No.10 物理 II
演習月 日 科 2 年 番 / 名前
1 (基本事項)次の用語を言葉で説明せよ.
(1) 電磁誘導 (2) 誘導起電力 (3) 誘導電流 (4) レンツの法則 (5) ファラデーの電 磁誘導の法則 2 (理解度の確認)次の問いに答えよ.
(1) 電磁誘導が起きる(=誘導起電力が生じる)ための条件を答えよ. (2) レンツの法則によって決定されるものは何か.
(3) 20回巻きコイルを貫く磁束が,0.1秒の間にΦ1 [Wb] からΦ2 [Wb]に増加した.誘導起電力 の大きさを答えよ.
3 図のように,磁束密度B [T]の一様な磁場中に抵抗R [Ω]を含む回路を置き,長さL[m]の導線ABを 磁場に対して垂直に速さ v [m/s] で動かす.このとき次の問いに単位も含めて答えよ.ただし,単位の 表記は次の単位だけを組み合わせて表すこと:N, m, Wb, V, A.
(1) 導線 AB がt秒間に移動する距離はいくらか.
(2) 回路の面積は,導線 ABが移動することによってt秒間でど れだけ増加するか.
(3) 回路を貫く磁束Φ(ファイ)はt秒間にどれだけ増加するか. (4) 回路に生じる誘導起電力の大きさを求めよ.
(5) 導線 AB に流れる誘導電流の向きを答えよ. (6) 導線 AB を流れる電流の大きさを求めよ.
(7) 導線 ABを速さvのまま等速運動させるために必要な外力の 大きさはいくらか.ただし,摩擦は考えないものとする.
A
B
R B v
————————— 解答 1 ————————— (1) コイルを貫く磁束が変化したときコイルに起電力が
生じる現象.
(2) 電磁誘導で生じる起電力のこと.
(3) 誘導起電力によって流れる電流のこと.
(4) 誘導起電力の向きを教える法則で,その内容は「コ イルを貫く磁束が変化した時,その変化を打ち消す 磁場を作るように起電力が生じる.」というもの. (5) コイルの磁束の変化と誘導起電力の間の関係を示す
法則で次の式で表される. V = −NdΦ
ここで,Φdt(ファイ)は N 回巻きコイルを貫く磁 束で,V が誘導起電力.右辺のマイナスは変化を打 ち消す向きに起電力が生じる(レンツの法則)こと を表している.
————————— 解答 2 —————————
(1) コイルを貫く磁束が変化すること.磁束がコイルを 貫いていても変化がなければ電磁誘導は起きない. (2) 誘導起電力の向き(誘導電流の向き).レンツの法
則からは起電力の向きだけしか分からないので,起 電力の大きさは分からない.
(3) ファラデーの電磁誘導の法則(N 回巻き)より,
|V | =
−NdΦ dt
= 20 ×Φ2− Φ1 0.1
= 200 (Φ2− Φ1) [V]
—————————解答 3 —————————
(1) 速さと時間の関係から,距離は vt [m]
(2) 前問より,横の長さがvt [m]だけ増加するので,面 積の増加は Lvt[m2]
(3) 前問より,面積が Lvt[m2]だけ増加するので,磁 束の変化は BLvt[Wb]
(4) 前問より,磁束がBLvt[Wb]だけ変化するので,フ ァラデーの法則より,誘導起電力の大きさはvBL[V] (5) コイル面積の増加に伴って磁束が増加する.誘導起 電力は,レンツの法則により,磁束を減らすように B と逆向きの磁場を作ろうとする.よって,B→A のむきに生じる.
(6) 起電力の大きさは上で求めてあるので,電流は,オー ムの法則より,vBL
R [A]
(7) 外力がなければ,導線はアンペール力 I BL= vB
2L2
R
を受けて減速する.等速で運動させるためには,こ れと同じ大きさの力で引っ張ってやればよい.よっ て,求める外力は vB2L2
R [N]