リーディング指導
人文学部 英語英米文化学科 3 年 214P069 成岡 優
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中学・高校における「読むこと」の目標•
リーディングのプロセス(スキーマと推論)•
リーディングの目的と技能( skimming 、 scanning 、 intensive r eading 、 extensive reading )•
音読指導とフレーズ・リーディングによる指導中学・高校における「読むこと」の目標
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中学の目標(『中学校学習指導要領解説 外国語編』平成 20 年 9 月)① 初歩的な英語を聞いて話しての意向などを理解できるようにする。
② 初歩的な英語を用いて自分の考えなどを話すことができるようにする。
③ 英語を読むことに慣れ親しみ、初歩的な英語を読んで書き手の意向などを 理解できるようにする。
④ 英語で書くことに慣れ親しみ、初歩的な英語を用いて自分の考えなどを書 くことができるようにする。
中学・高校における「読むこと」の目標
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中学における「読むこと」の目標・内容1.
文字や符号を識別し、正しく読むこと。2.
書かれた内容を考えながら黙読したり、その内容が表現されるように音読する こと。3.
物語のあらすじや説明文の大切な部分などを正確に読み取ること。4.
伝言や手紙などの文章から書き手の意向を理解し、適切に応じること。5.
話の内容や書き手の意見に対して感想を述べたり賛否やその理由を示したりす ることができるよう、書かれた内容や考え方などをとらえること。中学・高校における「読むこと」の目標
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高校における「読むこと」の目標・内容・説明や物語を読んで、情報や考えなどを理解したり、概要や要点を とらえたりする。また、聞き手に伝わるように音読する。
読むこと中心であるが、意見や感想 を述べてもらうような活動も同時に
行っていくことが大切 !!!
リーディングのプロセス
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スキーマ⇒
構造化された背景知識のこと。 ・内容スキーマ (content schema)→ そのテキストに示される事物、出来事、状況などについて読み 手 の持つ既有の知識。
・形式スキーマ (formal schema)
→修辞構造や談話構造について、読み手が事前に持つ知識。
リーディングのプロセス
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推論 ⇒ 読み手の側での意味構成への働きかけ。・明示的に表されていないことも、自分の既有知識を使い、整合的に 意 味が通るようにする。
(例)・未知語の推測(接頭辞や接尾辞の活用など) ・状況の推測
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推論は人間の認知システム理論の重要部分を成している。リーディングの目的と技能
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リーディングの目的①知識の獲得
②書き手と読み手の相互作用を促す。
⇒ 読むことは受動的な行為ではなく、積極的で建設的な行為であ る。
書き手 テキスト 読み手
リーディングの目的と技能
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リーディングの技能① Skimming
・文章をざっと読み、その概要や構成などを知るために行う方法。
② Scanning
・読み手にとって必要な特定の情報を見つけるために行う方法。
③ Intensive reading (精読)
・テキストの言語そのものに焦点を当てた読み方。
④ Extensive reading (多読)
・テキストの内容に焦点を当てた読み方。
音読指導と
フレーズ・リーディングによる指導
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音読指導① 導入の音読活動 → 文字を正しく音声化する目的。
⇒ コーラス・リーディングやバズ・リーディングを行う。
②復習における音読活動 → スピーキング活動につなげることを目標。 ⇒ オーバーラッピングなどでリズムやイントネーションを確認さ せ るのも効果的。
音読指導と
フレーズ・リーディングによる指導
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フレーズ・リーディング・文をチャンク(意味の単位)ごとに区切りながら語順通りに内容を 理 解していく方法。
(例) Japanese people / watch TV / for 3.5 hours / a day / on ave rage.
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語、句、節、文などの識別技能も同時に養成することが可能。•
音声指導も並行して行う必要がある。音読指導と
フレーズ・リーディングによる指導
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音読指導で注意していくこと① 生徒が文章を理解してから活動を行う。
② 全体だけでなく個人のチェックも行う。
③ 生徒の口を見ながら音をしっかり聞く。
④ 音変化やリズムなどを意識した指導を行う。