• 検索結果がありません。

保有特許一覧|研究・産学連携|豊田工業大学

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "保有特許一覧|研究・産学連携|豊田工業大学"

Copied!
11
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

10 ( 57) 【要約】

【課題】簡易な方法で、材料表面に優れた撥油性及び撥 水性を付与できる膜を形成することができる成膜法及び その成膜法により得られる刃物材料を提供する。 【解決手段】手術用メス等の材料23表面にフッ素含有 膜24を形成する場合には、大気圧プラズマジェット発 生装置11を使用し、テトラフルオロメタン等のフッ素 化合物を含む原料ガス17を用いて大気圧プラズマジェ ット21を発生させ、その大気圧プラズマジェット21 を材料23に照射することにより、材料23表面にフッ 素含有膜24が成膜される。前記原料ガス17にはアル ゴン等の不活性ガスが含まれている。材料23表面にフ ッ素含有膜24を成膜する場合には、材料23表面の温 度を100℃以下に保持することが好ましい。

(2)

10

20

30

40

50 【 特 許 請 求 の 範 囲 】

【 請 求 項 1 】

少 な く と も フ ッ 素 化 合 物 を 含 む 原 料 ガ ス を 用 い て 発 生 さ せ た 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト を 材 料 に 照 射 す る こ と に よ り 、 前 記 材 料 の 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 を 成 膜 す る こ と を 特 徴 と す る 成 膜 法 。

【 請 求 項 2 】

前 記 フ ッ 素 化 合 物 は フ ル オ ロ カ ー ボ ン で あ る こ と を 特 徴 と す る 請 求 項 1 に 記 載 の 成 膜 法 。 【 請 求 項 3 】

前 記 原 料 ガ ス に は 不 活 性 ガ ス が 含 ま れ て い る こ と を 特 徴 と す る 請 求 項 1 又 は 請 求 項 2 に 記 載 の 成 膜 法 。

【 請 求 項 4 】

前 記 材 料 は 医 療 用 刃 物 材 料 で あ る こ と を 特 徴 と す る 請 求 項 1 か ら 請 求 項 3 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 成 膜 法 。

【 請 求 項 5 】

前 記 医 療 用 刃 物 材 料 は 、 ス テ ン レ ス 鋼 、 カ ー ボ ン 鋼 、 チ タ ン 合 金 又 は ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で あ る こ と を 特 徴 と す る 請 求 項 4 に 記 載 の 成 膜 法 。

【 請 求 項 6 】

前 記 材 料 の 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 を 成 膜 す る と き に は 、 材 料 表 面 の 温 度 を 1 0 0 ℃ 以 下 に 保 持 す る こ と を 特 徴 と す る 請 求 項 1 か ら 請 求 項 5 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 成 膜 法 。

【 請 求 項 7 】

請 求 項 1 か ら 請 求 項 3 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 成 膜 法 に よ り 、 刃 物 材 料 の 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 を 成 膜 し た こ と を 特 徴 と す る 刃 物 材 料 。

【 発 明 の 詳 細 な 説 明 】 【 技 術 分 野 】

【 0 0 0 1 】

  本 発 明 は 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト を 用 い 、 材 料 表 面 に 撥 油 性 、 撥 水 性 等 の 機 能 を 発 揮 で き る 機 能 性 薄 膜 を 効 率 良 く 成 膜 で き る 成 膜 法 及 び そ の 成 膜 法 に よ り 得 ら れ る 刃 物 材 料 に 関 す る 。 特 に 、 医 療 用 刃 物 材 料 の 表 面 に 撥 油 性 及 び 撥 水 性 を 有 す る フ ッ 素 含 有 膜 を 成 膜 す る こ と が で き る 成 膜 法 及 び そ の 成 膜 法 に よ り 得 ら れ る 刃 物 材 料 に 関 す る 。

【 背 景 技 術 】 【 0 0 0 2 】

  一 般 に プ ラ ズ マ は 、 金 属 、 ガ ラ ス 等 の 材 料 の 表 面 改 質 、 表 面 洗 浄 、 エ ッ チ ン グ 等 の 種 々 の 目 的 に 使 用 さ れ て い る 。 そ し て 、 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 発 生 装 置 に よ り 得 ら れ る プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト を 用 い る こ と に よ り 、 材 料 表 面 に 対 し て 容 易 か つ 迅 速 な 処 理 を 行 う こ と が で き る 。 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 発 生 装 置 に お い て 、 大 気 圧 に 開 放 さ れ た 状 態 で 得 ら れ る 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト は 、 取 扱 い が 容 易 で あ る こ と か ら 好 適 に 使 用 さ れ る 。

【 0 0 0 3 】

  本 発 明 者 ら は 、 こ の 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト を 用 い た 窒 化 処 理 法 に つ い て 、 既 に 特 許 出 願 を 行 っ た ( 特 許 文 献 1 を 参 照 ) 。 す な わ ち 、 そ の 窒 化 処 理 法 は 、 窒 素 を 含 む 原 料 ガ ス を 用 い て 発 生 さ せ た 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト を 材 料 に 照 射 す る こ と に よ り 、 そ の 材 料 表 面 を 窒 化 さ せ る も の で あ る 。 材 料 と し て 具 体 的 に は 光 触 媒 性 能 を 有 す る 酸 化 チ タ ン ( T i O2

) 膜 で あ り 、 そ の 酸 化 チ タ ン 膜 に 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト を 照 射 す る こ と に よ り 、 酸 化 チ タ ン 膜 が 窒 化 さ れ て T i − O − N 膜 が 形 成 さ れ る 。 得 ら れ た T i − O − N 膜 は 、 可 視 光 応 答 型 の 光 触 媒 と し て 使 用 す る こ と が で き る 。

【 先 行 技 術 文 献 】 【 特 許 文 献 】 【 0 0 0 4 】

【 特 許 文 献 1 】 特 開 2 0 0 9 − 2 0 2 0 8 7 号 公 報 【 発 明 の 概 要 】

(3)

10

20

30

40

50 【 0 0 0 5 】

  と こ ろ で 、 手 術 用 メ ス 等 の 医 療 用 刃 物 の 切 れ 味 を 持 続 さ せ る た め に は 、 単 に 医 療 用 刃 物 の 鋭 利 さ を 保 つ だ け で は 不 十 分 で あ る 。 手 術 時 に 血 液 、 水 分 等 の 体 液 が 医 療 用 刃 物 に 付 着 し て 使 用 時 の 抵 抗 を 増 加 さ せ る た め 、 医 療 用 刃 物 の 切 れ 味 が 低 下 す る 。 こ の 問 題 を 解 決 す る た め に は 、 医 療 用 刃 物 に 体 液 が 付 着 し 難 く す る 工 夫 が 必 要 で あ る 。 油 分 や 水 分 が 含 ま れ て い る 体 液 の 付 着 を 防 ぐ た め に は 、 医 療 用 刃 物 の 表 面 に 撥 油 性 及 び 撥 水 性 の 膜 を 形 成 す る こ と が 考 え ら れ る 。

【 0 0 0 6 】

  し か し な が ら 、 前 記 特 許 文 献 1 に 記 載 さ れ た 従 来 構 成 に お い て は 、 酸 化 チ タ ン 膜 の 表 面 を 改 質 す る こ と に よ り 酸 化 チ タ ン の 窒 化 物 が 形 成 さ れ る が 、 そ の よ う な 酸 化 チ タ ン の 窒 化 物 で は 撥 油 性 及 び 撥 水 性 を 発 現 す る こ と は で き な い 。 ま た 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト を 材 料 表 面 に 照 射 す る に あ た り 、 材 料 自 体 を 改 質 す る 条 件 で は 、 材 料 表 面 に 所 望 と す る 撥 油 性 及 び 撥 水 性 の 膜 を 積 層 形 成 す る こ と は 困 難 で あ る 。

【 0 0 0 7 】

  本 発 明 は そ の よ う な 従 来 技 術 に 存 在 す る 問 題 点 に 着 目 し て な さ れ た も の で あ っ て 、 そ の 目 的 と す る と こ ろ は 、 簡 易 な 方 法 で 、 材 料 表 面 に 優 れ た 撥 油 性 及 び 撥 水 性 を 付 与 で き る 膜 を 形 成 す る こ と が で き る 成 膜 法 及 び そ の 成 膜 法 に よ り 得 ら れ る 刃 物 材 料 を 提 供 す る こ と に あ る 。

【 課 題 を 解 決 す る た め の 手 段 】 【 0 0 0 8 】

  上 記 目 的 を 達 成 す る た め に 、 請 求 項 1 に 記 載 の 発 明 の 成 膜 法 は 、 少 な く と も フ ッ 素 化 合 物 を 含 む 原 料 ガ ス を 用 い て 発 生 さ せ た 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト を 材 料 に 照 射 す る こ と に よ り 、 前 記 材 料 の 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 を 成 膜 す る こ と を 特 徴 と す る 。

【 0 0 0 9 】

  請 求 項 2 に 記 載 の 発 明 の 成 膜 法 は 、 請 求 項 1 に 係 る 発 明 に お い て 、 前 記 フ ッ 素 化 合 物 は フ ル オ ロ カ ー ボ ン で あ る こ と を 特 徴 と す る 。

  請 求 項 3 に 記 載 の 発 明 の 成 膜 法 は 、 請 求 項 1 又 は 請 求 項 2 に 係 る 発 明 に お い て 、 前 記 原 料 ガ ス に は 不 活 性 ガ ス が 含 ま れ て い る こ と を 特 徴 と す る 。

【 0 0 1 0 】

  請 求 項 4 に 記 載 の 発 明 の 成 膜 法 は 、 請 求 項 1 か ら 請 求 項 3 の い ず れ か 一 項 に 係 る 発 明 に お い て 、 前 記 材 料 は 医 療 用 刃 物 材 料 で あ る こ と を 特 徴 と す る 。

  請 求 項 5 に 記 載 の 発 明 の 成 膜 法 は 、 請 求 項 4 に 係 る 発 明 に お い て 、 前 記 医 療 用 刃 物 材 料 は 、 ス テ ン レ ス 鋼 、 カ ー ボ ン 鋼 、 チ タ ン 合 金 又 は ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で あ る こ と を 特 徴 と す る 。

【 0 0 1 1 】

  請 求 項 6 に 記 載 の 発 明 の 成 膜 法 は 、 請 求 項 1 か ら 請 求 項 5 の い ず れ か 一 項 に 係 る 発 明 に お い て 、 前 記 材 料 の 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 を 成 膜 す る と き に は 、 材 料 表 面 の 温 度 を 1 0 0 ℃ 以 下 に 保 持 す る こ と を 特 徴 と す る 。

【 0 0 1 2 】

  請 求 項 7 に 記 載 の 発 明 の 刃 物 材 料 は 、 請 求 項 1 か ら 請 求 項 3 の い ず れ か 一 項 に 記 載 の 成 膜 法 に よ り 、 刃 物 材 料 の 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 を 成 膜 し た こ と を 特 徴 と す る 。

【 発 明 の 効 果 】 【 0 0 1 3 】

  本 発 明 に よ れ ば 、 次 の よ う な 効 果 を 発 揮 す る こ と が で き る 。

(4)

10

20

30

40

50 【 0 0 1 4 】

  よ っ て 、 本 発 明 の 成 膜 法 に よ れ ば 、 簡 易 な 方 法 で 、 材 料 表 面 に 優 れ た 撥 油 性 及 び 撥 水 性 を 付 与 で き る 膜 を 形 成 す る こ と が で き る と い う 効 果 を 奏 す る 。

【 図 面 の 簡 単 な 説 明 】 【 0 0 1 5 】

【 図 1 】 本 発 明 の 一 実 施 形 態 に お け る フ ッ 素 含 有 膜 の 成 膜 装 置 を 模 式 的 に 示 す 概 略 断 面 図 。

【 図 2 】 材 料 − ノ ズ ル 間 距 離 と 接 触 角 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ 。

【 図 3 】 赤 外 線 吸 収 ス ペ ク ト ル を 表 し 、 波 数 と 透 過 率 と の 関 係 を 示 す グ ラ フ 。 【 発 明 を 実 施 す る た め の 形 態 】

【 0 0 1 6 】

  以 下 、 本 発 明 を 具 体 化 し た 一 実 施 形 態 を 図 1 に 基 づ い て 詳 細 に 説 明 す る 。

  図 1 に 示 す よ う に 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 発 生 装 置 1 1 を 構 成 す る 外 部 電 極 1 2 は ほ ぼ 円 筒 状 に 形 成 さ れ 、 そ の 内 側 上 部 位 置 に は 電 気 絶 縁 性 の 支 持 体 1 3 が 外 部 電 極 1 2 の 段 部 1 2 a に 支 持 さ れ て い る 。 該 支 持 体 1 3 の 下 面 中 心 部 に は 逆 円 錐 状 を な す 内 部 電 極 1 4 が 固 定 さ れ て い る 。 こ れ ら の 外 部 電 極 1 2 及 び 内 部 電 極 1 4 に は 、 電 源 1 5 か ら 高 周 波 電 力 ( パ ル ス 電 圧 ) が 供 給 さ れ る よ う に な っ て お り 、 外 部 電 極 1 2 と 内 部 電 極 1 4 と の 間 の 放 電 領 域 1 6 で 放 電 が 繰 り 返 さ れ 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ が 発 生 さ れ る よ う に な っ て い る 。 な お 、 外 部 電 極 1 2 は ア ー ス に 接 続 さ れ 、 電 圧 が 0 V に 維 持 さ れ て い る 。 前 記 高 周 波 電 力 は 、 周 波 数 1 3 ∼ 1 9 k H z 、 電 圧 1 8 0 ∼ 2 7 0 V 、 電 流 3 . 0 ∼ 7 . 0 A 及 び 電 力 0 . 1 ∼ 1 k W で あ る こ と が 望 ま し い 。

【 0 0 1 7 】

  前 記 支 持 体 1 3 に は 、 外 部 電 極 1 2 の 軸 線 X に 対 し て 斜 め 方 向 に 延 び る 原 料 ガ ス ( 動 作 ガ ス ) 1 7 の 導 入 孔 1 8 が 貫 通 形 成 さ れ 、 こ の 導 入 孔 1 8 か ら 導 入 さ れ る 原 料 ガ ス 1 7 が 内 部 電 極 1 4 の 周 り を 旋 回 し な が ら 螺 旋 状 に 下 方 へ 向 か っ て 流 れ る よ う に 構 成 さ れ て い る 。 原 料 ガ ス 1 7 は 、 少 な く と も フ ッ 素 化 合 物 を 含 む ガ ス で あ る 。 フ ッ 素 化 合 物 と し て は 、 例 え ば テ ト ラ フ ル オ ロ メ タ ン ( C F

4 ) 等 の フ ル オ ロ カ ー ボ ン が 用 い ら れ る 。 こ こ で 、 フ

ル オ ロ カ ー ボ ン は 炭 化 水 素 中 の 水 素 の 一 部 又 は 全 部 を フ ッ 素 原 子 で 置 換 し た 化 合 物 で あ る 。 フ ル オ ロ カ ー ボ ン と し て は 、 テ ト ラ フ ル オ ロ エ チ レ ン ( C

2 F4 ) 、 ヘ キ サ フ ル オ ロ エ

タ ン ( C

2 F6 ) 等 が 挙 げ ら れ る 。 こ の フ ッ 素 化 合 物 は 、 1 種 又 は 2 種 以 上 の 混 合 物 が 目

的 に 応 じ て 用 い ら れ る 。 【 0 0 1 8 】

  原 料 ガ ス 1 7 の 流 量 は 、 1 0 ∼ 6 0 L / 分 で あ る こ と が 好 ま し い 。 こ の 原 料 ガ ス 1 7 に は ア ル ゴ ン ( A r ) 、 ヘ リ ウ ム ( H e ) 、 ネ オ ン ( N e ) 等 の 不 活 性 ガ ス が 含 ま れ て い る こ と が 好 ま し い 。 こ の 不 活 性 ガ ス を 用 い る こ と に よ り 、 前 記 フ ル オ ロ カ ー ボ ン を 希 釈 し て フ ル オ ロ カ ー ボ ン を 適 切 な 濃 度 に し て 成 膜 を 行 う こ と が で き る と と も に 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト の 照 射 時 に 材 料 表 面 を 清 浄 化 す る 機 能 ( ク リ ー ニ ン グ 機 能 ) を 発 現 す る こ と が で き る 。 不 活 性 ガ ス を 用 い る 場 合 、 不 活 性 ガ ス に 対 す る フ ル オ ロ カ ー ボ ン の 濃 度 は 、 容 量 比 と し て 0 . 2 ∼ 0 . 4 で あ る こ と が 好 ま し い 。 フ ル オ ロ カ ー ボ ン の 濃 度 が 容 量 比 で 0 . 2 未 満 の 場 合 に は 、 フ ル オ ロ カ ー ボ ン の 濃 度 が 低 く 、 フ ッ 素 含 有 膜 の 成 膜 効 率 が 悪 く な っ て 好 ま し く な い 。 そ の 一 方 、 フ ル オ ロ カ ー ボ ン の 濃 度 が 容 量 比 で 0 . 4 を 超 え る 場 合 に は 、 フ ル オ ロ カ ー ボ ン の 濃 度 が 高 く な り 過 ぎ 、 フ ッ 素 含 有 膜 に む ら が 生 じ た り し て 、 安 定 し た 成 膜 を 行 う こ と が 難 し く な る 傾 向 を 示 す 。

【 0 0 1 9 】

(5)

10

20

30

40

50 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 が 材 料 2 3 に 向 け て 照 射 さ れ 、 材 料 2 3 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2

4 ( フ ッ 素 原 子 含 有 膜 ) が 形 成 さ れ る よ う に な っ て い る 。 【 0 0 2 0 】

  こ の フ ッ 素 含 有 膜 2 4 は 、 フ ッ 素 原 子 が 含 ま れ て い る 被 膜 で あ れ ば よ く 、 樹 脂 化 さ れ て い て も 、 樹 脂 化 さ れ て い な く て も よ い 。 フ ッ 素 含 有 膜 2 4 に フ ッ 素 原 子 が 含 ま れ て い る こ と に よ り 、 フ ッ 素 含 有 膜 2 4 表 面 に フ ッ 素 原 子 に 基 づ く 撥 油 性 、 撥 水 性 等 の 特 性 が 発 現 さ れ る 。 な お 、 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト ノ ズ ル 2 0 か ら 噴 出 さ れ る 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 は 、 放 電 領 域 1 6 で 生 成 し た 大 気 圧 プ ラ ズ マ が 再 結 合 し つ つ あ る プ ラ ズ マ ( ア フ タ ー グ ロ ー プ ラ ズ マ ) で あ る 。

【 0 0 2 1 】

  前 記 材 料 2 3 と し て は 刃 物 材 料 が 好 適 で あ り 、 手 術 用 メ ス 、 切 開 用 ナ イ フ 等 の 医 療 用 刃 物 材 料 が 特 に 好 適 で あ り 、 具 体 的 に は ス テ ン レ ス 鋼 、 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 、 チ タ ン 合 金 、 カ ー ボ ン 鋼 ( ハ イ カ ー ボ ン ス チ ー ル ) 等 の 金 属 が 挙 げ ら れ る 。 ス テ ン レ ス 鋼 と し て は 、 S U S 4 2 0 ( 刃 物 用 特 殊 鋼 S U S 4 2 0 J 2 ) 等 の マ ル テ ン サ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 、 S U S 3 0 4 等 の オ ー ス テ ナ イ ト 系 ス テ ン レ ス 鋼 な ど が 用 い ら れ る 。 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 が 材 料 2 3 表 面 に 照 射 さ れ た と き に は 材 料 2 3 表 面 の 温 度 が 急 上 昇 し て 1 0 0 ℃ を 超 え る こ と か ら 、 材 料 2 3 表 面 に 所 望 と す る フ ッ 素 含 有 膜 2 4 が 形 成 さ れ 難 く な る 。 従 っ て 、 材 料 2 3 表 面 の 温 度 を 1 0 0 ℃ 以 下 に 保 持 す る こ と が 望 ま し い 。

【 0 0 2 2 】

  こ の た め 、 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト ノ ズ ル 2 0 と 材 料 2 3 と の 距 離 L は 、 3 ∼ 5 m m で あ る こ と が 好 ま し い 。 こ の 距 離 L が 3 m m よ り 短 い 場 合 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 に よ り 材 料 2 3 表 面 の 温 度 が 短 時 間 で 1 0 0 ℃ を 超 え る こ と と な っ て 好 ま し く な い 。 一 方 、 距 離 L が 5 m m よ り 長 い 場 合 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 に よ っ て 材 料 2 3 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 安 定 し た 状 態 で 形 成 す る こ と が 難 く な っ て 好 ま し く な い 。

【 0 0 2 3 】

  ま た 、 前 記 材 料 2 3 表 面 に 対 す る 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 の 照 射 時 間 は 、 材 料 2 3 の 厚 み 等 に よ る が 、 1 ∼ 1 0 秒 で あ る こ と が 好 ま し く 、 3 ∼ 6 秒 で あ る こ と が さ ら に 好 ま し い 。 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 の 照 射 時 間 が 3 秒 を 下 回 る 場 合 に は 、 材 料 2 3 表 面 に 優 れ た 撥 油 性 及 び 撥 水 性 を 発 現 す る フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 得 る こ と が 難 し く な る 。 そ の 一 方 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 の 照 射 時 間 が 6 秒 を 上 回 る 場 合 に は 、 材 料 2 3 表 面 の 温 度 上 昇 が 大 き く な る と と も に 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 に よ る フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 形 成 が ほ ぼ 飽 和 状 態 に 達 し 、 そ れ 以 上 の 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 の 照 射 は エ ネ ル ギ ー の 無 駄 に な る 。

【 0 0 2 4 】

  フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 成 膜 装 置 1 0 は 、 上 記 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 発 生 装 置 1 1 、 材 料 2 3 を 支 持 す る 支 持 台 2 2 等 に よ り 構 成 さ れ て い る 。

  次 に 、 前 記 成 膜 装 置 1 0 を 用 い た フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 成 膜 法 を 作 用 と と も に 説 明 す る 。 【 0 0 2 5 】

  さ て 、 図 1 に 示 す よ う に 、 支 持 台 2 2 上 に プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト ノ ズ ル 2 0 に 対 向 す る よ う に ス テ ン レ ス 鋼 等 の 材 料 2 3 を 載 置 す る 。 一 方 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 発 生 装 置 1 1 の 外 部 電 極 1 2 と 内 部 電 極 1 4 と の 間 に は 、 例 え ば 電 力 が 0 . 3 k W と な る よ う に パ ル ス 電 圧 を 印 加 す る 。 そ の 状 態 で 、 原 料 ガ ス 1 7 の 導 入 孔 1 8 か ら テ ト ラ フ ル オ ロ カ ー ボ ン 等 の 原 料 ガ ス 1 7 を 外 部 電 極 1 2 の 内 部 空 間 に 導 入 す る 。 こ の と き 、 導 入 孔 1 8 は 外 部 電 極 1 2 の 軸 線 X に 対 し て 傾 斜 状 に 形 成 さ れ て い る こ と か ら 、 導 入 孔 1 8 か ら 流 入 さ れ た 原 料 ガ ス 1 7 は 螺 旋 状 に 旋 回 し な が ら 下 降 し て 放 電 領 域 1 6 に 到 り 、 放 電 が 繰 り 返 さ れ て 大 気 圧 プ ラ ズ マ が 安 定 に 生 成 さ れ る 。

【 0 0 2 6 】

(6)

10

20

30

40

50 て い る こ と に よ り 、 材 料 2 3 表 面 が 1 0 0 ℃ 以 下 に 維 持 さ れ る 。 そ の 結 果 、 材 料 2 3 表 面

に 均 一 な フ ッ 素 含 有 膜 2 4 が 良 好 な 密 着 性 を も っ て 形 成 さ れ る 。 こ の た め 、 材 料 2 3 表 面 に 形 成 さ れ た フ ッ 素 含 有 膜 2 4 は 、 そ の フ ッ 素 原 子 の 性 質 に よ り 、 撥 油 性 や 撥 水 性 を 発 現 す る こ と が で き 、 例 え ば 医 療 用 刃 物 の 刃 部 に 血 液 、 水 分 等 の 体 液 が 付 着 し 難 く す る こ と が で き 、 刃 部 の 切 れ 味 を 持 続 さ せ る こ と が で き る 。

【 0 0 2 7 】

  以 上 詳 述 し た 実 施 形 態 に よ り 発 揮 さ れ る 効 果 を 以 下 に ま と め て 説 明 す る 。

( 1 ) 本 実 施 形 態 の 成 膜 法 に お い て は 、 フ ッ 素 化 合 物 を 含 む 原 料 ガ ス 1 7 を 用 い て 発 生 さ せ た 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 を 材 料 2 3 に 照 射 す る こ と に よ り 、 材 料 2 3 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 成 膜 す る も の で あ る 。 こ の た め 、 フ ッ 素 化 合 物 を 含 む 原 料 ガ ス 1 7 に 基 づ く 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 を 材 料 2 3 表 面 に 照 射 す る と い う 簡 単 な 操 作 を 施 す こ と に よ り 、 材 料 2 3 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 が 成 膜 さ れ る 。 こ の フ ッ 素 含 有 膜 2 4 は 、 フ ッ 素 の 性 質 に 基 づ い て 撥 油 性 、 撥 水 性 等 の 特 性 を 発 現 す る 。

【 0 0 2 8 】

  よ っ て 、 本 実 施 形 態 の 成 膜 法 に よ れ ば 、 簡 易 な 方 法 で 、 材 料 2 3 表 面 に 優 れ た 撥 油 性 及 び 撥 水 性 を 付 与 で き る フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 形 成 す る こ と が で き る と い う 効 果 を 奏 す る 。 ( 2 ) 前 記 原 料 ガ ス 1 7 と し て の フ ッ 素 化 合 物 は テ ト ラ フ ル オ ロ メ タ ン 等 の フ ル オ ロ カ ー ボ ン で あ る 。 こ の た め 、 フ ル オ ロ カ ー ボ ン に 基 づ く フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 容 易 に 形 成 す る こ と が で き 、 フ ッ 素 に よ る 特 性 を 発 現 す る こ と が で き る 。

( 3 ) 前 記 原 料 ガ ス 1 7 に は 不 活 性 ガ ス と し て の ア ル ゴ ン が 含 ま れ て い る 。 従 っ て 、 原 料 ガ ス 1 7 を 不 活 性 ガ ス で 適 切 な 濃 度 に 希 釈 す る こ と が で き る と と も に 、 材 料 2 3 表 面 に 対 す る 清 浄 化 作 用 ( ク リ ー ニ ン グ 作 用 ) を 発 現 す る こ と が で き 、 材 料 2 3 に 対 す る フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 密 着 性 を 向 上 さ せ る こ と が で き る 。

( 4 ) 前 記 材 料 2 3 は 手 術 用 メ ス 、 切 開 用 ナ イ フ 等 の 医 療 用 刃 物 材 料 で あ る 。 そ の た め 、 医 療 用 刃 物 材 料 の 刃 部 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 成 膜 す る こ と に よ り 、 刃 部 に 血 液 、 水 分 等 の 体 液 が 付 着 す る こ と を 抑 制 す る こ と が で き 、 刃 部 の 切 れ 味 を 持 続 さ せ る こ と が で き る 。

( 5 ) 前 記 医 療 用 刃 物 材 料 は 、 ス テ ン レ ス 鋼 、 カ ー ボ ン 鋼 、 チ タ ン 合 金 又 は ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 で あ る 。 こ の た め 、 ス テ ン レ ス 鋼 、 カ ー ボ ン 鋼 、 チ タ ン 合 金 又 は ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 表 面 に フ ル オ ロ カ ー ボ ン に 基 づ く フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 容 易 に 形 成 す る こ と が で き る 。 ( 6 ) 前 記 材 料 2 3 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 成 膜 す る と き に は 、 材 料 2 3 表 面 の 温 度 が 1 0 0 ℃ 以 下 に 保 持 さ れ る 。 従 っ て 、 材 料 2 3 表 面 の 温 度 上 昇 を 防 止 し て 、 材 料 2 3 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 迅 速 か つ 効 果 的 に 形 成 す る こ と が で き る 。

( 7 ) ま た 、 刃 物 材 料 は 、 前 述 し た 成 膜 法 に よ り 、 そ の 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 が 成 膜 さ れ た も の で あ る 。 こ の た め 、 刃 物 材 料 は 、 そ の 表 面 に 形 成 さ れ た フ ッ 素 含 有 膜 2 4 に よ っ て 優 れ た 撥 油 性 及 び 撥 水 性 を 発 揮 す る こ と が で き 、 刃 部 の 切 れ 味 の 持 続 性 を 向 上 さ せ る こ と が で き る 。

【 実 施 例 】 【 0 0 2 9 】

  以 下 に 、 実 施 例 を 挙 げ て 前 記 実 施 形 態 を さ ら に 具 体 的 に 説 明 す る 。 ( 実 施 例 1 )

  前 記 図 1 に 示 し た 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 発 生 装 置 1 1 を 使 用 し 、 材 料 2 3 と し て ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 形 成 し た 。 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 厚 さ は 1 0 m m の も の を 使 用 し た 。 原 料 ガ ス 1 7 と し て は 、 フ ル オ ロ カ ー ボ ン と し て テ ト ラ フ ル オ ロ メ タ ン ( C F

4 ) ガ ス と ア ル ゴ ン ガ ス と の 混 合 ガ ス を 用 い た 。 具 体 的 に は 、 テ ト ラ フ ル オ ロ カ

ー ボ ン ガ ス の 流 量 を 5 L / 分 、 ア ル ゴ ン ガ ス の 流 量 を 1 6 L / 分 に 設 定 し た 。 す な わ ち 、 ア ル ゴ ン ガ ス に 対 す る テ ト ラ フ ル オ ロ カ ー ボ ン の 濃 度 は 、 容 量 比 と し て 0 . 3 1 で あ っ た 。 ま た 、 電 源 1 5 か ら の 入 力 電 力 を 0 . 3 k W と し た 。

【 0 0 3 0 】

(7)

10

20

30

40

50 m に 変 更 し 、 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト ノ ズ ル 2 0 か ら ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 の 表 面 に 大 気 圧 プ ラ ズ マ

ジ ェ ッ ト 2 1 を 照 射 し て 、 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 成 膜 を 行 っ た 。 得 ら れ た フ ッ 素 含 有 膜 2 4 に つ い て 、 フ ー リ エ 変 換 赤 外 分 光 法 ( F T − I R ) に て 分 析 を 行 っ た 。 そ の 結 果 を 図 3 に 示 し た 。 図 3 に 示 す よ う に 、 1 2 0 0 c m

− 1

前 後 に 強 い 吸 収 が 見 ら れ た 。 こ れ ら の 吸 収 は 、 C − F 結 合 の 存 在 を 示 し て お り 、 材 料 2 3 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 が 形 成 さ れ て い る こ と が 確 認 さ れ た 。

【 0 0 3 1 】

  こ の よ う に 、 材 料 2 3 表 面 に フ ッ 素 含 有 膜 2 4 が 安 定 し て 形 成 さ れ た の は 、 材 料 2 3 表 面 の 温 度 が 1 0 0 ℃ 以 下 に 抑 え ら れ る と と も に 、 原 料 ガ ス 1 7 中 に は ア ル ゴ ン ガ ス が 十 分 に 含 ま れ 、 材 料 2 3 表 面 が 清 浄 化 さ れ 、 フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 密 着 性 が 高 め ら れ た た め と 推 測 さ れ る 。

【 0 0 3 2 】

  ま た 、 フ ッ 素 含 有 膜 2 4 に つ い て 、 水 に 対 す る フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 接 触 角 を 常 法 に 従 っ て 測 定 し た 。 な お 、 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 表 面 に 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 を 照 射 し な い 未 処 理 の 場 合 に つ い て も 、 水 に 対 す る ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 表 面 の 接 触 角 を 測 定 し た 。 そ れ ら の 結 果 を 図 2 に 示 し た 。

【 0 0 3 3 】

  図 2 に 示 す よ う に 、 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト ノ ズ ル 2 0 と ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 と の 距 離 L が 3 ∼ 5 m m ま で は 水 に 対 す る フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 接 触 角 は 増 大 し 、 前 記 距 離 L が 5 m m の と き 接 触 角 は 1 4 0 ° を 超 え た 。 一 方 、 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 表 面 に 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 を 照 射 し な か っ た 未 処 理 の 場 合 に は 、 水 に 対 す る ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 表 面 の 接 触 角 は 7 0 ° で あ っ た 。 従 っ て 、 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト ノ ズ ル 2 0 と ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 と の 距 離 L が 3 ∼ 5 m m の 場 合 に は 、 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 表 面 に 撥 油 性 及 び 撥 水 性 の 極 め て 高 い フ ッ 素 含 有 膜 2 4 を 得 る こ と が で き た 。

【 0 0 3 4 】

  し か し な が ら 、 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト ノ ズ ル 2 0 と ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 と の 距 離 L が 5 m m を 超 え る と 次 第 に 接 触 角 は 低 下 し 、 前 記 距 離 L が 8 m m 以 上 に な る と 未 処 理 の 場 合 の 接 触 角 よ り も 小 さ く な り 、 ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 表 面 が 親 水 性 を 示 す 結 果 と な っ た 。 こ れ は 、 原 料 ガ ス 1 7 中 の ア ル ゴ ン ガ ス に よ り ア ル ミ ニ ウ ム 合 金 表 面 が 清 浄 化 さ れ 、 水 の 親 和 性 が 高 く な っ た た め と 推 測 さ れ る 。

( 実 施 例 2 )

  こ の 実 施 例 2 で は 、 材 料 2 3 と し て 厚 さ 1 m m の ス テ ン レ ス 鋼 を 使 用 し 、 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト ノ ズ ル 2 0 と ス テ ン レ ス 鋼 と の 距 離 L を 5 m m に 設 定 し 、 実 施 例 1 と 同 様 に し て 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 を 1 0 秒 間 ス テ ン レ ス 鋼 表 面 に 照 射 し た 。 そ の 結 果 、 水 に 対 す る ス テ ン レ ス 鋼 表 面 の フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 接 触 角 は 2 0 ° 以 下 に 低 下 し た 。 そ の 原 因 は 、 ス テ ン レ ス 鋼 の 厚 さ が 薄 い こ と か ら 、 熱 容 量 が 小 さ く 、 か つ 熱 伝 達 率 が 小 さ く 、 ス テ ン レ ス 鋼 の 表 面 温 度 が 1 0 0 ℃ 以 上 に 急 上 昇 し た こ と に よ る も の と 考 え ら れ る 。

【 0 0 3 5 】

  そ こ で 、 1 回 の 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 の 照 射 時 間 を 2 秒 と し 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 を 照 射 し な い ス テ ン レ ス 鋼 の 冷 却 時 間 を 3 0 秒 挟 ん で ス テ ン レ ス 鋼 の 表 面 温 度 を 1 0 0 ℃ 以 下 に し 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 を 合 計 3 回 照 射 し た 。 そ の 結 果 、 水 に 対 す る ス テ ン レ ス 鋼 表 面 の フ ッ 素 含 有 膜 2 4 の 接 触 角 は 1 4 0 ° で あ っ た 。

【 0 0 3 6 】

  こ の よ う に 、 材 料 2 3 表 面 の 温 度 が 1 0 0 ℃ を 超 え る よ う な 条 件 で は 、 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 の 照 射 時 間 を 短 時 間 に し 、 冷 却 期 間 を お い て 大 気 圧 プ ラ ズ マ ジ ェ ッ ト 2 1 の 照 射 を 繰 り 返 す 等 の 手 段 に よ り 、 材 料 2 3 表 面 の 温 度 を 1 0 0 ℃ 以 下 に 維 持 す る こ と が 重 要 で あ る と の 知 見 が 得 ら れ た 。

【 0 0 3 7 】

  な お 、 前 記 実 施 形 態 を 次 の よ う に 変 更 し て 実 施 す る こ と も 可 能 で あ る 。

(8)

10 ロ ロ フ ル オ ロ カ ー ボ ン ( C C l

3 F ) 等 の 化 合 物 を 用 い る こ と が で き る 。

【 0 0 3 8 】

  ・   前 記 原 料 ガ ス 1 7 に は 、 シ リ コ ン 又 は シ リ コ ン 化 合 物 等 の フ ッ 素 化 合 物 以 外 の 化 合 物 が 含 ま れ て い て も よ い 。 こ の 場 合 に は 、 フ ッ 素 含 有 膜 2 4 中 に 含 ま れ る シ リ コ ン 等 に 基 づ い て 撥 油 性 、 撥 水 性 等 の 特 性 を 発 揮 す る こ と が で き る 。

【 0 0 3 9 】

  ・   前 記 材 料 2 3 と し て 、 医 療 用 刃 物 材 料 以 外 の 例 え ば 理 美 容 刃 物 等 の 刃 物 材 料 を 用 い る こ と も 可 能 で あ る 。

  ・   前 記 支 持 台 2 2 に 温 度 調 節 装 置 を 設 け 、 支 持 台 2 2 上 に 支 持 さ れ る 材 料 2 3 の 温 度 を 補 助 的 に 変 更 で き る よ う に 構 成 し て も よ い 。

【 符 号 の 説 明 】 【 0 0 4 0 】

(9)
(10)

【 図 2 】

(11)

10 フロントページの続き

( 51) I nt . Cl . FI テーマコード(参考) B05D 3/ 04 ( 2006. 01) B05D 3/ 04    C      

( 72) 発明者 ( 72) 発明者

Fターム( 参考) 3C061 BA21 DD08         4C160 FF03

        4D075 AA01 BB49Y BB57Y BB93Y CA36 CA37 DB02 DB04 DB07 DC30         EB16

        4H020 BA11

参照

関連したドキュメント

これはつまり十進法ではなく、一進法を用いて自然数を表記するということである。とは いえ数が大きくなると見にくくなるので、.. 0, 1,

耐震性及び津波対策 作業性を確保するうえで必要な耐震機能を有するとともに,津波の遡上高さを

一方、Fig.4には、下腿部前面及び後面におけ る筋厚の変化を各年齢でプロットした。下腿部で は、前面及び後面ともに中学生期における変化が Fig.3  Longitudinal changes

3 学位の授与に関する事項 4 教育及び研究に関する事項 5 学部学科課程に関する事項 6 学生の入学及び卒業に関する事項 7

 履修できる科目は、所属学部で開講する、教育職員免許状取得のために必要な『教科及び

 履修できる科目は、所属学部で開講する、教育職員免許状取得のために必要な『教科及び

施行された工場法は,常時15人以上雇用する会社及び危険で有害とみなさ

発明の名称  出  願  人  特  開  №  構      成 . 撥水性塗料組成物  ○