1
2016 年 6 IFRS 諮問会議出席報告
ほ証券株式会社
市場情報戦略部 上級研究員
IFRS 諮問会議 副議長
熊谷五郎
. めに
2016 年 6 13～14 日 い IFRS 団 IFRS 諮問会議 IFRS Advisory Council 以 IFRS-AC 開催 IFRS-AC 国際会計基準審議会 IASB IFRS
団 対 戦略的 検討事 やそ 優先 諮
問会議 毎年 2 6 10 年 3 回 開催 1 現 議長 1 副議長 2 委員 45 48 先進国 新興国 作 者 利用者 監査人 監 督当局 学界 利害関係者 幅広 委員 選 い
日本選出 IFRS-AC 委員 経団連 代表 新日鐵 金株式会社執行役員 石原秀威
氏 日本証券 協会 代表 筆者 2 あ 金融庁
前 総務企画局企業開示課 国際会計調整室長 中耕太郎氏2 出席 筆者
2015 年 2 副議長 ョ 議長 補 い 今回 議
長 家族 あ 副議長ガ 氏3 共 議長 務
6 13～14 日開催 IFRS-AC 議題 表 通 あ 以 本稿 そ 概要 報告 4
図表 2016 年 6 13, 14 日開催 IFRS-AC 会議議事一覧
番号 時間 議事
6 13 日
9:00-09:15 2 AC 会議 提言に関 る報告 9:15- 09:30 開会 辞
1 9:30-10:15 IASB 及び IFRS 財団 活動報告 2 10:15-12:15
10:15-11:00
2015 年 ェン コンサ ョン
IASB ッフによるプ ン ョン
1 前回 会議 い 2017 年 年 2 回開催 変更 提案 今回 会議 そ 提案
決議事 報告
2 金融庁 米国 SEC 及び EC 主要 資本市場 代表 当局 参加 い 中氏
7 1 日付人事異動 政策管理官 情報公開 個人情報保護室長 兼 法務室長 兼 訟務室長 兼 転出 3 HSBC Holdings 副主計部門長 Deputy Group Chief Accounting Officer 国際金融協会(Institute of International Finance IIF)代表
4 http://www.ifrs.org/Meetings/Pages/IFRS-Advisory-Council-June-2016.aspx
2
11:00-12:15 分科会
3 12:15-13:00 IFRS-AC メンバ 所属組織 活動紹介
ICGN(International Corporate Governance Network)
日本証券 ナ 協会
4 14:00-14:15 IFRS 財団 活動報告
5 14:15-15:15 IFRS 財団 組織と 効性 に関 る ビュ 6 15:30-17:00
15:30-16:15 16:15-17:00
財務報告における破壊的技術進歩
IASB ッフによるプ ン ョン
分科会
BM1 BM2
6 14 日 08:00-09:15 09:00-09:20
投資家代表による朝食会 新興国代表による朝食会
2 09:00-10:30 分科会報告：2015 年 ェン コンサ ョン
7 10:30-11:45 10:30-11:00 11:00-11:45
IFRS 財団 ャ メ 戦略
IFRS 財団 ッフによるプ ン ョン
分科会
8 11:45-12:30 基準開発 ケ ュ
6 13.30-14.15 分科会報告：財務報告における破壊的技術進歩
7 14.15-15.00 分科会報告：IFRS 財団 ャ メ 戦略
15:00-15:30 閉会 とめ
出所： IASB
. 2016 年 6 開催 IFRS-AC 議事概要
1. IASB 及び IFRS 財団 活動報告
ガ 議長 IASB 部 ッ 過去 4 IASB 及び IFRS 団 活動 2016 年度行動計画 進捗状況 関 報告 IFRS 団 活動 い 4 IFRS 団 活動報告 参照
IASB 過去 4 ヵ 活動
ガ 議長 基準開発 活動 動向 IFRS 第 4 号保険契約
概念 ワ 開示 ：開示原則 IFRS 貫 適用 収益認識
基準 導入 状況 コ ョ 関 暫定決定 関
報告 あ
3
概念 ワ 関 石原委員 IASB 当期純利益 定義
断念 い 当期純利益 作 者 利用者 双方 務諸表 理解
非常 要 要素 あ そ 関わ IASB そ 定義 避 い
理解 い コ あ
そ 対 ガ 議長 以 回答 あ 当期純利益 定義
美 定義 う い 美 う 当期純利益 注
目 人 定義 そ 何 指 理解 い 誰 納得
う 定義 非常 い そ 々 当期純利益 主要 業績指標 1
あ 置付 ASBJ 当期純利益 定義 努力 そ
非常 形式的 あ そ 定義 誰 納得
当期純利益 企業 業績 断 い 何 企業業績
い IASB や あ
ガ 議長 後 コ 新 開始
基本 務諸表 問題意識 い
開示 完了時期 対 利害関係者 期待 実際 進捗状況 乖 あ い 懸念 声 あ 新 い基準 導入 伴い 関連
開示事 増え 開示 遅 深刻 懸念 あ 例え
IFRS 第 9 号 金融商品 発効 伴い開示事 大 追加 結果 既存 IFRS 第 7 号 金融商品：開示 間 混乱 生 可能性 あ 指摘
2. 2015 年 ェン コンサ ョン
コ ョ 寄 回答 踏 え 作 2017-2021
年度 IASB 作業計画案 い 分科会 形式 検討 今後数年 わ IFRS 第 9 号 金融商品 IFRS 第 15 号 収益認識 IFRS 第 16 号 大 基準 導 入 作業計画案 IASB 従来以 新基準 導入支援活動 注力
提案 い 方針 対 AC 委員 倒的 支持 得
実際 現 新基準導入 向 対応 作 者 作業 担 非常 い
い コ ョ ッ
基準開発 冷却期間 period of calm 求 声 強い あ IASB
う 要求 い 慎 論 目立 冷却期間 明示的
設 代わ IASB 導入支援 注力 時期 い 示 あ いう
作業計画案 IASB 従来 比 少数 優先度 置 方針
示 方針 い 概 支持 得 分科会報告 特 以 諸点
配慮 求
基準開発 要性 明確化
基準開発活動 い 達 尺度 開発
確実 達 現実的 範 設定
4
5 棚 案件 い 開始 明確化
IFRS 関 広報活動 強化
石原委員 減損 入
歓迎 コ 当期純利益 定義 概念 ワ
行わ い いう あ 基本 務諸表
可能性 い いう質問 あ そ 対 IASB 部 ッ 当
期純利益 明確 定義 困 あ 基本 務諸表
考え い い 当期純利益 1 業績指標 注目
業績 示 複数 要素 う 包括利益計算書 配置
効果的 益 情報 提供 検討 い 回答 あ 6
3. IFRS-AC メンバ 所属組織 活動紹介
Anne Molyneux 委員 国際コ ガ 協会 the International Corporate Governance Network , ICGN IFRS 関 活動報告
筆者 日本証券 協会 び 協会 企業会計研究会 活動 い 報告 企業会計研究会 Corporate Users’ Reporting Forum CRUF 日本支部
役割分担 い 報告
4. IFRS 財団 活動報告
IFRS 団 議長 IASB
コ ョ 今後 5 年 度 双方 ッ
調整 議論 進 IFRS 普及 向 IOSCO International Organization of Securities Commission 協定書改訂 IFRS
強制適用 向 動 報告
団 組織 効性
資金調達 IFRS 団 戦略 関 報告 あ
特 氏 組織 効性 要論点 あ 団
戦略 関 中期的 良い電子 務報告 実現 開発 課題
あ IOSCO 協力 い 方針 あ 報告 長期的
及び 務報告 影響 注視 AC 会議 期待 い
発言 あ
5 現行 IFRS 基準開発 基準開発 進 否 検討 そ 後
必要 応 基準開発 移行 IASB 制約 あ 利害関係者 求
ッ 全 訳 い 今回 コ ョ
ッ 相対的 優先度 い案件 関 入 将来的
格 う 検討 提案 い
6 そ 後 部 ッ 範 い 正式 決定 今年 残
時間 検討 補足コ あ
5 本 ッ ョ 中氏 IFRS 団 IOSCO 関係強化 歓迎
必 IOSCO 加盟国 IFRS 採用国 致 い い 国 資本市場 要度や 発展度 異 IOSCO 関係強化 大事 あ 主要 資本市場 構 IFRS
採用国 証券規制当局 関係 維持 要 あ コ
あ
5. IFRS 財団 組織と 効性 に関 る ビュ
活動報告 後 IFRS 団 ッ 組織 効性 関
結論 定款 変更提案 関 明 AC 委員
結論 対 概 支持 得 定款変更 関 提案 対 以
う 意見 あ
構 い 職業的 属性 維持 必要性
指摘 特 定数 投資家代表 確保 要 あ 指摘
あ
IASB 理事定数 従来 16 地域代表 13 削減 時 必要 応 全体枠 at large 1 追加指 いう変更案 対 石原委員 IASB
理事数 現 14 1 減 ほ 意味 い 変更案 合意
地理的 担保 いう観点 14 体制 い
コ あ 他 委員 14 目 理事 指 必要 あ
う 場合 明確化 必要 あ 意見 あ
石原委員 AC 会議 開催数 年 3 回 2 回 削減 提案
い そ 理 目的 何 いう質問 あ そ 対 団 ッ
AC 会議 IFRS 団 IASB 長期的 戦略的論点 い 場 あ 来年以降 会議 開催 従来 年 4 回 年 3 回 減 計画 あ そう 動 AC 会議 長期的性格 踏 え 年 3 回 年 2 回 減
適当 考え い 2017 年 試験的 年 2 回開催 実施 年 3 回開催 戻
う 改 検討 あ え いう回答 あ
IFRS 団 い 団
何度 コ ョ コ 関係者 コ ョ 疲
見 い 冗談 言 中氏 団側 関係者 コ
ョ 疲 見 い 発言 あ 日本 関係
者 対 寧 コ 機会 提示 高 評価 い
聞い い 今後 団 関係者 寧 対話 姿勢 保 欲 い AC 会
議 開催回数 削減 あ 関係者 意見 聞い 検討 い
コ あ
6. 財務報告における破壊的技術進歩
勅許会計士協会 IT 担当者 ッ ッ
破壊的技術進歩 technological disruption 務報告 え 影響 い ョ 後 分科会形式 務諸表 作 者や利用者 影響
6 う 変化 IFRS 団 影響 い 議論
そ う 破壊的技術 IFRS 団 対 う 影響 い コ
様々 論点 浮 び 今後 留意 主 論点 指摘
分析 いう観点 見 IFRS 準拠 務諸表 う 利用 う
投資家 作 者 規制当局 相互関係 変化 え
個 会計基準 IFRS う 開発 公表 あ
IFRS 団 う 議論 AC 以外 関連当事者 ッ 求
あ いう 本 ッ ョ 結論 あ
7. IFRS 財団 ャ メ 戦略
本 ッ ョ 非公開 あ 省略
8. 基準開発 ケ ュ
IFRS 第 16 号： 開発 例 基準開発 関 得 教訓
議論 基準 開発 非常 長い時間 改 確認
経験 学ぶ
基準改正 何故必要 関 断材料 利害関係者 入手 や い形 提供
支持 理解 広 そう 試 極力
い段階 行う 望 い
非常 い段階 議論 そう 論点 識 意見募集
行う 効 あ
広範 利害関係者 対話 必要 あ 例え 余分 時間 結果
代 的 あ 場合 そ 影響度分析 い 利害関係者 意見交換 行う 要 あ
指摘
. とめ
今回 AC 会議 筆者 急遽 議長役 引 あ
積極的 意見発信 石原委員 中氏 積極的
7
発言頂い 2 人 場 借 御礼申 次第 あ
過去 5 年間 IASB 注力分 金融商品 IFRS 第 9 号 収益認識 第 15 号 16 号 保険契約 第 4 号 び概念 ワ いう 5 大
完 あ 金融商品 収益認識 既 終基準 完 完全
言え い 米国基準 コ 進 保険契約 概念
ワ 2016 年年内 完 目指 い
2017 年 始 5 年間 い 記 4 大新基準 次 次 発効日 迎え
IASB そ 準備 導入 割 え い
方 記 期間 金融 機後 激動 時代 あ
大 公開草案等 意見募集 行わ 結果 利害関係者 間 意見募集疲 や
対応疲 見 冷却期間 求 声 強 い
IASB 2017-2021 年作業計画案 導入 強化 基準開発
絞 込 将来 候
補 新設 盛 込 対応 IFRS
団 組織 効性 IFRS 団 地域構 見直 IASB 理
事定数 削減 方 会議 AC 会議 年間開催回数 削減 提
案 い
実際 AC 会議 近 議題 見 コ ョ や
開発中 IFRS 基準 関 議案 大幅 減 い そ ういう意味 IFRS 団 IASB 組織 戦略 係 議題 加え 務報告 将来像
非 務情報等 含 企業報告 将来像 AI ッ XBRL
今後 AC 会議 主要議題 思わ
AC 会議冒頭 活動報告 い ガ 議長 今後 5 年間 IFRS そ 情報伝達力 communication effectiveness 向 通 IFRS 価値関連 性 relevance 改善 注力 い 発言 い 筆者 象 残 発
言 活動 中 開示 基本 務諸表 2
今後 5 年 IASB 要 置 示唆 い
筆者 理解
価値関連性 改善 IFRS 務諸表 投資意思決定 用性 高 い う意味 あ IFRS 第 3 号 企業結合 適用後 結果 減損
わ 国利害関係 者 関心 高い分 あ
わ 国 IFRS 任意適用企業 調 増加 中 開示 基本 務諸 表 減損 中心 わ 国 務諸表利用者 積極的 意見発信 望
筆者 利用者 人 そ う 意見発信 献 い い 考え い 以
