平成 2 2 年度へ向けて
地区活動等 再編 の取り 組み
住民自治協議会設立&活動マニュアル
― 特別編 −
平成 2 1年 1 月
企画政策部企画課都市内分権推進室
〈抜粋〉
資料 2
市では、住民が中心となって柔軟なまちづくりができる仕組みをつくるた めに、次の見直し(案)による改革を行います。
平成21年度をもって
◆ 市が主導し て 設置し た
団体と委嘱制度
廃 止
平成21年度から
◆ 研修会
・イベント への
動 員
廃 止
平成22年度から
◆ 廃止される団体等への
補助金
一括交付
これらの見直しにより、地域の皆さんの負担を軽減するとともに、地区の 特性や実情に応じた活動ができるようになります。
行政主導による地域づくりから、地域住民の皆さんが主体となる仕組みづ くりを進めるため、地区においても住民自治協議会を中心として、これまで 取り組んできた活動、廃止するものを含めた各種団体への資金配分、そして 活動の担い手確保といった点について、平成21年度いっぱいまでに見直し ていただく必要があります。
このマニュアルは、この見直しの際に参考となるよう基本的な考え方の例 や原則を示すことで、地区における活動等の再編に寄与することを目的とし て作成するものです。
なお、今後地域で行われる見直しの取り組み状況等を、適宜、地域の皆様 に情報提供することで、見直しの参考としていただけるよう努めます。
目 次
第1章 見直し(案)の概要 - 5 - 1 市が主導して設置した団体等の見直し
( 1 ) 見直しの目的 ( 2 ) 廃止する委嘱制度 ( 3 ) 廃止する連合組織 ( 4 ) 地区組織について ( 5 ) 区長の二面性
( 6 ) 区長設置規則の廃止 ( 7 ) 委嘱制度廃止後の区長 ( 8 ) その他の団体
2 市からの依頼事務の見直し ( 1 ) 見直しの目的
( 2 ) 見直しの基本的な考え方 ( 3 ) 必須事務
( 4 ) 選択事務 ( 5 ) 廃止する事務
3 (仮称)一括交付金制度(案)の創設 ( 1 ) 目的
( 2 ) 概要
( 3 ) 一括交付金に含まれる補助金等 ( 4 ) 一括交付金における地域と市の責務
4 (仮称)地域のやる気応援補助金(案)の創設 ( 1 ) 目的
( 2 ) 内容 ( 3 ) 補助額等 ( 4 ) 交付先
5 (仮称)中山間地域に対する支援交付金(案)の創設 ( 1 ) 目的
( 2 ) 内容 ( 3 ) 補助額等 ( 4 ) 交付先
6 研修会・イベント等への動員の廃止
1 市が主導して設置した団体等の見直し
( 1 ) 見直しの目的
市が 主 導 し て 設 置 し た団 体 が 実 施 す る事 務 は 、 ほ と ん ど が市 か ら 依 頼 し た 事務です。こうした事務が区長はじめ役員の大きな負担となっています。
また、少子高齢化の進展や自治活動に無関心な人々の増大、そして役員負担 の重さなどから、自治活動の担い手が不足し、役員任期の長期化・高齢化につ ながる悪循環をもたらしている面があります。
そのため、地域の自治活動に対する負担感を軽減し、市からの意向を最小限 にとどめる環境を整え、ひいては地域住民が主体的かつ柔軟にまちづくりに取 り組める体制を整えるために見直しを行うものです。
( 2 ) 廃止する委嘱制度
次に掲げる委嘱制度は平成21年度をもって取り止め、平成22年度からは 市からの推薦依頼は行いません。
*区長に関しては、本章「( 5 ) 区長の二面性」∼「( 7 ) 委嘱制度廃止後の区長」を
第1章 見直し(案)の概要
【廃止する委嘱制度】(設置根拠)
➊ 区長(長野市区長設置規則)
❷ 交通安全推進委員(長野市交通安全推進委員会設置要綱)
❸ 交通安全母の会連合会理事・代議員(長野市交通安全母の会連合会規約)
❹ 高齢者交通安全推進員
(長野市高齢者交通安全推進員制度の推進要領、市長と警察署長の連名委 嘱、平成20年6月30日をもって廃止済み)
❺ 男女共同参画市民推進員(長野市男女共同参画市民推進員設置要綱)
❻ 保健補導員(長野市保健補導員設置要綱)
❼ 環境美化指導員(長野市環境美化指導員設置要領)
➑ 青少年健全育成指導員(長野市青少年健全育成指導員設置基準)
❾ 少年育成委員(長野市少年育成センター条例)
❿ 人権同和教育指導員(長野市人権同和教育指導員に関する規則)
ご覧ください。
( 3 ) 廃止する連合組織
次に掲げる各種団体の連合組織は平成21年度をもって廃止するとともに、 これら連合組織に対する補助金も廃止し、住民自治協議会への一括交付金に含 めることとします。
( 4 ) 地区組織について
「( 3 ) 廃止する連合組織」の 地区組織及び地区社会福祉協議会は、平成21 年度をもって市が関与しない任意組織とし、その存続及び活動内容等は地区で 決定していただきます。
なお、地区組織に対する補助金は廃止し、住民自治協議会への一括交付金に 含めます。
( 5 ) 区長の二面性
現在の区長は二面性を持っています。このうち市長委嘱は廃止しますが、区 民の代表であることは変わりありません。
【廃止する連合組織】
➊ 長野市区長会連合会
❷ 長野市交通安全推進委員会(母の会部会を含む)
❸ 長野市保健補導員会連合会
❹ 長野市環境美化連合会
❺ 長野市地域公民館連絡協議会連合会
❻ 長野市少年育成委員会
❼ 長野市青少年育成市民会議
❽ 長野市子ども会育成連絡協議会
❾ 長野市人権同和教育促進連絡協議会
【区長の二面性についてのイメージ】
( 6 ) 区長設置規則の廃止
区長への委嘱の根拠は「長野市区長設置規則」です。
規則では、市が求める区長の任務を規定するとともに、「行政区域内の住民の 中から民主的な方法によって選ばれた者で、適当と認めるものを、区長として 委嘱する。」(第3条)としています。
当規則は平成21年度をもって廃止します。
( 7 ) 委嘱制度廃止後の区長
「( 5 ) 区長の二面性」でも触れたように、区長の委嘱制度が廃止された後も、 区長が区民の代表者であることは変わりありません。
地区を代表する組織である住民自治協議会においては、住民自治協議会と区 や自治会との連携・協力の要として活動していただくことが必要です。
1 区長委嘱制度の廃止を契機として、 住民自らが自分たちの住む地域を
より暮 らし やすい ものにし てい くとい う住民自 治の 原点を再確認する
とともに、これを区長本来の姿への回帰と位置付けるものである。
◆ 市の意向により活動
◆ 行政事務の一部を 委嘱に基づき行う
◆ 住民の意向により活動
◆ 区や自治会等を代表する
区 長
住民の代表 市長の委嘱
廃 止
今後とも存続
住民自治協議会に
参加
「区長委嘱制度廃止後の区長のあり方について(指針)」(抜粋)
平成20年9月5日 長野市区長会
2 区長委嘱制度の廃止は、市から強制的に課されている職務を解くも
のであるが、住民から民主的な方法により選出された区長が持つ本来の
役割については何ら変わらないものである。
3 区長が持つ本来の役割とは、住民の協力の下、所管するコミュニティ
の善良な運営や諸課題の解決を通じて、生活環境の維持・改善や福祉向
上へ向けた不断の努力により、住民の信託に応えることである。
( 8 ) その他の団体
「( 3 ) 廃止する連合組織」に示した団体のほかにも、地域には各種団体が存在 します。
◆ 民生児童委員や消防団など、法律に定められているもの
◆ 防犯協会、交通安全協会など、国や県が設置したもの
◆ 障害者団体、老人クラブ、PTAなど、特定の人たちが特定の目的を達成 するために組織している任意のもの
これらの団体は、その性格等から市が廃止することが馴染まないことから 平成22年度以降も当面は存続し、平成 2 6 年度までに見直すこととしてい る第三期において検討する予定です。
日本の町内会の源流は、大宝律令に取り入れられた唐の制度にあるようで す。その後、豊臣秀吉によって作られた農民統制の機構を受け継いだ江戸 時代の五人組へと引き継がれました。明治政府は五人組制度を廃止したた め、私的(任意)の組織となりましたが、明治末期には復活運動が起こり、 関東大震災時に町内会のメンバーが団結して延焼を防いだ例があり、一気 に組織化が進んだといわれています。
昭和15年に「町内会部落会整備令」により法制化され、行政組織の末 端機構に組み込まれ、戦争遂行の一翼を担わされました。占領政策により 町内会は廃止されますが、昭和27年に独立を達成した時点で、再び自発 的に組織され現在に至ります。
国家体制と地方行政の末端組織としての役割を担った歴史が、以後の性 格づけを強く規定したとの意見もあります。
【参考 市民自治のコミュニティをつくろう 田中義岳著 ぎょうせい】 コラム 区や自治会の歴史
2 市からの依頼事務の見直し
( 1 ) 見直しの目的
廃止する各種団体や市長からの委嘱を受けた個人は、市からの依頼事務を実 施してきました。これらの事務は地域住民に対する不可欠なサービスを含むと 同時に、地域では大きな負担となっていました。
市が主導して設置した団体を廃止し委嘱制度を取り止めることから、これら が担っ ていた活動についても見直し、住民自治協議会が主体となって取り組む ことで、地域の特性や実情に応じて柔軟に課題の解決が図れるよう見直すもの です。
( 2 ) 見直しの基本的な考え方
これまで市内30地区一律に依頼していた事務について、廃止するものを除 き、以下の二つに仕分けをしました。
①必須事務 今後も市内30地区で一律に実施する事務
②選択事務 実施の方法や可否について、地区が決定することができる事務
◆ 平成2 2年 度か ら住 民自治 協議 会へ 依頼 し ていく 事務 の見 直しに あた って は、地域の皆さんの負担を減らすことを第一義と考え、これまで依頼してい た68事務のうち、区長の境界立会いなど5つの事務を廃止し、市民が等し く必要とする22事務を厳選し必須事務としました。
◆ 残り41事務は選択事務とし、例えば、毎年一律に実施してきた研修会を3 年のスパンに変更したり、関連する分野の研修会をひとつにまとめるなど、 一括交付金を有効に活用し、地域住民の意向を反映した「選択と集中」によ る課題の解決を図ることができるようになると考えています。
◆ 全地区で一律にやっていただく必要があるものは必須事務とし、一律にやる ことが馴染まないものを選択事務としたもので、必須事務と選択事務は必ず しも事業の重要度で分けたものではありません。
また、選択事務については、これまでの「やらされ感」が「自分たちで選ん だこと」になることから、これまで以上に発展的な取り組みとなることを期 待しています。 【平成 20 年 7 月 25 日 地区代表者会議追加資料】
依頼事務の見直し作業フロー
廃止
一覧にして 地区へ提示
必須事務 選択事務
選択事務へ の変更あり
地区代表者会議等での意見交換等
地区における事務事業の再編検討
市としての 支援策
メニュー化作業
参加要請
しない方法で
継続
研修会・イベント参加要請
選択事務
廃止される団体等への依頼事務
選択事務メ ニュ ー
分野ごとに全庁で取りまとめて 地区へ提示
地区独自の事業
◆ スポーツ
◆ エコロジー
◆ 観光
◆ 文化・芸術
◆ その他地域の資産・資源を 軸としたまちづくり
必須事務
( 3 ) 必須事務 22事務
【 委員等推薦・ 選任】
01 統計調査員の推薦(国勢調査と農林業センサ ス) 02 民生委員・児童委員候補者の推薦
03 人権同和教育指導員の配置
04 投票管理者・投票立会人の地区内での人選 05 同上(期日前投票)
06 (長野市)社会福祉協議会理事・評議員の推薦 07 放課後子どもプラン等運営委員会委員の内申
【 業務及び活動】
08 ごみ集積所における分別用備品等の管理及びルール違反ごみの対応 09 「ごみ分別強調月間」集積所巡回指導
10 不法投棄に関する情報提供及び防止対策に関する協力
【 啓 発】
11 人権教育・啓発活動(担当部会設置・研修会 ・住民集会等の開催)
【 配布・ 回覧・ 周知】
12- 1 「広報ながの」の配布
(広報ながのの付録) 12- 2 健康カレンダー 12- 3 各種検診のご案内
12- 4 インフルエンザ予防接種のご案内 12- 5 胃がん検診のご案内
12- 6 長野びんずる交通規制情報 12- 7 ながの市議会だより
12- 8 長野マラソン・長野車いすマラソン交通規制チラシ 12- 9 ふくしながの
【 調査報告】
13
住民が自主的に組織する自治組織(区や自治会)の代 表者の報告及び当該組 織の世帯数(事業所含む)、回覧数の報告
14 ごみ分別啓発に関する発行物の必要数調査及び配布
15 地区内の土木要望事業のとりまとめ、要望書の作成及び現地調査の案内 16 長野市社会福祉大会における被表彰者の内申
17 災害見舞金品事業に係る罹災者等の報告及び見舞い金品の伝達 18
地区 社会福 祉協議 会等が行 っている地 域福祉活 動の 状 況を把握するための 調査
【 募 金】
19 日赤社資募集及び取りまとめ
20 共同募金(戸別・法人募金)の募集及び取りまとめ 21 結核・肺がん予防募金の地区とりまとめ
22 緑の募金活動への協力について(依頼)
( 4 ) 選択事務 41事務
【 安心・ 安全に関する取り 組み】
1 防犯灯の設置及び維持管理
2 白線作戦の実施(市道等の白線引き事業) 3 交通安全啓発街頭指導への参加・協力 4 長野市交通安全推進フェアへの参加、協力 5 交通安全施設等設置要望調査
【 環境美化に関する取り 組み】
6 春・秋の大掃除
7 春・秋のゴミゼロ運動及び河川一斉清掃 8 不法投棄防止用等啓発看板の設置
9 アメリカシロヒトリから緑を守る(アメリカシロヒトリの防除)事業 10 地域緑化事業
11 犬のフン害防止用啓発看板の設置及び回覧チラシの配布 12 長野ロードクリーンキャンペーンへの参加
【 福祉・ 保健に関する取り 組み】
13 地区地域福祉活動計画の策定及び推進
14 地域たすけあい事業の実施 15 福祉推進員設置事業
16 福祉のまちづくりを進めるための実践事業(地域福祉活動振興事業) 17 健康づくり講座の開催
(運動・栄養などの生活習慣病予防、その他予防活動) 18 健康ながの21身体活動・運動の推進
( ウォーキングマップの作成と健康体操の考案と普及) 19 保健衛生部会等の保健事業に係る研修会の開催 20 健康づくり活動記録集・活動便り等の発行 21 「保健センターだより」回覧事務
22 公衆衛生だより「ふれ愛」の配布
【 教育・ 文化に関する取り 組み】
23 男女共同参画セミナーの開催 24 地域における男女共同参画の推進 25 公民館報の配布
26 公民館講座・教室事業等のチラシの回覧 27 成人式の運営
【 青少年健全育成に関する取り 組み】
28 青少年健全育成集会等の開催 29 地域と学校の連携事業
30 家庭・地域の子育て講座の開催 31 地区における育成会活動の実施
32 青少年健全育成連絡会(仮称)への参加 33 青少年問題を考える市民の集いへの参加 34 青少年健全育成推進大会への参加
35 青少年健全育成のための巡回指導・環境浄化活動の実施
【 その他の取り 組み】
36 「元気なまちづくり市民会議」の開催
37 「おでかけ通信長野 ながの Li f e を楽しもう」の配布 38 長野地域ふるさと市町村圏だより「エリアながの」の配布 39 農業共済事業に係る NOSAI 部長の選出
40 献血思想の普及啓発及び地区献血日程のお知らせ
41 市民手帳の予約募集の回覧
( 5 ) 廃止する事務 5事務
3 (仮称) 一括交付金制度(案)の創設
( 1 ) 目的
必須及び選択事務に要する経費を含め、各々の地域のニーズに対応した使途 を地域住民が決定することで、地域課題の解決を主体とした活力ある地域づく りに資することを目的として交付するもの。
( 2 ) 概要
① 交付金の対象団体は、住民自治協議会とする。
② 交付額
ア 活動費 ◆ 約2億1,4 0 0 万円(3 0 地区)
住民自治協議会に対する権限と財源の移譲はセットであることから、廃 止する団体の地区組織等へ交付されていた補助金を、そのまま一括して住 民自治協議会へ交付する。(1万円未満は切り上げ)
イ 人件費 ◆ 3 千万円(1地区 1 0 0 万円)
今後支所のあり方を含めて詳細を検討していく。 ウ 地区世帯数の年度変化への対応
各地区への一括交付金(人件費を除く)のうち半分を固定費、残り半分 を変動費とし、変動費については、地区世帯数に対応し変動するものとす る。
1 「しなの国民年金」の配布 2 特設人権相談所案内チラシの回覧 3 特例収集事務
4 境界立会への出席
5 長野市公園愛護活動実施計画書の区長確認事務
固定費
変動費
【例】
平成22年度 一括交付金額 5,000,000円 地区世帯数(基準の世帯数)5,000世帯
平成23年度 地区世帯数 5,200世帯
平成23年度一括交付金額=2,500,000+2,500,000×
=2,500,000+2,500,000×
=2,500,000+2,600,000
=5,100,000円
※ 1
廃止する団体等への補助金のうち、世帯数のみにより算定されているものは 「行政 連絡 事務費交付金」及び「地区区長会活動費交付金」で合計額は約1億1,500万円となる。
これは、一括交付金の約半分であることから、一括交付金額の半額を世帯数 の変動 に伴 いその金額を調整する。
③ 事業実施の基本事項
住民自治協議会が事業を実施するにあたっては、適切な役割分担に基づく とともに、 事業計画を策定し、それに基づく予算を執行する計画性をもって 事業を実施していただくこととする。
④ 原則として対象としない事業等
ア 宗教活動(ただし、地域が長く風習として実施している事業については、 事前協議の対象とする。)、政治関連活動及び公序良俗に反する事業
イ 専ら特定の企業・団体及び個人の利益のみを追求する事業
⑤ 積立金について
積立期間の設定を含め、あらかじめ定めた事業計画に基づき、一括交付金の 一部を積み立てることができる。
ただし、年度当初の予算計画に計上すること。
⑥ 繰越金について
ア 繰越金は当年度交付金交付額の概ね3割以内とし、これを超える剰余金は 平成23年度世帯数 平成22年度世帯数
5,200 5,000
原則として市へ返還する。
イ 交付金は前年度繰越金を控除しない。
【例】
①H 2 2 年度一括交付金
②H 2 2 年度残余金
原則として市へ返還
③H 2 2 年度繰越金
④H 2 3 年度予算総額
⑤H 2 4 年度へ繰越できる額 H 2 3 年度一括交付金交付額の概ね 3 割以内
⑦ 適正執行のための体制整備 ア 通常時の会計管理体制
ⅰ) 住民自治協議会は会計管理者(会計担当)を中心として、会計処理に 関するルールづくりを含めた会計管理体制を整備していただくことと する。
ⅱ) 地区活動支援担当(支所長等)はこれを補佐するとともに、帳簿類の 確認や助言することで支援する。
イ 監査体制
ⅰ) 住民自治協議会は、規約に基づく内部監査を確実に行っていただくこ ととする。
ⅱ) 一括交付金交付担当課は予算・決算に関する審査を行うとともに、実 地監査を実施する。
ⅲ) 市の監査及び外部監査の対象とする。 10割
概ね3割
H23年度一括交付金 10割 概ね3割 H 2 2 年度一括交付金の4割が残余金の場合
概ね3割 1割 1割
【一括交付金のイメージ】
( 3 ) 一括交付金に含まれ る補助金等
次の補助金等を廃止し、住民自治協議会へ交付する一括交付金に含めます。
① 行政連絡事務費交付金
② 地区区長会活動費交付金
③ 地区交通安全推進委員会補助金
④ 地区社会福祉協議会活動助成金
⑤ 地区保健補導員会交付金
⑥ 地区環境美化連合会補助金
⑦ 地域公民館交付金
⑧ 地区少年育成委員会交付金
⑨ 青少年育成地区会議補助金
⑩ 子ども会育成連絡協議会補助金
⑪ 社会人権同和教育啓発促進事業補助金
( 4 ) 一括交付金における地域と市の責務
一括交付金の予算配分については住民自治協議会が行うことになることから、 市から地域住民に対する権限移譲となります。これに伴い、より住みやすい地 域づくりに関して、住民の皆さんに一定の責任が生じることとなります。
市には、住民の皆さんが行う地域づくりを積極的に支援することが求められ ます。
住民自治協議会
担当課 担当課 担当課
各種団体 各種団体 各種団体
一
特定の 事業を実施
住民の意向を反映した 事業、予算配分が可能 市 役 所
市 役 所
一 括
4 (仮称)地域のやる気応援補助金(案)の創設
( 1 ) 目的
地域住民自らの知恵と工夫により取り組む発展性のある事業に対して、前向 きに頑張る地域のやる気を応援することを目的として交付するもの。
( 2 ) 内容
年度毎、住民自治協議会から事業提案を受け、提案内容の重要度、緊急度、 並びに事業実施による効果等を審査し、対象事業を決定する。ただし、毎年行 われる恒例事業等の継続的なものは対象としない。
「ながのまちづくり活動支援事業補助金」の住民自治協議会版であることから、 一体的な制度設計を視野に入れて検討する。
( 3 ) 補助額等 予算額 1 ,0 0 0 万円を予定 ( 4 ) 交付先 住民自治協議会
5 (仮称)中山間地域に対する支援交付金(案)の創設
( 1 ) 目的
高齢化や過疎化の進展に伴い住民自治活動を始め、日常生活に支障をきたし ている中山間地域に対して、地域の互助機能の拡大を促進することを目的とし て継続的に交付するもの。
( 2 ) 内容
平成 2 0 年度から実施している「中山間地域自治活動支援モデル事業」(1 地 区 6 0 万円/ 年× 3 地区)による成果を基に制度の内容を検討する。
( 3 ) 補助額等 予算額 660万円を予定
( 4 ) 交付先 中山間地域を含む11地区住民自治協議会
【参考】中山間地域 浅川、小田切、芋井、篠ノ井(信里)、松代(西条、豊栄)
若穂(保科)、七二会、信更(信田、更府)、戸隠、鬼無里及び大岡 1 1 地区
6 研修会・イベント等への動員の廃止
市や市の意向に基づいて活動する団体等が主催する各種研修会・イベント等 への参加・出席の要請(動員)を廃止することで、市民と市との対等な立場を 明らかにし、地域の各種役員等の負担を軽減するとともに、これを機にイベン ト等の目的や意義を根本的に見直す中で、市民の皆さんによろこんでいただけ るものにしていくこととします。
なお、動員の廃止は平成 2 1 年度から実施します。