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(1)

地球温暖化モデルと地球未来白書 2015 年

1. 民衆主義

2. 世界的視野と意思決定 3. 倫理

March 2016

(2)

グローバル化する世界で、健全な世界を構築するためには

、ソフト面で、

・民主主義

・グローバルな視点を持ち、未来予測をベースにした意思

・倫理決定

が必要である。

・ 2008 年の経済危機は、経済システムの重相互依存と脆 弱性の問題というハードの側面もあるが、自己主義、短 期的思考、倫理観の欠如というソフト面の問題にも一因 があり、顕在化した一例と考えている。

(3)

1. 気候変動と持続可能な開発 2. 安全な水

3. 人口と資源 4. 民主主義

5. 世界的視野と意思決定

6. 情報通信技術によって広がる世界 7. 貧困格差

8. 保健医療 9. 教育と学習 10. 平和と紛争

11. 女性の地位向上

12. 国境を越えた組織犯罪 13. エネルギー

14. 科学技術 15. 倫理

(4)
(5)

チャレンジ 4 :民主主義

如何にして、独裁政権から本物の民主主義が生まれてくるだろう か?

フリーダム・ハウスに よると、世界の政治権

、市民権の自由度 は、 2014 年度まで 9 年 間、連続して悪化して いる。 61 カ国が悪化し ているが、 33 カ国で改 善されている。

・ 89 ケ国、世界人口のわずか 40% だけが、「自由」 と民主主義の価値を享受できている。

・ 55 ケ国、世界人口の 24% は、「部分的に自由」な 状態の国に住んでいる。

・ 51 ケ国、世界人口の 36% ( 26 億人)は、「自由の ない」国に住んでいる。

・これらの人々の 50% 以上は、 1 ケ国、中国に住んで いる。

・ 63 ケ国に住む世界人口の 14% の人々は、比較的「自 由」なメディア放送を楽しんでいる。

・ 71 ケ国に住む世界人口の 42% の人々は、「部分的に自 由」なメディアにしか接しられない。

・ 65 ケ国に住む世界人口の 44% の人々は、「自由でな い」メディア環境に住んでいる。

・ 1992 年以降、 1,126 人のジャーナリストが殺され、その 内 87% のケースでは、犯人は全く罪を問われていない

・民主主義を脅かす脅威を取り除くための戦略が策定される

・非民主主義的な制度で暮らさざるを得ない人々が世界の人 口の 10% 以下になる。

・インターネットやメディアによる報道の自由の保護が世界 的に強制さる。

・政治や経済、あるいはその他の干渉を受けないで統治機関 の機能遂行が実施さる。

・全ての市民が、選挙で代表者を選ぶ、あるいは代表者とし て選ばれる権利を遂行することとする。

チャレンジ 4 は次の ことを目指す

電子政府から完全参 加型政府への進化 情報と知識の民主化

世界的な関心とより民主主義的な構造が開発される

報道の自由

世界的な脅威

・無政府主義、稼働政治、財閥、組織犯罪、宗教的

・サイバー時代の情報氾濫、情報操作過激派

・代表民主主義と投票システムの関係が問題視され ている

・政治的、経済的権益による情報操作 世界奴隷白書は、世

界で 35.8 百万人の 人々が現代の奴隷状 況に置かれていると 述べている。

(6)

・民主主義というと、とかく米国、あるいは西欧の押し付け というように考えられがち

・また、政治とか考え方の問題というように考えられがち

・しかし、グローバル化や経済活動に関係する話

・事例:天津爆発事故( NHK クローズアップ現代の放送プ ログより)

- 2015 年 8 月 12 日に、天津市浜海新区の倉庫で爆発が起き

、死者が 17 人、けが人が 400 人と伝えられる

-原因は、倉庫に保管されていた化学物質(シアン化ナトリ ウム)の管理がズサンで、それに輪をかけて、火災が起き た際に、水を掛けて消化しようとして、水をかけると爆発 する物質に水をかけたこと

-事故の数日後、多量の魚が近くの河川で死んでいるのが発 見される(シアン化ナトリウムによる青酸?)

-日本企業も多く存在し、爆破でかなりの被害を受ける(トヨ

タ、ニイタカ等)

(7)

-原因や対策についての政府の発表がない中、さまざまな憶 測や情報が発生(米国の陰謀説まであり)

-政府は、インターネット等での中国人の情報発信者を逮捕

-報道規制を行う

-検問を設け、厳しい警備を行い現場への立ち入りを禁ずる

-被害者の家族に対しても情報を公開しない

-特に、健康被害に関する情報の公開がなく、現地に製造工 場を持つ日系企業の中には、授業員からの、工場に働きに 来て、健康問題が発生したらどうなるかという問いに答え

-恐る恐る、銀行などの他の企業が営業しているかどうかをられない 見ながら、日本の化学関係の会社に尋ねながら工場を再開

-この企業は、この事故はリスクであり、リスクはあるが儲 かるので、中国で操業すると言っている。

・以上が報道で、この報道は、中国政府によって、中国内で の視聴が禁止された。

(8)

・中国では、政府に都合が悪い報道は禁じられている

・中国の報道は、共産党の宣伝の一環として取り扱われてい る

・住民の不安などに政府は回答しなく、不安が騒動になるこ とを恐れ、ひたすら弾圧する。

・そこには、事故を解明し、事故再発を防止するという改善 のしくみもないが、

・もっと重要なことは、改善プロセスが不明確であること

・住民などの関係者が改善プロセスに参画できないこと

・ビジネスリスクだけではなく、民主主義の欠落という観点 でも捉えるべき事例

・このようなシステムでは、ビジネスや投資を通常の経済活 動という感覚で実施できない?

・この感性が欠如している日本人が非常に多いことが残念

(9)

・民主主義は基本的には、多くの人々から望ましいと考えられている政 治システムである。(少なくとも国連はそう考えているが、残念なが ら、そうとは考えない人もいる。)

・グローバル化する世界では、民主主義的な国による、世界や地球のこ とを考えた意思決定や協力をより必要としている。

・インターネットなどのソーシャル・メディアの発展もあり、報道の自 由を尺度に見ると、民主主義はわずかではあるが進歩している。

・しかし、未だに、多くの国では、独裁的あるいは支配的な構造やしく みの政治体制によって統治が行われている。

・民主主義という名称が使われているが、実態は個人や一部のグループ の独裁的な体制のものもある。

・民主主義は、多数派が決めるものではあるが、少数派の意見や立場も 尊敬されるべきものであるが、多数派によるゴリ押し的な政治体制に よって少数派の意見や立場が全く否定されたり、弾圧されるような体 制の国も見られる。

・さらには、報道の自由が侵される、あるいは制限される国も多い。

・インターネットなどを使い、グローバルに民主主義が広がり、グ r- バルな民主主義が成立するかも知れない。

(10)

グローバル化の中での民主主義の状況を、 1. 地球未来白書が想定している民主主義 2. 報道の自由を尺度に見た民主主義

3. 新しい形態の民主主義 の 3 点から考えてみる。

(11)

1. 地球未来白書が想定している民主主義

・民主主義に対して、さまざまな批判がある。

-米国や西欧諸国の勝手な押し付けである(北朝鮮、中国)

-一党独裁や開発独裁の方が経済発展には適していて、経済 開発の方が、民主主義や社会開発よりも開発途上国には優 先されるべきものである。(中国、かってのインドネシア

、マレーシア)

・支配者にとっては都合が悪いもの

-ねじまがった報道によって、不安を仰ぐメディアがあり

、そういった報道は規制されるべきである。正しい報道は

、国家の管理する正式な報道機関からのもののみで十分で ある。(民には知らせず)(中国)

-中国共産党に認められた者のみが香港の統治者になれる

(12)

1. 地球未来白書が想定している民主主義

・グローバル化がなされ、地球規模の問題がいろいろ発生 している。

・地球規模で、相互依存が高まっている。

・こういった問題は、一国だけでは解決できない。

・相手国の国民の協力が必要

・それを可能にしているのが民主主義

・一般的に民主主義とは、責任を持つ市民と責任を持つ政府 が、お互いに政治プロセスと基本的な権利の保証に係り合 っていく関係の有り方

・統治システムの弱さを独裁政治が押し隠している。しか し、その独裁的な統治システムが、健全な社会経済発展を 阻害してきた(と考える。)

(13)

1. 地球未来白書が想定している民主主義

・もっと民主的な社会にしよう、もっと民主的な政治構造に しようという世界的な動きが作り出されている。(アラブ の春など)

・政府や権力者によって、あるいは過激的な宗派によっては

、この民主化に反対し、それを止めようとしているが、サ イバー時代になって、情報や知識が急速に民主化され、うま くいかなくなってきている。

・持続的かつ世界標準的な民衆主義制度を確立しようとする

、自己組織的な人権運動が世界に広がり、シナジーを起こし

・この運動の引き金を引いたのは、独裁政治、政治的、宗教ている。 的抑圧、経済的不平等、市民権の抑制などで、そういった抑 圧が世界の懸念を呼び、通りで、あるいはインターネット を通じてメディアに訴えかけ、抑制に対抗する力を見せて いる。

(14)

1. 地球未来白書が想定している民主主義

・こういった動きが未熟で、現代の世界的な課題に対して新 しい戦略を実行できるような効果的なしくみになっていな い場合、民主化が失敗する可能性がある。

・そういった行動が、無政府状態や、あるいは逆に寡頭政治 状態をもたらし、近代的な民主主義の思想や成果を台無しに しかねない。(イスラム国など)

・もちろん、現行の時代遅れの制度や法律、統治システムは 進化すべきであるが、新しい形での権威体制、組織犯罪、政 治的、宗教的過激主義、個人の新しい資源の利用の禁止など が長期的な民主化への妨げになるかも知れない。

・イスラム国や中近東をイスラム教という観点で、イスラム原理主義への 回帰と見る見方もあるが、民主主値の制度やしくみが弱く、それが解体 し、社会・経済システムが破綻し、あるいは恐怖政治体制を形成したと 見る(失敗例)見方もある。(国連など)

(15)

フリーダム・ハウスによると:

・世界の政治権、市民権の自由度は、 2014 年度まで 9 年間、 連続して悪化している。

・ 61 カ国が悪化しているが、 33 カ国で改善されている。

・ 89 ケ国、世界人口のわずか 40% だけが、「自由」と民主 主義の価値を享受できている。

・ 55 ケ国、世界人口の 24% は、「部分的に自由」な状態の国 に住んでいる。

・ 51 ケ国、世界人口の 36% ( 26 億人)は、「自由のない」 国に住んでいる。( 2013 年に比べ 3 ケ国増えた)。これら の人々の 50% 以上は、 1 ケ国、中国に住んでいる。

・選挙制度を持つ民主主義国の数は 125 カ国に増加した。

(これは過去最高である。)この数は、世界の全ての国の数 195 ケ国の 63% に当たる。

(16)

・ EIU 民主主義指標によれば、人々は民主主義の成果にます ます失望するようになってきていて、彼らの政治や政府機 関に対する信頼がますます失われていると指摘してい

る。 165 ケ国と 2 地域(ほぼ世界の全人口をカバー)での評 価では:

-わずか 24 カ国(世界人口の 12.5% のみが「完全な民主主 義」国であると考えられる。

- 52 カ国(人口の 35.5% )が「欠陥のある民主主義」国と考 えられる。

- 39 カ国(人口の 14.4% )が「ハイブリッド体制」国と考え

- 52 カ国(人口の 37.6% )が」権威」体制国と考えられる。られる。

(17)

2.36

実測値  予測値  最良 最悪

図 1.4 :自由権(自由権があると認められる国の数) 図 2.36 :自由権(自由権があると認められる国の数)

(18)

2. 報道の自由を尺度に見た民主主義

・メディアの報道の自由を基に、民主主義の度合を測る

・メディアが、悪いニュースも含め、さまざまなその国の国 民の意見やその国のしくみ、政治プロセスを正しく伝えて いれば、それを基に、その国の国民は、民主主義的に合意形 成が可能となる。

・他の国も、その国の国民の考え方や、合意形成が理解でき

・民主主義的に合意形成が行われていることが分かれば、相る。 手を信頼して、国と国とが付き合っていける。さらには、問 題を議論していける。

・これには、その国で報道の自由が認められている事

・自由に報道する、さまざまなソースが存在できること が必要

(19)

2. 報道の自由を尺度に見た民主主義

・フリーダム・ハウスは、報道の自由が過去 10 年間に渡って 悪化し続け、最低レベルにまで低下していると報告してい る。 2014 年に 199 カ国を対象に行った評価の結果は:

- 63 ケ国に住む世界人口の 14% の人々は、比較的「自由」な メディア放送を楽しんでいる。

- 71 ケ国に住む世界人口の 42% の人々は、「部分的に自由」 なメディアにしか接しられない。

- 65 ケ国に住む世界人口の 44% の人々は、「自由でない」 メディア環境に住んでいる。

(20)

2. 報道の自由を尺度に見た民主主義

・ 2015 年の国境なき記者団による報道の自由指標によれば、 180 ケ国のうち約 66% の国で報道の自由が前年よりも悪化し ている。( 0 から 100 までの、 0 は完全な報道の自由がある 国、 100 は全く報道の自由がない国)という尺度での報道の 自由に関する地域評価では:

-欧州 18.6

-南米・北米  30.8

-アフリカ   35.9

-アジア太平洋地区  42.6

-東欧、中欧地区   46.1

-中近東と北アフリカ地区  49 ・ 2

(21)

2. 報道の自由を尺度に見た民主主義

・インターネットが情報を自由に流通させるための主要なバ ックボーンとなっていて、インターネットを通じての情報 の量も増え、質も高いものになっていて、ユーザーはイン ターネットの情報をますます蓄積するようになってきてい

・このことは、民主主義への信頼や精神を高め、広めていくる。 上で重要な事項である。

・中国のインターネットへの規制圧力がひどい

(22)

2. 報道の自由を尺度に見た民主主義

・選挙で選ばれた政府への信頼は、権力の乱用、責任のがれ

、ロビー活動の力が大きくなり政治が捻じ曲げられるとい ったことで失われていく。

・市民に情報が知らされていること、司法が独立しているこ と、報道の自由の 3 つのことで、民主主義が金権政治に流れ てしまうことを防ぐことが十分できるか?

・伝統的な形式の民主主義は、これらの脅威に耐えることが できるのであろうか?

・あるいは、世界的な民主主義の意識と新しいコミュニケー ション・ツールの発達が、もっと進化した形の民主的な統治 を生み出すのだろうか?

(23)

2. 報道の自由を尺度に見た民主主義

・権力の集中、メディアが独占されてしまうこと、罪人が罪 に問われないことなどを防ぐためには、(個人の人権が保 障され)、法制度が大衆や市民社会に有益であり説明責任を 果たすことが強く求められていることが重要である。

・古臭いイデオロギーや民族主義、国粋主義的な伝統のよう なものを引きずった権威主義的な国家から、もっと民主主義 的な制度に移行すべきである。

・しかし、そういった移行の力が強すぎると、古い体制が再 び頭をもたげるかもしれなく、移行の力が弱すぎると、せ っかく新しく設立した制度が脅威を受けるかも知れない。

・持続的な民主主義が世界的に導入され、法による統治や安 全、説明責任、権利の保護に関する国際条約、民主化への流 れに関する認識が共有されるべきである。

(24)

3. 新しい形態の民主主義

・国際的に認められた標準的な選挙監視制度を取り入れた、 正当な改ざん防止を備えた選挙、自由に情報を得ることが でき、よりよく教育された大衆、全ての人が基本的な収入 を保証された上での経済的自由、もっと民主主義的な制度

、知識的な外交、データの共有、世界的に団結し、団結し て実行できるようなもっと効果的な国際条約、国際 NGO の数の増加と影響力の増加などの要素によって、世界的に 民主化が広まり、進化している。

(25)

3. 新しい形態の民主主義

・参加型民主主義が発達し、電子政府から、完全参加型政府 へと成長するかも知れない。

・電子世代はもっと国際的で新しい世界を作りたいと願っ

・嘆願が世界中に回覧されるようになったことで、国家のている。 統治制度に頼るのではなく、大衆の参画で政府や大組織の 意志決定に影響を与え、説明責任を持たせるようになった

・報道が独立エージェントから行われたり、独立エージェ。 ントによる検証を受けている。

・インターネットを活用することは、自由に関する人権の 一部となるべきであり、それを道具として大衆に情報を流 す、意見を自由に述べる、あるいは連帯することができる ようにすべきであると主張する人もいる。

(26)

3. 新しい形態の民主主義

・民主主義では、互いに戦うということが無い。

・人道的危機は民主政権の下よりは専制主義の下で起きるこ とが多い。

・民主主義を拡大することは、すべての人のための平和で 正しい未来を構築するための必須条件である。

・一方、破綻国家や地域を支援するために必要な国際的な手 順があり、介入戦略は市民や他の人への重大な脅威となる 時のために計画される必要がある。

(27)

3. 新しい形態の民主主義

・紛争や内乱などが終結した国では、民主主義の導入が国連 などの国際援助機関から支援され、国連などの国際監視の 元に選挙が実施されている。

・紛争や内乱を終結させ、安定させるためには民主主義が 必要というのが国際常識(中国などの常識の無い国も多い が、、、)

 例:ネパール、アフガニスタン、タイ

・ネパールは王権制度だった

・国内のマオ派が、ゲリラ闘争、インフラ破壊を行った

・王が退任し、民主主義国家になることになった

・マオ派が、党として議会政治に参加することになった。

・国民選挙が、国際監視団の基に実施された

・しかし、未だに新憲法が発令されてるに至ってはいない

(28)

サブ・サハラ・アフリカ:

・ほとんどのサブ・サハラ・アフリカ諸国は、経済発展が 順調で成長も安定し、そして活発な市民社会が成長してい るので、多党制と政府の説明責任が改善し、民主的な構造 が発達している。

・多くの国が競争的かつ平和的な選挙を保持し、表現と通信 の自由が増え、インターネットの普及と市民の権利と自由 意識の成長が見られる。

・ 2014 年の報道の自由の評価で、人口のわずか 3% だけが

、「報道の自由がある」と評価される 4 ケ国に住んでいて

、人口の 58% が「部分的に報道が自由」である 25 ケ国に 住み、人口の 39% は「報道の自由でない」 21 ケ国に住ん

・フィリーダム・ハウスは、人口の 12% が「自由」と格付でいる。 けされている 10 ケ国に住んでいて、 48% が「部分的に自 由」な 18 ケ国に住み、 40% が「自由でない」で 21 ケ国に 住んでいると報告している。

(29)

サブ・サハラ・アフリカ:

・約 5600 万人が奴隷状態に置かれ、モーリタニアが(人口 の 4% で世界最高で)一番高く、コンゴ民主共和国、スー ダン、中央アフリカ共和国、コンゴ共和国が続き、 1% 以 上の人口が奴隷状態に置かれていると推定されている。

・南スーダンにおける紛争が続き、人々に対する虐待は咎 められることなく悪化している。

・国連難民高等弁務官事務所は、 2015 年で、約 195 万人の 国内避難民と 29 万 3000 人の国際難民がいると推定してい

・イスラム過激派であるボコ・ハラムがカメルーン、チャる。 ド、ニジェール、ナイジェリアの民間人に対して行ってい る犯罪行為、テロ行為、そして性を武器として使う暴力に 対し、まだ正義の鉄槌が下されていない。

(30)

サブ・サハラ・アフリカ:

・ヒューマン・ライツ・ウォッチは、南アフリカ諸国では

、腐敗、社会・経済的問題、政治権の問題、表現の自由、 弱い国家統治機構などの諸問題が尽きないと指摘している。 ジンバブエ、アンゴラ、チャドなどの国々は、民主主義国 家と唱えているが、実際には未だに独裁体制である。

・民主的な規範は、市民社会を解放されたものにするが、 アフリカはまだ、「強く、活気に満ちた市民社会」を経験 していなくて、特に、統治、課題、政策、計画をよりよい ものにしていく活動を組織化していくという点でもっと経 験が必要である。

・しかし、教育を受け、失業中で、しかし、携帯電話やイ ンターネットを使える若者が増えていることから、この体 制が変わるかもしれない。

(31)

中東・北アフリカ:

・ここは世界中で政治的権利及び市民権関して最悪の地域で あり、状況はますます悪化している。

・バーレーン、サウジアラビア、シリア、アラブ首長国連 邦、イエメンなど、自由に関する格付けで最悪の国が多数 この地域にある。

・アラブの春の後は、地政学的な混沌、不安定、そして、時 として暴力が引き起こされた。

・国境なき記者団によれば、非国家体制によってその地域 が全面的に支配されている場所があり、そのような地域で は、独立した報道はなく人々は情報に接することもできな

・イラクとシリアはジャーナリストにとって最悪の国であい。 る。

(32)

アジア・太平洋地域:

・この地域では、過去数年、民主主義の進展はあまり見られ ない。フリーダム・ハウスよれば、 2014 年には、 16 ケ国

(地域の人口の 38% を含む)が「自由があり」、 14 ケ国 は「部分的に自由があり」、地域の人口の 42% は 9 ケ国の

「自由がない」国に住んでいる。

・世界最大の民主国家であるインドは、腐敗防止運動をすす め、改善が進んでいる。しかし、それはまだ、集中された 権力と強化された中央集権、そしてカースト制度によって 進められている。

(33)

アジア・太平洋地域:

・世界で、現在、「自由が無い」国に住む人口の半分が中国 に住んでいる。

・もし、中国が民主化されたら、民主主義の世界地図が変わ るであろう。

・エリック・シュミット、元グーグル会長は、そのような 変化は、「中国のグレート・ファイヤー・ウォール(情報 規制)」が無くなった後に起こると考えている。

・しかし、中国は言論の自由やインターネットの取り締ま りを強化し、イデオロギーのコントロールと検閲を強化し

・年間 7,000 以上の死刑判決がなされ、執行は 3,000 を超えている。 ていると推定されている。

(34)

アジア・太平洋地域:

・南アジア、主にアフガニスタン、パキスタン、バングラ デシュで民族対立や宗派対立が増加し、政治的、市民的自 由が厳しく抑制されるようになってきている。

・アセアン連合の、加盟国の人権侵害については追及しな いという非干渉政策が原因で、 2015 年における東南アジ アでの難民の人道危機が悪化したと考えられている。

・主にマレーシア、タイ、インドネシアの 3 国が人身売買 の取り締まりを行い、その結果 2,000 人以上が入国を拒否 され、千人以上が海上を漂流することになった。

・ほとんどの移民は、ミャンマーのロヒンギャ族で、国の 人権侵害から逃れてきた人達である。

・国連難民高等弁務官事務所によれば、 2015 年中期で、こ ういった状態のミャンマー人が 150 万人存在し、うち 81 万人は市民権を持たず、 12 万人が近隣諸国に難民として 逃れている。

(35)

アジア・太平洋地域:

・南アジア、主にアフガニスタン、パキスタン、バングラ デシュで民族対立や宗派対立が増加し、政治的、市民的自 由が厳しく抑制されるようになってきている。

・アセアン連合の、加盟国の人権侵害については追及しな いという非干渉政策が原因で、 2015 年における東南アジ アでの難民の人道危機が悪化したと考えられている。

・主にマレーシア、タイ、インドネシアの 3 国が人身売買 の取り締まりを行い、その結果 2,000 人以上が入国を拒否 され、千人以上が海上を漂流することになった。

・ほとんどの移民は、ミャンマーのロヒンギャ族で、国の 人権侵害から逃れてきた人達である。

・国連難民高等弁務官事務所によれば、 2015 年中期で、こ ういった状態のミャンマー人が 150 万人存在し、うち 81 万人は市民権を持たず、 12 万人が近隣諸国に難民として 逃れている。

(36)

欧州:・ 28 ケ国の欧州連合加盟国はすべて「自由がある国」と評 価され、報道の自由でも最高評価を受けている。

・欧州議会は世界で最大の、多国籍の民主的な選挙が行われ ている国であり、政治的、財務的な統合が、欧州に民主主 義を広げ、進展させることに役立っている。

・ 2012 年に制定された欧州市民宣言では、 100 万人の主民 の支持があれば、市民は法案を提出できると認めている。

・欧州大陸の諸政府は市民の、地方自治や法案作成の関与を 増やすようにしていて、ほとんどの EU 諸国は、電子政府 開発指数指標で優れていると評価されている。

・ 2011 年 12 月に採択された行動規範では、欧州議会の加盟 国が財務諸表とロビイストとの会合記録を情報開示するこ とを求めている。

(37)

南米:・横行する腐敗と、主に違法な人身売買にからむ暴力によ って、この地域における民主主義の発展が深刻な障害を受 けている。

・この地域の大きな課題は、制度に弱さがあり、人々の社 会的、政治的な要求に応えられないだけでなく、組織犯罪 と企業と政府の腐敗が繋がっていることである。

・主にメキシコで起きている「麻薬戦争」とその内部の抗 争により数千人の犠牲者と国内避難民が生まれ、市民権が 損なわれている。

・メキシコの多くの場所で政治的空白地帯が生まれ、野心的 な犯罪組織が支配しているとはいえ、市民社会の参加がま すます増加し、透明性と説明責任を要求していて、より民 主的な制度の準備が整いつつある。

(38)

北米:・カナダと米国では、政治的分極化や瀬戸際政策が増え、新 しい監視対策が登場したことなどから、民主主義に対する 国民の信頼が国内的にも国際的にも揺らいでいる。

・もっと 2 つの政党の競争という形を強めた方が、政治効 果が高まるという考えが、州政府や地方自治体で強まって

・州政府の条約が、必ずしも地元住民の最善の利益を反映しいる。 ていないにも係らず、米国では、国家よりも州優先になっ

・米国の大統領選の費用が 2 億ドルにも達し、「金のかからている。 ない政治」は失敗し続けている。

(39)

北米:・米国愛国者法( Patriot Act )が改正され、アメリカ国家安 全保障局が、米国において電話通信情報の一括収集し、監 視する権限が強化された。

・米国援助庁、ホワイトハウス、そして米国の政府機関や 政府組織は、民主主義と法治が世界に広める支援計画を行 っているが、アフガニスタンとイラクでの災害の後、独裁 に対抗する米軍の介入の正当性が疑問視されている。

・芸術家と発明者の権利を保護しつつ、インターネットを 検閲のない自由なものとするという OPEN 法案を、オンラ インのクラウドソーシングを活用して改善しようとしてい

・カナダと米国における選挙のプロセスに関し、報道機関る。 の所有の寡頭化に関し、強力なロビー活動に関し、そして 政治腐敗に関し懸念が高まっている。

(40)

1. 気候変動と持続可能な開発 2. 安全な水

3. 人口と資源 4. 民主主義

5. 世界的視野と意思決定

6. 情報通信技術によって広がる世界 7. 貧困格差

8. 保健医療 9. 教育と学習 10. 平和と紛争

11. 女性の地位向上

12. 国境を越えた組織犯罪 13. エネルギー

14. 科学技術 15. 倫理

(41)
(42)

チャレンジ 5 :世界的視野と意思決定

今までにない急激な変化をグローバルにかつ統合的に見通しなが らいかに意思決定を向上するか?

チャレンジ 5 として、予見機能が、現在存在する多くの組織では当たり前の ものとなり、リスクが高いと思われる状況を予見し、それが顕在化する前に 日常業務として対応がなされるとする。

政府と企業

未来を分析する戦略部門が広がる

政府間及び政府と企業間の 協調が進む

意志決定支援システムや未 来予測システムは改善され 続けている。例えば、ビッ グデータ分析、シミュレー ション、集団知性システム

、指標、電子政府参加シス テムなどがある。

センサーが組み込まれた製品、建物、生活用品 などが全てもっと知性的になったウェブに連結 するようになり、意志決定はそれらによって補 強され、増大するであろう。

50ケ国で、未来状況指標(あるいはそれに類するもの)が計測され、それを参 照して未来を計画し、立法府に未来委員会が設置され、その活動で未来状況指 標が参照される。最低 50 ケ国で意志決定の研修のために電子政府が構築され る。商法や会社法が Trans-Institution 組織を認めるように改定される。

政府及に未来研究者のネットワークが形成され、 必要に応じて素早く組織化され、調査が行われ、 政策関係の報告書には「将来に関する考慮事項」 の項を設けることが要求され、将来の見通しと いう項目で業績が評価され、未来状況指標が発表 され、ローリングで評価する 5-10 年の未来状況 指標、シナリオ、戦略等に基づき、 5-10 年間の 予算配賦を行う。

人間には、世界的な、 多面的かつ長期的な未 来に対する見通しと、 意志決定で明るい未来 に道いていくための長 期目標が必要である。

組織と個人を繋ぐ集団 知性システムを構築す

「未来に対する確 る。 約」といった永続 的な議会による未 来への保証を制定 し、国の集団知性 システムを作る。

(43)

・かっては、グローバル化されていなく、世界は狭かった

・従って、未来は予測が簡単であった。。

・欧米の決定など以外は、意思決定はグローバルな影響を 及ぼさなかった。

・国家や企業は、明白な中長期的な未来像を描き、その達 成度を指標を使って明確に示すことができた。

・今では、国家も企業も、中長期的な未来像を描けない。 日本の場合は、描いたものは良く分からない、何か切り 貼り細工のようなものとなっている。達成度も、何かご まかしのような不明確な表現になっているように見える

(44)

・従来は、自分の知識と経験だけを基に意思決定を行って も問題が無かった。

・しかし、グローバル化する中で、企業や政府などの意思 決定は、世界的な影響を持つようになった。

・そのような中で、自分の知識と経験を基にした、いわゆ る勘と経験だけの意思決定は許されなく、それは、犯罪 的な行為ですらある。

・企業や政府などの、グローバルな影響を及ぼしかねない 意思決定では、データベースを基にし、未来予測をベー スにした、慎重な意思決定が必要とされる。

・また、そのような知的データベースの整備が進み、意思 決定の訓練を受けた人が意思決定を行うようになってき

・しかし、これに反した、独りよがりで視野の狭い、いわている。 ば自分勝手な意思決定を行っている国や企業がまだ多い

・このことは、グローバルな世界の健全な発展を阻害する。

(45)

世界と未来を見据えた意思決定の必要性を、 1. 現状と必要性

2. データベース(集団知性システム) 3. 未来予想

4. ミーム(意思決定の新しい価値規範) の 4 点から見る。

(46)

1. 現状と必要性

・人間には、世界的な、多面的かつ長期的な未来に対する見 通しと、意志決定で明るい未来に道いていくための長期目 標が必要である。

・長期的な、天然痘を撲滅させようという目標がインスピレ ーションを生み、文化や政治的な対立を超えて多くの人々 の協力をうながした。

・そういった長期的な未来に対する見通しや目標が存在する ということが、世界的かつ地域的な研究を行っている機関 に認識される必要がある。

・しかし、長期的な世界的な状況の予想については管理が厳 格化されている。

・短期的で、自己的、経済に偏向した意思決定が 2008 年の 世界的経済危機や継続する環境悪化、収入格差の拡大を招 いたと非難されている。

(47)

1. 現状と必要性

・未来研究は未来に対する仮定や状況をシステム的に研究す るものではあるが、残念ながら意思決定者はその成果をシ ステム的に評価し、自らが行う意思決定の品質の改善のた めに活用し、その有効性を確認するということを行ってい

・政府や企業の未来戦略部門は増強されているが、将来に起ない。 きる事象が複雑に統合され、グローバル化しかつ変化も加 速化していることに対し、スケール的にもスピード的にも 十分で適切な意思を確立できないでいる。

・政府機関内を、組織横断的に業務を繋ぐことや官民協力も 増えてはいるが、しかし、効果的と呼べる状況にはない。

・ビッグ・データ分析、シミュレーション、情報集積システ ム、索引システム、電子政府、参加型システムなど意志決 定支援システムや未来予測システムが進歩しているにも係 らず、意志決定者は将来を見通し意思決定するという訓練 をあまり受けていない。

(48)

1. 現状と必要性

・未来に対する確信に基づき何かを決定するので、意思決定 を改善するために、そういったいろんな確信に関するフィ ードバックと反応を集大成すべきである。

・しかしながら、将来に関する情報を判断することは、スピ ードが速くなってきていて、複雑になり、相互関連し、変 化もグローバルになってきているので、その訓練を受けて いない素人にはだんだん難しくなっている。

・かてて加えて、人口が増え、文化的要素もからまり、決定 に関しても不確定性と曖昧性が増加している。

・選択の幅も広がり、分析し、組み立て、良い決定を下すと いう能力を超えたものとなっている。関係がない雑音的な 情報に飲み込まれ、どれが真に重要なのかということを知 ることが難しくなってきている。

・意思決定の技術や知識の教育を受けた人が、その道具を使 いこなして意思決定していくことが必要になってきている

(49)

1. 現状と必要性

・意志決定や将来を見通すやり方は教育システムの中で広く 教科として教えられるべきであり、変化が加速し、意思決 定の必要性の認知、意思決定、そして意思決定を行った方 針の実施までの時間が短くなっているということに対して の危機感を育成すべきである。

・大学に、未来調査や統合、分析、意思決定などをカリキュ ラムにして教える意思決定に関する講座を設けるべきであ

・また方法論にすることで、教育技術として確立させ、人々る。 が科目として学習でき将来の可能性を探ることができる。

(50)

2. データベース(集団知性システム)

・個人や組織はどんどんコンピュータに依存するようになっ てきている。

・人間には自動制御的な神経系があり、それが生物的な意思 決定を動かしているように、人工知能がセンサーのシステ ムやビッグ・データ、モノのインターネットと繋がり、文 明を日常管理する意思決定を担うようになっていくかも知

・意思決定に必要な知識を、タイムリーに提供してくれる、れない。 組織及び個人のための情報集成システム(という頭脳とソ フトウェア、情報を連携するもの)が議論されている。

(51)

2. データベース(集団知性システム)

・集団的知性システム(ナレッジウェア)

・個人向け及び企業向けの集団的知性システムが意思決定に 必要な専門知識や情報、意思決定支援システムの選択を助 けてくれる。

-国連グローバルパルス:全ての国連機関のデータ、関連情 報、リアル・タイムのソーシャル・ネットワークの情報か ら、伝統的なやり方で行われている開発計画、意思決定、 モニタリング関係のあらゆるデータを管理している。

・現在は、ビックデータ・システムも含めこちらの構築の方 が盛ん。

(52)

2. データベース(集団知性システム)

・集団的知性システムは、予想、反応、災害からの回復など

、さまざまな必要性に対して構築できる。

・これをベースとした、国際的、国家レベルあるいは地域レ ベルの、ウェブを使ってのリアル・タイムの、携帯電話な どを活用した研修が実施されうる。

・集団的知性システムを使い、起こりうる大災害から回復す るやり方などが改善できる。

・集団的知性システムを導入し、統合するというやり方で意 思決定を改善し、世界的なあるいは地域的な変化の加速化 に対応できる。

・米国などは、危機管理プログラムなどでかなり行われてい る話だが、日本は全くお粗末な話。

・一応、パンデミックスなど、米国などで話題になったもの については、少しは内閣首相府でいくつか想定されている

(53)

3. 未来予想

・人工知能

・人間の頭脳と電算システムを連携させるというプロジェク トが米国、 EU 、中国で開始されている。

・グーグルの未来個人支援システムや IBM のワトソン人工 知能システムなどもあり、現在よりもはるかに優れて天才 的な意思決定を行ってくれるのではないかと期待されてい る。

・ただし、まだ人工知能は十分に意思決定支援の道具にまで は完成されていない。

・とはいえ、エキスパート・システムではかなりの進展が見

・かっては、人間に代わって電算機が自動的に意思決定を行られる。 うことが進められ、株式取引などで完成は見ているが、全 面的な代替は無く、むしろ、現在までは人間の意思決定の 支援を目指してきた。しかし、現在、再び、人間の意志決 定の代替を目指すようになってきている。

(54)

3. 未来予想

・セル・オートマトンやルール型システム、エージェン ト・ベース・モデル、アリゴリズム生成コンピュータ、 ニューロ・ネットワークなどの適応学習モデルを活用し

、起こりうる未来を素早く分析できる。

・こういったシステムの能力や正確性は日次進歩していて

、データベースは膨大な個人の行動データを取り扱える ようになってきている。

・そういった膨大なデータベースを分析することで社会法 則のようなものを見出し、対象としているグループの行 動を予想できるようになっている。

・曖昧で手間のかかる指標を使って分析するよりも、主要 でさっと計算できる指標を使って分析する方が、まごま ごして、起きたことにびっくりするよりも、どんな意思 決定が必要なのか分析で予め予期できる。

(55)

3. 未来予想

・変化が加速化しているので、統計的な方法によって作成 した戦略計画よりも、組織が戦略的な意識を持っている ことの方がもっと重要になる。

・経営者は単に目的を定めるのではなく、将来を理解した 上で、経営を進めていける。

・行動と意思決定の結果により密接に関係する関係者だけ に絞った少人数で意志決定を行い、スピーディに行動で きる。

・日本の経営の悪い所として、多くの、直接関係もしない 人まで巻き込んでの議論、遅く時間のかかる意思決定が 挙げられる。(例:シャープの買収)

(56)

4. ミーム(新しい意思決定規範)

・ミーム・インターネットやメディアを介した、一種の生命体や知 生態のように見える文化的な生成、伝達、変化

・文明になるかどうかは不明だが、新しい文化のようなも のになっていると見る人もいる。

・少なくとも、多くの人々に共通認識された、新しい意思 決定規範にはなっていると見る向きもある。(これには 異論があるし、私自身もミームがそうであるとまでは言 い切れないとは思うが、従来の伝統組織や伝統構造での 意思決定とは違った意思決定や意思決定規範がインター ネット世界で現れてもいいとは考えている。また私は、 個人ではなく集合体が意思決定を行うということに関し ても、そのようなことがあると考えている。)

(57)

4. ミーム(新しい意思決定規範)

・例えば、 From Reaction to Anticipation (反応から予想へ) や Think Ahead (将来を見越して考える) Think Globally, Act Locally (全体を考えながら一歩づつ前進する)や Small is Beautiful (軽薄縮少はいいことだ)など。

・こういったスローガンは短期間のうちに世界のリーダーの 間に広がった。

・こういったミームによって大衆は長期的な将来像にもっと 敏感になり、未来から考えるという教育を受けた大衆はも っと未来をベースに考え、世界中で指導者にそのことを意 識させるようになった。

・また、グローバルで長期的に優れた意思決定とは何である かを意識させることができるようになった。

(58)

1. 気候変動と持続可能な開発 2. 安全な水

3. 人口と資源 4. 民主主義

5. 世界的視野と意思決定

6. 情報通信技術によって広がる世界 7. 貧困格差

8. 保健医療 9. 教育と学習 10. 平和と紛争

11. 女性の地位向上

12. 国境を越えた組織犯罪 13. エネルギー

14. 科学技術 15. 倫理

(59)
(60)

チャレンジ 15 :倫理

どのように倫理的配慮は、より日常的にグローバル意思決定に組み込まれるよ うになるだろうか?

権力者による 許容しがたい 非倫理的な意 思決定が増え ている

今日、 12 百 万人から 29.8百万人 が奴隷状態 に置かれて 2008年の財務破 いる。

綻は倫理的な欠 如の中で経済的 成長を追究した 結果であり、経 済と倫理の相互 関係を端的に表 している。

世界的な倫理は ISO国際規格に も取り入れられ

、国際貿易でも 取り入れられて いる。

組織犯罪は年間 3兆ドルにも上 り、汚職は年間 1-1.6兆ドルにも 上る。

トランスペ アレンシー

・インター ナショナル の汚染撲滅 キャンペー 全ての会社

の所有者の 情報は公開 されるべき である。 汚職行為を

行った官僚 の旅行ビザ は停止され るべきであ る。

市民の権利と義 務の増加の一環 として人権が世 界的に認められ るべきである。 これから起き

うる未来に対 する集合的な 倫理判断は、 司法制度によ って支持され る。

チャレンジ 15 として 2006 年に世銀が試算した汚職の量が 50% 減少し、ビジネ スにおける倫理基準が世界的に適用され、基本的に全ての学生が、倫理と市民へ の責任に関する教育を受け、世界的に通用する倫理が認められ、地域的に、国内 に広まることとする。

(61)

・国や企業の社会経済活動における倫理性が強く求められ ている。(ビル・ゲイツなどの起業で世界でトップの企 業を作ったビジネス・トップは倫理性を主張している。 もっとも、だれも、表だっては、倫理を否定はしないだ ろうが、、、)

・それにも係らず、倫理性が欠如した国や企業の活動が多

・汚職が無くならない。い。

・不正が無くならない。

・汚職度で見た倫理性では、全く人類に進歩が見られない

・政治に対する倫理

・経済活動に対する倫理

・科学研究に対する倫理

(62)

2.15

実測値  予測値  最良 最悪

CPIA

図 1.10 : CPIA による公共セクターにおける透明性、説明責任、汚職( 1= 低い、 6= 高い)

図 2.15 : CPIA による公共セクターの透明性、説明責任、汚職度( 1 を低い、 6 を高いとする 5 段階評 価)

(63)

・生存が厳しくなっている世の中で、生存することが重 要であり、それには「自己中」はしかたがない、他人の ことなどに構っている余裕などない、それが人々の本年 という考え方、主張がある。(性悪説など)

・一方で、人間は一人では生きられなく、共存を図るため には倫理が必要という考え方がある。(性善説、原始キ ルスト教など)

(64)

・倫理を

1. 政治に関する倫理性

2. 経済活動に関する倫理性 3. 科学研究に関する倫理性 の 3 点で考えてみる。

(65)

1. 政治に関する倫理性

・短期的な経済での「私が一番先 me first attitude 」主義

・人類愛と地球を考えるという意識も、多くの国際条約、国 連機関、国際的な慈善活動、オリンピック精神、宗教間対 話、難民救援、貧しい国々のための開発プログラム、国境 なき医師団、国際ジャーナリズムの規範に表現されている

・人権、透明性、法治といった政治的要件がなかなか改善し ない。むしろ、国によっては悪化している。

・世界中での抗議活動の増加

・政治エリートによる非倫理的な意思決定に対する不満

・教育を受け、インターネットで結ばれた世代が、権力の悪 用に反対し、説明責任を求めることが増えている。

(66)

1. 政治に関する倫理性

・政治的な倫理性

・少なくとも、民主主義で決められたルールや決定事項がね じまげられることがあってはならないのだが、

・汚職によってねじまげられる、

・エリートを中心とした思考や体制保持のためにねじまげら れ、弾圧になっていく

・汚職・汚職によって、社会経済開発が非効率になる、不公平にな

・ロビイスト活動も汚職の一種で、民主主義を捻じ曲げるもる の

(67)

1. 政治に関する倫理性(汚職)

・世銀は 135 ケ国の 13 万社を対象に調査を行い、その 20% 近くが年に一度は賄賂を要求されていると回答

・世界的に見て、賄賂として払われた金額は 1 兆ドルから 1.6 兆ドルにも上ると見積もられている。

・ 2014 年のトランスペアレンシー・インターナショナルの 腐敗認識指数によれば、 175 の国及び地域の 68% が 50 以 下の点数と評価している。( 0 は汚職度が高い、 100 は全く汚職 がない。)

- EU 及び西欧( 16% )

-アジア太平洋地域( 64% )

-北米( 68% )

-サブ・サハラ・アフリカ( 92% )

-東欧及び中欧( 95% )、

-中近東及び北アフリカ( 95% )

-世界平均は 43%

・トランスペアレンシー・インターナショナルの 2015 年の 防衛産業汚職指数: 2012 年以降、倫理や汚職に関し 33% も の軍事企業が改善

(68)

1. 政治に関する倫理性

・ 2002 年:世銀の採取産業透明性イニシアティブ

 石油、天然ガス、天然鉱物資源を取り扱っている会社と輸 出国に、その開発途上国との取引額を公表する義務を負わ

 現在 48 ケ国が導入し、 31 ケ国が順守し、 39 ケ国が採用を公表す。

・国連の Convention Against Corruption は 175 ケ国と EU が批

・ユネスコ:リーダーたちの地域間の対話やリーダーたちの准 考え方の基となるような世界的な倫理を述べた「 21 世紀の 倫理共有フレームワーク」を発表

・トランスペアレンシー・インターナショナルの「汚職ゼロ

( Unmask the Corrupt )」キャンペーン

・中国の腐敗取締強化と、海外に資産を持って逃げ出した高 官(裸官)の引き渡し交渉

(69)

1. 政治に関する倫理性

・世界的な倫理を、国際標準規格や国際条約などに組み込み

、世界中に広げようとしている。

・このことで、文明の主流にしようと試みられている。

・例:世界人権宣言での世界的な倫理及び地域に渡る決定、 イデオロギーとの分離についての議論

・ここで言っている倫理と言っても、特に大した内容ではな  人権の尊重く、

 法律の遵守(コンプライアンス)  公正さの遵守(フェアネス)

 弱者からの搾取の廃止(フェア・トレード)

 といった程度で、社会貢献すらうたっていないのだが、そ れでも全く守っていない国家や企業が多い。

(70)

2. 経済活動に関する倫理性

・法律や習慣、スタンダードを遵守した経済活動を行う

(コンプライアンス)

・それを経営者はきちんと管理し、不正などを起こさせな い(ガバナンス)

・その上で、社会貢献を行う。

・しかし、東芝、オリンパスなどを含め、マイナス企業が 多い。

第一段階: コンプライアンス

とガバナンス

第二段階: フィランソフィア社会貢献 ゼロ段階:

法律違反はないが

、ただ利益しか追 い求めない企業 マイナス段階:

悪質企業、犯罪企

(71)

2. 経済活動に関する倫理性

・経済トップの試みや主張:

・ビル・ゲイツとウォーレン・バフェット:慈善活動

  128 人の億万長者を集め、慈善活動にかれらのお金を投 じることを薦め、多くが賛同した。

・イーロン・マスク:、環境技術関係の開発のために特許 を自由に使えるようにしようとしている。

・リチャード・ブロンソンは単に利益のためではなく、 人々や地球のことを考えかつ利益を生むビジネスを創設 しようする Plan B を提唱している。

・社会的責任投資

- CSR 活動など社会貢献を行っている企業の株式だけに投

-投資を通じて、社会貢献を行っている企業を支援資

(72)

2. 経済活動に関する倫理性

・ビジネスにおける倫理性やその倫理的責任を問うように なったのはごく最近で、まだ本格的ではない。

・企業の社会責任、エシカル・マーケット、社会的責任投 資などが増えている。

-ナイキの児童労働問題

-ココア農園での強制的児童労働→チョコレート不買運動

-お茶プランテーションでの奴隷的労働

・ビジネスにおける意思決定での倫理性を強化しようとす

・国連: Global Compact  る試み ( 2015 年 4 月の段階で、 145 ケ国から 1.2 万人以上の参加者、 8,322 社、 4,608 の市民団体の参画があったが

、 5,628 社は、目標に合った進捗報告書を提出するころができなく、 放逐された。)

・この試みは企業と NGO の協調を強め、社会貢献を行う企 業を増やし、多くの国で、企業に( CSR 報告書などの) 非財務報告を義務化し、平和と開発における企業の倫理責 任に関する 2014-16 年の戦略を作成することに貢献した。

(73)

2. 経済活動に関する倫理性

・企業の社会責任( CSR: corporate social responsibility)

-社会的貢献への取り組み方針を示していること

-社会的貢献活動を行っていること

-フィランソフィア(寄付)も含めるが、基本的には、  法律を順守(コンプライアンス)

 企業活動が社会貢献であること

 (例:自社の製品やサービスを通じて社会貢献する。例:京セラは太陽光発電パネルを 製造しているが、併せてそれを開発途上国の小学校の照明に活用する寄付活動を行って いる。)

 地域社会への参加や福祉活動など、社会貢献活動の実施

(74)

2. 経済活動に関する倫理性

・企業の倫理責任の追及

・ 5-14 歳の約 10.5 百万人の児童が若年労働者として働かさ れ、多くは奴隷のような状態で働かされている。

・こういった会社を下請けや原料調達先等に使っている欧 米企業への追及(例:チョコレート、さらにはフェア・ トレード)

・また豊かな国は、約 5 千万トンもの廃棄物を毎年開発途 上国に送っている。(しかも原料輸出という名目であ る。)

・しかし、残念ながら、このようなことを行っている、あ るいはそのような企業とつながっている企業のほとんど は罰せられることはない。そして、日系企業だって白で はない。

(75)

3. 科学研究に関する倫理性

・科学技術の発展が加速化していることで、伝統的な意味で の倫理観とは違った価値感が必要とされているかもしれな

・クローン人間製造、恐竜の復元い。 (ジェラシック・パーク)、合成

生物学による何千もの新しい生命体の発明に対する倫理

・どのような倫理基準でこういった研究を許可するのか、許 可しないのかの判断基準の明確化、確立が望まれている。

・一部は決まっているが、それを遵守していない国もあり、 今後も問題化する。

 例:天然痘はこの地上から完全に消滅したが、天然痘の菌は、米国及 びロシアで、軍事研究用に保管され、破棄はされていない。

(76)

3. 科学研究に関する倫理性

・適切な安全性の検査を行わないで新しい科学技術を応用

・使用や安全に管理する点で人間のコントロールが不在の新 しい形の武器の開発

・テロ・グループやローン・ウルフによる大量殺害兵器の開 発と使用のリスク

・これを防止するための、個人の通信の傍受、プライバシー の侵害や公民権の制限

・米国の国防法で、個人の通信の傍受が行われている。

・スノーデン事件

・こういった方法ではなく、個人、特に児童への倫理教育が 必要とされる。

(77)

Q&A

参照

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