平成29年度宮崎県環境審議会
発言要旨
平成30年1月31日
1
審議 事項
( 1 )平 成3 0 年度 公 共用 水域 及 び地 下 水の 水質 測 定計 画 案に つ いて
事務局より説明
○委員
地下水の測定回数が1回から12回と幅が大きいが、測定回数の違いは何か。
○事務局
原則は年1回測定している。過去に汚染があった地点や重点的に測定している地点があ
り、特に都城市は硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素について市などと協力し、広い範囲で測定
を行っている。その中で、都城地区の観測井戸を年12回測定している。それ以外に、過
去に旭化成関係で汚染があった地点については、年2回測定している。
○委員
例年、砒素が基準超過している土呂久地区について、対策工事がされているとのことだ
が、コンクリートで覆うという方法はどのような工事なのか。その工事は地下からの湧水
を止めるということなのか。鉱石などから砒素が溶け出さないようにする工事なのか。
○事務局
大切坑の坑道は、約500メートル繋がっている。その途中で出水があり、その出水そ
のものを止めるということは不可能である。砒素濃度が高い水のみが出ているわけではな
く、別のところから濃度の低い水も出ている。
砒素濃度の低い水も坑道の中を通っていく途中で、土壌と接触して濃度が高くなるとい
うこともあるので、まずはその接触を抑えるためにコンクリートで覆うという工事を主に
行っている。
○委員
過去に砒素焼きをやっていた時代に残った鉱石などから、雨や台風の影響で現在も少し
ずつ溶出しているということはないのか。
ファイトレメディエーションという植物に吸収させて除去するという方法が、10数年
前に環境省のプロジェクトで挙がっていたが、そういう方法はここでは必要ないというこ
とか。
○事務局
現在、土呂久川で2地点常時監視を行っているが、環境基準を満たすまでにいたってい
ない。
土壌や鉱石があった場所などについては、土呂区地区の公害がわかってから、鉱石をと
り除き、上から新しい土をかぶせ、また、農地も新しい土で入れ替える工事をすでに終了
しており、そちらからの影響はない。
現在は、大切坑の坑道からの水の対策を集中的に行っており、この工事は平成34年度
まで続くと聞いている。完成後は濃度が軽減していくものと考えている。
○委員
県は、海水浴場の水質については、夏前に測定した結果などを公表し、海水浴場はきれ
いだと報告している。しかし、県内の河川の大腸菌の数値はかなり高いので、夏場に地域
の子どもたちがそのような河川で遊泳していないか懸念している。
大腸菌の数値が高い河川の遊泳利用は要注意だと思うが、遊泳禁止などにしているのか。
○会長
確かに、県内の河川の大腸菌の数値は高い。今まで、そのことは問題に挙がっていない
が、改善しないといけないという意識は持っている。
○事務局
海水浴場については、常時監視として測定した結果を毎年公表している。
少ないところは5,000人という水浴場もあるが、1万人以上利用している水浴場を
目安に測定している。
河川の水浴場については、利用人数も少ないということもあり、全てフォローできてい
ないのが現状である。自主的に検査されていると思うが、当課では全て把握できていない。
○委員
測定の実施機関について、例えば都城市の志比田橋は県、国、市が重複して測定してい
るが、この関係性はどうなっているのか。
○事務局
国道交通省、市町それぞれの測定計画を取り込んで県の計画としている。3つの機関が
測定している地点については、過去に水質の汚濁が見られたため、監視を強化する必要が
あり、3者で年36回測定している。
都城市だけで12回測定している地点もあれば、県だけで12回測定している地点もあ
る。それぞれの役割分担で計画を作成し全体の計画としているが、必要なところについて
○委員
重複している測定している場所は、結果も重複しているのか。
○事務局
3者が測定している場合については、月に3回測定しているが、測定日の決まりはない。
年に36回測定しているということである。
○委員
宮崎市は独自に地域内の団体と一緒に調査を行っている。自治会長など地域を代表する
者が測定に加わるので、河川の状況を自分たちの団体で共有でき、家庭から水を出す際に
は気をつけようとの意識付けに繋がっている。
○会長
測定計画は定点観測なので、同じ場所で継続し評価している。市町のように必要におい
て地点を変更するということはない。
○事務局
住民の方も参加して測定することは非常に重要であると思うが、県内全域で実施するの
は難しい。当課では、年に1か所から2か所で家庭でできる生活排水対策を実践してもら
い、その活動の前後で水質検査を行い、効果をみるという啓発活動としての検査も別途実
施している。
○会長
平成30年度公共用水域測定計画及び地下水の水質測定計画については、原案のとおり
でよいか。
○各委員
2
報告 事項
( 1 )環 境教 育 用パ ン フレ ット 「 みや ざ き環 境読 本 」の 発 行に つ いて
( 2 )
土 呂久公 害の 教訓を 次世代 に引 き継ぐ ため の環境 教育 推進事 業に ついて
( 3 )宮 崎県 に おけ る 食品 ロス 削 減の 取 組に つい て
事務局より説明
○委員
「みやざき環境読本」は学校の教室だけではなく野外のフィールドワークでも活用して
ほしい。また、環境教育でネイチャーゲームなどを行う際に、宮崎市には市民の森や平和
台公園など適した場所があるが、雨天時などに座学をするスペースがないので、施設の整
備をお願いしたい。
○事務局
フィールドでの環境教育はとても大事なことだと思う。このパンフレットを作るに当た
っては、県教育委員会の先生に作成メンバーに入ってもらったし、小学校への配布前に市
町村教育委員会に説明する機会があるので、活用方法などをしっかり説明したい。座学を
する場所の整備はすぐには難しいが、いろいろな方面に相談していきたい。
○委員
県立図書館1階にある環境情報センターの運営をしている。委員から相談も受けている
が、環境に関する講座を行う際には当センターを通して県立図書館の研修室を借りること
も可能なので、いろいろな団体から希望があれば調整したい。立派な教材が出来たので環
境情報センターの講座などでも活用していきたい。
○委員
先日、宮崎市高岡町にある県の研修施設「共に学ぶ森」で、切った竹にお米と野菜を入
れて調理する体験活動の研修会に参加した。準備が大変であるが、こういう体験をした大
人が増えれば、子ども達の活動にもつながり、生き生きとした子ども達が増えると思うの
で、是非何回も開催し活動の輪を広げていただきたい。
○委員
J A の 女性 部 で 子 ど も達 に 食 の 教育 を 行 っ てい る 。「 みや ざ き 環 境 読本 」 は た いへ ん分
かりやすい。県内小学校5年生に配布ということであるが、食の教育をする時の教材とし
○事務局
是非ご活用いただきたい。部数と配布時期等の関係で、ご相談の上、対応させていただ
きたい。
○委員
土呂久公害の教訓を次世代に引き継ぐための環境教育推進事業については、風化を防ぐ
た め に も 進め て ほ し い と強 く 思 う 。昨 年 、「 祖母 ・ 傾 ・ 大崩 ユ ネ ス コ エコ パ ー ク 」が 登録
されたが、ユネスコへの申請時に土呂久の問題には触れてあったのか。また、土呂久はエ
コパークの指定地域内か。
○事務局
水質のところと鉱山という分類のところに記載があった。また、土呂久はエコパークの
指定地域に含まれている。
○委員
鉱山の名称などは記載があったが、公害の詳細については触れていなかったと思う。環
境が復元され、人と自然の共生がなされているのだと思うので、今後はエコパークの中で
の利用方法を考えていくことになるのであろう。
○事務局
エコパークの認定には環境教育という内容もある。土呂久の教訓を次世代に引き継いで
いくため環境教育を含めた形で取り組んでいきたい。
○委員
水質測定計画の話になるが、平成29年度の水質測定結果の公表はいつ頃か。
○事務局
例年6月頃に県議会への報告という形で公表している。平成29年度の水質測定結果に
ついては平成30年6月頃の公表を予定している。
○委員
林業において、現在、大型の重機を山に入れて木を伐採し大きな木材運搬車で搬出して
いる。この方法だと女性でも山に入ることができるし、林業の発展のためには、大型機械
が入って木材を安く出せるのはいいが、山肌を削ったり谷を埋めたりするので、雨が降っ
たときに土砂が流出し災害を招く恐れがある。
以前は架線を張って伐採した木を搬出する方法だったので、それほど山を荒らさなかっ
た。環境にやさしい搬出方法で自然と環境を守ることができると思うが、コストがかかる
○委員
食品ロス削減の取組について、婦人会など消費者だけの団体の活動では限界がある。宮
崎県は食品業者や企業など様々な団体を巻き込んで活動の幅があってたいへん良い。この
方針で進めてほしい。
○委員
宮崎県は農業県でもあるので、食の教育と一緒に食品ロス削減の問題に取り組んでほし
い。食べ物は農業から生み出されること、そして、命をいただいていることを強く意識す
るようにしてほしい。
ま た 、「 食品 ロ ス 削減 対 策 協 議 会」 で 検 討 した 内 容 は 、関 係 者 だ け では な く 広 く県 民に
知らせていってほしい。
○委員
「みやざき環境読本」は、いつどのように子ども達に見てもらうのかということを考え
ないと、ただ配っただけでは活用されないと思う。環境情報センターと連携して環境保全
アドバイザーの派遣の際にも積極的に活用してほしいし、学校の流れの中で問題提起する
など、学校の先生に具体的な活用方法を示していくと利用されやすいと思う。
○委員
森林環境税について、宮崎県では既に導入されているが、国が2024年度から新たに
導入するということである。森林・林業を取り巻く環境は、違法伐採の問題や林業関係者
の高齢化、後継者不足などあり、支える人材の育成が課題だと思う。新たな国の森林環境