芳川卒後臨床研修センター長:
卒後臨床研修センター長をしている芳川です。卒後臨床研修センターは、初期研修2年 間と卒後3年目のレジデントを預かっている機関でございます。
現在1年目の研修医が58名、2年目が52名、併せますと110名の陣容です。
先ほど来100%という事で、理事長からもご紹介いただきましたが、2年前から、当院 の研修センターにおけるマッチング率は100%です。2年前のときは10名ほど留年者 がいたので研修者は52名、昨年に関しては、他学のかた2名が国試にすべったという事 で58名です。来年度は、同じ60名の募集をしていますが、地方の方に研修医を多くす るという厚労省の方針が出まして、大阪、京都は非常に厳しい状況です。兵庫県はある程 度まだ緩やかです。例えば、大阪医大は55名の定員を6名減らされています。関西医大 の枚方病院は10名減らされ、滝井病院は40名募集したいのに32名減らされ8名しか 募集出来ない、近大病院も9名減らされています。その中で、近畿4私学の中では兵庫医 大だけ唯一60名をそのまま認めていただいております。これは、一昨年、去年のマッチ ング率が非常によかったということを評価していただいたのだと思います。
それともう一つ重要なことは、研修医制度が出来て5年経ちますが、来年から制度が変 わります。これは非常に大きなことです。基本的には、2年間の研修ということは変わり ません。それとバイトはしてはいけないという規則も変わりません。数年前までは兵庫医 大というとすぐにバイト問題が有名でよく言われましたけれども、まあそんなことを踏ま えても、厚労省の方がちゃんと我々がやっていることを理解していただいて、60名の定 員を確保していただいています。その中で、来年度から2年間の研修生活の中で、内科を 6ヶ月、救急を3ヶ月、これは基本的なことですが、それ以外に兵庫医大としては、外科 を2ヶ月、精神科を1ヶ月というのを必修にしました。これはやはり全体的なバランスを 考えまして、外科、精神科というのを選択ではなく必修にしたという事です。また、色ん な部門と調整し、小児科、産婦人科は2ヶ月間の地域医療の中で、産婦人科と小児科をま じえたような地域医療といいますか研修をしていただくことにしました。これも実は篠山 病院と公立八鹿病院、宍粟総合病院といういわゆる僻地といいますか、地方で頑張ってい る病院で地域医療をやらせます。来年からスタートするのでどれだけ成功するか分かりま せんが、方針としてはさっき申し上げた3つの病院と仲良く、3つの病院を中核として地 域医療を守るということを兵庫医大のスタンスにしたいなと思っています。
ング率がすべて100%になるように努力をしたいと思います。
あと、昨年もお話したことですが、研修2年目の中で3名ほどメンタルで長期に休んで いる人がいます。110名の中で3名という事で少ないようにも思われるかも知れません が、実は予備軍という人も何人かおりまして、実際には数%という多さで、研修のローテ ーションがコロコロ変わって行くことに対応出来ない、適応出来ない方がおられますので、 その辺をケアして行きたいと思っております。
最後は、昨年から文科省が始めたなかに「大学病院連携型高度医療人養成事業」がある のですが、88大学病院が色々の組み合わせのプログラムのある中で、19のプログラム が選ばれました。島根大学申請分「山陰と阪神を結ぶ高度医療人養成プログラム」、大阪医 大申請分「近畿圏循環型医療人キャリア形成プログラム」のその2つの中に実は兵庫医大 は両方に入っておりまして、両方のプログラムから補助金をいただきながら、連携する大 学が中心として後期研修医を関連病院に回して行く、そう言う風な体制になりつつありま す。前者であれば、島根県のどこかに行く、鳥取県のどこかに行くというような話になる でしょうが、そういう地域医療、日本全体を考えた地域医療にも兵庫医大は多少貢献でき るような下地といいますか足場が出来つつあります。未だそんなに実績は上がっておりま せんが、今年を入れてあと4年ありますので、頑張りたいと思っています。