J P R U 0 4 - 0 0 2
大学生と地域の協力によ まちづく
に向けた調査研究報告書
- 大 学 生 の 力 を 活 か し た ま ち づ く の 提 案 -
成 1 7 3 月
上 越 市 創 造 行 政 研 究 所
め
越市 立地 る国立大学法人ン 越教育大学 新潟 立 護大学 人曩育成 高度調査研究 いう使命を担 い それ 時 両大学 市 曪合併後 より広域化 新 い 越市を 地元 る 地域 要 知的資源 あり 研究所 後 地域活性化 い れら大学 地域 協力 暼効 ある 考 え 本調査研究 い 大学 人的資源 一 ある 大学生 着目 そ
ドワヴを り 活 方策 い 提案を行う
大学生 社会参 を 進 若者 ドワヴや知恵を活 大学生 地域 相互 ベモセダを得 ら 地域活性化 結 い 効果を ら
例え 地域 社会体験やネ゛ヴャチワヴェ 場 る 大学生 社 会性を身 る貴 機会 る 専門職を志 学生 資質向
り 将来 能性を広 る り 越市 新市 一体化や地域 活力 い 課題 対応 る 協働 よる りを進 り そ 一員 大学生 期待 れる ろ 少 あり ん
り 大学生 知恵や行動力を活 学生 ドワヴを活用 り 能 る 時 長期的 地域 る 将来を担う人曩を育 る あり
協力を通 地域自身 成長 る を 意味
本調査研究 う 相互 ベモセダを意識 ら 大学生 地域 連携 あり方やそ 方法 い 考察 事業提案を行い
そ 内容 大 公募市民7 市民研究員 共 研究を通 事業 提案 そ 検討 参考 る 時 大学生 生活実態や社会参 意識
い 調査 越教育大学生 対 る学生゚ンォヴダ 2 内容 よ 構 成 れ い
゚ンォヴダ結果 ら 社会参 対 る意識 高い 学業や゚ャト
゜ダ 部活動 忙 い学生生活を送 いるうえ 地域 関 る情報 少 い 理 ら 社会参 一部 止 いる い 越教育大学 学生像 明ら
り
実態を え 行 事業提案 教育 福祉 いう専門的活動を中 心 ら そ 枠 らわれ 学生 意識や関心 即 事業提案を行う
地域活性化 向 実現性 高い提案 るよう検討を
研究活動を進 る あ 越地域内外 皆様 快 ナ゚モンエを受 入れ
い 内容を深 る り
越教育大学 学生 対 る 越教育大学 越市 る学生生活゚ン ォヴダ 越教育大学学長特別補 ン戦略情報担当 中敏教授 ら 全面的
協力をい
りわ 公募 よる市民研究員 現役 大学生を含 7 市民 参 い 様々 議論を経 最終的 提案 至る 学業や 事 多忙 協力い い 市民研究員 皆様 深 感謝い
本調査研究 成果 大学生 地域 連携 向 り 具体的 第一歩 る を願う
成 干可 年 暻 越市創造行 研究所
目 次
め 目次
報告書 概要 調査研究要領
上越市 大学生と地域 現状
- 大学 地域連携 い 取組 状況
1-1-1 上越教育大学 び 立 護大学 概要 ア
1-1-2 国立大学法人 上越教育大学中期計画 地域貢献 位置づ 9 1-1-ア 上越教育大学と 立 護大学 連携 地域貢献 取組 11 - 大学生 生活実態と社会参画 対 意識
1-2-1 上越教育大学 上越市 学生生活 ン ト 実施 1ア
1-2-2 上越教育大学 大学生像~調査結果 ~ 1ィ
- 地域 現状と今後 ち
1-ア-1 上越市 ちづ 大学連携 位置づ と現状 27
1-ア-2 大学生と地域 連携 現状と課題 アア
- 大学生と地域 協力 重要性
大学生と地域 協力 よ ち 向 た事業提案
- 大学生と地域 協力 よ ち 全体 ンセプトと 提案
2-1-1 大学生 ムタウン構想 木 市民研究員 ィ7
2-1-2 ち 手伝い 作戦 木 市民研究員 イ2
2-1-ア 学生 ンテ センタ 平城市民研究員 イ9
- 大学生と地域 協力 よ ち 協力事業 提案
2-2-1 JOETSU Students Project 平城市民研究員 66
2-2-2 大学生FM 猪俣市民研究員 7ア
2-2-ア
高田ハ テ プ ス夜
よ
市
い
定期開催 後田市民研究員 81
2-2-ィ ち 居住 め 戸田市民研究員 90
2-2-イ 総合学習 プ ム開発 田中市民研究員 107
2-2-6 ンタ ンシップ を通 た地域 人 育成 野口市民研究員 116
2-2-7 社会へ 扉 後田市民研究員 127
2-2-8 そ 他 1アイ
わ
参考資料
参考資料 1:上越市創造行政研究所市民研究員設置要綱 参考資料 2:国立大学法人上越教育大学中期計画概要 参考資料 ア:大学生と地域 協力事例
大学生と地域 協力 よ ち 向 た調査研究報告書 概要
成 干可 年 暻発行 調査研究 主旨 体制
後 地域活性化 向 方策 一 大学生 持 ドワヴを活用 り 能性 着目 越教育大学ン 立 護大学 大学生 よる社会参 地域 連携事業 い 検討 提案を行
越教育大学 学生を対象 越市 る学生生活゚ンォヴダ調査 越教育大学学長特別補 ン 中敏教授 協力 より 事業提案 公募 よる市民研究員 可 共 研究 より実施
報告書 概要
- 上越市 大学生と地域 現状 大学 地域連携 い 取組 状況
両大学 地域 献を 後 要課題 一 置 り 後 ら る推進 望 れ いる 成 干可 年 暻 知的ン人的ン物的資源を暼効活用 相互交流を る よる 越地域 教育ン 文化 向 安全ン安心 快適 生活環境ン 療環境 り 実現 を目標 両大学間 地域 献
関 る連携協議会を設置済 ある
大学生 生活実態と社会参画 対 意識 詳細 別冊報告書 上越教育大学 上越市 学生生活 ン ト結果 を参照 事業提案 参考 る 越教育大 学生 学部生ン大学院生 を対象 越市 る学生生 活゚ンォヴダ を実施 ろ よう 生活実態や社会参 意識 明ら
生活実態:学部生 院生 関心事 若 異 る 全体的 豊 人間関 を大 り 勉強 や生活ン 金 を 気 り る 良好 人関 構築 勉学や゚ャト゜ダ 両立を り ら 全体的 忙 い学生生活を送 い る 推測 れる
社会参画へ 関心:学部生 行動エモ゚ 大学周辺 限られ 範 ある 全体的 大 ゜パンダ 参加 り ピメンゾ゛゚や伝統行事ン文化へ 関心 高い 過去 ピメンゾ゛゚経験 あり 後 ピメンゾ゛゚活動へ 参 加を希望 る学生 多い 現在活動 いる学生 少 い 社会参 意識 高い 何ら 事情
よりそれ 実現 いる状況 う える
社会参画 きっ :全体的 地域 情報やピメンゾ゛゚情報を入手 る手段 口カプや大学事務局 掲示 多 時 人 誘い合 参加 や い祭りや゜パンダ 足を運 学生 多い を考え合わ る 学生 社会参 を あ 学生 情報を入手 や い方法 地域情報 伝達 PR を行い 時 多 学生 それを入手 るよ う 工夫 求 られる
地域 現状と今後 ち
成 干可 干 暻 干ィ 市 曪 合併 新 い 越市 誕生 地域 基本的活力 へ 対応 行
基盤 強化 産業構造 変化へ 対応 後 課題 いる 豊 安ら 快
適 生活を市民 支えあう自主自立 り り協働 よる りを進 対応 る 大学生と地域 協力 重要性
゚ンォヴダ より大学生 社会参加 一部 止 る現状 明ら 一方 市 協働 よる りを進 り そ 一員 大学生 参 期待 れる 地域社会 新 ネ゛ヴャチを設定 大学生 大学 地域 者 相互 ベモセダを得る事業提案を行う 学生 資質向 地域 献 研究活動 拡充 地域活性化 様々 効果 期待 れる れら 短期的効果 言える 長期的 効 果 定 人口 増加や 越市 新 キフヴタヴ り ほ 教育 ン 越 福祉 ン
越 い 地域ノメンチ 確立 る 能性 ある
- 大学生と地域 協力 よ ち 向 た事業提案 市民研究員 提案
り 様 大学生 地域 協力 い 顔 見える関 築 れ 活動 実現 る そ 基本カンコハダ 具体的 協力事業 い 提案 いる
全体 ンセプトと
大学生 ムタウン構想 全体 ンセプト
置 大学生 地域 溶 込 場 る 提案 る全 事業 顔 見える関 う え 成り立 ら ビヴヘタウンを舞 大学生 地域社会 出会う を ら 協力
物事 あ り 真 意味 顔 見える関 り 基盤 を育 ち 手伝い 作戦 事業実現 向 た
る ら何 を始 い 考える大学生 オモメ的 課題解決 手伝いを る協力方法 学生 人 ネセダワヴェを活用 ベヴャ より参加者を集 好
気軽 参加 る 裾 広い 組織的 拘束 い反面 性 る 学生 社会参 一 暼効 そ 延長 規模 大 い協力事業へ 発展 考えられる
学生 ンテ センタ 事業実現 向 た
学生 地域社会を仲 る窓口組織を設置 大学生 社会参 を組織的 支援 る 窓口組織 相談 業務やダメノャ回避 機能を担う 信頼性 高 多 参加者 必要 場合 暼効
協力事業
J S P j ス エ ションを通 た地域活性化
大学生主催 地域一体型事業 多 学生 所属 るケフヴゼ系 部活動やキヴェャ 中心
あそ 塾 市内留学 ケフヴゼ教室 ケフヴゼ゜パンダ補助等 活動ベニュヴを自主企 地域 協力 ら実現 様々 代 民 大学生 交流を る
大学生FM情報発信
学生生活 様子や大学行事 越市 地域情報 大学生 ら 視点 番組 りを行い カプ ュニゾ゛ 送局 FM-J メグオ番組 紹 る 大学生へ 関心を高 る 地域 相互理解を 深 る るほ 大学生 地域 協力状況 を広 情報発信 交流を 進 る
高田 テ プ ス夜市 定期開催中心市街地活性化
大学生 高 本 商店街 実行委員会を組織 人々 歩い 楽 交流 憩える空間を提供 る 夜市 よい を定期開催 る 夜市 商業目的 出店 加え 大学生 課外活動 発表や合 学園 祭 福祉団体 出店 学生 総合学習 発表 場 活用 中心市街地活性化を る
ち 居住 め中心市街地活性化
大学生 高 地 家を居 場 土間を地域 大学生 交流 る協働ケヒヴケ 利用 る 例え 学生 子 を集 あそ 塾 を開催 る 教員養成大学 学生 いう特色を活 ら わいを創出 中心市街地 経済活性化 カプュニゾ゛ 再構築を る
総合学習 プ ム開発子育 支援
大学 中高校 ニヴゲ 応 総合学習ハロエメヘ 開発を行い 大学生 そ 開発補助や児童ン生 徒 学習補助 あ る 商店街 多 人を巻 込ん 地域 る 学習ハロエメヘ 地域 教 育環境 向 を る 例え ハロエメヘ ゾヴブを 食育 商店街 成果発表 食゜パンダ開催 を合体 両大学 専門性を活 ら商店街活性化を ら
ンタ ンシ プ を軸 た地域 人材育成 子育 支援
一般企業や保育園 新 職場 ゜ンタヴンクセハを実施 例え 保育゜ンタヴンクセハ 定 期的 園 通い 大学教員 指 障害児支援や体操指 英語指 実習を行う 大学 特
色を活 協力園 幼児 個性 合わ 細 指 能 る
社会へ 扉 福祉環境 拡充、 フ 社会 実現
中心市街地 精神障害者 社会へ 扉 る対面販売型共 作業所を開設 大学生 ピメンゾ゛゚ や実習生 大学 運営゚チト゜ギヴ ら 市 協力 一体 れを支援 る 両大 学 特徴 や い りを推進 る 越市 ゜ベヴグを一体化 地域福祉 充実を る
そ 他
そ 越版ネモヴケェヴャ 引 り生徒や発達障害児 ネモヴケェヴャ 開設 大学生 策カンヒ 開催 起業 高齢者向 菜移動販売 酒 ゜パンダ 市内演劇祭 大学生 行
「大学生と地域の協力によるまちづくりに向けた調査研究報告書」概要
課題
○地域の基本的活力の低下への対応
○行財政基盤の強化
○産業構造の変化への対応
基本理念
「豊かさ、安らぎ、快適な生活を市民が支えあう自主 自立のまちづくり」
まちづくりの方向性
○豊かさ、安全、安心を実現するしなやかで活力のあ るまちと地域づくり
○市民本位、市民が支えるまちづくりとのその仕組み の構築
○行政の効率化、コストの引き下げによるきめ細かい 行政施策の展開
○道州制導入に当たっての『州都』実現に向けた都市 機能の整備
○ 大学の基盤
専門的人材の育成機関
上教大:初等・中等教育教員、保育士など 看護大:看護師・保健師・助産師・養護教諭 研究機関
○ 大学の地域貢献の課題・目標 ・地域社会への教育研究成果の還元 ・学生及び教員の教育研究交流
1- 1 大学における地域連携についての取組み状況
○ 学生の概要
・両大学生合わせて約1, 400人が上越市に在住 ・上教大生の約96%、看護大生の約83%が市外出身
○ 学生に求められること
・社会人としての基礎的な知識や能力の習得 ・専門家としての高度な知識や実践的能力の習得
○ 学生生活(上教大「上越市における学生生活アンケート」より)
生活実態
・豊かな人間関係を大切にしたり、勉強のことや生 活・お金 のことを気にしたりするなど、良好な 友人関係の構築と勉学やアルバイトの両立を図り ながら、全体的に忙しい学生生活を送っている 社会参画への関心
・社会参画意識は高いものの、何らかの事情により それが実現できずにいる
社会参画のきっかけ
・地域情報・ボランティア情報の入手手段は 口コミや大学事務局の掲示板。効果的な情報 発信方法や学生が誘い合って参加できる工夫が必要
1- 2 大学生の生活実態と社会参画に対する意識
1- 3 地域の現状と今後のまちづくり
上越教育大学・県立看護大学
地 域
○ 大学の総合力向上
・大学生の資質向上
・大学生を通じた地域貢献、 地域との連携
・研究フィールドの獲得、
研究領域の拡大、研究成果の向上 大学にとっての重要性や意義
○ 能力を活かすことができる
○ 様々な社会経験の場を得る ・教育・看護など大学で学んでいる ことを活かす
・将来の就職や進路に役立つ 経験を積む
・課外活動の発表を得る ・日常生活圏の中での地域との 自然なかかわり
・豊かな人間関係づくり
大学生にとっての重要性や意義
(短期的効果)
○ 地域課題の解決に向け、 大学生のパワーを活かした 協働によるまちづくりの実現 ・専門知識を持った人材との協力 ・活気を生む若い人材との協力
(長期的効果)
○ 地域ブランドの形成
・「教育のまち・上越」 ・「福祉のまち・上越」
○ 地域自身の成長
○ 地域のサポーターづくり
○ 定住人口の増加
地域にとっての重要性や意義
1- 4 大学生と地域の協力の重要性 事業提案(市民研究員)
1 上越市における大学生と地域の現状 2 大学生と地域の協力によるまちづくりに向けた事業提案(市民研究員)
一般企業や保育園において 大学生がインターンシップを 行うもの。保育インターン シップでは、大学生の専攻を 活かし、障害児支援や体操指 導、英語指導などの実習を大 学教員の指導のもと行う。 大学生が高田地区の町家で
生活し、暮らしを通じて中心 市街地を支援しようとするも の。土間を地域との交流ス ペースとして子どもが集う拠 点などとし、学生が生活を営 むことで経済活性化も狙う。
2- 2- 2 大学生FM
大学生が、学生生活や大学 情報、大学生から見た上越 市の地域情報などをコミュ ニティ放送局(FM−Jの ラジオ番組)で紹介するも の。
2- 2- 7 社会への扉
中心市街地において精神 障害者の対面販売型共同作 業所を開設するもの。大学 生は、ボランティアもしく は実習生として運営に関わ り、大学は研究機関の立場 から運営のアドバイザーと して関わる。
2- 2- 1 J OETSU St udent s
Pr oj ec t
各種運動系の部活やサー クルの特徴を活かし、大学 生がスポーツやレクリエー ションを核とした市民参加 型のイベントやスポーツ教 室などを自主企画し、主催 するもの。
2- 2- 3
「高田ハーティ・ プレイス夜市」の
定期開催
大学生と高田本町商店街が 実行委員会をつくり、夜市 を定期開催するもの。大学 生の課外活動の発表の場、 合同学園祭、福祉団体の出 店、小学生の総合学習の発 表の場などとして活用す る。
2- 2- 4 まちなか居住の
すすめ
2- 2- 5 総合学習の プログラム開発
大学が小中高校の個性 やニーズに合わせた
“ オーダーメード型” の 総合学習プログラムを開 発するもの。例えば「食 育」をテーマに、商店街 をはじめ地域の多くの関 係者を巻き込み、地域ぐ るみの学習プログラムと する。両大学の専門性を 活かしたプログラムであ り、大学生はその開発や 実施のサポート役として 参加する。
2- 2- 6 インターンシップを 通じた地域ぐるみの 人材育成
(提案の趣旨・ねらい)
【スポーツ・レクリエー ションを通じた地域活 性化】
【中心市街地活性化】 【子育て支援】
【福祉環境の拡充、バ リアフリー社会( 人に やさしいまちづくり)の
実現】
【情報発信】
2- 1- 3 学生ボランティアセンター 2- 1- 2 まちのお手伝いゲリラ作戦
大学生のためのボランティア窓口を設置し、そこを通 じて多くの学生が社会参画を果たすしくみ。大学の バックアップにより、学生の活動環境を整備・促進す るもの。
住民からの要請や行政からの情報提供を受け、参加 できる学生は仲間を誘い合って参加し、あるいはまち の課題に気づいたときについては自主的に、まちのた めにとにかく何か始めてみるしくみ。
【事業実現に向けたしくみ】
高田中心市街地を含む2大学周辺を大学生の上越市におけるホームタウンとして位置づけ、大学 生と地域が交流する場とする。そして「顔の見える関係」を築き、様々な協力事業の礎とする。
2- 1- 1 「大学生ホームタウン」構想
【全体コンセプト】
「大学生とご近所づきあい」
−顔の見える関係をめざして−大学生が主体的に 企画・運営するもの
大学生が運営補助に かかわるもの
調査要領
調査研究要領 (1) 調査研究の目的
今後の地域活性化においては、大学のもつ「知」や「研究ノウハウ」を地域へ と還元し、また学生が積極的に地域と関わりを持つことにより、学生の知識やパ ワーを活かしたまちづくりを進めることが考えられる。一方大学は、人材育成や 研究に加え地域貢献が求められており、そのあり方について模索されている。
そこで本研究では、学生アンケートにより上越市における大学生像を明らかに し、大学生と地域の連携のあり方について調査研究し、政策提言を行うことを目 的に実施した。
(2) 調査研究体制
上越市創造行政研究所を主管とし、以下のような体制のもと調査研究を行った
(図1)。
1) 調査主体
① 主管
上越市創造行政研究所(担当研究員 渡来 美香、植木 千恵)
② 市民研究員1(巻末「参考資料1」参照)
7名の市民を市民研究員として委嘱(五十音順)
猪俣 舞 後田 穣
(座長) 木村 和史 田中 理恵 戸田 智 野口 裕太 平城 慶彦
1
市民研究員とは(「上越市創造行政研究所市民研究員設置要綱」第1条)
市民の多様な発想・発意をまちづくりや各種の行政課題に対する施策の立案に活かすとともに、開 かれた市政及び市民参加型のまちづくりを推進するため上越市創造行政研究所市民研究員を置く。
図1 調査研究体制 調査主体:上越市創造行政研究所
研究員
(主管)
調査研究協力:上越教育大学 学長特別補佐 田中 敏 教授
(「1- 2- 1 上越教育大学『上越市における学生生活アンケート』の実施」)
市民研究員(公募による7名)
(「2 大学生と地域の協力によるまちづくりに向けた事業提案」)
2) 調査研究協力
上越教育大学 学長特別補佐 田中 敏 教授 3) 調査研究分担
○ 全体総括
上越市創造行政研究所
○ 上越教育大学「上越市における学生生活アンケート」の実施(第 1 章) 上越教育大学学長特別補佐 田中 敏 教授、上越市創造行政研究所
○ 大学生と地域の協力によるまちづくりに向けた事業提案(第 2 章) 市民研究員
(3) 調査内容と経過 1) 調査研究テーマ
「大学生と地域の協力によるまちづくり」
(報告書:『大学生と地域の協力によるまちづくりに向けた調査研究報告書
−大学生の力を活かしたまちづくりの提案−』(※ 本報告書)) 2) 調査研究内容
・資料・文献調査や実地調査、専門家へのヒアリングなどを実施するとともに、 市民研究員会議を開催
・「上越教育大学『上越市における学生生活アンケート』」を実施
・調査・提言内容をとりまとめた本報告書を作成 3) 市民研究員の選定
満 18 歳以上の市内在住、在勤または在学者を対象とした公募を行い、書類選考 を経て市長より委嘱。
4) 調査研究期間
平成 16 年 8 月∼平成 17 年 3 月 5) 市民研究員活動の記録
全 7 回の市民研究員会議(全体会議)、市内視察、個別調査、FM- Jで活動紹 介等を行い、詳細は次のとおり上越市創造行政研究所ホームページで順次公表し た。
平成 16 年度上越市創造行政研究所
『市民研究員』の活動紹介
―大学生と地域の協力によるまちづくりに向けた調査研究―
平成 16 年度市民研究員
『市民研究員』とは
市民の皆さんの多様な発想をまちづくりや政策立案に活かしていくために、市民の皆さんか ら研究員として当研究所のスタッフと共同で調査研究活動に取組んでいただく制度です。
■ 第 1 回市民研究員会議(平成 16 年 8 月 26 日)
・ 市長から委嘱状が交付された後、市民研 究員志望の動機や今までの経験を通じて 感じている事など様々な意見を交換しま した。
・ 今後、市民研究員のみなさんは、各自で 調査研究を行う他、月 1 回の会議で議論 し、大学生と地域の協力によるまちづく りに向けた提言をまとめていく予定で す。
【平成 16 年 9 月 3 日更新】
■ 第 2 回市民研究員会議(平成 16 年 9 月 8 日)
・ それぞれの市民研究員が、取組んでみたいテーマや調査したいことについて意見を述 べ、それにもとづきフリーディスカッションを行いました。
・ 上越市がどのようなまちなのかを知り、大学生がどのような場面で地域と協力できる のかイメージを膨らませるために、次回は上越市・13町村の視察に行くことになり ました。
【平成 16 年 9 月 15 日更新】
第 1 回市民研究員会議
■ 新しい上越市の視察(平成 16 年 10 月 2 日)
・ 上越市内(市民プラザ、町家(今井染物店)、 二・七の市、寺町など)と大島村(旧大島 小学校・大学生の芸術活動と地域との交流 事例)、安塚町(越後田舎体験)を視察しま した。
・ まちの状況を肌で感じたり、すでに大学生 と地域が協力している地域の事例をヒアリ ングし、今後の提案のヒントを探ってきま した。
【平成 16 年 10 月 7 日更新】
■ 市民研究員の活動状況を FM- J でお知らせ
(平成 16 年 10 月 6 日)
・ 市民研究員の 3 名のみなさんがFM- Jに 出演し、市民研究員としての抱負や新しい 上越市の視察など、活動状況をお知らせし ました。
【平成 16 年 10 月 8 日更新】
■ 第 3∼5 回市民研究員会議
・ 各自がアイディアを持ち寄り、個々の提案につい て、大学生、地域、大学、行政の立場からメリッ ト・デメリット、実現するためのポイント等を話 し合いました。
・ 第 3 回 中心市街地活性化、キャンパス開放など
(平成 16 年 10 月 21 日)
・ 第 4 回 福祉、教育分野での協力など
(平成 16 年 11 月 10 日)
・ 第 5 回 スポーツボランティア、サポート体制な ど(平成 16 年 12 月 1 日)
【平成 16 年 12 月 3 日更新】
FM- J出演 上越市の視察(町家について説明を聞く)
FM- J出演
第 3 回市民研究員会議
第 5 回市民研究員会議
第 6 回市民研究員会議
■ 第 6 回市民研究員会議(平成 16 年 12 月 15 日)
・ 各自が持ち寄った提案を全員で整理し、確認しま した。
・ さらに新しいアイディアが出され、それらについ て話し合いました。
【平成 16 年 12 月 28 日更新】
■ 市民研究員の活動状況を FM- J でお知らせ
(平成 16 年 12 月 15 日)
・ 2名の市民研究員がFM- Jに出演し、市民研究 員の活動状況やこれまでの取組みで感じたこと などをお知らせしました。
【平成 16 年 12 月 28 日更新】
FM- J出演
FM- J出演
■ 個別調査(視察・ヒアリング調査)(平成 17 年 1 月−3 月)
・各自の提案内容を深めるために、先進地の視察や関係者へのヒアリング調査を行いました
(NPO団体、行政、大学生、大学、地域住民など)。
・これらの調査とこれまでの活動を踏まえ、提案のまとめに向けて研究を進めています。
■ 第 7 回市民研究員会議(平成 17 年 3 月 24 日)
・ 各自の提案とそのつながりについて意見交換 を行い、最終的な提案の全体像を確認しまし た。
・ この会議をもって今年度の活動は終了しまし た。約 7 ヶ月間の調査研究活動の結果を全体調 整のうえ報告書としてまとめ、今後発表する予 定です。
【平成 17 年 4 月 1 日更新】
中心市街地活性化と大学生の関わりについて(本町スタイルを創る会)
【平成 17 年 3 月 18 日更新】
よ市(盛岡市材木町商店街振興組合) 空家物件情報サービス(旧能生町役場)
産学官ジョイント交流会
(長岡技術大学・長岡高等専門学校)
町内会活動への大学生参加
(町内会長)
第 7 回市民研究員会議
( 出所) 上越市創造行政研究所ホームページ
ht t p: / / www. ci t y. j oet su. ni i gat a. j p/ gyosei / souzou/ i ndex. ht ml
(4) 報告書の構成
調査研究の担当及び協力
章 内 容
市民研究員
上越教育大学 田中教授
研究所
1 上越市における大学生と地域の現状 - - -
○
(1- 2- 1 アンケ ート実施協力)
2
大学生と地域の協力による まちづくりに向けた事業提案
○ - - -
○
(全体統括)
1 上越市における大学生と地域の現状
1 上越市における大学生と 地域の現状
1-1 大学における地域連携についての取組み状況
大学生は大学の重要な人的資源である。教育や研究を通じて大学生を専門的人材と して育成し、社会貢献を果たすことが大学の社会的使命であり、国立大学法人・上越 教育大学(以下、上教大)と新潟県立看護大学(以下、看護大)の場合は、その専門 領域である教育や看護の分野で能力を十分に発揮し、卒業後に活躍しうる学生を輩出 することが求められている。
それと同時に、大学をとりまく環境の変化に伴い、今日では大学に対する社会的要 請にも変化が見られるようである。つまり専門的人材の育成に加え、それ以外の方法 によっても社会的貢献を果たすことが求められている。大学生の社会参画は、豊かな 社会性を身につける意味で大学生の資質向上に寄与するとともに、社会参画活動を通 じて地域貢献を果たすことにもつながると言えよう。
そこでここでは、大学生が所属する大学の状況を概観し、大学についての基本的情 報を確認する。これと合わせ、大学の社会貢献に対する取組みや大学生の育成方針な どを把握し、本提案の参考にすることとしたい。
1-1-1 上越教育大学及び県立看護大学の概要
(1) 上教大・看護大の概要
両大学は、教育や看護に関する専門的人材の教育機関であり、研究機関である。 上教大は、平成 16 年に国立大学法人化された教員養成系の大学である。全国の初等 中等教育教員に対し研究・研鑽の機会を提供することを目的に、大学院博士課程と初 等教育教員を養成する学部を有し、学校教育に関する論理的・実践的な教育研究を推 進する国立大学として昭和 53 年 10 月 1 日に設置された。
看護大は、「ゆうゆう・くらしづくり」を建学精神とし、「①地域とともに発展する 大学、②ヘルスケアに携わる関係者の生涯学習への期待に応える大学、③県民の暮ら しづくりに貢献する大学、④独自性をもってゆうゆうと、看護学教育・研究に邁進す る大学」を目指している。
両大学の主だった概要は以下のとおりである。なお、平成 16 年 3 月時点における 2 大学の詳細を表 1- 1 にまとめている。
① 専攻・コースなど
上教大には、学校教育学部、学校教育研究科(修士課程)、連合学校教育学研究科(博 士課程)がある。大学生は学校教育学部に入学し、2 年次に 3 つの専修(学校教育専 修、幼児教育専修、教科・領域教育専修)に分かれる。なお学校教育専修は 2 コース
(学習臨床コース、発達臨床コース)に、教科・領域教育専修は 5 コース(言語系コ ース、社会系コース、自然系コース、芸術系コース、生活・健康系コース)に分かれ ている。
看護大には、看護学部看護学科があり、5 つの講座(看護基盤科学、実践基礎看護 学、成人看護学、母子看護学、広域看護学)がある。大学生は全員同じコースで学ぶ が、助産師の国家試験受験資格を得るためには、4 年生で異なるコースを選択しなけ ればならない。
② 学生数
上教大の学部生は 674 名、学部生と院生では 1, 134 名(平成 16 年 5 月 1 日現在)。 看護大の大学生は 270 名(平成 16 年度は 3 学年まで)。両大学を合わせると上越市内 には、約 1, 400 名の大学生が生活していることになる。
③ 大学生の出身地
上教大の大学生は、中部地方出身者が 45. 5%と最も多く、次いで新潟県(28. 4%)、 関東地方(12. 4%)となっており、上越市出身者は 2%に過ぎない。つまり地元出身者 よりも全国から集まったものが多くを占めている。
一方の看護大は、新潟県出身者が 82%と、大部分を県内出身者が占めている。その 内訳は、第 1 位下越地域(41%)、第 2 位上越地域(21%)、第 3 位中越地域(20%)とな っている。両大学ともに上越市以外からの出身者が多い。
④ 就職状況
上教大の大学生は、卒業後に教員になる人が最も多い(約 60%)。看護大は4年制と なってからまだ卒業生を送り出していないため実績が無いが、これまでの傾向から大 多数の人が、看護・医療・福祉分野での就業が予想される。
⑤ 学費や奨学金の状況
上教大の大学生の学費は、平成 17 年度では 4 年間で約 242 万円(約 52 万円/ 年)。 看護大の学費は、平成 16 年度では 4 年間で約 264 万円となっているが、新潟県民は入 学金が減免される。なお、上教大では 34%、看護大は約 50%の大学生が奨学金を受けて いる(看護大は短大専攻科も含む)。
また、上教大には、敷地内に単身用と世帯用の学生宿舎があり、800 人が収容可能 である。一方の看護大学には学生宿舎はない。
(2) 地域連携に対する取組みの状況
各校は次のような地域連携の取組みを進めているが、いずれにしても研究機関・人 材育成機関としての大学の目的や使命を実現し、高める事業であることにおいて共通 している。したがって、本調査研究において大学生の社会参画をテーマにする場合、 これらの目的に合致した内容でなければ、地域社会との協力のもとでの取組みは困難 となろう。当然のことながら、大学と市や地域社会との関係に限らず、大学生と地域 の連携などどんな場合においても、“ 互恵平等” の理念は基本的条件と考えられるため である。
なお、これ以外でも、両大学が連携した取組みとして、大学が有する知的・人的・ 物的資源を有効活用し、教育・文化の向上及び安全安心で快適な生活環境・医療環境 づくりの実現に向けて協力することについて合意している(「国立大学法人上越教育大 学と新潟県立看護大学との地域貢献に関する連携協議会についての覚書」、平成 17 年 3 月)。
① 地域貢献の目標
上教大は、法人化した平成 16 年度から平成 21 年度までの 6 年間で達成すべき業務 運営に関する中期目標において、地域貢献を目標の一つとしている(次項参照)。
② 地域連携の窓口
上教大の地域連携窓口は「地域連携推進室」で、学外と対応する総合的な窓口とな っている。看護大は「看護研究交流センター」を中心に、主に看護分野に関する調査 研究事業を通じて地域連携を行っている。
③ 地域貢献に関する連携協議会
両大学間で地域貢献に関する連携協議会についての覚書が平成 17 年 3 月 16 日に締 結された。この協議会の設置目的は、地域社会への教育研究成果の還元に関すること、 学生及び教員の教育研究交流に関することについて協議することである。
④ 授業を通じた地域とのふれあい
上教大は、実践的教育方法として「フレンドシップ事業」(体験学習、ボランティア 体験、小学生のための学習クラブである学びの広場)を行っており、当該事業に参加 する学生が多く、地域社会との貴重なふれあいの機会(授業)となっている。看護大 は、県内の一般家庭で短期ホームステイを行い、日常生活の基盤となる価値について 学ぶ「ふれあい実習」を行っている。
(参考)
○ 上越教育大学について
・ 『上越教育大学中期計画』
・ 『上越教育大学概要 2004』
・ その他、平成 16 年度・平成 17 年度上越教育大学ホームページや上越教育大学 提供資料など
○ 県立看護大学について
・ 『新潟県立看護大学ガイドブック 2005』
・ 『新潟県立看護大学平成 16 年度カリキュラム』
・ その他、平成 16 年度新潟県立看護大学ホームページや新潟県立看護大学提供 資料など
○ その他
・ 「国立大学法人上越教育大学と新潟県立看護大学との地域貢献に関する連携 協議会についての覚書」