2016
年
7
月
29
日
北海道電力株式会社
■
目
次
-
目
次
-
・ほくでんグループの目指す方向性
・・・
3
・さらなる成長へ向けた事業領域の拡大
・・・
4
・収支および財務の状況
・・・
5
・泊発電所の再稼働に向けた取り組み
・・・
6
・泊発電所の再稼働までの工程(イメージ)
・・・
7
・将来の安定供給を支える発電・流通設備の構築
・・・
8
・地球温暖化問題への対応
・・・
9
・経営体制とコーポレート・ガバナンスの
さらなる強化
・・・
10
・配
当
・・・
11
・決
算
2017
年
3
月期第1四半期決算
・・・
13
2017
年
3
月期
見通し
・・・
25
■
ほくでんグループの目指す方向性
○4月より電力の小売全面自由化がスタートし、競争の激化など当社を取り巻く経営環境は大きく変化。 ○今回、2016~2018年度の3年間を「今後も責任あるエネルギー供給の担い手であり続けるため、小売全
面自由化の中で競争を勝ち抜くとともに、将来の安定供給を確かなものとしていく重要な期間」と位置 付け、「2016年度経営計画」を策定。“総合エネルギー企業”としてさらなる発展を目指す。
○「ほくでんグループが目指す企業像」の実現に向け、グループ一丸となった取り組みを進めていく。
□ほくでんグループが目指す企業像
○責任あるエネルギー供給の担い手としての役割を全うすることで、地域の持続的発展を支える。
○総合エネルギー企業としてさらなる発展を遂げるために、新たな視点を取り込みながら果敢にチャレンジ。 ○スピード感や柔軟性のある事業運営を進め、事業基盤をゆるぎないものとし、皆さまの期待に応えていく。
【コーポレート・スローガン】 「と も に 輝 く 明 日 の た め に 。 L i g h t u p y o u r f u t u r e .」
○2016~2018年度の取り組み
□ 経営の早期安定化に向けた取り組み
泊発電所の早期再稼働と安全性向上に 向けた取り組み
収支改善・財務基盤の強化
□ 収益拡大に資する成長戦略の展開
競争を勝ち抜くための販売活動の展開
さらなる成長に向けた事業領域の拡大
□ 事業基盤の強化に向けた取り組み
将来の安定供給を支える発電・流通設備の構築
法的分離に向けた組織・事業運営体制の検討
新たな課題に対応可能な人材の育成・確保
地域・社会との共生
□中長期的な成長イメージ
小 売 全 面 自 由
[2016~2018年度] 総合エネルギー企業として成長・発展
競争環境下においても、責任あるエネルギー供給の担い手として 北海道の持続的発展を支えていく
新メニュー、新サービスの提供や泊再稼働後の電気料金の値下げによる
価格競争力の強化ならびに成長戦略などの事業領域拡大により、収益拡大を目指す
【変わらぬ経営理念の遂行】
■
さらなる成長へ向けた事業領域の拡大
○総合エネルギー企業としてさらなる成長と発展を遂げるため、収益拡大に資する成長戦略を展開し、北海 道外での電力販売やガス供給事業などについて、他企業とのアライアンスも含めて検討を進めていく。 【北海道外での電力販売】
・早期の事業開始に向けて、検討を進めていく。
【ガス供給事業】
■
収支および財務の状況
○前年度は、震災以降の電気料金の値上げや経営効率化の徹底などにより、5年ぶりに経常利益の黒字回 復を達成し、普通株式、優先株式ともに復配を実施。
○今後も、販売活動や経営効率化などの取り組みに加え、安全確保を大前提とした泊発電所の一日も早い 発電再開により、経常黒字の確保および自己資本の回復を目指す。
連結経営状況
119
-720 -1,328 -629
29 212 149 3,999
3,162
1,790 1,351 1,780
1,863 1,928 292
-96
-1,281
-953
-93
280 157 24.4 %
19.5 %
10.8 %
7.6 %
9.8 % 10.2 % 10.7 %
15 10 5 0 5 10 15 20 25 30 -2,000 -1,000 0 1,000 2,000 3,000 4,000
(億円)
2010 2011 2012 2013 2014 2015
(%)
〔無配〕 〔復配〕
(年度)
2016(1Q)
自己資本 自己資本比率 当期純損益
経常損益
○原子力規制委員会による新規制基準への適合性審査は、基準地震動に加えて、基準津波や火山に関する当社 説明内容について概ねご了解いただいている。現在、これまでの審査における議論や現地調査(2016年7
月1日実施)におけるご指摘を踏まえ、適合性の確認を早期に得られるよう真摯に対応している。
○プラント関連については、3号機の新規制基準適合性審査への今後の対応について、7月26日の審査会合
でご説明させていただいた。
○安全対策工事については、当初計画していた工事は概ね完了。現在、新たな基準地震動に基づく耐震性評価 を踏まえ必要な箇所については補強工事を進めるなど、早期の完成に向け全力を挙げて取り組んでいる。
泊発電所3号機 泊発電所1・2号機
申請時期 2013年7月 2013年7月/2014年3月(補正)
審査会合の
開催状況
79回 45回
○基準地震動は昨年12月に概ね了解いただいた。
○現在、これまでの審査における議論や現地調査(2016年7月1
日実施)におけるご指摘を踏まえ、さらに説明が必要な事項に ついて鋭意対応中。
プラント影響評価を除き、泊3号機と合わ
せて審査中
【適合性審査への対応状況】
対策 主な設備 泊発電所3号機 泊発電所1・2号機
新規制基準 施行時点で 計画していた 安全対策工事
燃料損傷防止対策設備、原子炉格納容器破損防止対策設備、
防潮堤、緊急時対策所等 防潮堤は完成、緊急時対策所は使用を開始その他も機器本体の搬入や据付け迄ほぼ完了 特定重大事故等対処施設
貯水設備、重大事故時用ポンプ、重大事故時
用発電機、フィルタ付ベント、緊急時制御室 実施中
適合性審査を 踏まえて 追加・変更し
原子炉格納容器スプレイ配管の2重化 配管追加据付は
概ね完了 工事不要
竜巻対策工事、内部火災対策工事、内部溢水対策工事 等 追加・変更が生じる可能性はあるが、早期の工
【安全対策工事の進捗状況】
■
泊発電所の再稼働までの工程(イメージ)
○1日も早い再稼働に向けて、原子炉設置変更許可の補正書作成に全社的な応援体制を組むなど、全社を挙 げた取り組みを強化するとともに、他プラントの先行事例を最大限活用し、工程の短縮を目指す。
○4月13日以降、原子力発電所の新規制基準や泊発電所の安全対策等について説明させていただくため、
後志管内にお住まいの方々を対象に地域説明会を開催しており、8月9日までに20市町村合計で64回開
催する予定。
これまでの 動き 今後の 予定( イメージ)
新
規
制
基
準
適
合
性
審
査
原
子
炉
設
置
変
更
許
可
工
事
計
画
認
可
保
安
規
定
変
更
認
可
泊発電所
理解活動
安全対策工事 審査対応
補正書作成
審査 現在
審査書案 作成
パブリ ックコメン ト 許可手続き
許可
新たな基準地震動による耐震性の 評価など
補正書提出
審査
認可
認可 補正書提出
審査
使用前検査 ※2
起動操作 試運転
再稼働( 発電再開)
申請
(2013年7月)
申請
(2013年7月)
申請
(2013年7月)
補正書提出
※1
※1 設備の設計のもとになる基準地震動や基 準 津波などに関する審査会合での指摘 を踏ま え、 変更・ 追加 した 内容を 補正書 とし て提出。
※2 認可を受けた工事計画 どおり に工事が行われて いるかなどにつ いて、 国が確認。
基準地震動概ね了解
○将来の安定供給を支える基盤整備
将来にわたる安定供給の確保、価格競争力、環境への適合性を兼ね備えた電源構成を追及。
当社初のLNG火力発電所である石狩湾新港発電所の導入や北本連系設備の増強を確実に推進。 ○再生可能エネルギー導入拡大に向けた取り組み
・系統規模の小さい北海道においては、風力発電や太陽光発電の出力予測精度の向上や出力制御方法の確立などに取 り組むことで、風力・太陽光発電の最大限の活用と電力品質維持を両立。
・現在、地域の資源である再生可能エネルギーのさらなる活用に向け、東京電力殿との北本連系設備を活用した風力 発電の実証試験をはじめとする風力・太陽光発電の導入拡大、大型蓄電システム実証事業、水力発電における未利 用エネルギーの活用、バイオマス発電や地熱資源調査などについて着実に推進。
■
将来の安定供給を支える発電・流通設備の構築
○S+3Eの観点から、電源構成の最適なエネルギーミックスを追求。
○LNG火力発電所や再生可能エネルギーの導入拡大などの上記取り組みに加え、安全性の確保を大前提
□ 火力発電設備
・石狩湾新港発電所の導入(LNG:出力56.94万kW×3基)
運転開始予定:1号機 2019年2月
□ 流通設備
・北本連系設備増強工事
運転開始予定:2019年3月,送電容量 30万kW
□ 水力発電設備
・京極発電所の導入(純揚水:出力20万kW×3基) 運転開始:1号機2014年10月,2号機2015年11月
・高効率機器導入等による未利用エネルギーの活用
(2011~2021年度にかけて合計30,800kWの出力を向上)
□ 風力・太陽光発電の導入拡大
・2016年6月末の導入量:風力31.5万kW、太陽光100.0万kW
・風力発電の導入拡大に向けた東京電力殿との実証事業
・再生可能エネルギー予測システムの導入 □ バイオマス発電事業
・家畜系バイオマス発電の出力制御に係る研究開発 ・水素を活用した小規模木質バイオマス発電実証事業
□ 大型蓄電池システム実証事業
・レドックスフロー電池の性能実証・制御技術の開発
□ 地熱発電
・壮瞥町における地熱資源調査
○当社は、水力発電をはじめ風力発電や太陽光発電など、再生可能エネルギーの導入拡大に積極的に 取り組んでおり、 2015年度において当社の電力量に占める再生可能エネルギーの割合は2割を超 える状況。(国の電源構成目標における再生可能エネルギーの比率は、2030年で22~24%) ○「電気事業低炭素社会協議会の低炭素社会実行計画」で掲げた目標の達成に向け、前頁の取り組み
を推進することにより、温室効果ガス排出削減に貢献していく。
■
地球温暖化問題への対応
2015年度の電力量に占める再生可能エネルギー(※)
の割合は、2割を超える状況。
16%
6%
49% 27%
2% 再エネ
(FIT電気以外) FIT電気
石炭
石油
卸電力取引所 ・その他
再 生 可能 エ ネ ルギー
2 割 程度
2015年度 実績
2割超
CO2排出原単位(2030年度)
0.37kg-CO2/kWh程度
※
を目指す。
※ お客さまのご使用量1kWhあたりの数値
電力量に占める再生可能エネルギーの割合 「電気事業低炭素社会協議会の
低炭素社会実行計画」の目標
0.42
0.34
0.49
0.68 0.68 0.69 0.68
0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7
(kg-CO2/kWh)
LNGや再エネの導入、泊発電所の安定運転な どに取り組み、温室効果ガス排出削減に貢献
0.37kg-CO2/kWh
泊発電所3基が稼働した2010年度は 2030年度の目標値を下回るレ ベル
取
締
役
会
現行体制 新体制
社内取締役 11名 12名
社外取締役 (うち独立役員) (うち女性役員)
1名
(1名) (1名)
2名
(2名) (1名)
取締役合計 12名 14名
■
経営体制とコーポレート・ガバナンスのさらなる強化
○当社は、本年4月からの小売全面自由化による経営環境の変化を踏まえるとともに、泊発電所の 再稼働をはじめ、国の検証を前提とする2020年の法的分離など、様々な経営課題に迅速かつ適確 に対処する必要から、取締役を2名増員し、経営体制の強化を図る。
○同時に、独立社外取締役を1名から2名に増員し、ガバナンス体制の充実を図る。
○さらに、独立社外取締役および独立社外監査役のうち2名を女性とすることで、「女性の視点」 を経営に反映していく。
コーポレート・ガバナンス体制
株
主
総
会
監
査
役
会
現行体制 新体制
社内監査役 2名 2名
社外監査役 (うち独立監査役) (うち女性監査役)
3名
(3名) (ー)
3名
(3名) (1名)
監査役合計 5名 5名
■
配当
2016年度
今後の供給力の状況を見極めていく必要があり、
業績を見通すことができない。
中間配当・期末配当は、
■
決
算
■
決算概要
連
結
単
独
当第1 四半期
(A)
前年同期
(B)
増 減
(A)-(B)
前 年 同期比%
(A)/(B)
当第1 四半期
(A)
前年同期
(B)
増 減
(A)-(B)
前 年 同期比%
(A)/(B)
売
上
高
1,696
1,713
△
16
99.0 1,645
1,652
△
7
99.5
営
業
利
益
186
127
58
145.6
183
113
70
161.9
経
常
利
益
157
92
65
170.5
158
82
75
191.3
四 半 期 純 利 益
149
80
68
185.4
152
73
79
208.0
収
入
(増加要因)・再生可能エネルギーの固定価格買取制度の影響 など
(減少要因)・販売電力量の減少や燃料費調整制度に基づく電気料金の引下げ など
費
用
(増加要因)・再生可能エネルギーの固定価格買取制度の影響 など
(減少要因)・販売電力量の減少や燃料価格の低下などによる燃料費の減少 など
(単位:億円)
2017
年
3
月期第
1
四半期
(4
~
6
月
)
決算のポイント
※ 「企業結合に関する会計基準」等を適用し、連結決算においては、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属
■
収支比較表(連結)
(単位:億円)
当第1四半期
(A)
前年同期
(B)
増 減
(A)-(B)
前年同期比%
(A)/(B) 前年度
経 常 収 益
営業収益(売上高) 1,696 1,713 △16 99.0 7,241
電気事業営業収益 1,639 1,646 △7 99.5 6,940
その他事業営業収益 57 66 △8 86.8 300
営業外収益 15 8 7 183.0 30
合 計 1,712 1,721 △9 99.5 7,271
経 常 費 用
営業費用 1,510 1,585 △74 95.3 6,810
電気事業営業費用 1,462 1,528 △66 95.6 6,551
その他事業営業費用 48 56 △7 85.9 258
営業外費用 43 43 0 100.2 180
合 計 1,554 1,629 △74 95.4 6,990
[営 業 利 益]
経 常 利 益
[186] 157 [127] 92 [58] 65 [145.6] 170.5 [431] 280
渇水準備金引当又は取崩し(△) 5 9 △3 58.5 10
税金等調整前四半期(当期)純利益 152 83 69 183.0 270
法 人 税 等 3 3 △0 91.5 51
四 半 期(当 期) 純 利 益 149 79 69 187.1 219
非支配株主に帰属する四半期(当期)純損益 △0 △1 0 - 6
親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益 149 80 68 185.4 212
(参考) 四半期包括利益(包括利益) 143 95 48 150.6 89
■
販売電力量
販売電力量
対前年同期比
5
.
0%の減少
当第1四半期
(A)
前年同期
(B)
増 減
(A)-(B)
前年同期比%
(A)/(B) 前年度
低 圧 3,032 3,017 15 100.5 13,444
高圧・特別高圧 3,393 3,748 △355 90.5 15,148
合 計 6,425 6,765 △340 95.0 28,592
3月 4月 5月 6月
平均気温
(2016年)
実 績 1.4 7.0 13.9 15.4
前年差 △1.7 △0.8 0.8 △0.5
平年差 1.4 0.8 2.5 △0.3 (単位:℃)
(単位:百万kWh)
・春先の気温が前年に比べ低く推移したことによる暖房需要の増加はあったが、他事業者への
契約切り替えの影響や一部お客さまの自家発電の稼働増による当社売電の減少などにより、
■
供給電力量
(単位:百万kWh)
・泊発電所が全基停止していることに加え、火力発電所の計画外停止・出力抑制などはあったが、出
水率が109.9%と平年を上回ったことや、供給設備の適切な運用を図ったことなどから、安定
供給を維持。
【対前年同期増減理由】
(自社 水 力)出水率が109.9%と前年を上回ったこと など ( 〃 火 力)販売電力量の減少や水力発電量の増 など ( 〃 原子力)泊発電所は前年と同様に全基停止
(他社 受 電)他社火力発電所からの受電増 など
当第1四半期
(A)
前年同期
(B)
増 減
(A)-(B)
前年同期比%
(A)/(B) 前年度
自
社
(出水率)
水 力
(109.9%)
1,413
(104.2%)
1,276
(5.7%)
137 110.7
(99.8%)
3,502
火 力 3,612 4,402 △790 82.0 22,158
(設備利用率)
原子力
( -) - ( -) - ( -) - - ( -) -
新エネルギー等 34 35 △1 98.4 131
計 5,059 5,713 △654 88.5 25,791
融通・他社受電 1,755 1,481 274 118.5 6,229
揚水用 △59 △30 △29 193.9 △120
■
収支比較表(収益
-
単独)
(単位:億円)
当第1四半期
(A)
前年同期
(B)
増 減
(A)-(B) 主 な 増 減 要 因
電
灯
電
力
料
電灯料
657
689
△
31
〔売上高の増減要因〕
・再エネ賦課金の増(38)
・再エネ特措法交付金の増(58)
・燃料費調整制度に基づく電気料金の引下げ
(△125)
・販売電力量の減(△37)
電力料
741
828
△
87
計
1,398
1,517
△
119
その他収益
263
146
117
[
売
上
高
]
経
常
収
益
[1,645]
1,662
[1,652]
1,664
[
△
7]
当第1四半期
(A)
前年同期
(B)
増 減
(A)-(B) 主 な 増 減 要 因
人件費 130 120 10 ・退職給付費用の増など
燃料費・購入電力料 489 612 △123
・再エネ買取量の増(58) ・燃料価格の低下(△108)
・販売電力量の減(△24)
・海外炭火力発電所稼働増(△20)
・水力発電量の増(△19) 燃料費(再掲) (184) (355) (△170)
購入電力料(再掲) (304) (257) (47)
修繕費 124 100 23 ・経年化対策工事の増(16)
減価償却費 195 205 △10 ・定率償却による逓減効果 など
支払利息 38 40 △2
その他費用 525 500 25 ・再エネ特措法納付金の増(38)
経 常 費 用 1,504 1,581 △77
[営 業 利 益]
経 常 利 益
[183] 158
[113] 82
[70] 75
渇水準備金引当/取崩し(△) 5 9 △3
法 人 税 等 - - -
四半期純利益 152 73 79
■
収支比較表(費用・利益
-
単独)
■
経常利益の変動要因(単独)
・燃料価格の低下による燃料費の減
・販売電力量の減少による燃料費の減
・海外炭火力発電所稼働増による
燃料費の減
・水力発電量の増加による燃料費の減
・その他
(減価償却費・支払利息の減 など)
108億円
24億円
20億円
19億円
66億円
計 237億円
・燃料費調整制度に基づく電気料金の
引下げによる売上高の減
・販売電力量の減少による売上高の減
125億円
37億円
計 162億円
2017
年
3
月期第
1
四半期
経常利益
158
億円
2016
年
3
月期第
1
四半期
経常利益
82
億円
差し引き
75
億円
■
四半期純利益の変動要因(単独)
2017
年
3
月期第
1
四半期
四半期純利益
152
億円
2016
年
3
月期第
1
四半期
四半期純利益
73
億円
差し引き
79
億円
好
転
要
因
悪
化
要
因
・経常利益の好転
・渇水準備金の引当額の減
75億円
3億円
■
貸借対照表(連結・単独)
当第1四半期末
(A)
前年度末
(B)
増 減
(A)-(B) 主な増減要因(単独)
資
産
連結
18,071
18,261
△
189
・減価償却による電気事業固定資産
の減(△195)
単独
17,483
17,650
△
166
負
債
連結
16,037
16,289
△
251
・未払金の減(△103)
・未払費用の減(△138)
単独
15,805
16,042
△
237
純
資
産
連結
1,928
1,863
64
・四半期純利益の計上(152)
・前期末配当金(△46)
・優先株式の消却による資本剰余金の減少
(△32)
単独
1,678
1,608
70
※連結の純資産額は非支配株主持分を除く。
(単位:億円)
自己資本比率(%)
連結
10.7
10.2
0.5
単独
9.6
9.1
0.5
有利子負債残高
(億円)
連結
13,168
12,890
277
■
2017
年
3
月期の業績見通し(連結・単独)
2016年度見通し
2015年度
実績 (C)
対前期増減
(A)-(C)
今回見通し
(A)
4月見通し
(B)
増 減
(A)-(B)
売 上 高
連 結 7,130程度 7,130程度 同程度 7,241 △110程度
単 独 6,850程度 6,850程度 同程度 6,957 △110程度
(対前期増減率)
販 売 電 力 量
(△3.8%程度)
275程度 275程度 同程度 286 △11程度
【主要諸元】
為替レート(円/$) 106程度 115程度 △9程度 120 △14程度
原油CIF価格($/bl) 48程度 40程度 8程度 48.7 △0.7程度
営業損益、経常損益、当期純損益
中間・期末配当につきましては、業績を見通すことができないことから、普通株式
配
当
今後の供給力の状況を見極めていく必要があり、燃料費などの費用を合理的に算定する
ことができないため、引き続き未定といたします。
※ 今後、業績を見通すことが可能となり次第、速やかにお知らせいたします。
販売電力量・売上高
【決 算】
□ 費用項目(単独)
・人件費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30 ・燃料費・購入電力料 、主要諸元 ・・・・・・・・・・・・・・・ 31 ・修繕費、減価償却費 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 ・支払利息、その他費用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 ・再生可能エネルギー固定価格買取制度の影響額(参考) ・・ 34 □ セグメント情報 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 □ 連結包括利益計算書 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36
【泊発電所の安全性向上への取り組み】
□ 泊発電所の安全性向上への取り組み ・・・・・・・・・・・・・・ 38
□ 泊発電所の早期再稼働と安全性向上に向けた取り組み ・・・・ 39 □ リスク低減に向けたたゆまぬ取組み ・・・・・・・・・・・・・・ 40 □ リスクコミュニケーション活動への取り組み ・・・・・・ 41
□ リスクコミュニケーション活動への取り組み~外部による評価と改善~・ 42 □ 泊発電所の安全対策の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43
□ 泊発電所の安全対策設備の配置イメージ ・・・・・・・・・・ 44 □ 安全性向上に向けた設備対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 45 □ 教育訓練を通じた改善活動の実施(1)・・・・・・・・・・・ 46 □ 教育訓練を通じた改善活動の実施(2)・・・・・・・・・・・ 47
□ 教育訓練を通じた改善活動の実施(3)・・・・・・・・・・・ 48
□ 泊発電所の安全対策等に関する地域説明会の開催 ・・ 49
□ 原子力防災への取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50
【主な設備計画】
□ 電源開発計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52
□ 石狩湾新港発電所(LNG火力)の建設 ・・・・・・・・・・ 53
□ 石狩湾新港発電所1号機 建設工事状況 ・・・・・・ 54
□ 北本連系設備の増強 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 55
□ 北本連系設備増強工事のイメージ図 ・・・・・・・・・ 56
□ 京極発電所(純揚水式水力)・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 57
【再生可能エネルギー導入拡大に向けた取り組み】
□ 再生可能エネルギー導入拡大に向けた当社の対応 ・ 60
□ 太陽光発電の導入状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 61 □ 風力発電の導入状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 62
□ 風力発電導入拡大に向けた東京電力殿との実証試験 ・ 63 □ 大型蓄電システムの実証事業 ・・・・・・・・・・・・・・・ 64
□ 水力発電所の未利用エネルギーの有効活用 ・・・ 65
□ 家畜系バイオマス発電に係る研究開発 ・・・・・・・ 66 □ 水素を活用した「小規模木質バイオマス発電実証事業」・・・ 67
【競争を勝ち抜くための販売活動の展開】
□ 競争を勝ち抜くための販売活動の展開 ・・・・・・・ 70
□ 電気料金メニューの拡充 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 71
□ 新たなサービスの導入:会員制Webサービス ・・ 73
【電力システム改革への対応】
□ 電力システム改革への対応スタンス ・・・・・・・・・ 76
□ 電力システム改革の工程表 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 77
■
決
算
-
費用項目(単独)
当第1四半期 前年同期 増 減 主な増減要因
人 件 費
130
120
10
・退職給付費用の増 など人件費
(単位:億円)
発生額
前年度 償却額
当年度
償却額 未償却残
終了年度 (残存年数)
10年度発生分
△
18
△
4
-
-
-11年度発生分
△
21
△
4
△
4
-
16年度(1年)12年度発生分
△
89
△
18
△
18
△
18
17年度(2年)13年度発生分
△
128
△
26
△
26
△
51
18年度(3年)14年度発生分
69
14
14
41
19年度(4年)15年度発生分
50
-
10
40
20年度(5年)合計
△
37
△
24
13
(単位:億円)
【数理計算上の差異】
*発生年度の翌年度から5年均等償却
■
決
算
-
費用項目(単独)
燃料費・購入電力料
(単位:億円)
当第1四半期 前年同期 増 減 主な増減要因
燃料費・購入電力料
489
612
△
123
・再エネ買取量の増(58)・燃料価格の低下(△108)
・販売電力量の減(△24)
・海外炭火力発電所稼働増(△20)
・水力発電量の増(△19)
内 訳
燃料費
184
355
△
170
購入電力料
304
257
47
【主要諸元】
当第1四半期 前年同期 増 減
為替レート(円/$)
108
121
■
決
算
-
費用項目(単独)
修繕費
(単位:億円)
当第1四半期 前年同期 増 減 主な増減要因
修繕費
124
100
23
・経年化対策工事の増(16)
・スマートメーターの取替費用増(5)
内 訳
電
源
45
33
12
流
通
76
65
11
その他
1
2
△
0
減価償却費
(単位:億円)
当第1四半期 前年同期 増 減 主な増減要因
減価償却費
195
205
△
10
・定率効果(△22) (再掲)泊発電所3号機 △6
・新規取得資産等(12)
(再掲)
内 訳
電
源
110
119
△
8
流
通
72
73
△
0
■
決
算
-
費用項目(単独)
支払利息
(単位:億円)
(単位:億円)
その他費用
当第1四半期 前年同期 増 減 主な増減要因
その他費用
525
500
25
・再エネ特措法納付金の増(38) 当第1四半期 前年同期 増 減 主な増減要因(期中平均金利 %)
支払利息
(1.18)
38
(1.25)
40
(△0.07)
北海道の
再生可能エネルギー
発電事業者様
■
決
算
–
再生可能エネルギー固定価格買取制度の影響額(参考)
再エネ特措法納付金 再エネ特措法交付金 購入電力料
当
社
北海道のお客さま
費用負担
調整機関
再エネ賦課金
① 再生可能エネルギー賦課金 116 ② 再エネ特措法納付金 116
お客さまより電気料金の一部として回収 お客さまよりいただいた賦課金を納入
③ 再エネ特措法交付金 162 ④ 購入電力料 201
当社が買い取りに要した費用から、買い取ることにより
節約できた燃料費等を除いた費用を交付
国が定める期間、固定価格で電気を買取り
再生可能エネルギー固定価格買取制度の影響額
〔2016年度第1四半期実績〕 (単位:億円)①
②
報告セグメント
その他 計 調整額
四半期連結 損益計算書
計上額
電気事業
売上高
当第1四半期
1,644
231
1,875
△
178
1,696
前年同期
1,651
230
1,881
△
168
1,713
増 減
△
7
0
△
6
△
9
△
16
セグメント利益
当第1四半期
184
△
0
184
1
186
前年同期
123
1
124
2
127
増 減
61
△
1
59
△
1
58
(単位:億円)
電 気 事 業 電力供給
その他
電気・電気通信工事、建物の総合管理、土木・建築工事、
■
決
算
-
連結包括利益計算書
(単位:億円)
当第1四半期
(A)
前年同期
(B)
増 減
(A)-(B)
四半期純損益
149
79
69
その他の包括利益
△
5
15
△
21
その他有価証券評価差額金(再掲) (△2) (21) (△24)
退職給付に係る調整額(再掲) (△3) (△6) (3)
四
半
期
包
括
利
益
143
95
48
親会社株主に係る四半期包括利益(再掲) (143) (95) (47)
非支配株主に係る四半期包括利益(再掲) (△0) (△0) (0)
・当社は、全社を挙げた原子力事故のリスク低減への取り組みや活動実績も踏まえ、「泊発電所安 全性向上計画」を策定。
・本計画は、残余のリスク※1を一層低減するためのものであり、新組織の設置等により強化した
リスクマネジメント体制に基づき、確率論的リスク評価(PRA)※2等を活用することにより、
網羅的にリスクを分析・評価し、継続的にリスク低減対策を検討・実施することとしている。 ・当社は、社長のトップマネジメントのもと、新規制基準への適合はもとより、自ら不断の努力を
重ね、本計画に示す安全性向上活動を通して泊発電所の安全性をより一層向上させるとともに、 皆さまに泊発電所の安全性について一層のご理解を頂けるよう取り組んでいく。
※1.安全対策により大幅にリスクは低減するが、完全には無くすことはできないリスクのこと。
※2.施設を構成する機器・系統等を対象として、発生する可能性がある事象(事故・故障)を網羅的・系統的に分析・評価したうえで、 重大事故に至る過程を網羅的に抽出し、それぞれの発生頻度と、万一それらが発生した場合の被害の大きさを定量的に評価する方 法のこと。
1.リスクマネジメントの強化
2.確率論的リスク評価(PRA)の活用
3.包括的なリスクの分析・評価
4.安全性向上に向けた設備対応
5.教育訓練を通じた改善活動の実施
6.研究開発への取り組み
7.リスクコミュニケーション活動への取り組み <安全性向上計画において取り組む活動の概要>
・「安全性向上計画」に基づき、国内外の新たな知見の導入、リスク評価やリスクコミュニケーションの実施、事 故対応能力の一層の向上などに取り組むとともに、計画の継続的な改善を通じた安全性向上を図ってきた。 ・引き続き、安全最優先の価値観をほくでんグループで共有し、社長のトップマネジメントのもと、新規制基準へ
の適合はもとより、泊発電所の安全性のより一層の向上に向け、不断の努力を重ねていく。
・また、国・周辺自治体と連携を深め、被災者支援を含めた原子力災害に対する緊急時対策対応の充実・強化に向 けて原子力事業者として継続的に取り組んでいく。
■
泊発電所の早期再稼働と安全性向上に向けた取り組み
泊発電所のたゆまぬ安全性向上の追求
<たゆまぬ安全性の追求>
総合管理事務所 の耐震補強
(2016年1月完了)
建屋入口へ 水密扉を設置
(2011年10月完了)
※新規制基準施行前から自主
的な安全対策を随時実施
機器の故障等 の防止を中心 とした対策
新規制基準 適合性対策
(2013年7月)
福島第一 原子力発電所 事故発生
当社は、毎年度、外部機
関(JANSI・WANO等)に
よる評価・提言を活用し
ながら、「安全性向上計
画」に基づき、リスク低減
および安全性の向上に
継続的に取り組んでいく。
リ ス ク の 低 減
安 全 性 の 向 上 福島第一原子力
発電所事故後の 緊急安全対策
(2011年5月)
蒸気発生器直接給水用 高圧ポンプの設置
(1・2号機:2012年11月完了) (3号機:2013年10月完了)
防潮堤の高さ決定(2012年5月)
・当社は、安全性向上計画に基づき、継続的にリスク低減対策を検討・実施していく。
・各種安全対策によりリスクの低減を図っても、原子力発電所の安全性向上の追求に終わりはない。 ・福島第一原子力発電所のような事故を決して起こさないという強い決意のもと、泊発電所の安全
性向上のあくなき追求に今後とも取り組んでいく。
・事象の発生頻度 ・発電所への影響評価 弱点の抽出
その他対策検討
弱点の抽出 反映
反映 新知見情報の 収集・評価
確率論的リスク評価 ※
自然現象等の分類・整理
残ったリスクを明確化し、継続的に
※PDCA:
Plan(計画)⇒Do(実行)⇒Check(評価)⇒Action(改善)
(参考)安全性向上計画の検討フロー
※P39注釈参考
【ソフト面】
・ 設 計 想 定 を 超 え る 事 象 に 対 し て も 事 故 の 拡 大 防 止・影響緩和がで き る か と の 観 点 か ら 手 順 書 見 直 し の 要 否 を 継 続 的に検討
【ハード面】
・ 新 知 見 等 を 踏 ま え 、 事 象 の 発 生 頻 度 や 発 電 所 へ の 影 響 に 関 す る 評 価 を 行 い 、 さ ら な る 安 全 対 策 の 要 否 を 継 続 的 に検討
【ソフト面】
・ 教 育 訓 練 に よ る 手 順 書 見 直 し 、 力量の維持・向上 を継続的に実施
【ハード面】
・ そ の 他 の リ ス ク に 対 し 、 さ ら な る 安 全 対 策 の 要 否 を 継 続 的 に 検 討
【ハード面】
・ 建 屋 や 機 器 の 特 性 に 応 じ た き め 細 や か な 確 率 論 的 リ ス ク 評 価 を 実 施 し 、 更 な る 安 全 対 策 の 要 否 を継続的に検討
【ソフト面】
・ そ の 他 の リ ス ク に 対 し 、 事 故 の 拡大防止・影響緩 和 が で き る か と の 観 点 か ら 手 順 書 見 直 し の 要 否 を継続的に検討
■
リスクコミュニケーション活動への取り組み
・これまでの取り組みにより、リスクは大幅に低減するものの、それでもなお残余のリスクはある との認識の下、リスク情報(PRA等)を活用し、残余のリスクを一層低減させるため、安全性 向上計画を毎年見直していく。
・この安全性向上計画については、外部有識者も含め、より一層広く意見を伺い客観性を確保して いく。
・リスクコミュニケーション活動の中で得られたご意見は、安全性向上計画の策定の際に参考とさ せていただく。
説明 ご意見
ご意見
情報提供、広報
ご意見
説明
安全(確認)協定締結自治体
(北海道、岩宇4町村、後志管内16市町村)
北
海
道
電
力
ご意見・ご質問 説明
地域説明会
道
民
の
皆
さ
ま
学
識
経
験
者
(
大
学
関
係
者
等
)
・泊発電所では、従来からJANSI※1やWANO※2といった外部機関による評価・提言等を受けてお
り、今後も積極的にこれらの評価・提言等を取り入れていくことで、さらなる安全性向上を目 指す。
・NRRC※3の研究活動へ参画し、確率論的リスク評価※4の高度化研究等の成果を積極的に取り入
れる。
・メーカーや海外電力などとの情報交換等により、安全性向上計画につながる知見を収集し、活 用する。
・ 他 発 電 所 ( 海
外 含 む ) と の 情報交換等
・ピアレビュー ※5
による 発電所等の評価と提言・ 支援
・ リ ス ク 情 報 活 用 に 基づく改善提案 ・ 研 究 成 果 の 確 認 、
活 用 促 進 ( J A N S I と連携協力)
泊発電所の
更なる
安全性向上
※1 JANSI :原子力安全推進協会
※2 WANO :世界原子力発電事業者協会
※3 NRRC :原子力リスク研究センター
※4 確率論的リスク評価:
施 設 を 構 成 す る 機 器 ・ 系 統 等 を 対 象 と し
て 、 発 生 す る 可 能 性 が あ る 事 象 ( 事 故 ・
故 障 ) を 網 羅 的 ・ 系 統 的 に 分 析 ・ 評 価 し
た う え で 、 重 大 事 故 に 至 る 過 程 を 網 羅 的
に 抽 出 し 、 そ れ ぞ れ の 発 生 頻 度 と 、 万 一
そ れ ら が 発 生 し た 場 合 の 被 害 の 大 き さ を
定量的に評価する方法のこと
※5 ピアレビュー:専門的・技術的な共通の知
識 を 有 す る 者 に よ っ て 行
・福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、地震や津波などの自然現象によって、電源や冷却設備などの原子力発電 所の安全を守る機能が失われることのないよう、多重・多様な安全対策を進めている。また、それでも重大事故 は起こりうるとの考えに立ち、重大事故に備えた設備の設置や継続的な訓練にも取り組んでいる。
自然現象から発電所を守る 電源を絶やさない
※
炉心(燃料)を冷やし続ける
※
津
波
対
策
(発
電
所
の
敷
地
や
建
屋
へ
浸
水
を
防
ぐ
)
高さ海抜 16.5mの防潮堤を設置
外
部
電
源
の
受
電
ル
ー
ト
を
多
重
化
3 号機用の変電設備を新設し、1~3 号機 まで 3 系統の送電線からの受電を確保
水
を
供
給
す
る
た
め
の
ポ
ン
プ
を
多
重
化
・
多
様
化
代替格納容器スプレイポンプを設置
建屋入口や重要機器があるエリア入口に水密扉を設置
常
設
の
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
電
源
を
追
加
設
置
中央制御室から遠隔操作が可能
水圧の異なる 2 種類の移動可能な ポンプ車を高台に分散配備
森
林
火
災
対
策
(
発
電
所
構
内
へ
の
延
焼
を
防
ぐ
)
竜
巻
対
策
(日
本
で
過
去
に
発
生
し
た
最
大
級
の
竜
巻
を
考
慮
)
重要機器や配管を最大風速 100m/s の竜巻から守る
飛来物防護設備を設置
移
動
可
能
な
バ
ッ
ク
ア
ッ
プ
電
源
車
を
配
備
高台に分散配備
水
源
を
追
加
設
置
代替屋外給水タンクを高台に新設
炉心(燃料)の損傷を防ぐためには、炉心(燃料)を冷やし続けることが必要です。 そのためには、冷却用の水、その水を供給するポンプ、そのポンプを動かす電源の 確保が重要です。
これらの設備を多重化・多様化させることにより、従来から設置している設備によ る冷却機能が失われたとしても、炉心(燃料)の損傷を防ぐことができます。 福島第一原子力発電所を襲った 15m 程度の津波が来ても泊発電所の敷地が浸水し
ないよう、高さ海抜 16.5m の防潮堤の設置などにより、安全確保に必要な設備が影 響を受けないようにしています。
また、森林火災や竜巻などの自然現象にも対策を講じています。
全長約 2,120mの 防火帯を整備
盛土区間 コンクリート壁区間
建屋入口 重要機器エリア入口
防火帯 (イメージ)
電源を絶やさない※
自然現象から発電所を守る 炉心(燃料)を冷やし続ける※
■
泊発電所の安全対策設備の配置イメージ
防火帯 外部電源の受電ルートを多重化
竜巻対策
飛来物防護設備(新設)
水密扉
防潮堤(高さ海抜16.5m)
水素爆発を 防ぐ装置 緊急時対策所
放水砲
常設のバック アップ電源
移動可能な
バックアップ電源車 移動可能なポンプ車
代替格納容器 スプレイポンプ 代替屋外
■
安全性向上に向けた設備対応
・2015年度は、緊急時対策所の設置や総合管理事務所の耐震工事が完了。
緊急時対策所 総合管理事務所耐震補強工事
外観
緊急時対策所指揮所 指揮所
(事故対応を行う際の対策本部)
・福島第一原子力発電所の事故以降延べ3,000回(平成28年3月末時点)を超える教育・訓練を 実施。
・重大事故等対応要員の力量確保と維持向上を目的とした要員体制の変更を検討した。
■
教育訓練を通じた改善活動の実施(1)
年度別重大事故等対応に係る訓練実績回数
【原子力防災訓練】
平日夜間に重大事故が発生した想定の下、新設した緊急事対策
所を使用した総合訓練を2015年8月25日に実施。
また、自治体訓練にあわせた総合訓練を2015年10月21日に実施。
原子力防災訓練(本店) 本部設置訓練(泊)
0回 1000回
2013年度 2014年度 2015年度
総合訓練、要素訓練ならびにシミュレーター運転訓練の 回数を足し合わせた数
SATの創設
・重大事故等対応要員に対する力量の確保と維持向上を一層確実にするため、シビアアクシデント 対応を専門に行うSAチーム(略称SAT)を創設。
・SATは、日常的に教育訓練やSA設備の巡視点検、定期点検及び保守等に従事し、24時間体制で 万一の事態に備えている。
■
教育訓練を通じた改善活動の実施(2)
要員参集(数時間後)
待機体制の強化
※3号機の例
事故発生
1F事故を踏まえた
体制強化のポイント 24時間 待機体制
増員
発電所
常駐要員 1F事故発生前 1F事故発生後 強化内容
本部要員 3名 3名 SA時の指揮命令能力等を強化
運転員 6名 6名 SA時の対応能力を強化
SAT - 7名 SA対応の核となる要員として配置
瓦礫撤去
要員 - 2名 地震・津波発生時等の対応要員として配置
SA支援
要員 - 15名
SA時の補助的要員(モニタ リング対応、SAT支援 等)として配置
消火要員 8名 8名 SA時の対応能力を強化
小計 17名 41名 対応要員を増強
参集要員 300名規模 500名規模 協力会社にも範囲を拡大
SAチーム 新設
3号機のシビアアクシデントに備えた体制
支援要員等
SAチーム(SAT)
主な 職務
原子力防災組織の統括 主な 職務
事務局 情報集約,関係機関への連絡 班 主な 職務
業務支援班
資機材の調達,警備,緊急時医療 関係地方公共団体,報道機関対応 放管班 放射線・ 放射能の状況把握,被ばく管理等 技術班
事故拡大の可能性の予測, 事故拡大防止対策の検討 運転班
設備の状況の把握, 機器運転
電気工作班
電気設備の点検, 応急復旧等 機械工作班
機械設備の点検, 応急復旧等 土木建築工作班
土木建築設備の点検, 応急復旧等
発電所対策本部長( 所長)
可搬型SA用発電機車操作訓練
1F:福島第一原子力発電所
参集訓練
(厳冬期・夜間等の
条件でも訓練を実施)
○冬期間の除雪作業用重機を配備
(がれき撤去作業の習熟にも有効)
○冬季においても
迅速な参集が可
能となるよう、
雪上でも走行可
能なクローラ車
を配備
山側ルート
海側ルート アクセスルート(宮丘地区~構内)(約2.5km圏内)
泊 発 電 所
新設緊急時対策所 T.P.39m
寮・社宅
宮丘地区
・泊発電所は、他の原子力発電所に比べて、積雪・寒冷など特有の気象条件があることから、冬季 の過酷な条件下でも適切な事故対応が可能となるよう、除雪作業用重機を配備するとともに、発 電所への参集訓練を継続的に実施している。
・「泊発電所周辺の安全確保及び環境保全に関する協定」を締結している岩宇4町村※1および「泊
発電所周辺の安全確認等に関する協定」を締結している後志管内16市町村※2にお住まいの方々 を対象に、原子力発電所の新規制基準や泊発電所の安全対策等についての説明会を4月13日から 順次開催。
・地域説明会は、8月9日までに20市町村合計で64回の開催を予定。
旭川 札幌
函館
泊発電所 30km
20km 10km
5km
積丹町
神恵内村 泊村
共和町 岩内町
蘭越町 寿都町
黒松内町
小樽市
赤井川村
倶知安町 京極町
喜茂別町 真狩村
留寿都村
余市町
古平町
仁木町
ニ
セ
コ
町
島
牧村
説明会の開催市町村(後志管内20市町村)
※1 岩宇4町村:泊村、共和町、岩内町、神恵内村 ※2 後志管内の岩宇4町村を除く16市町村:
小樽市、島牧村、寿都町、黒松内町、蘭越町、 ニセコ町、真狩村、留寿都村、喜茂別町、京極町、
地域説明会開催実績(7月末時点)
市町村名 開催期間 回数
岩宇4町村 2016年4月13日~5月30日 16回
後志管内 16市町村
2016年4月13日~7月28日 43回
■
泊発電所の安全対策等に関する地域説明会の開催
・7月末までに17市町村で計59回の地域説明会
を開催。
・泊の事業所や本店の関係各部等が丁寧に説明
を行い、寄せられた質問にも真摯に回答。
・説明会で寄せられたご質問は、その回答も取
当社を含めた各原子力事業者は、原子力災害が発生した場合に備えて放射線防護資機材や人的支 援を行う体制を構築しているが、引き続き充実・強化に向けて検討する。
『緊急時対応』に係る原子力事業者支援については、泊地域原子力防災協議会作業部会の検討状 況を踏まえ、当社として最大限の支援・協力を行う。
原子力災害発生時には、今後とも充実・強化していく原子力事業者防災業務計画に基づく原子力 災害対策プランにより、被災者支援活動に原子力事業者として最大限に取り組んでいく。
■
原子力防災への取り組み
・
○原子力防災協議会作業部会への協力
・内閣府が地域の防災計画の充実化を支援する目的で設置した「泊地域原子力防災協議会作業部 会」において、北海道およびUPZ圏内13町村が、「泊地域の緊急時対応」取りまとめに向け た検討作業を実施しており、当社は関係自治体からのご要望等を踏まえ、原子力事業者として 最大限の支援・協力を行う。
○平成28年度の国の原子力総合防災訓練
・毎年実施している北海道の訓練に加え、平成28年度の国の原子力総合防災訓練は、泊発電所を 対象に本年秋頃を目途に実施される予定であり、原子力防災における事業者としての役割を訓練 の中でもしっかり果たす。
原子力事業者のさらなる取り組み
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電源開発計画
【主な電源工事計画】
〔火力〕石狩湾新港発電所(LNG):1号機 2019年2月、2号機 2023年12月、3号機 2028年12月 〔水力〕京極発電所(純揚水) :3号機 2026年度以降
発 電 所 出力(万kW) 着 工
※
運転開始/廃止
工事中
京 極(水力) 3号機
20.0 2001- 9 2026年度以降
石狩湾新港(LNG火力) 1号機
56.94 2015- 8 2019- 2
沓形10号(内燃力) 0.075 2016- 3 2016- 7 運開済
着 工
準備中
石狩湾新港(LNG火力) 2号機
3号機
56.94 56.94
2020- 3 2025- 3
2023-12 2028-12
新得(水力) 2.31 2018-12 2021- 8
その他
高見2号機(水力) 10.0 → 11.4 ― 2018-12(出力変更)
上岩松1号機(水力) ▲2.0 ― 2020-11(廃止)
音別(石油火力)
▲14.8 (▲7.4×2台)
― 未定(廃止)
沓形4号機(内燃力) ▲0.075 ― 2016- 4(廃止)
※ 電気事業法第48条に基づく届出年月。
・既設火力発電所の経年化への対応、燃料種の多様化、電 源の分散化を図り、将来的な電力の安定供給を確実なも のとするため、石狩湾新港発電所(LNG火力)の導入 を計画。
・1号機は、2015年8月に本体工事を開始しており、 2019年2月に運転を開始する予定。
なお、2号機については経年化火力機の設備状態、電力 需要の動向などを総合的に勘案し、運転開始時期を2年 繰り延べ。
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石狩湾新港発電所(LNG火力)の建設
完成予想図
<石狩湾新港発電所の概要>
所在地 発電方式 出力 燃料 着工 営業運転開始(予定)
小樽市
ガスタービン
コンバインドサイクル
1号機56.94万kW
2号機56.94万kW
. 天然ガス
1号機2015年8月
2号機2020年3月(予定)
1号機2019年2月
2号機2023年12月
<石狩湾新港発電所の特徴>
優れた運用性
発電機の起動にかかる時間が
短く、また発電出力の調整速度
が速いため、時々刻々と変化す
る電力需要への即応力がある。 燃料となる天然ガスは、化石燃
料の中でも発電時における二酸
化炭素(CO
2
)や窒素酸化物
(NOx)の排出量が少なく、環境
特性に優れている。
優れた環境特性
ガスタービンと蒸気タービンを組
み合わせたコンバインドサイクル
発電方式。世界トップクラスの発
電効率約62%を誇る。
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石狩湾新港発電所1号機
建設工事状況
放水設備工事 本館建築工事
取水設備工事
・現在、発電所の冷却水を通す「取水・放水設備」の工事、「発電所本館建築工事」などの土木・ 建築工事が本格化している。
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北本連系設備の増強
・発電所の緊急停止リスクへのより確実な対応など、北海道エリアの安定供給を確保する観点か ら、北本連系設備の増強を計画(現行60万kW→増強後90万kW)。
・北海道内での再生可能エネルギーの導入拡大や電力取引の活性化への寄与も期待。
・現在、架空送電線工事、青函トンネル内のケーブル工事および各変換所における建物工事等を 実施中。
<北本連系設備増強工事の概要>
・送電容量:30万kW ・送電電圧:250kV(直流) ・送電亘長:122km
・工程:2014年4月着工 2019年3月運転開始
工事概要
架空送電線 北海道側77km 本州側21km 地中ケーブル 24km
自励式変換器の採用
直流送電としては国内で初めて
「自励式変換器 ※
」を採用
※ 交流電源がなくても交流・直流の変換が
可能な機器
・電圧調整が可能
・交流系統に影響されず運転可能
⇒系統の安定運用に貢献
・調相設備・フィルタ等が不要
⇒建設コスト低減
ルート図
北斗変換所
今別変換所 新ルート 30万kW
青函トンネル
既設ルート 60万kW
北斗変換所
今別
変換所
直流送電
交流送電
交流送電
青函トンネル
吉岡ケーブルヘッド
※2
竜飛ケーブルヘッド
※2
※1:交流を直流に、または直流を交流に変換するための
本館 バルブホール
※1
バルブホール
※1
屋外機器
本館
北斗変換所
完成予想図
今別変換所
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北本連系設備増強工事のイメージ図
・増強工事は、北海道の北斗市と青森県の今別町に交流・直流変換所を建設し、青函トンネル内を 経由して、直流送電線により連系する計画。
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京極発電所(純揚水式水力)
・ピーク供給力として、純揚水式発電所である京極発電所の建設を着実に実施。
・再生可能エネルギーの連系拡大への対応にも寄与。(最新鋭の可変速揚水発電システムを採用) ・1号機は2014年10月、2号機は2015年11月に営業運転を開始。
出 力 運転開始
60万kW
(20万kW×3台)
1号機:2014年10月
2号機:2015年11月
3号機:2026年度以降
(備考)
調整池間の距離:約3km、有効落差:369m、
最大使用水量:190.5m 3/s
京極ダム 京極ダム
地下発電所
札幌市
・水力発電をはじめ風力発電や太陽光発電など、再生可能エネルギーの導入拡大に積極的に取り組ん できており、再生可能エネルギーの導入量は2016年6月末時点で308万kW。
このうち太陽光と風力の導入量合計は131.5万kWと、当社の年平均電力の3割以上に相当。 ・系統規模の小さい北海道においては、風力発電や太陽光発電の出力予測精度の向上や出力制御方法
の確立などに取り組むことで、風力・太陽光発電の最大限の活用と電力品質の維持の両立を図ると ともに、「風力発電の導入拡大に向けた実証試験」、「大型蓄電システム実証事業」、「水力発電所 の未利用エネルギーの有効活用」、「家畜系バイオマス発電に係る研究開発」、「小規模木質バイ オマス発電実証事業」、「地熱資源調査」などを着実に進めるなど、再生可能エネルギーのさらな る導入拡大に努めていく。
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再生可能エネルギー導入拡大に向けた当社の対応
(万kW)
発 電 種 別 2 0 1 6 . 6 末
太 陽 光 100.0
風 力 31.5
水 力 162.5
地 熱 2.5
バ イ オ マ ス 11.9
合 計 308.4
再生可能エネルギーの導入量 北海道の電力系統の特徴
・北海道の系統規模は、他の電力会社と比べて小容量。 ・本州との連系は、北本連系設備の60万kWのみ。
・このため、風力・太陽光発電を導入した場合の出力変動が系統に与 える影響は、他エリアと比べて相対的に大きくなる特徴がある。
北本連系設備 (60万kW )
:直流連系 :交流連系 【凡例】
北海道 380万kW程度
東日本 4,100万kW程度 ⇒北海道の約11倍
西日本 5,600万kW程度 ⇒北海道の約15倍 《系統規模(平均電力※)》
※2014年度実績
※自社電源の発電電力量と他