2013 年 7 月 19 日 世田谷区長 保坂 展人殿
「さよなら原発!世田谷の会」代表 坂本 功 要 望 書
原発のない社会の実現を目指す貴職の取り組みに、平素より敬意を表しております。 住民本位の区政の実現ともども、一層のご奮闘と活躍を期待しております。
さて、私たち「さよなら原発!世田谷の会」は、川場移動教室の行われる「ふじや まビレジ」および「なかのビレジ」にて、2011 年 10 月よりほぼ半年ごとに、線量 率や土壌の放射能濃度の調査を行ってきました。これらの結果は、共産党議員団を通 じて議会へ報告するとともに、会のホームページや「子どもを守る会」などへの市民 団体を通して公開してきました。
本年度は 2013 年 5 月 4 日に両ビレジにて調査を行いました。すでに世田谷区は 4 月22日付けで4月に測定した線量率の結果を報告しておりますが、今回の調査でビ レジ内やビレジの外周道などで、区の報告値を大きく上回る場所が部分的に、および 広い領域にわたって存在することがわかりました。
ここでは、この結果をお伝えし、移動教室に参加した子ども達を放射線から守ると の観点から要望を申し上げます。
先ず、調査結果の特徴を箇条書きにてまとめておきます。
(1)除染(2012 年 4 月に実施)のされた地域での線量率は、両ビレジとも、地上 及び1mの測定値を含めて、0.1 から 0.26µSv/h の範囲にあります。この結果 は区が報告している結果と同等です。
(2)ふじやまビレジの本館食堂入り口付近(資料①の A3)の植え込みでは、線量率が 0.74µSv/h に達します。ここの土壌の放射能濃度は 8300Bq/kg であり、国の 指定廃棄物基準(8000Bq/kg)を超えています。ここはお祭り広場から階段を 降りて工房前に通じる通路のわきで、子ども達が行き来するところです。
(3)なかのビレジでの駐車場の奥や、西側わきの草原(資料②の⑬や(13-2)の位 置)では、線量率は 0.4 から 0.5µSv/h に達します。駐車場を含め、この広場 は、子ども達の集合場所やミーティングなどにも使用されています。
(4)施設を取り巻く非除染地域(ふじやまビレジでは建物山側の外周道および山裾、 なかのビレジでは建物の北東部の山裾および山の学校への道筋、学校の校庭な ど)では、線量率は総じて高く、0.5 から 0.8µSv/h に達するところもありま す。
これらの結果をふまえ、以下につき要望いたします。
i. 両ビレジ敷地内に、未だ除染が施されてない場所があります。早急に除染を実施 するよう要望します。
ii. 施設を囲む山裾や山林部の除染の実施状況および計画についてお聞かせ下さい。 iii. 世田谷区及び川場村が行っている線量率の調査場所にくわえ、両ビレジの敷地内
及び子ども達が活動する場所について、除染した地域だけでなくその外周部も含 めた広い範囲にわたり線量率を調査し、結果を公表されるよう要望します。 iv. この調査結果に基づき、子ども達が被る放射線の線量とそれによる健康への影響
について、公表されるよう要望します。
v. 移動教室に参加する子ども達は、外部被曝だけでなく内部被曝にも曝されます。 放射能による健康への影響は閾値がないと言われており、子ども達にこのリスク を負わせることは避けるべきではないでしょうか。川場村移動教室にかわる移動 教室のあり方を検討するよう要望します。
以上