第5回浦安市男女共同参画推進会議議事録(議事要旨)
1.開催日時 平成 23 年 9 月 27 日 午後 6 時~8 時
2.開催場所 浦安市民プラザ Wave101 市民サロン 5
3.出席者
(委員)
小玉会長、石黒委員、加藤委員、菅宮委員、石川委員、服部委員、姫野委員、 玉井委員、平野委員、新井委員、宮田委員、池島委員、(以上、敬称略)
(事務局)
市長公室次長、企画政策課主幹、人権・男女共同参画係係長、人権・男女共同参画係主 任主事
4.議 題
①意見交換 「第 2 次うらやす男女共同参画プラン基本計画」全体構成について
②そ の 他 連絡事項等
5.議事の概要
「第 2 次うらやす男女共同参画プラン基本計画」全体構成について意見交換が行われた。
6.議 事
会 長:第 5 回浦安市男女共同参画推進会議を開催する。まず最初に資料の説明を事務 局にお願いしたい。
事務局:国の第3 次男女共同参画基本計画では、15 分野にわたる施策が載っている。こ れに基づいて、本市のプランを策定している。本市のプランをどのように策定 しているのかを説明すると、まず3 つの基本理念を置いている。そのうちの 1 つ「男女のエンパワーメント」は、改定プランにおいては、「女性のエンパワー メント」で男性を含んではいなかった。基本理念の下に、8 つの課題をおき、そ れぞれの課題ごとに「施策の方向性」と「施策」という内容で構成している。 具体的な取り組みについては、各課にヒアリングを実施し、現在作成している ところである。
今回のプランの特徴としては、課題4 の防災、課題 7 の人権擁護における女性 への暴力の根絶についてで、この部分に厚みを持たせるように策定を進めてい る。前回は、防災について多くのご意見をいただいた。今回はそれ以外にもご 意見をいただきたい。
会 長:国の第 3 次基本計画における主な施策を見ていただきたい。新しいものでは、1 つ目が男性と子どもにとっての男女共同参画を考えるという視点。2 つ目が貧困 などの生活上の困難に直面する男女への支援。3 つ目が高齢者、障がいのある人、 外国人等が安心して暮らせる環境の整備。4 つ目が科学技術、学術分野における 男女共同参画。5 つ目が防災の推進となっている。これらは、時代の変化に合わ せたものとなっている。
浦安市でも、3月11日以降の震災を踏まえて、新しい基本計画を策定していこ うという意気込みが感じられる。課題の「誰もが安心して暮らせる環境の整備」 や「性への理解と生涯を通じた健康支援」「人権の擁護・救済のための取り組み の強化」などの部分に注目しながらご意見をいただきたい。
男性の更年期という言葉も最近聞かれる。健康支援は、やはり男女ともにとい う議論もある。人権におけるDVに対する支援の課題は、男性にも子どもにも 関わってくる。DV家庭の被害者としての子どもへの支援に力を入れていくこ とが重要である。国の第 12 分野の科学技術・学術に関しては、小学校の理科・ 算数教育にどれだけ力を入れて厚みを持たせるかが、国の底上げにつながると 思っている。分野に関係なく、全部地方自治体で支えていくことも必要ではな いだろうか。では、最初にどこから議論をしていくか。
事務局:課題5 の「誰もが安心して暮らせる環境の整備」からお願いしたい。
委 員:外国人が震災時にどういう行動をとったかという研究について聞いたことがあ るが、国により行動がかなり違っていた。例えば、台湾は、国がすぐ航空券や バスの手配をして、ほぼすべての留学生が 2、3 日で帰国の準備ができた。一方、 中国はあまりにも多くの留学生がいるので、そういう対応はできずに孤立した 人々がいたようである。浦安市在住の外国人がどういう状況にあったかをまず 把握するべきである。その中で、男性、女性たちがどういう状況にあったかを 知る必要があると感じている。外国人が震災時に日本人のコミュニティをどう 見ていたかも気になるところである。東北の話で一番重要だった点は、外国人 住民で日本語をあまり読めない人は、情報を充分に得ることができないという ことである。「海外が伝える日本」をインターネット等で入手するような状況で は、正確な情報を十分に得られない。市や自治体でも、いろいろな国際協力の 外郭団体があるだろうが、そういうところから外国人に情報を発信していくこ とも大事ではないか。あとは、情報源があるということを外国人が知っている ことが非常に重要である。安心できる環境という点では、日本人を含めて情報 環境の整備が大切であると思う。
会 長:外国人の方が情報をどこで得られるかを知っているだけではなく、市民も知っ ているとそれを教えてあげられるという、そういう可能性も含めてのご指摘だ った。
委 員:外国人ではないが、目が不自由な方、全く見えないわけではなく、小さな字が 見えないという友人で、防災メールの話をしたが、見にくいので読めないとい うことだった。防災無線は風に流されてよく聞こえない。そういう人たちも情 報を得にくい状況であった。
委 員:情報ということで話をすると、私が所属している NPO でシニアの電話相談を全 国で実施した。年 2 回行う無料の電話相談だが、今回はテーマを限らず、団塊 の世代からシニアの方まで、どんな悩みでも相談にのった。電話の台数も少な かったので、1 人 20 分間と考えていたが、40 分、50 分とお話しになるので、全 体としては 180 件程度しか受けられなかった。相談の内容は、老老介護につい てや生活保護について、地デジが見たいがどうしたらよいか分からずテレビが 見られないなどであった。「行政にきちんと聞きましたか、市役所に行きました か」と状況を聞くと、どこに行けばよいかが分からないようである。自分が行 ったところが、その担当じゃないということで、そこから回されるということ だった。一番大切なことは、先ずどこに行けばよいかを知らせることである。 情報を自ら求め、サービスを提供してもらうのは、健常者や外に出る習慣があ る人たちにとっては当たり前であるが、家にこもって悩んでいる高齢者や障が いのある人などがあまりにも多い。そういうところに手を差し伸べられるよう な施策が必要である。
会 長:浦安市の場合、どこに行けばいいのか分からないという人はどこの窓口に行け ばよいのか。
事務局:やはり「何が欲しいのか」で、少しだけ分かれてしまう。 委 員:代表電話の人に言うことになるのか。
事務局:電話交換の者がある程度振ることになる。分からなかったり、内容が多岐に渡 ったりすると、広聴広報課に電話が回ってくる。そこから話しを聞いた上で専 門の部署に回す。
会 長:この番号にかければよいというのはないのか。 事務局:総合窓口というようなものは作られていない。
委 員:私の地元では、「お困りです課」という課があり、関西では割と設置されている と聞く。そこをみなさん結構使っているので、そういうものはどうか。
事務局:特に福祉系の話になると、最終的には非常に専門的な内容になるので、どうし てもジェネラルに答えられるところではなくなる。専門的な部署に 2 次的な相 談、本格的な相談をしなくてはならない。市川市でも総合窓口を作っているが、 そういう問題も抱えているであろう。
委 員:民生委員では災害時要援護者名簿を作っている。希望者だけになるが、大体希 望する方は元気な人たちで、本当に必要な方は自分から希望を出さない。 敬老の日のお祝いを民生委員が持っていっても、「うちは民生委員とは関係ない
です」と言われる。そういうイメージの方がまだいる。高齢者でも、自分のこ とは自分でやるという人が結構いる。そこを本当はなんとかしなければならな いが、なかなかできないのが現状である。情報は浦安市からいただくが、個人 情報なので訪問しても、「どうして知ったのか」というようなことを言われる。 孤独死になる寸 前の人たちもいるのかも しれないが、「 自分のことは自分でや る」というようになると自己責任になってしまう。なんとかよい方法があれば よいと思っている。
委 員:話が少しずれるかもしれないが、子育てに関しては、市のワンストップサービ スの電話がある。電話交換ではなく、研修を受けた子育てケアマネージャーが、 カウンセリング的に話を聞く。どこにつなげればよいのかを知っていて、必要 に応じて窓口を紹介する形ができている。そういうものがあったらよいのでは ないか。
委 員:課題 5「誰もが安心し暮らせる環境の整備」の中に、施策の方向 4「高齢者や障 がい者の社会参画を支援します」とある。浦安市にはシルバー人材センターが あり、そこでは 80 歳くらいでも働いている。老人ホームは高いところばかりだ が、デイサービスの「夢のみずうみ村」という有名なところもできた。高齢者 は安心して暮らせるのではないか。ただ、障がいのある人の情報は民生委員に も入ってこない。
委 員:障がいのある人も近所の人に知られたくないという気持ちがあるのだろう。私 が聞いたところでは、市に相談するよりも県に相談するそうだ。
会 長:シルバー人材センターは、浦安市で行っているのか。 委 員:そうである。
会 長:NPO なのか。
事務局:独立した団体だが、浦安市の方から補助金を出している。
委 員:自治会の集まりで、シルバー人材センターに登録している人が、定年退職した 人に勧めている。みんな元気だし、仲間もいて心配のない人たちである。 委 員:そういう意味では、高齢者よりも障がいのある人の方が把握しづらいのかもし
れない。
委 員:近くの公共機関など外に出て行かない。自分の家にこもり、電話はすぐ目の前 にあるので、電話だけでつながっている感じである。また、ちょっと自分の考 えていた返事が得られないと、そのまま引っ込んでしまう。近所に知られたく ないという気持ちもある。
委 員:私は入院したことがあるが、退院後に行き場がなくて困っている人が結構いた。 足が悪くつかまってやっと歩けるくらいの人が、アパートの 2 階に引っ越すと いう話があった。生活保護を受けている人だったが、一人暮らしでもあり、2 階まで這って上がるような状態であった。私も 1 人暮らしで、突然「明日退院
しろ」と言われたが、右手が使えないので、退院しても食事も作れない。右足 も打撲していて、やっと歩けるくらいの状況だった。結局、介護を頼もうかと 思ったが、申請してから介護を受けるまでに、2 週間くらいかかるという話だっ たので、それでは役に立たない。ワンストップにするだけでなく、適した場所 に入られるようにしなければならない。
委 員:社会福祉の勉強をしたが根本的に問題がある。昔ならば家族や地域に相談でき たことができなくなっている。子育ては前向きなことなので相談しやすい意識 があるが、介護などはなかなか話をすることができない。問題の性質を考える 必要がある。これは男女共同参画よりもっと大きなテーマだと思うが、家族や 地域がおかしくなってしまい、子育てや、介護、貧困の問題を埋めるために、 男女共同参画として取り組むという筋道だと考えている。
事務局:高齢者の介護であれば、猫実地域包括支援センターで総合的に対応している。 また、民間が行っている在宅支援センターもある。
会 長:男女の問題に関する相談も、どちらかというと女性はしやすいのだが、男性は なかなかしづらいという話を聞いたことがある。いじめの相談でも、相談の電 話をかけるのは圧倒的に女子が多い。男子と女子でいじめの数は変わらないの だが、男子は電話をかけにくいという話を聞いたことがある。男女共同参画の 問題で考えると、「助けて」と言いにくい男性が、例えば障がいを負ったときに、 それを助けるシステムを作ることが、男性にとっての男女共同参画になるので はないか。
委 員:男性からの相談で、「妻から冷たくされている」「疎外されている」という内容 が多かったので、ずいぶん様子が変わったと思った。以前は、女性の方がパワ ハラなどを受けているということが多かった。
会 長:そういうことにも対応できる相談技術を上げていくことも必要である。 委 員:高齢者とは、65 歳以上を指すのか。
会 長:そのとおりである。
委 員:私も包括支援センターに相談したが、65 歳以下だからダメだと言われた。62、 63 歳くらいの人が相談をしても、65 歳以上ではないからダメだと門前払いをさ れる。その中間地点に対するよいシステムができないのか。それこそ、「何でも 相談室」などを設置している区があるが、苦情でもとりあえず話を聞いて、的 確な部署に振り分けて、そこで話の本質を専門的に聞く、そういうシステムが あればよい。そこに、話を聞くソーシャルワーカーやボランティアなどを入れ てもよい。そういう窓口があれば、助けてあげられるような状況ができてくる のではないか。
委 員:目指す将来像として、「男
ひ と
と女
ひ と
が認めあい」とあるが、小学校では、障がいのあ る子を支援する補助教員がいる。近所の人に相談できないと言うことだったが、
普通学級に障がいを持つ子どもが入っていた場合、学級全体でその子を支援す る形をとることで、地域の人が送り迎えをしたり、子ども同士が支えあったり している。このように、地域で生きていくと、その子が 20 歳、30 歳になっても、 オープンにできるのではないか。現在、浦安市で行っている補助教員制度や、 普通学級に入れて支援していることが、今後活かされるのではないか。
課題 5「誰もが安心して暮らせる環境の整備」の中に、施策の方向 2「若者の職 業意識を育み、自立を支援する」とある。学校では、勤労の義務を教えるが、 高校や大学ではどう行っているのか。小学校では、キャリア教育を実施し、い ろいろな事業所へ行き、体験している。だが、これはあくまで上っ面だけで、 大変さなんかは教えない。「楽しかった」「こういうのをやってみたい」という ことを経験して、満足して帰ってくるだけである。人に見えないところでの大 変さや苦しさを教えなければ本当の職業意識ではないと思う。今後は例えば、 大学などに対して、正職に就けない学生をどう支援していくのかが課題ではな いか。
同じく課題 5 の中に施策の方向1「在住・在勤外国人が安心できる環境を整備し ます」とある。市民大学でアジアについての発表をしている高齢者のグループ がいたが、生き生きとしていて内容的にもよかった。ただ、参加している人数 がすごく少なかったので、そういう機会を活かすことができれば、もっと外国 文化を理解できるのではないか。
会 長:市民大学の受講者は多いのか。
事務局:10月1日から第3期が始まる。前期と後期があるが、今年度は震災の影響で後 期のみの開催である。受講者数は延べ 370 名くらいである。
会 長:盛んな様子なのか。 委 員:みんな楽しんでいる。
委 員:外国人が安心できる環境ということだが、浦安市からお知らせの手紙を出すと きに日本語ではなく、英語で送ることはできないのか。例えば、税金の請求や 国民健康保険についてなどを英語にすることはできないのか。市役所から来た 資料が何かを理解できずに、不安になっている人が多いと思う。
委 員:前回の会議のときに広報やホームページには英語版があると聞いたが、ツイッ ターなどは日本語なのか。震災後に水も出ない、トイレも使えないことを外国 人にどうアナウンスしていたのか。私たちもすごく不安で給水車がいつ来るか、 広報を聞いたり、市のツイッターを見ながら行動していた。何かあったときに、 英語での案内が思ったほど行われていないと感じた。情報発信が英語版のホー ムページだけでは不十分だと思った。
事務局:市のホームページは4 ヶ国語である。外国語はハングル、中国語、英語である。 委 員:計画停電などもどれくらい理解していたのか疑問である。
委 員:震災のとき、マンションの管理事務室に多くの掲示物が貼られるようになった。 ツイッターを見られない人やパソコンを持っていない人も、そこに来れば何か 情報が得られる。大きく「給水車は何時に来ます」と書いて張ってあるなど、 古い方法ではあるが掲示板も役に立つと思った。また、新聞配達の人から聞い た話しだが、計画停電のときにも新聞を配達したそうだ。高層マンションは大 変だったということで、そのようなときでも働いているのだと少し感動した。 そういう人たちの力を借りることもできるのではないか。高齢者など、パソコ ンは無いが新聞は取っているという人がいるかもしれない。民間の力を利用す る方法も最初から計画に入れておけばよいのではないか。スーパーなど、人が 集まりそうな場所に掲示板を立てるのもよいし、選挙の際に立てるポスター掲 示板のようなものもよい。
委 員:掲示板や看板が一番よいと思う。インターネットは停電で使えなくなる可能性 がある。インターネットだけに頼るのは危険である。
委 員:地域での情報のやりとりが大切だと思う。マンションの掲示板も、震災後は高 齢者向けに文字が大きくなり、目立つようになった。自治会活動も震災で少し 盛り上がってきている。市だけに頼るのは限界があると思う。自分たちのこと は自分たちで守らなければならない。究極的には家族が頼りである。そのあた りの単位から考え、動くことも大切であると感じた。
課題 7「人権の擁護・救済のための取り組みの強化」についてだが、女性へのD Vに関する部分が強調されている。浦安のあちこちの化粧室に、DV相談カー ドが設置されており、十分ケアしているとは思うが、まだまだ深刻な問題とし て多いものなのか。
委 員:確かに図書館や公民館のトイレに行くと、名刺大のカードが置いてある。例え ば障がいや介護の相談なども、このようなカードがあればよいのではないか。 DVだけではなく、障がいの問題も外には相談しづらいと思う。障がいを持つ 人の支援や相談はこの窓口にという案内が、誰でも取れるところにあるとよい。 委 員:その場合、こっそりと行けるところがあるとよい。ただ、その対応をどこがす
るかが非常に大変なのであろう。
委 員:それができたらすごくよい。例えば、自宅にこもっている人でも買い物には行 く。外に出ればトイレを使うこともあるだろう。男女に限らず、いろいろな場 所に置く。男性でもパワハラ、セクハラで悩んでいる人がいるかもしれない。 子育てとDVに関してだけでは少し問題ではないかと思う。
委 員:個人情報などもあるので、非常にデリケートな問題である。震災時もボランテ ィアに名簿を渡していいのかということがあった。
委 員:やはり市役所が最初の窓口である。
委 員:DVについては、こども家庭支援センターでも多くの相談があるようだ。
事務局:女性プラザでもDVの相談を受けているが、子どもがいるということになると こども家庭支援センターと連携して対応している。22 年度のDVに関する相談 は 120 件くらいあった。
委 員:学校からの情報もあるのか。
委 員:ときどき児童虐待はあるが、それは児童相談所と市の担当課が連携して対応し ている。毎日、夜に泣き叫ぶようなことなどがあれば、市の相談機関等に調査 してもらうことができる。
事務局:女性プラザでは、子どもの対応については、こども家庭支援センターと教育委 員会の学務課と連携を取っている。
会 長:第 2 次プランにおいても、DVに関する被害者への救済や、虐待の被害を受け ている子どもへの救済に力が入っている。また、DVや虐待の加害者を教育す るような対策やケアのほか、加害者の相談窓口などの議論も必要ではないか。 委 員:加害者というよりは、犯罪者ではないのか。
委 員:加害者も会社でうまくいっていないとか、リストラなどで悩んでいる。 委 員:加害者を保護すべきなのか。
会 長:社会に出たときに、どういうケアを受けていたかが問題になる。何もしないで よいという話にはならない。以前、「救済」という言葉を使ったら、すごく怒ら れたが。
委 員:傾聴の技術を持っている人を育てていくことが、いい窓口を作ることになるの ではないか。虐待もDVもその背景には貧困や多重債務などがある。弁護士で 子育てアドバイザーという NPO 法人が認定している資格を取り、両方の看板を 掲げて相談窓口を開設している事例がある。お金の相談から、子どもや家庭の 問題に波及していく場合が多いと聞いた。やはり聞く技術は大事だと思う。一 つ一つが分かれていない問題なので、一ヶ所で話を聞ければいいと思う。 委 員:課題 4「防災における男女共同参画の推進」についてだが、文科省が小学校でサ
バイバル技術を教える取り組みをするということで、来年度数億円の予算を組 んでいるとういう新聞記事があった。男女共同参画というと、成人した男女を 思い浮かべていたが、子どもへの防災教育を加えていただければと思う。 会 長:学校では防災教育をしているのか。
委 員:避難訓練を小学校、幼稚園、市役所、自治会と連携して行っている。防災頭巾 をかぶり、机の下にもぐる訓練はしているので、自然に身についている。指示 があるまで絶対に動くなという話もしている。
委 員:新聞記事は、訓練よりも一歩進んでどう生き残るか、例えば、水をどう確保す るかなどの生きるための技術であった。
会 長:気仙沼の話だが、子どもたちにとっての「魔の時間」が通学時間ということを 聞いた。学校にいれば先生がいるが、通学時は誰も見ていない。そのときには、
子どもの生きる力にかかっている。学校はそこまで視野に入れて、通学路の点 検をし、津波がきたらどこに逃げるかという話をしていたそうだ。
驚いたことは、亡くなった子は、たまたま休んでいた子どもで、みんな家庭に いた子どもだったそうである。学校にいた子どもは亡くならなかった。保護者 が引き取りに来たとき、「津波が来るから」と学校に留めた。先生は保護者から 罵倒されたらしいが帰さなかった。結果的にみんな生き残ったという話を聞い て学校の力は大きいと思った。
委 員:学校によっては、家に帰さなかったところとそうでないところがあった。校長 の判断で明暗が分かれるのではなく、統一した対応が必要であると思う。 委 員:学校が避難所であるので、浦安市の場合は帰宅させない。
会 長:避難所の情報を地域の人たちは分かっているのか。
委 員:電信柱に書いてある。小学校が多く、中学校はあまりない。 委 員:プランの目指す将来像が、「女
ひ と
と男
ひ と
が認めあい」ということなので、互いの関わ りあいの中で他者を知り、自分を知ることが大事である。例えば、障がいのあ る人や高齢者などの他者がいたときに、デリケートな問題は行政にまかせよう という心理があると思う。これは相手の立場を尊重してあまり関わらないとい うことだが、果たしてそれがよいのだろうか。そのような状況で「女
ひ と
と男
ひ と
が認 めあうかがやくまち」になるのかということを考えさせられた。先ほどの「小 学校で障がいのある人とともに教育することで、大きくなったときに心を開い て協働するまちになる」という話のように、いろいろな世代が関わる場所、機 会を持たなければ、災害に強いまちにもならない。このプランの将来像に近づ くために、いろいろな人と関わっていけるか、知ることができるかが重要であ る。私の専門分野では、「察しの文化」というが、日本の察しの文化は、互いに 関わらないということになってしまう。「察する」ということを関わらない理由 にすると、つながっていけないし、知り合えない。結局、隣人も分からないよ うな状況になる。そのあたりも考えながら、このプランの具体策に言及する必 要がある。
会 長:理念と具体的な取り組みをどうリンクさせていくかが大事ということである。 委 員:自分の子どもが小学生のとき、クラスに障がいのある子がいた。補助の先生が
付いていて、同じように過ごしていた。子どもの中では、ごく自然なこととし て受け入れられていた。これが大学、就職になると、障害のある人などを意識 するようになってくる。男女の問題も同じで、就職の際にジェンダーを意識す るようになる。成長していくと役割の型にはまっていってしまう。障がいのあ る人は、就職で作業所というところでひとまとめにされてしまう。オープンに できない空気が徐々にできあがり、子どもが作業所に行っていることを隠すよ うになるのかもしれない。
委 員:それが、作業所に行かせたくない、明らかに手帳が必要なのに手帳を持たせな いなどに変わってくる。
委 員:立川の団地の自治会の方から話を聞く機会があった。100%自治会に加入してい る団地である。三宅島で被災された人たちを受け入れたり、今回の震災でも福 島から受け入れているとのことだった。浦安では、近隣の付きあいがなかなか できず、そこで助けを求めている人を見つけられないし、助けてもらいたい人 も出られない。立川の団地では、小さな子どもを持つお母さんや元気なシニア の方が「お節介隊」のようなものを作り、1 人暮らしの方への訪問や新聞のチェ ックなどをローテーションで行っている。そういう「お節介隊」が育てば、も っと互いの存在を認めあえる感じになっていくのではないか。
会 長:地域活動への支援について、市ではどうしているのか。
事務局:市民活動への支援はあるが、目に見えない部分についてどうサポートしていく かという課題もある。
会 長:見える活動には支援しているのか。
事務局:補助金の交付や協働提案事業として、一緒に活動することもある。全てに目が 行っているかと言われると、なかなか厳しいところはあるかもしれない。 委 員:「お節介」は大事だと思う。最近の大学生は相談することができない。就職課に
相談しなさいと何度言っても行かない。連れていってようやく相談する。若者 でもそうなので、いろいろな問題を抱えている人は、相談をする力が弱いかも しれない。市が目指す方向として、「市民同士で相談できる社会」はどうか。震 災にあった浦安市民の意見を聞いたが、頼りになったのは知りあいだったそう だ。日本の文化では、「相談することが恥」と感じてしまうところがある。特に 男性は相談できないということがあるかもしれない。相談してもいいという文 化が浦安で育てば、非常に素晴らしい。
委 員:震災後、近所同士の仲が良くなった。側溝の泥水を取るには一人ではできない。 それから 1人暮らしの高齢者の場合、子どもが 1ヵ月くらい戻ってきていた家 庭が結構多かった。親を引き取る人もいた。親子関係が、うまく行くようにな ったというような話も聞いている。先日も共同清掃を行ったが、今までにない ほど人が集まった。学生もボランティアに目が向くようになった。
委 員:相談ができ、関係を持つことで明るい暮らし、住みやすいまちになればよい。 委 員:小学校、中学校で考えると、子どもが少ないから、仲間意識を育てることがで
きない。放課後は、塾など個々の活動が非常に多くなっている。昔のように、 日暮れまで泥んこになって遊ぶ子はまず見かけない。校庭でも、学童の子ども が少し遊んでいるくらいで、戻ってきて遊ぶ子はいない。なので、相談したく ても相談する機会もない。子どもの頃からそうであれば、大学生になっても相 談することができないのではないか。
委 員:今の子どもは、グループを自分で作ることができない、友達を作ることができ ないということがネックである。
委 員:仮想の友人は作ることができる。ツイッターでの友人はたくさんいて、そこで は悩みを書いている。それでは解決にならない。
委 員:相談できないということは、自分自身で課題解決ができないということだと思 う。相談できないということは、ずっと抱えているということである。
委 員:自分から発信ができない。キャリア相談でも、学生に「どうしてる?」「最近ど こか行った?」という感じで、こちらから出かける。
委 員:課題を投げかければみんな答えるが、自分からは課題を投げかけられない。 委 員:今の子どもは、相談できない、自分をさらけ出せない、自分を持てない、自尊
心が低いとか言われているが、不安があるのだろう。自分の中から湧き上がる 情動をたくさん体験して、その結果を五感で経験することが人間の基礎になる という話を聞いた。そのための環境が現代にはない。大人が自由に活動できる 環境を作ってあげなければいけない。大人が変わらなければ、子どもの世界は 変わらない。
委 員:同世代での会話が苦手な子が多いから、親がそこに入ってくる。
委 員:相談できない、自分をさらけ出せないということは、「誰もが安心して暮らせる 環境」ではない。ひとり親家庭や障がいのある人の家庭は、震災でずいぶん困 っただろうと思うが、外に発信できなかったということは、安心できる環境が なかったのだろう。言えば迷惑をかけたり孤立するとかで、やはり言えなかっ た。根本の部分では似ている。
委 員:親子関係ですら、安心して話せない。
委 員:だから、ツイッターで解決する。発信して、知らない人でも同意してもらえる とやはりうれしい。
委 員:その唯一安心できる場で否定されたときに、犯罪に走ったりする。秋葉原の事 件はまさにそうである。
会 長:安心できる場が複数あるとよいと思う。地域や学校やインターネットなどがあ る。高齢者や障がいのある人は、そういうつながりの場が少ない。
委 員:DV加害者もそうかもしれない。
委 員:事業所、職場、地域、家族、いろいろな場が開かれていたら、おそらく互いに 認めあえる場が増える。すると、自分が輝く場もあるので安心できる。うまく 回るのではないかと思う。
会 長:働いている人は、職場にしか居場所がないかもしれない。そこで、大変なこと になると、本当にどうしようもない。
委 員:震災で開かれた回路もある。いろいろな世代の人と話せる、相談できる場を作 るなど、コミュニケーションの場を多く作れるとよい。
委 員:防犯活動で地域を回っているが、昔の井戸端会議みたいなものはない。ただ、 犬の散歩をしている主婦から色々な情報が集まってくる。
会 長:相談の場については、行政に要望を出していくことができるかもしれない。本 日の意見については市にまとめてもらい、出てきたものにまた意見を出してい きたい。
事務局:次回の会議は11 月中旬を予定している。
以上