補 に 10万 票 以 上 の 大 差 を つ け て 当 選 し た 。

翁 長 雄 志 沖 縄 県 知 事( 以 下「 現 沖 縄 県 知 事 」と い う こ と が あ る 。)は 、 本 件 埋 立 承 認 の 法 的 瑕 疵 の 有 無 を 検 討 す る た め 、平 成 27年 1 月 26日 付 で 、 有 識 者 か ら な る 「 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 公 有 水 面 埋 立 手 続 に 関 す る 第 三 者 委 員 会 」 を 設 置 し た 。 そ し て 、 平 成 27 年 7 月 16 日 付 け で 、 第 三 者 委 員 会 か ら 「 検 証 結 果 報 告 書 」 が 現 沖 縄 県 知 事 に 提 出 さ れ た が 、 そ の 結 論 は 、 本 件 承 認 出 願 に つ い て は 公 有 水 面 埋 立 法 の 要 件 を 充 た し て お ら ず 、 こ れ を 承 認 し た こ と に は 法 律 的 瑕 疵 が あ る と い う も の で あ っ た 。

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さ れ た こ と か ら 、 現 沖 縄 県 知 事 は 、 本 件 埋 立 承 認 の 自 庁 取 消 し に つ い て 検 討 を し た 。

同 一 行 政 庁 が み ず か ら 判 断 を す る も の で あ る か ら 、 そ の 判 断 の 枠 組 み は 、埋 立 承 認 の 取 消 訴 訟 に お け る 司 法 審 査 に お け る 枠 組 み( 行 政 庁 と 裁 判 所 と の 関 係 に お い て は 、 裁 判 所 が 行 政 庁 の 判 断 を 尊 重 す べ き こ と か ら 、 裁

判 所 は 、 行 政 庁 と 同 一 の 立 場 で 要 件 適 合 性 を 判 断 す る の で は な く 、 行 政 庁 の 判

断 に 裁 量 の 逸 脱 な い し 濫 用 が あ る か 否 か を 審 理 す る こ と と な る 。)と は ま っ た く 異 質 な も の で あ り 、 現 沖 縄 県 知 事 は 、 本 件 埋 立 承 認 に つ い て 、 公 有 水 面 埋 立 法 の 要 件 適 合 性 を み ず か ら 判 断 で き る も の で あ る 。 そ し て 、 要 件 を 充 足 し て い な い に も か か わ ら ず 、 埋 立 承 認 が な さ れ た な ら ば 、 そ れ は 、 行 政 庁 と し て 、 違 法 の 瑕 疵 が あ っ た と 判 断 す る こ と に な る 。 そ し て 、 検 証 結 果 報 告 書 を 踏 ま え て 検 討 し た と こ ろ 、 本 件 埋 立 承 認 出 願 に つ い て は 公 有 水 面 埋 立 法 第 4 条 第 1 項 第 1 号 の 要 件 ( 以 下 「 1 号 要 件 」と い う 。)及 び 同 項 第 2 号 の 要 件( 以 下「 2 号 要 件 」と い う 。) を 充 足 し て い な い も の と 判 断 し た 。

( ま た 、 念 の た め 埋 立 承 認 の 判 断 過 程 も 検 討 し た が 、 承 認 の 判 断 に 係 る 考 慮 要 素 の 選 択 や 判 断 の 過 程 は 合 理 性 を 欠 い て い た も の で あ っ た 。)

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公 有 水 面 埋 立 法 第 4 条 は 、当 該 地 方 公 共 団 体 の 公 益 を 保 護 す る た め 、 都 道 府 県 知 事 に 承 認 権 限 を 付 与 し て い る の で あ る か ら 、 都 道 府 県 知 事 は 、 当 該 地 方 公 共 団 体 の 公 益 を 保 護 す る た め 、 そ の 権 限 を 行 使 す べ き 責 務 を 負 っ て い る 。そ し て 、本 件 埋 立 承 認 出 願 に 係 る 埋 立 て( 以 下「 本 件 埋 立 」と い う 。)が 遂 行 さ れ た な ら ば 沖 縄 県 の 地 方 公 益 が 著 し く 害 さ れ る こ と に な り 、 本 件 埋 立 承 認 を 放 置 す る こ と は 公 共 の 福 祉 に 著 し く 反 す る こ と か ら 、 沖 縄 県 知 事 は 、 地 方 公 共 団 体 の 公 益 保 護 と い う 責 務 を 果 た す た め 、 平 成 27 年 10 月 13 日 に 、 瑕 疵 あ る 埋 立 承 認 に よ る 違 法 状 態 を 是 正 す る た め 、 本 件 埋 立 承 認 取 消 を し た も の で あ る 。

沖 縄 県 知 事 の 本 件 埋 立 承 認 取 消 に つ い て 、 裁 量 の 逸 脱 な い し 濫 用 は 認 め ら れ な い も の で あ り 、 法 令 違 反 は 存 し な い も の で あ る 。

第 2 本 件 埋 立 承 認 取 消 の 適 法 性 に 関 す る 審 理 の 対 象 1 は じ め に

本 件 は 、公 有 水 面 埋 立 承 認 の 取 消 処 分 の 取 消 し を 求 め る 訴 訟 で あ る 。 ま ず も っ て 留 意 さ れ な け れ ば な ら な い こ と は 、 本 件 訴 訟 に お い て 審 理 の 対 象 と さ れ る の は 、 仲 井 眞 弘 多 前 沖 縄 県 知 事 に よ る 公 有 水 面 埋 立 承 認 処 分 と い う 行 政 処 分 の 違 法 性 で は な い と い う こ と で あ る 。

本 件 訴 訟 の 審 理 の 対 象 と な る の は 、 翁 長 雄 志 現 沖 縄 県 知 事 に よ る 公 有 水 面 埋 立 承 認 に つ い て の 取 消 処 分 と い う 行 政 処 分 の 違 法 性 で あ る 。

2 現 沖 縄 県 知 事 に よ る 埋 立 承 認 出 願 の 要 件 適 合 性 判 断 に 係 る 裁 量 の 逸 脱 な い し 濫 用 の 有 無 が 審 理 の 対 象 で あ る こ と

(1) 本 訴 訟 に お け る 請 求 の 趣 旨 は 、「 被 告 は 、 被 告 が 国 に 対 し 、 平 成 27年 10月 13日 付 け で し た 、平 成 25年 12 月 27日 付 け 公 有 水 面 埋

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