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資料置場 コマの物理から素粒子のスピン

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Academic year: 2018

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全文

(1)

剛体の力学

回転運動

(2)

コマの運動: 「安定な回転軸」

剛体中に『安定な回転軸』があるとはどういうことだろうか?

x

y

z

剛体に慣性主軸がある場合(必ずあるわけですが)、 その剛体の角速度ベクトル ω が安定であるとは 外力によるモーメントがない場合に

d

dt =0

剛体に固定された系(慣性主軸)から見て、

角速度ベクトルが時間的に変化しないということ。

『安定な回転軸』のもつ条件を考える

コマの歳差運動は、重力によるモーメントが働く

・  自由落下するコマ

(3)

剛体の回転: 『剛体に対して静止している回転軸』

例えば直方体の回転を考える

固定点を持たない = 重心周りの運動

対称になる軸は、それぞれの面に垂直な軸: x, y, z

→ 慣性乗積 = 0

→ 慣性モーメント Ixx, Iyy, Izz とする

外力が働かない場合を考える → 外力によるモーメント = 0 オイラーの運動方程式は

I

xx

d 

x

dt I

zz

−I

yy

z

y

=0

I

yy

d 

y

dt I

xx

− I

zz

x

z

=0

I

zz

d 

z

dt I

yy

− I

xx

y

x

=0

x

y

z

角速度ベクトルが剛体に対して静止している d x

d t =0 d y

d t =0 d z

d t =0

 

(4)

剛体に対して静止している回転軸: つづき

Ixx d x

dt

Izz−Iyy

zy=0 I yy d y

dt

Ixx− Izz

xz=0 Izz d z

dt

I yy− Ixx

yx=0

d x d t =0 d y

d t =0 d z

d t =0

オイラーの運動方程式 角速度ベクトルが静止

直方体では Ixx≠I yy≠ Izz

 Ixx−I yy≠0

 Iyy−Izz≠0

 Izz− Ixx≠0

xy=0

yz=0

zx=0

すべてが 0 だと回転していない事を示す。 左の条件を満たすためには

3つの成分の内、2つの成分が 0 であれば良い 例 ωx≠0, ωy=0, ωz=0

2つの慣性主軸のうち、x 軸まわりで回転している。

(5)

直方体の場合の『剛体に対して静止している回転軸』

x

y

z

x

y

z

 

角速度ベクトルが慣性主軸からずれている

時間と共に角速度ベクトルの 向きが変化

角速度ベクトルが慣性主軸のどれかと平行

角速度ベクトルは変化しない

直方体は回転軸周りで安定して回転

(6)

回転軸の『安定性』

d

dt =0

外力のモーメントがない時に、角速度ベクトルが変化しない事のみを議論

『安定な回転軸』 『安定性』とはなんだろうか? 外部から何らかの瞬間的な作用があり、

剛体に瞬間的に外力のモーメントが働いたとき、 回転軸の方向が変化するかしないか?

変化しない場合 →   安定な回転軸 変化する場合 →   不安定な回転軸

直方体の例ではある瞬間に非常に小さな y, z 軸まわりの角速度が生じた場合の運動を考える

y≪1 z≪1 yz~0

Ixx d x

dt

Izz−Iyy

zy=0

d x dt ~0

(7)

『回転の安定性』: つづき

直方体の例ではある瞬間に非常に小さな y, z 軸まわりの角速度が生じた場合の運動を考える

y≪1 z≪1 yz~0

Ixx d x

dt

Izz−Iyy

zy=0

d x dt ~0

I yy d y

dt

Ixx− Izz

xz=0

時間微分

Iyy d

2y

dt2

Ixx−Izz

x

d z dt ~0 Izz d z

dt

Iyy− Ixx

yx=0

代入

=

Iyy−Ixx



Izz−Ixx

x

2

IyyIzz

d

2

y

dt

2

 

y

~0

z

= I

yy

I

zz

−I

xx

x

d 

y

dt ~

I

yy

I

yy

−I

xx

I

zz

I

zz

−I

xx

× Asin  t

0

の場合(x 軸まわりの慣性モーメント Ix が一番小さい・大きい場合 )

y

~ Asin   t

(8)

直方体の『安定な回転軸』

z

= I

yy

I

zz

−I

xx

x

d 

y

dt ~

I

yy

I

yy

−I

xx

I

zz

I

zz

−I

xx

× Asin  t

の場合

x 軸まわりの慣性モーメント Ix が一番小さい場合 x 軸まわりの慣性モーメント Ix が一番大きい場合

y

~ Asin   t

x

y

 

z

= I

yy

−I

xx

 I

zz

−I

xx

x

2

I

yy

I

zz

0

回転軸をずらすような外力が作用したとしても、回転の向きは x 軸を中心に振動するのみ

→ 回転主軸 (x軸) は 『安定な回転軸』

(9)

コマの場合: 『安定な回転軸』

z

x

y

I

xx

=I

yy

= I  I

zz

慣性主軸の内 z 軸が『安定な回転軸』となる

参照

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