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Provision 2 Lesson 7 Worlds Englishes

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Academic year: 2018

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Provision 2 Lesson 7 “World Englishes”

【本文全訳】 Part 1

① 1780年にジョン・アダムズは,『英語は来世紀以降,前世紀におけるラテン語や今世 紀おけるフランス語よりも幅広く使われる世界的言語になる宿命にある。』と述べた。彼 が正しかったことが証明されるまでには,約 200 年の歳月が必要であった。世界における 英語使用者数に関しては,正確な統計データは存在しない。けれども,10 億人以上の人々 が英語を話していると言われている。ある専門家らによると,15 億人の人々が何らかの形 で英語を使っているが,そのうちの 4 億人は彼らの母語として英語を用い,残余の者が第 2言語ないし外国語として英語を使っているとされている。

②『10 億人』という数字自体は,中国語やスペイン語の話者と比べた場合,特に驚くに値 しない。それにもかかわらず,地球上に存在すると思われている 3000 ないし 5000 の言 語のうち,英語が『世界語(地球規模の言語)』と称されうる唯一の言語であるという事実 は,言及に値する。現在,世界の言語分布図において英語が占める地位は極めて独特であ る。

ラテン語:

ラテン語は元来ラティウムと呼ばれるローマ周辺地域で話されていました。それは,ロー マ帝国の公用語になりました。帝国の拡大に伴い,ラテン語の使用が普及しました。そし て紀元前 2 世紀には,ラテン語はヨーロッパ,中東,北アフリカ全域で話されていました。 中世には,ラテン語は学問の世界の共通語になりました。そしてラテン語に通じているこ とは洗練されたエリートの仲間の証でした。今日でもなお,ラテン語の影響はフランス語 , スペイン語,イタリア語などまだ盛んに話されている言語において見られます。

Part 2

1  英語は現在の地位を維持するだろうか,あるいはその全世界的な地位は他の言語のせ いで変わる可能性はあるだろうか。1 千年前,ラテン語の優位は,永久に保証されている かのように思われただろう。けれども,どんな言語であれ,その地位が 1 千年後にどう なっているか,誰に分かるというのか?言語の地位は政治的,軍事的,経済的,文化的要素 と密接に結びついている。こうした要素が変化するに連れて,言語は台頭したり衰退し たりする。専門家の中には,アラビア語や中国語やスペイン語が次の世界語になると想 像することは困難ではないと感じている人がいる。実はスペイン語は,今日世界で最も 急成長を遂げている母語である。けれども,私達が生きている間に英語が地球規模で果 たしている役割に関して,他の言語が英語に取って代わる可能性は高くはないだろう。 けれども,たとえ英語が現在の地位を維持するとしても,それだからといって必ずしも英 語がその現在の特徴を維持するという保証はない。実際,英語は現在,ルネサンス期以来 の如何なる時代よりも急速に変貌を遂げている。

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Provision 2 Lesson 7 “World Englishes”

2  世界の英語使用者に占める割合で見た場合,世界中で英語を母語とする人々の総数は 実際には減っている。こういうことが起きているのは,英語を第一言語とする諸国と英 語を第二言語ないし外国語として使用する諸国の人口格差が拡大してきたからだ。現 在のところ,英語の話者 4 人中 3 人までが英語を母語としない人々だ。英語を第二言語 ないし外国語として話す人々の数が増加し,その国際的な存在感が高まっていくにつれ て,『three person』『many information』『he be running』といった,かつては

『変だ』とか『間違っている』と批判されてきた用法が,いずれ標準的な発話の一部に なるかもしれない。そして,やがてひょっとすると標準的な文章にも登場するかもしれ ない。

Part 3

1 大勢の人々が自分の社会で英語を取り入れたらどんなことがおきるだろうか。彼らは 自分流の『英語』を作り上げるだろう。実際には,インド,シンガポール,ガーナといっ た国々など世界中で発展しつつある多くの多様な英語の方言がある。それらは,『新諸 英語』と呼ばれてきた。なかには,様々な地域で話されている多様な英語を表す『世界 諸英語』という表現を用いる人もいる。『世界諸英語』という概念が一般化してゆく につれて,第一言語としての英語と第二言語ないし外国語としての英語とを区別するこ との重要性は低下しつつある。

2 ここでは,『英語』という固有名詞の語尾に複数形の『s』がついて『諸英語』となっ ていることに注目することが重要である。『世界諸英語』という言葉は,動物や野菜の ような集合名詞の働きをしている。世界諸英語という部類には,日本英語やアメリカ英 語やスペイン系英語や朝鮮英語が含まれる。世界諸英語に関する基本的な論点は,英語 はもはや母語話者に専属するのではなく世界中の全民族によって共有される地球規模 の資源であるということ,および英語の規範は,局地的にではなく地球規模で決定される ということである。これは,このような英語の話者全員は英語の将来に関して利害を持 つということを意味している。したがって今日,英語を習得したということは,英語話者 の一人として固有の権利を持つということを意味している。そして英語の将来の帰趨 は母語話者と同様に第二言語ないし外国語として英語を話す者から影響を受ける可能 性がある。

3 英語学習者は,こうした世界諸英語に直面することになるだろう。そして彼らは,彼らの 国内で通用する英語(現在学習の焦点はここに当てられているが)の規範についての認識 だけでなく,国際的な英語標準への意識を高めることになろう。けれども,英国,アメリ カ,その他の地域で話されている英語が選択的な英語方言とみなされるようになって ,国 際的な標準が全ての英語学習者の出発点になるまでにはそれほど時間がかからないか もしれない。

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Provision 2 Lesson 7 “World Englishes”

Part 4

1 これまで英語は国境を超えて全世界に広がってきた。その結果,英語は多様化して『諸 英語』になった。多様性が増加することにより相互に理解不能になるのではないかと 恐れる人々がいる。しかし,こうした英語の地位の変化をあなたが肯定的に捉えるか否 定的に捉えるかは,英語の定義の仕方にかかっている。もしあなたが英語とは米英加と いった特定の国民国家に帰属する国語としてのみ捉えるならば,おそらくあなたは英語 の過度の変化について保守的に感じることだろう。他方で,もしあなたが英語とは世界 中の人々によって共有される地球規模の言語と見なすならば,英語の将来の地位に関し て,憂慮するのではなくむしろ前向きで興味を感じるだろう。

2 この問題に関して,前向きに感じるのに十分な理由がある。というのは,言語とは基本 的に妥協の体系であり,その中では相互理解のために意味をめぐる無限のやり取りが行 われているあらだ。これは単に対面型の状況に該当するのみならず,インターネットの ような他の形態にも当てはまる。この情報テクノロジーと経済のグローバル化の時代 においては,人々はどこにいようとも自分自身を理解させるため自分自身の英語を使わ なければならない。このようにして,英語は実際には妥協の体系として使われているが, それは否定的に捉えられる必要はない。この新しい体系とともに,全く新しい標準が作 り上げられるであろう。その結果,国境を超えたコミュニケーションがさらに有意義に なるだろう。私たちは世界諸英語という認識を高めるべきだ。というのは,私たちは地 球規模の言語としての英語を現在使い,将来も使うことになるからだ。

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