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諸外国におけるタイプフェイスの保護の現状と問題点に関する調査研究

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成1 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書

諸外国におけるタイプフェイスの保護の現状

と問題点に関する調査研究報告書

成1 3月

財団法人 知的財産研究所

(2)

お知 せ

成 7 月 日 に 決 定 さ 知 的 財 産 戦 略 大 綱 に お い て 従 来 の 知的所 権 という用語 知的財産 知的財産権 に 工業所 権 という用語 産業財産 産業財産権 に 改めることと まし 本報告書におい て 可能 限 新しい用語を使用してお ます

※法律名や組織名について 一部従来の用語のまま使用してお ます

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要 約

Ⅰ.序

自然法における所有権の考え方に従うと タイプフェイスのタザイン また ある個人 が考え出した の あり 本来彼自身に属する の ある 一方 タイプフェイス 万人 共有の財産 ある文字に関する の ある ら 彼等が所有権を主張 る範囲 万人共 通の文字 字体 に施したタザインの部分 書体 に対して ある

タグタルネットワーク化に伴い タイプフェイスの取引形態 多様化して ており タ イプフェイスの法的保護の検討を行う上 そのニーゲや必要性を正確に把握する必要 がある 本報告書 タイプフェイスに関して が国のタイプフェイス関係団体ン企業 へのヒアリング調査と が国及び海外各国の保護の実態調査を基に これら各国の法的 保護の状況を比較し 集大成した の ある

Ⅱ. が国におけるタイプフェイスの法的保護検討の背景

1.タイプフェイスと

タイプフェイスと 印刷物 のた に文章を組 ことを主目的に 統一コンセプト に基 いて制作された と揃いの文字書体 ある 一般的に 機器に組 込 た にフォ ント化して使用する

2.タイプフェイスの創作過程及び流通ン取引形態に いて

一般にタイプフェイスのタザイン フォント字母とすることを前提に 紙に書いたり パソコン 作成したりするが この段階の文字一組 そのまま 組版使用 い そのた タイプフェイス 活字や写植板 あるい タグタルフォント によ てタイプフォント化され 実際の文字の印字あるい 表示に用いられる

タイプフェイスンタグタルフォント市場の取引総 約 1ん000億 /年と予測され コンヌュータンプログラムと同様に CD-ROM やネット経由の使用許諾契約 取引される タグタルコンテンツ商品として市場 拡大している

3.タイプフェイスの法的保護を る動向に いて

タイプフェイスの著作権法における保護に関して 最高裁判所 タイプフェイスが著

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作物として認 られる要件として 印刷用書体がここ 注:著作権法二条一項一号 に いう著作物に該当するというた に それが従来の印刷用書体に比して顕著 特徴を有 するとい た独創性を備えることが必要 あり それ自体が美術鑑賞の対象と り 得る美的特性を備えてい けれ ら いと解するのが相当 ある と示した この判 決 タイプフェイスの著作物性自体を否定した の いが この裁判に関するタイプ フェイス 業界内 創作性が高いと認識されていた の たこと あり タイプフェ イスを著作権 保護すること ほとん 無理 あろうと解されている

4.タイプフェイスの法的保護のニーゲン必要性に いて

本調査研究において タイプフェイスに関連のあると思われる業界団体7団体にヒアリ ング調査を実施したところ 傾向として タイプフェイスを製作している企業の多い業界 ほ 保護に対するニーゲが強いよう ある

一方 タイプフェイスのユーザー側 ら タイプフェイス 広く万人が利用する の あるた 保護法制度が確立した場合に 滑 企業活動に支障を たし 情報化社 会の促進を妨 るとの意見 多 の費用と労力を けて侵害判断を行う必要が生 係争 の危険性 高まるた 企業活動の萎縮を招くおそれがあるとの意見があり 現行の意匠 法 タイプフェイスを保護することに いて 不適切 あるとの意見が多 た

Ⅲ. が国におけるタイプフェイスの法的保護の現状

1.著作権法による保護

が国の著作権法に タイプフェイスを直接明示的に保護する規定 在し い タイ プフェイスの著作物性に いて 著作権上の美術の範囲に該当する 否 の議論が あ たが その著作物性を肯定した例示 一部の特殊 例を除 られ い

タイプフェイスを著作権法によ て保護することが い理由として 過去のタイ プフェイスと 異 る独創性が認 難い タイプフェイスが と揃い あること ら生 る一体感を認 難い 著作権が個々の文字に与えられるの と揃いの のに対し 与えられるの が不明確 こま の改変が複製にあたるの の判断が困難 独創性 判断を緩和すると 権利が濫立し著作権法の目的に反するおそれがある が考えられ る

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2.意匠法による保護

が国 明治時代に活字書体の意匠による登録を認 ていた し し 現在の意匠 法 物品という工業的手段によ て量産される有体物に展開するタザインを保護する法 律 ある したが て タイプフェイスンタザインという 物品の生産に直接関係の い 文字のタザインを現行意匠法により保護すること 困難 ある

3.不正競争防止法による保護

不正競争防止法 事業者の営業の場において起こる不正 競争を禁止し 営業上の利 益を保護しようとする の ある 同法による保護を検討する際に問題と るの タイ プフェイスが 商品 又 これに類する のに相当する う の点 あり 判例上 見 解が定ま てい い 但し 仮に 商品 に該当したとして 類似性や周知性 他の商 品との混同の事実に いて厳しい要件が要求される したが て 不正競争防止法による 保護 完全 コヌーの排除に対して 一定の法的救済措置と り得るが 個 具体的

判断において 保護要件充足性に困難が伴うこと ら十分 救済手段と 言え い

4.不法行為法による保護

民法上の不法行為理論によるタイプフェイスの保護に いて 判例上 タッドンコヌ ーの場合の に不法行為を認 ようとする例 ある のの 容易に修正 変形することが 可能 タイプフェイスの保護に いて 適用の可能性が乏しいと考えられる

5.商標法による保護

タイポス のよう タイプフェイスの 称 商標登録して商標権によ て保護する ことが る し し 称を登録すること タイプフェイス保護のごく一部 し く また 商標登録の対象 写植文字盤やCD-ROM あ て 無体物たるタイプフェイス自 体が保護されるということに ら い

6. が国現行法におけるタイプフェイス保護に関する考察

が国の現行法にタイプフェイスの保護を明文化した の いが 過去の判例による とフォントのタッドコヌーに いて 不正競争防止法 民法による不法行為の法理あるい プログラムの著作物としての著作権法による保護が示唆されており 従来のタイプフェ

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イスと比べて独創性や美的特性を備えたタイプフェイスに いて 著作物といえるとされ ていること ら ある程度の保護 されている のと推測される

一方 タイプフェイスに若 の改変があり 模倣と断定 い場合 権利の侵害行為 あるい 不法行為と ら いと判断されたこと また 前記著作物といえるタイプフェイ スに いて 独創性の要件を緩和し 又 実用的機能の観点 ら見た美しさがあれ 足 りるとすること 著作権法の目的と反するとされたこと ら い れの法において保護さ れる場合 その権利の及ぶ範囲 実質同一といえるタイプフェイスの複製を防 にと

まる ごく狭い の あると認 られる

.海外におけるタイプフェイスの法的保護の現状

1.ゞイーン協定におけるタイプフェイスの保護

1④7年 年6月 1平 日 ゞイーン 開催された外交会議において タイプフェイスの保護 と国際寄託に関する協定 および 保護期間に関するタイプフェイスの保護とその国際寄 託に関するゞイーン協定の議定書 が締結された

本協定 タイプフェイスの定義を明ら にするとと に 締結国 この規定にし たが て 特 の国内寄託制度を くる 国内の工業タザイン法による寄託制度をとる

又 国内の著作権法によ て保護を保障する義務があるとされる

ゞイーン協定 5 国加入すれ 発効する の あ たが ドイツ 西ドイツ とフ ランスの2 国し 加盟せ 協定 発効せ 閉鎖された

1 米国

米国特許庁 歴史的に タイプフェイス タイプフォント に対して意匠特許を付与 して た 実際に 18ィ平年 11 月 日に交付された最初の米国意匠特許 字母(タri点ti点ソ T独pスs) を対象とする の あ た

但し 特許庁 意匠の特定の特徴を共有する文字のセット ら成る タイプフェイス それ自体 製造物品 い ら意匠特許の保護対象と ら 一方 フォント タイプフェイスの文字の特定の集合体を作成するた に使用される手段を包含するこ と ら この手段が 製造物品 にあたり 意匠特許の保護対象と るとの立場を取 て いるよう ある

フォントの意匠特許権者に 意匠特許付与の日 ら1ィ年間 クヤームされた意匠を取 り入れたフォントを他人が米国内 製造し 使用し 販売の申出又 販売をし 又 米国 内に輸入することを排除する独占的排他権が与えられる

タイプフェイスに る侵害物品の範囲に いて クヤームされたフォントの作成手

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段に該当する 否 という基準 判断され 写植機の文字盤やタイプフェイスのタグタル 写植プログラムを収容した記憶媒体 を侵害物品たり得るとするが プログラムやソフ トゞェアに いて コンヌュータに搭載される してフォント作成が可能と てい

い限り それら単体 侵害物品に該当し いと解釈している

著作権法によるタイプフェイスの保護に いて 判例上 著作権保護が否定されてお り 米国の著作権法により保護されてい い 一方 タイプフェイスを作成するフォン トソフトプログラム 著作権保護の対象 あり 登録すること 可能 ある

2 イギリス

イギリスにおけるタザインの保護 登録意匠及び非登録意匠と 著作権によ て保護 される

登録意匠に る登録意匠法 平001年に欧州意匠指令に対応する改正を行い 意匠に る 製品 に タイプフェイス が含まれることを明記した

一方 著作権によるタイプフェイスの保護を規定しているの 著作権ン意匠ン特許法 CDタA 1④88 ある CDタA 1④88 意匠登録 くて 模倣 らの保護を与える非登録意匠権の 制度 定 ている 但し 非登録意匠権 三次元の形態に限定されていると解されるた 金属活字 対象と て タグタル化したタイプフェイス 対象と ら い

登録意匠法の 印刷用の活字書体 が無形意匠 あるタイプフェイスを含 こと 一 般的に け入れられている タイプフェイスのタグタルタータ タータの 外観 の と ある 線 輪郭 色彩 の特徴を持た いた 意匠の定義に適合し い

活字や写植機の文字盤自体 工業品又 手細工品として 製品 の定義に該当する 登録されたタイプフェイスの所有者 他人にその使用を禁止する排他権を有するが 一次侵害品の作成を 可能に らし る物 を作成すること 侵害と ら い したが

て 登録された意匠を創作するた に使用される鋳型や印刷版又 字母 登録意匠権 の侵害と ること く製造ン供給 ることに る

タイプフェイス意匠の美術作品に いて 通常のタイヌング 文字組 作成 タイプセ ッテ゛ング 印刷に使用すること その目的 作品を所持すること 作成された素材と

わる行為をすること 著作権侵害と ら い CDタA 1④88 第イィ条第1項 したが て 印刷業者のよう タイプフェイスの最終及び中間利用者が 事業の通常の過程 タ イプフェイスを使用する場合 意匠の著作権侵害に 該当し い

意匠権によ て保護される意匠によ て構成される作品又 意匠権によ て保護される 意匠を含 作品が著作権の対象と ている場合に その作品の著作権を侵害すること

意匠権の侵害と ら い CDタA 1④88 第平年6条

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3 ドイツ

ドイツにおけるタイプフェイスの法的保護 1④81年7月6日公 のタイプフェイスの 保護と国際寄託のた のゞ゛ーン協定に関する法律 タイプフェイス法 において 新 規 独創的 タイプフェース ,タザインの著作権法 工業タザイン法 の規定にした が て,タザイン保護を次の基準によ て与えられる 第2条第1項 と規定される ことにより直接的 保護が図られることと た

その後の1④④8年11月17日に欧州意匠指令が発効したことを け 平00ィ年6月1日施行の 意匠法の改正において 意匠権の保護が及ぶ 製品 に タイプフェイス を明記 することにより 現行意匠法による法的保護が図られることと た

現行意匠法において 製品 有体物に限 てい いと理解され 2次元客体 グラフ

゛ックンクンピル又 タイプフェイス 3次元客体 通常の商品 ありうる よ て 無体物たる書体のタザイン 製品に含まれるが 書体タザインのタグタルター タ コンヌュータプログラム 製品と 見 され い 第1条第2号 として除 外されていること ら 製品に 該当し い

現行意匠法における意匠の保護の要件 新規性 独自性 その技術的機能の ら生 ている製品の外観的特徴 いこと ある 一方 意匠法及びタイプフェイス 法において 新規性と独創性 あ た これ 意匠法の独創性が著作権的アプローチ を採り 美術的特殊性に着目していたことに対し 現行意匠法の独自性 す に知られ た意匠と新しく出願された意匠との違いに重要性をおくことの相違の表れと思われる

意匠法 保護されるタイプフェイス 個々の文字とその独特 形状にあるの く 完全 文字組の中 の個々の文字の相互作用によ て作り出される印象にある したが て 一組のタイプフェイス出願の一部の書体において 新規性や独自性の要件が欠けて 全体の保護 妨 られ い 一方 タイプフェイスの部分的登録 認 られ い

意匠法及びタイプフェイス法 意匠権の権利を複製禁止権にと ていたが 現行 意匠法 第三者の独自創作に 及ぶ独占的排他権として規定されている

4 フランス

フランス 平001 年7月 平イ 日に欧州意匠指令を意匠保護に関する仏知的所有権法 第 5巻 現行意匠法 に取り入れ 意匠として保護される 製品 に いてタイプフェイス が含まれる旨を規定して 意匠法による保護を図 た

保護対象と る製品 人間活動の結果創作された の けれ ら い したが て タイプフェイス と 特定の書体を表示ン印刷するた の活字や写植機の文字盤 のよう 有体物のことを指すと解され 無体物たる書体のタザインその の 含まれ い

書体タザインのタグタルタータ コンヌュータンプログラムが製品定義 ら除外され ていること ら保護され いと解される

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意匠の形 表現される装飾的又 美術的創作 創作者の選択によ て 著作権法と意 匠法によ て 択一的又 重畳的に保護される これ 美の単一性理論 す わち 著 作物 その美的価値や用途によ て 著作者による保護の有無に 右され いという理論 に端を発した の あり 創作者の精神活動による作品に対する権利 その種類 表現 形態 実益 目的を問わ 著作権として保護される

意匠権の効力 保護意匠の本質的特徴の類似性が認 られれ 模倣と解される独占的 排他権 ある この点 第三者において 独自創作 の善意が立証 た場合に 民事 上の責任を問われ い善意の抗弁が規定されており その限りにおいて独占的排他権に基

く権利行使 制限される

タザインの骨格たる字体が万人共通の の あるという性質を有するタイプフェイスに いて 単 る類似 足り その類似に該当する部分が万人共通のパノリックドメ インを利用してい いこと す わち 類似が保護意匠の独自性たる本質的特徴にま 及 ぶことが排他権を行使する要件と る

知的所有権法 に 侵害行為に対する差止請求権の規定が く 民事訴訟法第80④ 条の 急速審理 の規定による 急速審理が認 られるの 原告が容易に入手 る証拠に よ て 権利の侵害又 その差し迫 た可能性を証明した場合に限られる

押収手続 侵害品 の明細目録の作成 第一手続 と実際の押収 第二手続 の二 の手続を規定しているが 通常の場合 差押官 第一手続の範囲 サンプル けを押 収し 物品又 装置のすべての押収 行わ い 押収 被告に対して重大 損害を与える が 押収 侵害を証明する手段 あ て 懲罰手続 い ら ある

5 欧州共同体

共同体意匠に関する 平001 年 1平 月 1平 日の理事会規則第 6/平00平号 欧州意匠規則

意匠として保護される製品としてタイプフェイスを規定し 欧州共同体域内における意匠 権としてタイプフェイスの保護を図 ている

規則 欧州共同体全域に効力が及ぶ登録共同体意匠と非登録共同体意匠の2 の制度 を持ち 登録共同体意匠権 OH同M に登録することにより発生する権利 あり 保護期間 出願の日 ら最長平イ 年間 ある 一方 非登録共同体意匠権 意匠が最初に欧州共同 体域内の公衆に利用可能と た日 ら無方式 発生し 保護期間 年 年間 ある

タイプフェイスに る保護対象 活字や写植機の文字盤 の有体物が保護対象製 品と るが タイプフェイスのタグタルタータ 製品の定義 らコンヌュータプログラム が除外されていること ら対象と ら い

登録の出願時に 意匠を組 込 予定 ある 又 適用する予定 ある製品の表示が 義務 けられているが 出願願書に記された製品の表示や説明書 製品に関するクラス 分類 意匠自体に関する保護の範囲に影響を及 さ い

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登録共同体意匠の効力 第三者の独自創作に 及ぶ独占的排他権 ある 一方 非登 録共同体意匠の効力 第三者が権利者の公開済 意匠を知ら に独自に実施した結果と して当該意匠を展開する場合に 及 い複製禁止権 ある

侵害と り得る 製品 の範囲 保護対象のタイプフェイスが組 込まれることと る後続製品を創作する機能を有する製品が該当し 写植機の文字盤やタイプフェイスをフ ォントとして組 込ん ワープロソフト が該当する 一方 同ワープロンソフトがプ ヤインストールされているパソコン 当該ソフトが使用され い通常使用中 タ イプフェイスの外観を知覚 い ら 製品に該当し い

6 韓国

平00ィ年1平月年1日にそれま の 意匠法 ら改称した タザイン保護法 同改正時 に 物品 の定義に 書体を含 とし 書体 と 記録 表示又 印刷 に使 用するた に共通の特徴を有する形態 作られた一組の書式 数字 文章符号及び記号

の形態を含 と規定して タイプフェイス保護を明文化した

従前の意匠法 独立して取引が可能 有体動産を 物品 と規定していたこと ら 物品性を欠如した書体タザイン 意匠法上の保護を けることが たた 書 体 を 物品 として擬制すること タイプフェイスの保護を図 た の ある

タザイン保護法上の 書体 に 書体のタザイン自体 含ま いが 活字や植字版の 文字盤 のアヂログフォントと コンヌュータや電子メモリに記録されて 書体の印刷

に利用される書体タザインの電子タータ のタグタルフォントが含まれる

一組の書体 における 組 を構成する要件 一組全体が共通的 特徴を有する形 態 作られた の あること 及び一組の書式 が一組を していること ある

タイプフェイスが実際に登録ン公開された事例 これま わ 2件 あり 特許庁 によれ 出願件数 多数あるが審査上拒絶と る事例が多数あるとされる

タザイン権の効力 第三者の独自創作に 及ぶ独占的排他権 あるが タイヌング 組 版又 印刷 の通常の過程 書体を使用する場合と書体の使用により生産された結 果物の場合に タザイン権の効力が及 いとする効力制限が規定され その限度におい て 独占的排他権が制限されている

3.主要国におけるタイプフェイス保護の比較法的考察

今回調査を行 た海外6 国の調査結果を基に 各国のタイプフェイスの法的保護の態 様に いて比較考察を行 た

具体的に 各国における製品 物品 の概念 コンヌュータンプログラムの扱い タ イプフェイスに含まれる概念の範囲 アヂログンフォント タグタルフォント タイプフ

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ェイスンタザイン自体 保護の要件 登録制度 意匠権の効力 保護が及ぶ物品の範囲 保護が及ぶ行為の範囲 侵害に対する権利行使とい たテーマに沿 て 各国の制度の相 違 法的解釈の相違の比較を行 た

そうした比較検討の結果 同 欧州意匠指令を基本として意匠法を改正した欧州各国 含 て 各国によ て保護対象意匠や製品の概念 意匠権の効力 保護が及ぶ物品や行為 の範囲 侵害に対する権利行使の範囲 に り相違があることがわ た

各国において製品の概念やタイプフェイスの概念 権利行使の範囲 に見解の相違が 生 ているの 従来 らの法の基本概念とタイプフェイス保護の規定とが法律の条文上 一 した論理として完全に整理し れてい いこと 原因の一 い と推測される 例え 米国及び韓国 また 欧州各国において 製品 の伝統的ン 型的 姿 工 業製品に代表される有体物が中心 ある ら そこにタザイン自体の概念 含 タイプフ ェイスを加えることによ て 従来 らの製品概念の一部に多義性や齟齬性が生 てしま

ている可能性 あるの い と思われる

また タイプフェイス 書籍 の印刷物 インターネット上の表示 およそ文 字が表示されるあらゆる物品に使用され 表現されるという性質を持 ており その保護 として独占的排他権を認 て権利行使を許容した場合 その影響力が過大に るという危 険性 包含する し し がら 一定の効力制限規定を設けた韓国を除 タイプフェイ スに る独占的排他権の及ぶ範囲に一定の線引 をしたと思われる規定 在し い

翻 て日本において 成18年の意匠法 の一部改正において 画面タザインの保 護の拡充を目的とした意匠の定義の見直しを行 ているが そこ 物品 の概念を 拡張するという方法によら 画面タザイン を物品の部分の 形状 や 模様

と並列して定義するという方法によ て 保護の拡充を図 ている

各国における意匠法の基本的思想が異 るの ある ら い れのアプローチが適切 あるの を論 ること とより意味を さ いが 物品性を基礎とした意匠権を基本概 念とする日本法 ら見た場合 今回調査を行 た各国におけるタイプフェイス保護に る概念や方法論がストヤートに日本において 適合すると 考え難いところ ある

Ⅴ.まと

今回の海外調査の対象国において い れ タイプフェイス 意匠法によ て保護さ れる のと ている し し 各国の意匠法におけるその規定の解釈やタイプフェイス の具体的 保護の内容に いて 各国において法改正や訴訟時に 細 議論 検討 論 争が行われてい たということがあるの 具体的 明瞭 のと てい い

例え 無体物として捉えられたタイプフェイスの製造や販売 所持 輸入 の実施 及び侵害行為の具体的 状況や 侵害と されたタイプフェイスを差し止 るた に当

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該タイプフェイスが組 込まれた製品に いて こま 意匠権の効力が及ぶの という問 題 また 侵害と されたタイプフェイスを当該製品 ら削除したり変更したりする請 求における当該タイプフェイスを組 込ん 善意の製品製造業者 流通業者の責任の範囲 の問題 に いて 各国 らの回答 共通性が く また そうした問題を十分に議論 検討を行 ていると思われる回答 の国 ら 寄せられてい い

また 米国や韓国において 有体物 ある物品を基本とする意匠の定義を変更するこ と く タイプフェイスを物品として擬制して保護しているが タイプフェイスを保護し ているの タイプフォントを保護しているの 保護対象という制度枠組 の入り口の 段階 明瞭性を欠く のと ており 権利侵害の内容や権利範囲の解釈 の保護制度 の枠組 の出口に いて 細 検討や想定検証が る状態に 至 てい い

同時に 日本におけるタイプフェイス保護に関するヒアリング調査 一定の労力と コストを けて創作をした の あること ら何ら の保護が必要というニーゲ 得るこ と たが 取引の場において タイプフェイスの創作に対して譲渡や契約内容に即 して対価を払うという実態が確立しており 産業財産権法の枠組 をタイプフェイス保護 に利用すべ 具体的 必要性を特定することが た

今後 タイプフェイスの保護に いて検討する場合の課題 以下の四点が挙 られる 第一に タイプフェイスを保護することの必要性の整理 ある

大量に不特定多数者によりタイプフェイスの複製や模倣が行われている事実や 大量に タイプフェイスの模倣品が流通をしている事実の捕捉及びその実態の把握が必要 ある

第二に タイプフェイスを保護する際の単位の整理 ある

意匠法において 物品ごとに意匠権が形成され 物品が異 れ 形状 が類似 あ て 意匠権が及 いという整理の と 権利者と第三者とのバランスが図られている また 登録要件の判断や権利範囲の解釈を行う際に 願書及び願書添付図面に開示され た意匠に即して行われ 意匠の比較において 意匠全体を観察し 需要者の視覚を通 て起こさせる美感に基 いて意匠の類否判断が行われること ら 一の意匠の全体が何 あるの その外縁が明確に ることが必須と ている 日本語の場合 文字数や文 字種が多く 契約の内容や使用の状態によ て一組のタイプフェイスの範囲が変更される 実態を踏まえると 一組のタイプフェイスの範囲が不特定 のと りやすく 意匠の把 握や意匠の登録要件の判断 そして意匠権の効力範囲の解釈 において 基礎と る意 匠の外縁が不明瞭の のと り 判断の困難さが増すおそれがあると言える

第三に 侵害行為の内容の整理 ある

意匠権 善意の抗弁が認 られ い絶対的独占権 ある 無体物 あるタイプフェイス に いての権利侵害の行為や差止請求の対象に いて実質的に影響を ける範囲が明確に ら い場合 え てタイプフェイスの創作やタイプフェイスを利用した製品の生産 の萎縮効果を生 滑 製品の流通を阻害するおそれ 生 る

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第四に タイプフェイスを保護する適切 制度枠組 の整理 ある

今回の調査対象国においてタイプフェイス 意匠法によ て保護される のと てい るが その意匠法に 各国ごとの特色があり 意匠法といえ 日本と同様の のと 言 え い点 あること ら 各国意匠法が有する制度枠組 を冷静に分析 比較し 日本に おいてタイプフェイスを保護する のとした場合に最 効果的 制度枠組 の特色を抽出 することが必要に ると考えられる また 日本における現行の著作権法 意匠法 の 制度枠組 制度目的 そして制度の具体的 在り方 を十分に精査し 第一 ら第三 ま に呈示した検討課題を整理することが必要 あると考える

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知的財産推進計画2006に タイプフェイスの保護を強化する として 平006年度 ら タイプフェイスに関する保護の在り方に いて検討し 必要に応 て適切 措置を講

る との指摘が されている タイプフェイス 書体タザイン 実用化ま の過程に 多 の資金と多くの人員 長期の開発期間を必要とする また 知的財産推進計画200 6に 指摘されているように タグタル化の進展に従い 各種メタ゛アにおけるタイプフ ェイスの重要性が高ま ているが 現在の著作権法の解釈 プログラム に具体化 され いタイプフェイス自体の著作物性 認 られてい い 一方 欧米や韓国において 意匠法あるい 著作権法による保護が確立しており が国と諸外国 タイプフェ イスの保護体制に大 隔たりが生 ている し し 昨今の技術的環境の変化や産業界 におけるタイプフェイスの位置付け を考慮した場合 国際的 調和の観点の ら 安易にタイプフェイスの法的保護に いて検討や判断を行うこと 困難 ある

そこ 本調査研究 が国を始 主要国 米国 イギリス ドイツ フランス 欧州共同体 韓国 におけるタイプフェイスの保護や保護によ て生 る問題点に いて 調査研究した 各国における タイプフェイスの保護の歴史的経緯 保護対象の範囲 保 護要件 保護の内容 効力除外 差止請求の対象 に いて 法令 判例 学説

らの多面的 保護に関する現状把握を行い 併せて タイプフェイスを保護することのメ リット タメリットに いて産業界全体への顕在的 潜在的影響に いて調査研究を行 た

上記調査研究の遂行のた に 各国の著作権あるい 意匠権を扱う法律事務所に各国の 法制度を考慮した質問票を送付して回答を求 た また タイプフェイスに関連する国内 の業界へのヒアリングを行い 問題点を抽出した 本報告書 これらの情報を各国の比 較を行い がら集大成した の ある 本報告書が 今後の タイプフェイスの保護の検 討に資するとと に これに関する議論の一助と れ 幸い ある

最後に 本調査研究の遂行に際し ヒアリング調査にご協力頂いた各関連企業の方々 並びに調査にご協力いた いた独立行政法人日本貿易振興機構 名ETRO 事務所 タュッセ ルドルフ ドイツ ソゞル 韓国 の皆様に 深く感謝申し上 る次第 ある

成 1④年3月

財団法人 知的財産研究所

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目 次

要約 に

Ⅰ. 序 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1 1. タイプフェイスを る動向に いて ンンンンンンンンンンンンンンンンン 1 2. 本調査研究の目的 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1 3. 本調査研究の方法 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 平

Ⅱ. が国におけるタイプフェイスの法的保護検討の背景 ンンンンンンンンンンン 年 1. タイプフェイスと ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 年 2. タイプフェイスの創作過程及び流通ン取引形態に いて ンンンンンンンンン 年 3. タイプフェイスの法的保護を る動向に いて ンンンンンンンンンンンン ィ 4. タイプフェイスの法的保護のニーゲン必要性に いて ンンンンンンンンンン 6 1 問題の所在 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 6 2 産業界の意見 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 6

Ⅲ. が国におけるタイプフェイスの法的保護の現状 ンンンンンンンンンンンンン 11 1. 著作権法による保護 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 11 2. 意匠法による保護 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1平 3. 不正競争防止法による保護 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1平 4. 不法行為法による保護 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1年 5. 商標法による保護 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1ィ 6. が国の現行法におけるタイプフェイス保護に関する考察 ンンンンンンンン 1ィ

. 海外におけるタイプフェイスの法的保護の現状 ンンンンンンンンンンンンンン 1イ 1. ゞ゛ーン協定におけるタイプフェイスの保護 ンンンンンンンンンンンンンン 1イ 2. 主要国におけるタイプフェイスの保護の推移と現状 ンンンンンンンンンンン 1イ 1 米国 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1イ 2 イギリス ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 年7 3 ドイツ ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 6イ 4 フランス ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 87 5 欧州共同体 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 10イ 6 韓国 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1平8 3. 主要国におけるタイプフェイス保護の比較法的考察 ンンンンンンンンンンン 1イ7 1 保護対象 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 1イ7 2 保護の要件 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン16ィ

(17)

3 登録制度 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 16イ 4 保護の効力 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 166 5 侵害に対する権利行使 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 170 6 結語 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 17平

Ⅴ. まと ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 17ィ

資料編 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 177 1.タイプフェイスの関連裁判例集 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 17④ 2.海外調査結果 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 18年 1 米国 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 18年 2 イギリス ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 平0④ 3 ドイツ ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 平イイ 4 フランス ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 平8イ 5 欧州共同体 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 年07 6 韓国 ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン 年年④ 3.国内タイプフェイス関連団体ヒアリング回答 ンンンンンンンンンンンンンン 年77 1 社団法人 コンヌュータソフトゞェア協会 ンンンンンンンンンンンンンン 年7④ 2 社団法人 情報サービス産業協会 ンンンンンンンンンンンンンンンンンン 年80 3 社団法人 電子情報技術産業協会 ンンンンンンンンンンンンンンンンンン 年8平 4 社団法人 日本印刷産業機械工業会 ヒアリングメモ ンンンンンンンン 年8ィ 5 社団法人 日本印刷産業連合会 ヒアリングメモ ンンンンンンンンンン 年86 6 特定非営利活動法人 日本タイポグラフ゛協会 ンンンンンンンンンンンン 年88 7 財団法人 日本知的財産協会 ヒアリングメモ ンンンンンンンンンンン 年④平

本調査研究 財団法人 知的財産研究所 山本 厚 特 主任研究員 稲林 芳人主 任研究員 中塚 智子 研究員及び杉浦 淳 研究第二部長が担当した

本調査研究の進行及び本報告書の作成に当た て 特許庁総務部総務課工業所有権制 度改正審議室の木本 直美 審議室長補佐 大峰 勝士氏の各氏に 多大 ご協力をいた

いた

本調査研究の海外調査 以下の各所に依頼した

Oコlo点ん Spivaテん MサClスlla点シん Maiスr 与 Nスustaシtん タ.C. 米国 ッilコスrフorサス Chamコスrs イギリス

Vossius 与 タart点スr ドイツ

(18)

Caコi点スt 託スau シス セomé点iス フランス セopス狭 ザimス点ス狭 Torrスs 欧州共同体 金ン張法律事務所 韓国

お 本調査研究に当た て 以下の各所の方々に ご協力いた いた J TRO ü l o (ドイ ・デュ セルドルフ)

J TRO 韓国 (韓国・ソウル)

(19)

Ⅰ.序

1.タイプフェイスを る動向に いて

自然法における所有権の考え方に従うと タイプフェイスのタザイン また ある個人 が考え出した の あり 本来彼自身に属する の ある それ 絵画 小説 音楽

がその人に原始的に所有権 著作権 が認 られるのと同 ように タイプフェイスの タザイン 彼がそれを時間と労力と金銭を費やして創作完成した時に 原始的に所有権 が発生すると認 られてよいの い とタイプフェイスンタザイヂー 主張する た し タイプフェイス 万人共有の財産 ある文字に関する の ある ら 彼等が所有 権を主張する/ る範囲 万人共通の文字 字体 に 彼等が知恵を絞 たタザインの 部分 書体 に対して ある

その状況下 活字会社 写植用文字盤 を販売する会社 ワープロ機器のタグタルン フォントを搭載する会社 タイプフェイスンタザイヂー らタイプフェイス使用の

権利 を購入する 使用料を支払 て他社 ら許諾を ける 自社の従業員に作成 させるし い このよう 現実に タイプフェイスに いて 権利 があることが観念 され 取引の対象に ているが し し その 権利 に いて 根拠たる法律 い

日本タイポグラフ゛協会 1④70 年以降年0 余年にわたり タイプフェイスの創作性保 護の観点 ら 著作権法 の保護を 続して要望して た し し 最高裁判決 角 ガクック 通常のタイプフェイスを著作権法 保護すること 難しいとの判断が示され ている その後 意匠法 不正競争防止法 による保護の可能性を検討して たが い れ 有効 保護制度確立に 至 てい い したが て が国 タイプフェイス 少 くと 正面 ら保護されていると 言え い タイプフェイスの保護問題 知的 所有権制度の境界領域に取り残された課題と言える

一方 タイプフェイスを内包したタグタルンフォントに いて 著作権が認 られてい る た し 同一タイプフェイスをコンヌュータプログラム 表現する方法 無数にある ら タグタルンフォントがプログラム著作物として保護されて タイプフェイスの保護 に ら い

2.本調査研究の目的

タグタルンネットワーク化に伴い タイプフェイスの取引形態 多様化している 現状 に即した法的保護の可能性を検討するた に 現在における タイプフェイスに関する 市場 タイプフェイスの流通経路 取引形態を明確にし タイプフェイスの法的保護の必

(20)

要性を正確に把握する必要がある

本調査研究 産業界のニーゲを多面的に収集するとと に これま 幾度 にわた て されて た が国におけるタイプフェイスの法的保護の検討経緯及び判例ン学説を 改 て整理し検討した また が国におけるタイプフェイスの法的保護が国際的に調和 のとれた制度と るよう 欧米及び漢字使用圏 あるアグア諸国 のタイプフェイスの法 的保護制度を調査した 具体的に 各国法制度の立法経緯 その背景にあ た産業界の ニーゲ また 当該制度の活用状況 す わち タイプフェイスの権利侵害が生 た場合

のよう ゠ンフォースメントが期待され 現実的に の程度の実効性がある のとして 認識されているの を緻密に調査 分析した

3.本調査研究の方法

タイプフェイスを取り巻く現状を把握するた に タイプフェイス関係団体ン企業のヒ アリングを実施し タイプフェイスの創作過程及び流通 取引形態の把握を行い 併せて

が国における著作権法 意匠法 の各種法令による保護の実態を把握した

これらの調査結果に基 いて 保護の論点を中心にして海外各国制度における調査事項 を作成し 各国の著作権あるい 意匠権を扱う法律事務所に各国の法制度を考慮した質問 票を送付して回答を求 た

本報告書 これら各国の法的保護の情報を比較し 集大成した の ある 本報告書 が 今後の タイプフェイスの保護の検討に資するとと に これに関する議論の一助と

れ 幸い ある

最後に 本調査研究の遂行に際し ヒアリング調査にご協力頂いた各関連企業の方々 並びに調査にご協力いた いた独立行政法人日本貿易振興機構 名ETRO 事務所 タュッセ ルドルフ ドイツ ソゞル 韓国 の皆様に 深く感謝申し上 る次第 ある

(21)

Ⅱ. が国におけるタイプフェイスの法的保護検討の背景

1.タイプフェイスと

タイプフェイスと 印刷物 のた に文章を組 ことを主目的に 統一コンセプト に基 いて制作された と揃いの文字書体のことを言い 一般的に 機器に組 込 た にフォント化して使用する

タイプフェイスの保護に関する条約 ある タイプフェイスの保護とその国際寄託のた のゞイーン協定 において タイプフェイス と (a)アクセント記号及び句読点 のよう 附属物を伴 た文字とアルブベット自体 (コ)数字並びに定式記号 符号及び科 学記号のよう 他の図形的記号 及び (サ)飾罫 花文字及び絵文字のよう 装飾物の一連 の意匠 あ て あらゆる印刷技術によ て文章を構成するた の手段を提供することを 意図された のを言い 形状が純粋に技術的 要求に起因する のを除くとされている

一方 日本語におけるタイプフェイスの と揃い 用いる文字種や文字数が多い こと あり余り明確 い 特定非営利活動法人日本タイポグラフ゛協会によるタイプ フェイスの定義 和文の場合 らが カタカヂ 清音字ゑンゐンランヨを除いた ィ6 字 漢字 教育漢字の 1006 字を と揃いの最少文字数とする とされているが 実際

個人向けに 工業規格や国の定 た漢字の集合体を元に数千 ら1万程度の漢字と らが カタカヂ 約物 アルブベット及び数字 を一揃いのフォントとして販売す ることが一般的 ある 印刷業者 の より専門性や正確性が問われる者に対して そ れ れの要求

1

にあわせて異体字 を加えるた 文字数が増えることが一般的 字 に用いる場合 数万字にま 及ぶこと ある

2.タイプフェイスの創作過程及び流通ン取引形態に いて

タイプフェイスの創作 文字のコンセプトを定 ること ら始 る 見出しに使う 本文に使う 既 の文字を基 字母 にして作成する 否 を決 た後 線の太さ や要素の特徴を定 平00~年00文字程度の文字を試作して る 試作が終わ た段階 コ ンテストに応募する 文字の販売業者 と交浟する して 製品化すると ると 必要 文字数の作成に取り掛 ることと る 単に文字の字体に要素を当て る け

一部が潰れることや 錯視の効果により直線が 曲して見えることや 同 太さの線が 異 た太さに見えること があるた それ れの文字に個 に調整を加える

一般にタイプフェイスのタザイン フォント字母とすることを前提に 紙に墨 書い

1

例え を正確に表示するた に用いるた 工業規格に定 られた文字 足り いた これら人 表示

のた の文字が 途必要と 他に よく用いられる記号 をタイプフェイスに組 こと ある

(22)

たり パソコン 専用ソフト を使 て作成したりするが ん に緻密に作成された の この段階の文字一組 そのまま 組版使用 い そのた タイプフ ェイス それらを文字組 して紙面に印刷したり画面に表示したりするた に 活字や 写植板のよう ハードゞェアあるい タグタルンフォントのよう ソフトゞェアとしてタ イプフォント化されて用いられる このと 組ん 文章を読 易くするた に 字体の 形状や重心 あるい 寄り引 と呼 れる大 さ 位置 文字の間隔 を微調整する必 要がある

現在流通している和文のた のタイプフォントあるい タイプフェイスの数 明確に 分 てい い 日本タイポグラフ゛協会が 平000 年にまと た 日本のタイプフェイス に 約 7年0 のタイプフェイスが掲載されている し し この本 登録制を取 てい たた 有 タイプフェイス この本に収蔵されてい い のが多くあり また 一 般向けに提供する予定の無いタイプフェイスに いて 登録されることのメリット自体が 少 いた 実際に流通しているタイプフェイス これより多く る のと思われる 一 方 競合する会社同士 似たよう タイプフェイスを持 ている

こと あり 流通してい る総数と 実質的 タイプフェイスの数との関係 明確に てい い

タイプフェイス タグタルンフォント市場の取引総 約 1ん000 億 /年と予測され る 上記電子機器 に組 込まれたバンドルフォントのほ 1フォント 約 7ん000 文 字 当たり数 Mコのタータ量 CD-ROM/DVD に収容され 数千 ら数十万 程度の価格 一般に販売されている これら コンヌュータプログラムと同様に CD-ROM/DVDやイン ターネット経由の使用許諾契約 取引される インフラの変化に伴い タグタルンコン テンツ商品として 市場 拡大している

お タイプフェイスを利用 応用した のとして タイポグラフ゛がある タイポグ ラフ゛と 文字 タイプフェイス を使 たグラフ゛ックンタザインの総称 ある タ イプフェイスを使い ビグュアルンコミュニケークミンを図ることを目的とした の あ る

3.タイプフェイスの法的保護を る動向に いて

自然法における所有権の考え方に従うと タイプフェイスのタザイン また ある個人 が考え出した の あり 本来的に その者自身に属する の ある

そのた 絵画

例え 新聞会社 にそれ れ独自の印刷用書体を持 ており 多くの書体業者 印刷会社において 明朝体やガク ック体に いて独自の のを持 ており 会社が明朝体を複数持 ているよう こと 多々ある

財団法人知的財産研究所 不正競争防止法を活用した知的財産の保護強化に関する調査研究報告書 成 17 年3月

能通孝 著作権 日本評論社 1④イ0 年 ィイ グミンンロックの自然法における所有権の考え方:人が自然状態 らある物を動 労力を加え 彼自身の所有に属する のを付加したと その物 その人の のと その物

彼によ て共有状態 ら独自の のに移され 他の共有権を排除する 労力 疑い く働 手の財産

ある その人以外の人 他の人の労力の加わ のに権利を わけが

(23)

小説 音楽 がその創作者に いて原始的に所有権 著作権 が認 られるのと同 よ うに タイプフェイスのタザインに いて 人が時間と労力と金銭を費やして創作完成 し た 時 に 原 始 的 に 所 有 権 が 発 生 す る と 認 ら れ て よ い の い と タ イ プ フ ェ イ スンタザイヂー 主張する た し ここ 彼らが主張する あるい 主張 るタイプ フェイスのタザインに関する権利と 彼らが知恵を絞 たタイプフェイスのタザインの うち 万人共有の財産といえる字体の要素を除いた装飾的 要素に関する の ある

現在 このタイプフェイスに関する権利に いて日本 法律に明文化されて い い が 商慣習上 活字製造業者 写植用文字盤 の販売業者 ワープロ機器にタグタルン フォントを搭載する製造業者 この供給者側の権利を尊重しており タイプフェイ スを活字 写植版 タグタルンフォント に使用する場合 権利者 タザイヂー タ ザイヂー ら権利の譲渡を けた者 らタイプフェイスを購入する 使用料を支払 て限度のある使用の許諾を ける 自ら作成している この事実の背景に タイプフェ イスに いて何ら の権利があることが供給側 利用側と に観念されており タイプフ ェイス自体が取引の対象に ていることを示している このた 日本において また国際的に タイプフェイスの製作者 作る業界団体が 1④60~70 年頃 ら権利の 保護を求 て活動して た

タイプフェイスに関する裁判例 余り多く いが 最高裁ま 争 た事例として 最高 裁判所第一小法廷 成 1平 年 月7日判決

6

がある この事件 タイプフェイスの著作物 性に いて争う の く 互いのタイプフェイスが他方のタイプフェイスの複製をし た の 否 に いて争 た の が 最高裁判所 タイプフェイスが著作物として認 られる要件として 印刷用書体がここ 注:著作権法二条一項一号 にいう著作物に該 当するというた に それが従来の印刷用書体に比して顕著 特徴を有するとい た独 創性を備えることが必要 あり それ自体が美術鑑賞の対象と り得る美的特性を 備えてい けれ ら いと解するのが相当 ある と示した この判決 タイプフェ イスの著作物性自体を否定した の いが この裁判に関する3 のタイプフェイス ガヂ 新ガクック体 ツタイ 業界内 創作性が高いと認識されていた の た こと あり タイプフェイスを著作権 保護すること ほとん 無理 あろうと解してい るよう ある

その他の下 審による過去の裁判例 著作物性の認 られ い実用的 文字に関し て 不法行為の法理を適用して保護する余地があると解した事例

7

無体物 ある書体 不正競争防止法 いう 商品 に該当しうるとした事例

8

が 在する また タイプフェイ

牛木理一 意匠法の研究四訂 発明協会 1④④ィ ィ平イ 頁

6

最高裁判 1平ン④ン7 判時 17年0 号1平年 成 10 第 年年平号著作権侵害差止等請求本訴 同反訴事件

7

大阪地判 成元ン年ン8 判時 1年07 号1年7 昭和 イ8 第 ィ87平 著作権確認等請求事件

8

東京高裁判 成 イン1平ン平ィ 判時1イ0イ 号 1年6 頁 成 イ 第 イ④ィ 不正競争仮処分申請却下決定に対する抗 告事件

(24)

ス いが プログラムとしてのタグタルンフォント 著作権 の保護を認 た裁判 例

あり 実際に 海賊版のタグタルンフォントの摘発 行われているよう ある 以上のよう こと ら タイプフェイス 顕著 独創性を有する のに いて 著作権 保護され それ以外のタイプフェイスに いて 特にタグタルンフォントとして 何 ら の保護の手立てがあるよう ある た し タグタルンフォントがプログラム著作物 として保護されたとして プログラムの中 の文字の形状のタータ形式や処理方法を変 えること 異 るコンヌュータプログラム 同 印刷結果を出力することが この場 合 プログラム著作物として 複製と いえ いた タイプフェイスの直接的 保護に

ら い

4.タイプフェイスの法的保護のニーゲン必要性に いて

1 問題の所在

タグタル化の進展に伴い 各種メタ゛アにおいてタイプフェイスの利用が進 に れ タイプフェイスの重要性 高ま ている のの 明確 保護が認 られてい い このよ う 状況下 タイプフェイス供給者の開発意欲の減 や タイプフェイスの流通の阻 害 が懸念される

新た 電子機器の開発 進展に伴い フォント製作者 高品質 多品種 緻密 タイプ フェイスを求 る最終ユーザーの要求に対応してい けれ ら い そのた に 多 大 コストを ける必要があるが 保護が され いた に製作したタイプフェイスを盗 用され安価に販売された場合 製作に けたコストの回収が難しい したが て タイプ フェイスの開発ン供給のインセンテ゛ノとして それに要した費用の回収が保障され け れ タイプフェイス供給者の開発意欲を減 させることに る

また 保護制度が確立されておら 複製技術が進歩した現状において 訴訟に至ら いトラノル 多い

10

法制度が未整備のた に 何がタイプフェイスの権利 ある が 明確 いた 契約時に 不測の事態に 備え けれ ら いた 流通が阻害さ れているとタイプフェイス利用者側 ら 指摘されている

2 産業界の意見

本調査研究において タイプフェイスに関連があると思われる業界団体にヒアリング調 査を実施した ヒアリング 事前に質問票を送付し 原則的に 質問に対し口頭 回答す る形式 実施した また 必要に応 て意見書を提出して らい それら 本報告書の資

大阪地判 16ンイン1年 成 1イ 第 平イイ平 著作権 民事訴訟事件

10

財団法人知的財産研究所発行の タイプフェイスの保護のあり方に関する調査研究に いて報告書 成2年3月 のアンケート調査において 業種 トラノル発生件数 文字タザイヂー 18 中 年年.年% 製版機器メーカー 1④ 中 6平.イ% ある

(25)

料編に添付した 今回ヒアリングを実施 あるい 意見書を提出した業界団体 以下のと おり ある

社団法人 コンヌュータソフトゞェア協会 社団法人 情報サービス産業協会

社団法人 電子情報技術産業協会 社団法人 日本印刷産業機械工業会 社団法人 日本印刷産業連合会

特定非営利活動法人 日本タイポグラフ゛協会 財団法人 日本知的財産協会

また 質問票に記載した ヒアリング内容 を以下に示す 先の最高裁判例により著作 権 の保護が難しく ていること ら 意匠権による保護法制の在り方を中心に 保護 の可能性と問題点に いて質問を行 た

<ヒアリングの内容>

模倣の状況及び保護に対するニーゲ

タイプフェイス 具体的 有体物 いこと ら 模倣の実態が把握し らい面があ る 無体物 あるタイプフェイスの利用の実態を元に 製造 流通 使用 の のよう 場面 のよう 方法 模倣 が行われるの 模倣 の被害により のくらい損 害が生 ているの また タイプフェイスの保護に対し のくらいニーゲがあるの

保護ニーゲのある対象の範囲

タイプフェイスと 言語表記を主目的に 記録や表示 組 使用を前提として 統 一コンセプトに基 いて制作された と揃いの文字書体 あるが 具体的 有体物 い こと ら保護すべ 対象の範囲に いて 不明瞭 ある

タイプフェイスに いて保護すべ 対象の範囲に いて のよう のが適切

保護が必要とされる期間

創作の価値 投資の回収 創作へのインセンテ゛ノ 産業の発達 の観点より適切と 思える保護期間 う

保護により生 る問題点

意匠法によ てタイプフェイスを保護した場合に何ら の問題が生 る 現行の意匠 法 新規性 創作容易性 の保護要件を有し 保護要件を満たす 否 に いて審査

(26)

を経た後登録によ て絶対的独占権が発生する のと ており 権利の効力が登録意匠 に類似する範囲に及ぶことを特色としている

保護の枠組

知的財産法によ て保護するた に 保護対象 保護要件 事前審査の有無 効力の 範囲 侵害の内容 権利の発生時期 保護期間の終期 の観点を組 合わせて適切 保 護制度を構築する の あるところ ら タイプフェイスを保護するた に適切 制度枠 組 として のよう のが想定 るの 聴取する のとする

さらに タイプフェイスを保護するとした場合 保護枠組 の選択によ て生 る問題 点 また の保護枠組 を採用して 生 る構造的 問題点に いて 聞 取る のと する

( 模倣の状況及び保護に対するニーゲ

模倣の状況に いて い れの業界団体 余り明確に とらえてい い 今回のヒア リングの対象 タイプフェイスが業務に深く関わる者による団体ということ あり 利用 者側 あ て タイプフェイスの製作に労力が ることを承知しており 作成した側の 権利を尊重しているた トラノル自体に関わ てい いよう ある 一方 これらの企業 以外 模倣 が起こ た場合に当事者同士 製品化される前に契約あるい 交浟が 合意され製品化され いことや 製品化されて 交浟 話が済 訴訟にま 至ら い こと 多く 係争自体が表に出 いよう ある また 訴訟に たとして 和解するこ とが多く 和解した場合に その内容 基本的に明ら に ら い

タイプフェイスの保護に対するニーゲとして タイプフェイスを製作している企業の 多い業界ほ 保護に対するニーゲが強いよう ある し し 保護制度として 意匠制 度にこ わ ているわけ く 他の制度による保護 よいとの意見が多 た 利 用する側において 現状 権利があるの いの あるとすれ その権利が のよう 権利 ということが分 ら いた 明確にして らいたい というニーゲがあるよう ある

保護ニーゲのある対象の範囲

保護ニーゲのある範囲として 判断に必要 文字数が何を保護する ということに関 連しているた 何を保護するの が明確に てい い状況 判断が難しい

保護の対象をタイプフェイスのタザインのコンセプトとした場合 タイプフェイスのタ ザインのコンセプトの雰囲気を た に 必 し 全ての文字を必要とし いと製作 者側 利用者側と に感 ている た し そのコンセプトを た に必要 文字数 に いて 製作者側と利用者側 相違があり 製作者側 平00字程度あれ ある程度

(27)

のコンセプトが把握 イ00 字程度 おおよそ雰囲気が分 るとのこと あるが 利用 者側 ある程度コンセプトを把握するた に数百字程度 おおよその雰囲気が分 るた に 千字程度 必要 ということ ある また タイプフェイスのコンセプトを決 る 際の要素 ある線の太さやあたま てん と らいあ らい うろこ すび まわり とい た情報 け タイプフェイスのコンセプトを特定 る に いて 例え 文字の ところの広さや重心の高さとい たことが分 ら いの 特定 い ということ ある

一方 タイプフォントの統一感や完成度に いて イ00 文字程度 分 ら タ ザインの自由度の極 て低い画数の多い煩雑 字 を除いた 実質的に用いられる文字 のほとん ある 数千字 ら一万字程度が必要 あるとのこと ある

多数の文字の集合を一 の権利とした場合の類否判断や侵害判断の場において これ ら と揃いのタイプフェイスを全て比較する必要があり 保護対象の範囲が広がるほ に 類否判断や侵害判断 実務上より一層困難に ると思われる この範囲を のように設定 する 今後の課題 ある

保護が必要とされる期間

タイプフェイスの保護が必要 期間を特定すること 非常に困難 ある それ タ イプフェイスの利用が長期にわたることと 最 利用される時期が特定されてい いこと が原因と ている

現 するタイプフェイスの多く 平0~年0 年前に作られた のが多く 中に 約 100 年 前に作成された和文の秀英書体や 1イ 世紀に作られた欧文の ザaramo点シ 活字のよう

タイプフォントとして 長期にわた て使用され続けている の ある

また タイプフォントに いて 技術の進歩の著しい分 における工業製品のように 発売当初に最 売れ徐々に売れ く ていく製品と 異 り 需要のヌークがまちまち

あり 流行に 右される 一般的に 見出に用いるよう 創作性の高い書体 流行に 右され短い期間 売れ く ることが多く 本文に用いる創作性の低い書体 余り流行に

右され 長い期間経 て 売れ続ける そのた 製作する側の立場 ら る 限り長期に保護されることを望 声が強い また 権利期間を設定した場合 満了した後 のタイプフェイスの保護が無く ることを危惧する声 あ た

保護により生 る問題点

タイプフェイスのユーザー側 ら タイプフェイス 広く万人が利用する の ある た 保護法制度が確立した場合に 滑 企業活動 強いて 滑 社会機能に支障 を たし 情報化社会の促進を妨 るとの意見があ た一方 契約のた に権利を明確 にしてほしいという要望 あ た

(28)

意匠制度によるタイプフェイスの保護を考える場合 第一に考えられる 物品性 とい う 要 件 を 除 い た と し て 近 年 新 し い タ イ プ フ ェ イ ス の 製 作 が 低 迷 し て い る 中

創作性 新規性 の要件を満たし登録される の ほとん 無いの い とい う意見があ た

さらに 保護制度の在り方によ て タイプフェイスの製作者に多 の費用と労力を けて侵害判断を行う必要が生 場合によ て 係争の危険性 高まるた 企業活動 の萎縮を招く恐れがあるとの意見があ た

その上 現行の意匠法 タイプフェイスを保護することが適当 という点に いて 不適切 い という意見が多 た 供給者側 保護期間や登録要件の点 不 満を感 ているよう あり 利用者側 権利の強さの点に いて危惧をしているよう あ

保護の枠組

保護が与えられる場合 絶対的独占権と相対的独占権のい れが好ましい を確認した ところ 保護を求 る側 絶対的独占権を求 る意見 あ たが い れの権利 よい と意見が多 た 保護に消極的 あるユーザー側 ら 絶対的独占権 強過 るとの 意見が多 た

保護の枠組 として 不正競争防止法により模倣があ た場合に不正行為として取り締 まるのがよいという意見や 特 法を制定する方がよいとの意見があ た

参照

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