矩形波チャート( Type 1)を用いた
プリサンプリング MTF の測定
仙台厚生病院 放射線部
後藤 光範
∼ExcelとImageJを用いて∼
M T F
• Moduration
• Transfer
• Fanction
解像特性
日本語で・・・
が・・・ MTFを測定したい
• 計算手順が煩雑
• ファントムがない
• マルチアライメントって?
• フーリエ変換ができない
CRにおけるMTF測定
• デジタル特性曲線測定
• 試料画像作成
• 撮影データ取り出し
• マルチアライメント合成
• X線強度変換
• フーリエ変換
• MTF計算 煩雑!
MTF測定方法
• スリット法・エッジ法
• チャート法
スリット像・エッジ像の入手が困難
チャートを撮影し各周波数毎フーリエ変換
☺
特殊な器具、プログラム必要なし使ったもの
• CRシステム : FCR5000
CR Consol One
• 矩形波チャート : Type1(化成オプトニクス)
• 画像表示ソフト : ImageJ(フリーソフト)
• 演算処理ソフト : Microsoft Excel
CRにおけるMTF測定
• デジタル特性曲線測定
• 試料画像作成
• 撮影データ取り出し
• マルチアライメント合成
• X線強度変換
• フーリエ変換
• MTF計算
ImageJ Excel
試料画像の作成
• CR機器にて
– チャート撮影 – 画像データ取得• ImageJにて
– チャートの角度測定 – 解析部分の切り出し – TextDetaにて保存
Image J にて
画像を開く
拡大すると
こんな感じ WW/WLの調整
こんな感じ 角度ツール
メモしておく
測定領域の設定
測定領域の切り出し
Excelでは横256列しか処理できないので 90度回転して縦長に
このデータを
Textデータで保存
注意点
• チャートは2∼3°傾けて撮影
• 処理は直線階調、ダイナミックレンジ4桁、
周波数処理、DR圧縮処理は入れない
なぜスリットを傾けるか
ちょっと寄り道・・・
スリット
スリットを傾けないと
1 1 1
1 22 33 44 55
22 33
4 4
5 5
プロファイル
5点しか取れない 5点しか取れない
スリットを傾けると
1
1 22 33 44 55
かわらない?
スリットを傾けると2
1 1 22
3 3 44 55
こうすれば
2 2
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
1→1→22 間だけで12点のデータ間だけで12点のデータ
スリットを傾けると2
1 1 22
5 5
同じように
2 2
1 1
2 2
3 3
4 4
5 5
2→2→33 ・・とくり返して密なデータ・・とくり返して密なデータ
3 3 44
3 3 44
5 5
スリットを傾けると3
今回は12点でなく
1列と半ピクセルずれた点の
2点のデータより測定
半ピクセルずれた点 (シフトアライメントという)
ピクセルがスリットの頂点を カバーしている点 (ピークアライメントという)
頂点
半ピクセルずれたプロファイルを とるには・・・
1列目と 14列目を合成
tan θ
1
Tan2.09 °
1
28
最初に求めた角度θより
28列で1ピクセル分シフトする
Excelにて
データ解析
¾マルチアライメントの合成
¾Pixel値をX線強度へ変換
¾各周波数ごとフーリエ変換
¾複素数形式の計算結果を絶対値変換
¾MTF計算
データ解析
¾マルチアライメントの合成
¾Pixel値をX線強度へ変換
¾各周波数ごとフーリエ変換
¾複素数形式の計算結果を絶対値変換
¾MTF計算
Image Jで保存したデータをExcelで開く
こんな感じ
ためしに1列グラフにしてみると
チャートのプロファイルである事がわかる
先ほどのデータより、 1・14列をコピーし貼り付け
1列目にピクセルの番号を付ける
14列目は1列目より半ピクセルずれた データなので0.5ずらした番号を付ける
それぞれをコピーして同じ列に貼り付け
貼り付けたデータを選択し ツール→並び替え
でピクセル番号順に並び替え
2つの列のデータの合成完了
グラフはこんな感じ
データ解析
• Excelにて
¾マルチアライメントの合成
¾Pixel値をX線強度へ変換
¾各周波数ごとフーリエ変換
¾複素数形式の計算結果を絶対値変換
¾MTF計算
S =10
(ダイナミックレンジ×Pixel値/2^BIT値)=10
(4×pixel値/4096)12BIT 4桁(G値:1)
数式の入力
これをオートフィル
強度変換 完了
グラフで見ると縦軸が変化する
データ解析
• Excelにて
¾マルチアライメントの合成
¾Pixel値をX線強度へ変換
¾各周波数ごとフーリエ変換
¾複素数形式の計算結果を絶対値変換
¾MTF計算
この周波数から
カーソルを合わせると 座標がでる
座標の範囲を切り取り
違うシートに貼り付け ・・・ると、こうなるので
形式を選択して貼り付け
正確に1周期分抜き出す
必要があるので
、平均値を求め
引く
グラフの縦軸が移動する
このグラフの0より小さい点と0より大きい点を削除すれば 正確に1周期になる
カーソルを合わせ座標を求め
削除
同様に も削除
高速フーリエ変換を行うには データ数が2のべき乗である ことが必要
足りない分は0をたして補う
ツール→分析ツール→ フーリエ解析
分析ツールがない場合は、 ツール→アドインにてインストール
複素数の計算結果を 絶対値に変換
IMABS関数
グラフ化すると 横軸を拡大すると
F=
データ間隔×データ数 1
=
0.0875/2×1024 1
1/(0.0875/2*1024)
横軸を
周波数間隔に変換
グラフ化すると
この計算を各周波数 ごとに行う
データ解析
• Excelにて
¾マルチアライメントの合成
¾Pixel値をX線強度へ変換
¾各周波数ごとフーリエ変換
¾複素数形式の計算結果を絶対値変換
¾MTF計算
ピーク値を実データ数で割る 各周波数ごとのグラフより ピーク値を求める
0.05cycle/mmの値で正規化
グラフにすると
MTF !
矩 形 波 チ ャ ート 法
0 0 . 1 0 . 2 0 . 3 0 . 4 0 . 5 0 . 6 0 . 7 0 . 8 0 . 9 1
0 0 . 5 1 1 . 5 2 2 . 5 3 3 . 5 4 4 . 5 5
矩形波チャート法
スリット法との比較
0 0 . 1 0 . 2 0 . 3 0 . 4 0 . 5 0 . 6 0 . 7 0 . 8 0 . 9 1
矩形波チャート法 スリット法