• 検索結果がありません。

J106 j IEICE 2003 9 最近の更新履歴 Hideo Fujiwara J106 j IEICE 2003 9

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "J106 j IEICE 2003 9 最近の更新履歴 Hideo Fujiwara J106 j IEICE 2003 9"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

論 文

ホールド と ス イッチの機能を考慮し た 内部平衡構造

神野 元彰

†∗

井上美智子

藤原 秀雄

Internally Balanced Structure with Hold and Switching Functions

Chikateru JINNO†∗, Michiko INOUE, and Hideo FUJIWARA

あら まし 本論文では ,ホールド と スイッチの機能を考慮し て ,内部平衡構造を拡張し た順序回路のクラスで ある内部切換平衡構造を提案する.提案するクラスは ,組合せテ スト 生成複雑度でテ スト 生成可能であり,平衡 構造,内部平衡構造,切換平衡構造の順序回路のクラスを真に 含む.本論文では ,内部切換平衡構造順序回路に 対し て ,(1) 組合せ論理部の故障に対して組合せテスト生成複雑度でテスト生成可能であることを示し ,(2) ホー ルド レジ スタ及び スイッチの故障に 対し て検出可能となるための十分条件と故障検出率の実験的評価を示し ,(3) 計算量に 基づ く組合せテ スト 生成複雑度に 関し て考察する.

キーワード 平衡構造,内部平衡構造,切換平衡構造,組合せテ スト 生成複雑度,テ スト 生成

1. ま え が き

順序回路のテ スト 生成は 一般に 困難な 問題で あ り, 回路規模が 大きくなると実用的な時間で 解けなくなる 場合が 多い[2].完全スキャン 設計法では ,スキャンレ ジ スタを取り除いた残りの回路( 核回路と呼ぶ )に対 し て組合せ回路用のテ スト 生成アルゴ リズムが 適用可 能であるが ,ハード ウェアオーバヘッド は大きくなる. 一方,部分スキャン 設計法では ,核回路にレジ スタが 残るため ,一般には ,順序回路用のテ スト 生成アルゴ リズムを適用し なければ ならない.完全スキャン 設計 法の利点を保持し たままハード ウェアオーバヘッド を 削減するために ,組合せ回路用のテスト 生成アルゴ リ ズムでテスト 生成が 可能な順序回路のクラスが 提案さ れている[1], [3][8]

平衡構造,内部平衡構造,切換平衡構造は ,組合せ 論理部に 対し ,組合せテ スト 生成複雑度でテ スト 生成 可能[3]な 順序回路のクラスであ る.レジ スタとし て ロード レジ スタだけを考え る場合,順序回路の回路構 造には ,{ 無閉路構造順序回路 }{ 内部平衡構造順序 回路 }{ 平衡構造順序回路 }とい う関係が ある .一

奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科,生駒市

Graduate School of Information Science, Nara Institute of Science and Technology, 8916–5 Takayama-cho, Ikoma-shi, 630–0192 Japan

現在,三菱電機株式会社

方,有限状態機械を実現可能性で分類すると,{ 無閉路 構造実現可能な 有限状態機械 }={ 内部平衡構造実現 可能な 有限状態機械 }{ 平衡構造実現可能な 有限状 態機械 }となる[3].文献[5]の 平衡構造順序回路に 関 する定義では ,レジ スタとし てロード レジ スタとホー ルド レジ スタを 考慮し て いるが ,文献[3]の内部平衡 構造順序回路に 関する定義では ,レジ スタとし てロー ド レジ スタだけを考慮し ている.

本論文では ,内部平衡構造の定義がホールド レジ ス タを含むように拡張する.更に ,切換平衡構造と同様 に ,ス イッチの機能を考慮し て内部平衡構造を拡張し た内部切換平衡構造を提案する.内部切換平衡構造は , 組合せ論理部に 対し ,組合せテスト 生成複雑度でテス ト 生成可能な 順序回路のクラ スであり,平衡構造[5], 内部平衡構造[3],切換平衡構造[4]を真に 含むクラス である.故障とし て信号線の縮退故障を考える.まず, 内部 切 換 平 衡 構 造 順 序 回 路が ,ホ ールド レ ジ スタの 制御信号線,スイッチ以外の故障に 対し ,組合せテ ス ト 生成複雑度でテ スト 生成可能であることを示す.ま た,平衡構造[5],切換平衡構造[4]では 考慮され てい なか ったホールド レジ スタの 制御信号線,スイッチの 故障に 対し ,検出可能で あ るための 十 分条件を 示す. 更に ,この十分条件だけで ,ホールド レジ スタの制御 信号線,ス イッチの故障に 対し ,高い故障検出率が 得 られ ることを実験的に 評価する.

本論文では まず,拡張組合せ変換により順序回路の

682 D– Vol. J86–D– No. 9 pp. 682–690 2003 9

(2)

テ スト 生成問題が 組合せ回路のテ スト 生成問題に 帰着 する回路を組合せテスト 生成複雑度でテスト 生成可能 な順序回路と定義し 議論する.5.では,更に ,文献[3] で 提案され た計算量に 基づ く組合せテ スト 生成複雑度 に 関し ても,組合せテ スト 生成複雑度でテ スト 生成可 能であることを示す.

2. 内部切換平衡構造

2. 1 諸 定 義

順序回路Sは ,組合せ論理部,レジ スタ,スイッチ からなる.組合せ論理部はレジ スタ,スイッチ,外部入 力,外部入力の分岐枝に 接続する連結し た極大な組合 せ回路部分とする.レジ スタには ,ホールド レジ スタ とロード レジ スタが ある.ホールド レジ スタは ,値を 保持するホールド モード( 制御信号の値0)と,値を取 り込むロード モード ( 制御信号の値1)をもつ .ロー ド レジ スタは 常にロード モード で 動作する.ス イッチ は ,マルチプレ クサやバ スであ る.レジ スタ,ス イッ チの制御信号及び クロック信号は ,独立に 外部から直 接印加され るとする.また ,経路に含まれ るレジ スタ の個数をその 経路の順序深度と呼ぶ .本論文では ,組 合せテスト 生成複雑度でテ スト 生成可能な順序回路の クラスとし て無閉路順序回路を考え る.以下,順序回 路とし て無閉路順序回路のみを 考え る.まず,分離可 能性を 定義する .本論文では ,文献[3]で 定義され た 分離可能性を拡張する.

[ 定義1]( 分離可能性 )xを外部入力,yiyjを xの分岐枝とし ,zyiyjから到達可能な任意の

外部出力とする.yiyjからzに至る任意の経路対 に 対し ,一方の経路にのみ存在するホールド レジ スタ が 存在するか ,または 外部入力に 最も近いホールド レ ジ スタまたは外部出力までの順序深度が 異なるならば , yiyjは 分離可能という.

[ 定義2]( 拡張組合せ変換 )以下の2操作を行う.

1)外 部 入力 分離:外部 入力 xの 分 岐枝の 集 合 をY とする .分岐枝yaybが 分割 Πの 異なるブ ロックY(i)Y(j)に属する(ya∈ Y (i)yb∈ Y (j); Y(i) |= Y (j))ならば yaybは分離可能であるとい

う条件を満たすY の最小分割Πを求める.分割し た 各ブ ロックご とに 新たに 外部入力を設けて ,xを分離 する.

2)組合せ変換:各レジ スタを同じビ ット 幅の信

号線に置き換え る.

順序回路Sに対し ,外部入力分離操作のみ,及び 拡

1 順序回路;(a) S( 内部切換平衡構造),(b) S( 切 換平衡構造 ),(c) C(S)

Fig. 1 Sequential circuits: (a) S (internally switched balanced structure), (b) S (switched bal- anced structure, (c) C(S).

張組合せ 変換を 適用し た結 果の 回路は 一意に 決まる . それらを ,それぞれ SC(S)と表す( 図1).

[ 定義3]( 組合せテ スト 生成複雑度で のテ スト 生成 可能性 ) Sを無閉路順序回路,fSの故障とする. C(S)fに 対応する故障fCが 存在し ,fS

検出 可能で あ るた めの 必 要 十分条 件が fCC(S) で検出可能であるならば ,Sfに対し て,組合せテ スト 生成複雑度でテスト 生成可能であるという.

2. 2 内部切換平衡構造

まず,トポロジ ーグ ラフと切換平衡構造を定義する.

[ 定義4]( 順序回路S に 対す るト ポ ロジ ーグ ラフ ) 順序回路S の組合せ論理部,スイッチ,外部入力,外 部出 力を それ ぞ れ 頂 点とし ,頂 点 間の 接 続 関 係を 有 向辺とし た有 向グ ラフをS のト ポ ロジ ーグ ラフ と い う.トポロジーグ ラフの辺は信号線,ロード レジ スタ, ホールド レジ スタを 表す.トポロジ ーグ ラフの経路に

(3)

電子情報通信学会論文誌2003/9 Vol. J86–D–I No. 9

2 トポロジーグラフ Fig. 2 Topology graph.

含まれ るロード レジ スタ辺及び ホールド レジ スタ辺の 個数を,その 経路の順序深度と呼ぶ . 2に ,図1 (b) Sのト ポロジ ーグ ラフを示す.

[ 定義5]( 切 換 平 衡 構 造 ) 順 序 回 路 S のト ポ ロ ジーグ ラフGSに対し ,以下が 成り立つならば ,Sは 切換平衡構造であるという.

1GSは 無閉路である.

2)任意の頂点対u, vに 対し ,uから vへのす べての経路が ,順序深度が 等し い,若し くは頂点uと は 異なる同じ ス イッチ頂点mを通過する.

3)任意の頂点対u, vに 対し ,uから vへのあ る経路上にホールド レジ スタhが 存在するならば ,u からvへのすべての経路がhを 通過する,若し くは uからvへのすべての経路が 頂点uとは 異な る同じ

スイッチ頂点mを通過する.

[ 定義6]( 内部切換平衡構造 ) 順序回路Sへの外部 入力分離操作の結果得られ るSが 切換平衡構造であ るならば ,Sは内部切換平衡構造であるという.

1 (a)の順序回路Sは ,S( 図1 (b))が 切換平 衡構造となるので ,内部切換平衡構造である.

3. 組合せテスト 生成可能性

順序回路S が 内部切換平衡構造ならば ,レ ジ スタ 及び ス イッチのデ ータ 入 出力信号 線 ,組合せ 論理部 , 外 部入 力の 故 障に 対し ,S は 組 合せテ スト 生 成 複雑 度でテスト 生成可能であることを示す.ここで ,Sの 故障f は ,C(S)の同じ 信号線に 対する故障fCに 対応する.ただし ,Sの外部入力xC(S)で 外部 入力x1,· · · , xm に 分離し た 場合は ,xの 故 障f は , x1,· · · , xmの多重故障fCに対応する.テストパター ンTCの入力xの値をTC(x),テスト 系列T の入力 xの時刻tの値をT(x, t)と表す.

[ 補題1S を 内部切換平衡構造順序回路とする .S のレジ スタのデ ータ入出力信号線,ス イッチのデ ータ 入出力信号線,組合せ論理部,外部入力の縮退故障f が 検 出 可 能で あ るならば ,f に 対 応す る 故 障 fC は C(S)で 検出可能である.

3 TからTC への変換 Fig. 3 Transformation from T to TC.

( 証明 ) Sに おけ るf のテ スト 系列TC(S)に おけ るfC のテ スト パターンTCに 変換する.

T の長さをlT とし ,fは 時刻lT に 外部出力z

誤りを 伝搬するとする.C(S)の各外部入力xに 対 し て ,Txに 対応するSの外部入力のど の時刻の 値が ,時刻lT におけるzの値に影響するかを考える. この 値が 各xに 対し て 一意に 決まれば ,T に おけ る その 時刻の値を割り当てることによって TCを作るこ とができる.

S に おけ る時刻lT z の 値に 影響する時刻をS

を用いて 求め る( 図3参照 ).aを 組合せ論理部,ス イッチ,レジ スタ,外部入力,及び 外部出力とし ,時 刻taでのaの出力値が 時刻lT におけ るzの値に 影 響することをa, taと表す.

z, lTをキューに 入れ ,以下をすべての外部入力に 時刻が 求まるまで 繰り返す.

1)キューから 一つの 要素a, taを取り出す.

2aが 外部入力でないとき,aの入力に 接続す る任意の組合せ論理部,スイッチ,レジ スタ及び 外部 入力をaとする.

• aがホールド レジ スタの場合

時 刻 t で の a の 制 御 信 号 線 の 値 を ct と す る .時 刻ta で の a の 値を ロ ード し た 時 刻を t と す ると , t= max{t|(t < ta) ∧ (ct= 1)}となる.tの値が 決

まらない場合,t= −∞とする.a, tをキューに 入れ る.

• aが ロード レジ スタの場合

a, ta− 1をキューに 入れ る.

• aが 組合せ論理部または ス イッチの場合

a, taをキューに 入れ る.

aが スイッチの場合,時刻taの制御信号線の 値に

よって選択されない入力にのみ到達可能な部分回路を

(4)

削除する.Sは内部切換平衡構造であり,また,スイッ チは 制御信号により選択され た入力だけを考慮し てい る.よって,再収

れん

斂する経路の順序深度は 等し く,ま た ,再収斂する経路のある経路にホールド レジ スタh が 存在する場合,他のすべての経路にこのhが 含まれ る.これ より,z から a への複 数の経 路が 存在し て もa, tの値は一意に 決まる.

Sの外部入力xSの外部入力xから 分離し た

とする.外部入力xに対しx, txならば ,TC(x) = T(x, tx)とする.スイッチmに対し m, tmならば , mの制御信号線cmに対し ,TC(cm) = T (cm, tm)

する.時刻が 決まっていない外部入力の値や ス イッチ の制御信号線の値は ,ド ント ・ケアとする.

このよ うにし て決まるTCは ,C(S)におけ るfC

を検出することがわかる.

以下の補題は ,スイッチの故障も対象とする.

[ 補題2S を 内 部 切 換 平 衡 構 造 順 序 回 路 と す る . C(S)のレジ スタのデ ータ入出力信号線,組合せ論理

部,外部入力,ス イッチの縮退故障fCが 検出可能で あ るならば ,fC に 対応する故障fS で 検出可能 である.

( 証明 )C(S)におけ るfCのテストパターンTCを Sにおけ るfのテ スト 系列T に 変換する.

fC に よる 誤りが 外部出力z に 伝搬され ると する . Sz に 対する出力錘に おいて ,TC に よって 各ス

イッチで 選択され る経路だけを考えた部分回路に 対す るト ポ ロジ ーグ ラフ をGと する .ただし ,故障fC が スイッチmの故障の場合は ,mのすべての入力を 考慮する.このとき,mの複数の入力に対し て,それ らに 到達可能なGの部分グ ラフに 共通部分があれば 複製し ,それらが 共通部分をもたないよ うに 修正し た グ ラフをG と する( 図4 (a)).G は 切換平衡構造 のトポロジ ーグ ラフで ,かつス イッチで 再収斂する経 路をもたないので ,頂点uv間のある経路がホール ド レジ スタを もたなければ ,uv 間のすべての 経路 はホールド レジ スタを含まず,その順序深度は等し い. 頂点uv間の経路を ,その順序深度と同数のロード レ ジ スタ 辺か ら な る 経 路で 置き 換え る .この 操 作を ホールド レジ スタをもたない再収斂経路がなくなるま で 繰り返し たグ ラフを Gと する( 図 4 (b)).Gは , 異なるロード レジ スタ辺を通る再収斂経路をもたない ので ,Gは 木構造となる.

各レジ スタ辺にzに誤りを伝搬させるために必要な 値を何時間保持するかを表す重みを割り当てる.ロー

4 TC からTへの変換:(a)G,(b)G Fig. 4 Transformation from TCto T ; (a)G, (b)G.

ド レジ スタの重みを1とする.ある経路上のすべての レジ スタの重みの和を経路重みという.以下,ホール ド レジ スタの 重みを 割り当てる.

外部入力から 外部出力に 至る経路で ,ホールド レジ スタ辺を含まない経路の最大の経路重みをdmaxとす る.なければ ,dmax= 0とする.

外部入力から 外部出力に 至りホールド レジ スタ辺を 含む経路に 対し ,経路に 含まれ るホールド レジ スタ辺 の個数の昇順に ,ホールド レジ スタ辺の個数が 等し い 場合は 順序深度の昇 順に ,経路P を選択し ,以下を 行う.ホールド レジ スタ辺の個数,順序深度がともに 等し い経 路は 任意の 順序で 選 択す る .P の 経 路重み WP が ,WP >= dmax+ 1となるように ,各ホールド

レジ スタ辺に1以上の重みを 割り当て る.このと き, 経路上のホールド レジ スタ辺の集合が 等し い他の経路 の経路重みも同時に 決まる.ここで ,Gは 木構造なの で ,経路上のホールド レジ スタ辺の集合が 等し い経路 のみ同時に決まる.経路の選択順序より,これらはP と同数以上のロード レジ スタ辺をもつので ,経路重み はWP 以上とな る.S の 同一の 外部入力から 分離し たSの異なる外部入力を始点とする経路の経路重み が 同時に 決まる場合は ,分離可能性の条件より,それ らは 外部入力に最も近いホールド レジ スタまでの順序 深度が 異なるので経路重みは 異なる.経路重みが 決ま る経路の最大の経路重みをdmaxとする.

すべての経路に対する経路重みが 定まった時点での dmaxに 対し ,テスト 系列長lTlT = dmax+ 1と する.Gにおけ る頂点v,辺aの始点となる頂点から zに 至る経路の経路重みをそれぞれWvWaとする.

Gの 外部入力頂点xが ,C(S)の 外部入力xS の外部入力x′′に対応するとする.T(x,′′lT− Wx) = TC(x)とする.S の同一の外部入力から 分離し たS の異なる外部入力からzまでの経路の経路重みは相異 なるので ,衝突なく値を割り当てることができる.

(5)

電子情報通信学会論文誌2003/9 Vol. J86–D–I No. 9

Gの 各ホ ールド レジ スタ辺hの 重みをwと する. Sの対応するホールド レジ スタrの制御信号を,時刻 (lT−Wh)の値を1区間[lT−Wh+1, lT−Wh+w−1]

の値を0に決める.ただし ,hが 複製され ,同じ 時刻 に01の両方の値を割り当てようとする衝突が 起き る場合は ,その 時刻の値をド ント ・ケアとする.レジ スタrに値を取り込むのは ,rのデ ータ入力線の値が , C(S)TCを印加し た 場合のその 信号線の 値 v

なるときである.よって ,制御信号の値に 衝突が 起き る場 合 ,デ ータ 入 力線 ,レ ジ スタの 値が と もにvと なっているので 制御信号線の値は0でも1でもよい .

スイッチmの制御信号線をcmとする.T でのcm の値を TC(cm)に 固定する.それ 以外の値はド ント ・ ケアと決める.

以上のようにし て決まるTSにおけるfを検出

することがわか る.

[ 定理1S を 内部切換平衡構造順序回路とする .S のレジ スタ及び スイッチのデ ータ入出力信号線,組合 せ論理部,外部入力の故障に 対し ,Sは 組合せテ スト 生成複雑度でテ スト 生成可能である.

( 証明 ) 補題1と補題2より,成り立つ. Sの分離する各外部入力xに対する故障は ,組合せ

回路C(S)xが 分離し た全外部入力に 対する多重 故障に 対応する .文献[6]では ,組合せ回 路の複 数の 外部入力の多重故障のテ スト 生成問題を ,それら 複数 の外部入力に 対する単一故障のテ スト 生成問題に 帰着 し た .よって ,内部切換平衡構造順序回路の組合せ論 理部の単一故障に 対するテ スト 生成問題は 組合せ回路 の単一故障のテ スト 生成問題に 帰着する.

次に ,ス イッチの 故 障を 検 出 す る た めの 十 分 条 件

( 補題2)が 必要条件ではないことを示す.

[ 補題3S を 内部切換平衡構造順序回路とする .S のスイッチの故障fが 検出可能であるが ,fに対応す る故障fCC(S)で検出可能でないことがある.

( 証明 ) 図5のス イッチM の二つの入力をm1m2 と する .図 5 (a)で は ,テ スト 系列 T = (01, 11) x1x2 に 印加すれば ,M (m1m2) = (01)を印加

す るこ とが で き ,M の 制 御 信 号 線の 縮 退 故 障 f を 検出できる.し かし ,図5 (b)C(S)では ,M に (m1m2) = (00), (11)のパターンし か 印加することが

できず,fCを検出できない.

ホールド レジ スタの故障に 対し て,検出可能である ための十分条件を示す.

[ 補題4Sのホールドレジ スタhに対応するC(S)

5 スイッチの故障 Fig. 5 Faults in a switch.

の信号線をiとする.C(S)において ,i0縮退故 障と1縮退故障がともに 検出可能であるならば ,hの 制御信号線の故障は 検出可能である.

( 証明 ) hの入力信号線,出力信号線をそれぞれhin, houtとする.補題2において,iのテスト パターンを

変換し て得られたhin0縮退故障,1縮退故障のテ スト 系列をT0T1とする.このとき,T0houtの 0縮退故障のテ スト 系列でもある.T0T1はそれぞれ

長さがl0l1であり,外部出力z0z1 に 誤りを伝搬 するとする.また ,T0 において 時刻l0z0 の 値に 影響するhinhoutの値の時刻をt0t0とし ,T1

おいて時刻l1z1の値に影響するhinの値の時刻を t1とする.

1hの制御信号線の0縮退故障

故障時にhは 常にホールド モード で 動作するので , 常にその 初期値を出力する.これは ,iの0縮退故障, または1縮退故障と 等価とみなすことがで きるので , T0T1を印加することによって検出可能である.

2hの制御信号線の1縮退故障

T0 に おいて ,時刻t0 houtの値が 正常時と 故障

時で 異なれば z0 で 異な る出力を 得ることがで き,故 障が 検出可能となる.そこで ,以下の場合に 分けて考 える.

• T0において 時刻t0− 1hinの値が0の場合 T0hout0縮退故障のテスト 系列であるので ,正 常時,時刻t0houtの値を1とする.故障時,時刻 t0− 1hinの値が0となるので ,時刻t0hout

値は0となる.

• T0において 時刻t0− 1hinの値が1の場合 T = T1T0 と し ,T h の 制 御 信 号 線 の 区 間 [t1 + 1, l1 + t0 − 1] の 値 を0と 変 更し た テ スト 系

列をT とする.T1hin1縮退故障のテスト 系列 であるので ,時刻t1においてhの値を0にする.正常 時,時刻l1+ t0まで値は保持され るので,時刻l1+ t0houtの値は0となる.故障時,時刻l1+ t0− 1の hin の値が0となるので ,時刻l1+ t0houtの値は

(6)

1となる. ✷ 4. 実験 評 価

内部切換平衡構造順序回路SC(S)に 対し てテ スト 生成を 行い,組合せATPGを使 うことの 効果を 評価する .また ,補題24で ,ホールド レジ スタの 制御信号線,ス イッチの故障に 対し て ,検出可能であ るための十分条件を示し たが ,この十分条件での故障 検出率を実験的に 評価する.実験には ,ワークステー ションとし てSun Blade 1000を用い,テ スト 生成に はTestGenSynopsys)を 用いた .対象と す る 回 路 は ,DP4及びISB-RISCである.DP4は四つのベン チマーク回路Tseng4thIIRLWFJWFを図6の ように 接続し た回路を,ISB-RISCRISCのデ ータ パス部を ,それぞれ 核回路が 内部切換平衡構造となる よ うに 部分 スキャン 設計を 行った 結 果の 回路で あ る . これら核回路の回路特性を表1に 示す.

回 路 全 体に 対 す る テ スト 生 成 の 結 果 を 表 2 に 示 す.Sは順序回路DP4, ISB-RISCを表し ,C(S) C(DP4)C(ISB-RISC)を 表す.C(S)に 対する テ スト 生 成に 対し て は ,そ の 結 果 S に お い て 検 出

6 回路DP4 Fig. 6 Circuit DP4.

1 特 性 Table 1 Circuit characteristics.

回路名

ビ ット PI PO ホールド ロード ゲート

レジ スタ レジ スタ

DP4 16 320 304 15 12 24381

ISB-RISC 32 1088 1152 7 12 70248

2 テスト生成結果 Table 2 Test generation results.

検出可能な故障数 冗長と判定され た故障数

判定が 打ち切られた

回路名 テスト 生成時間(s) 全故障数

C(S) S C(S) S 故障数

冗長 判定不可能

DP4 S 18476.9 30590 27404 361 2825

C(S) 1.6 28640 25517 27461 3123 3115 14 0

ISB-RISC S 38251.2 120140 118984 272 884

C(S) 1952.4 119358 119037 119789 235 137 128 86

可能 ,冗長 ,判定不 可能とな る故障数も示す.DP4, ISB-RISCに 対し ,C(S)を 用いた テ スト 生成では , Sに 比べ,より多くの故障が 検出可能となり,テスト

生成時間もそれぞ れ 約1/100001/20と 大幅に 短縮 した .また ,C(S)で判定不可能となる故障も存在す るが ,Sと比べてより多くの故障が 検出可能または冗 長と 判定され た .すなわ ち,組合せATPGを用いて テスト 生成を行 うことにより,より短いテ スト 生成時 間で 高い故障検出率,高い故障検出効率を得ることが できた .

次に ,ホールド レジ スタの 制御信号線の故障に 対す る結果を表3に 示す.DP4に 対し て ,C(S)を用い たテ スト 生成では30個中28個の 故障が 検出 可能で あった.Sに対するテスト 生成を行った結果,残りの 2個の 故障は 冗 長故 障で あ るこ とが わか った .また , ISB-RISCに対し て,C(S)を用いたテスト 生成です

べての故障が 検出可能であった .最後に ,スイッチの 故障に 対する結果を 表4に 示す.補題 1と 等価故障 解析を行い,デ ータ入出力信号線の故障及び その等価 故障の 冗長判定を 行った .DP4に 対し て ,C(S)を 用いたテ スト 生成でS の すべての 検出可能な 故障が

3 ホールドレジスタの故障 Table 3 Faults in hold registers.

回路名 全故障数 検出故障(C(S)) 冗長判定故障 (S)

DP4 30 28 2

ISB-RISC 14 14

4 スイッチの故障 Table 4 Faults in switches.

回路名

故障数

全故障 検出可能 冗長判定 判定打切り

DP4 S 9214 9178 36 0

C(S) 9214 9178 36 0 ISB-RISC S 38976 38756 207 13 C(S) 38976 38756 220 0

(7)

電子情報通信学会論文誌2003/9 Vol. J86–D–I No. 9

検出できた.ISB-RISCに対し ては ,C(S)を用いた テ スト 生成で 検出できない故障は 冗長であると判定で きたが ,Sに 対するテスト 生成では 一部の故障の判定 が 打ち切られ るとい う結果となった .

5. 計算量に基づく組合せテスト 生成可能性

5. 1 計算量に関する定義

文献[3]で 定義され た計算量に 基づ く組合せテ スト 生成複雑度で のテ スト 生成可能性に 関し て 考察する . ここで ,テ スト 生成問題とし て以下の問題を扱う.

PC( 組合せテスト 生成問題 ): 組合せ回路Cにお

ける故障fを検出するテストパターンが 存在するかを 判定する問題で ,イン スタン スは 組合せ 回路Cと 故 障fである.

Pα( クラスαテ スト 生成問題 ): クラスαの順

序回路Sに おけ る故障f を 検出するテ スト 系列が 存 在するかを判定する問題で ,イン スタン スはクラスα の順序回路Sと故障fである.

TC(n)Tα(n)をそれぞれ テ スト 生成問題PC

Pα の計算量とする.ここで ,nはその 問題の イン ス

タン スの大きさを 表す.

[ 定義7]( 帰着可能性 ) 問題Aに属する任意の イン スタン スaの解が ,問題Bに属するτ(a)の解と同じ となる変換τが 存在するならば ,問題Aは 問題B

帰着可能である.

[ 定義8]( 計算 量に 基づ く組合せテ スト 生成複雑度 でのテスト 生成可能性 )

以下を満たす変換τが存在するならば ,クラスαは組 合せテスト 生成複雑度でテスト 生成可能であるという.

1Pαは変換τによって,PCに帰着可能である.

2Tτを変換τに必要な計算量としたとき,順序 回路のクラスαに 属する順序回路Sに 対し て,Tτ(S のサ イズ) = O(TC(Sのサ イズ))かつTC(τ (S)のサ イズ)= O(TC(Sのサ イズ))が 成り立つ.

組合せテ スト 生成複雑度でテ スト 生成可能な順序回 路S のテスト 生成問題は ,Sを組合せ回路τ(S)に変 換し ,τ(S)に 組合せテ スト 生成アルゴ リズムを 適用 することによって解くことができる.この全体の計算 量は ,組合せテ スト 生成問題の計算量(=TC(Sの サ イズ))以下である.

組 合せ テ スト 生成 問題PCNP完 全で あ る .し かし ,実際に 設計され る回路のクラスに対し ては ,経 験的に ,回路のサ イズをnとし たとき,TC= O(nk)

k = 2 s 3)と い わ れ て い る .組 合 せ テ ス ト 生

成 複 雑 度で テ スト 生 成 可 能 な 順 序 回 路 の ク ラ スは , TC(n) = O(n3)であると仮定し ,以下考察する.

5. 2 内部切換平衡構造の組合せテスト 生成複雑度 S を 内 部 切 換 平 衡 構 造 順 序 回 路 と す る .S の サ

イズ を n と す る と ,C(S) の サ イズ も n と な り, TC(C(S)の サ イズ) = TC(n)と な る .よって ,拡 張 組 合 せ 変 換 に 必 要 な 計 算 量 を TC(n) と す る と , TC(n) = TC(n)であれば ,内部切換平衡構造順序回

路のクラスは組合せテ スト 生成複雑度でテ スト 生成可 能となる.

拡張組合せ変換の計算量TC(n)は ,外部入力分離 操 作 ,及び 組 合せ 変 換に 必 要な 計 算 量と な る .組 合 せ 変 換の 計 算 量は O(n)で あ る .外 部 入 力 分 離 操 作 は ,外部 入 力の 分 岐 枝 集 合の 最 小 分 割を 求め る 操 作 であり,入力とし て分岐枝間の分離可能性が 与えられ て いれば ,分 岐 枝を 頂 点とし ,分 離 可 能で な い 頂 点 間を 辺で 接 続し たグ ラフ の す べて の 連 結 成 分を 求め る問題に 帰着でき,計算量はO(n2)である.よって , TC(n) = O(n2)となる.

し かし ,厳密には ,テ スト 生成問題の入力に ,分岐 枝間の分離可能性は 含まれていない.以下,外部入力 分離操作を実現する一つの 手続きを 示し ,その計算量 の上界を与える.外部入力の分岐枝の総数をnf(<= n), 外部出力数をno(<= n)と する .また ,一つの 経路上 に存在するロード レジ スタ,ホールド レジ スタ数の 最 大値をそれぞれnlnh(<= n)とする.

1)各分岐枝からロード レジスタ,または外部出力 までの順序深度を求める.経路Pに対し ,Pの始点に最 も近いホールド レジ スタまたは終点をf irst(P )Pの 始点からf irst(P )までの順序深度をf irst depth(P ) と表す.S は 無閉路順序回路で あ るので ,uvを 始 点とし ホールド レジ スタを 含む二つの経路PiPjに 対し ,f irst(Pi) |= f irst(Pj)ならば ,それ らの 経路 は一方にのみ存在するホールド レジ スタをもつ.逆に , f irst(Pi) = f irst(Pj)ならば ,uvを始点とし ,同

じ ホールド レジ スタのみを 通り同じ 外部出力に至る経 路対が 存在する.このことより,分岐枝yiyjが 分離 可能である条件は ,yiyjを始点とし 外部出力に 至る 任意の経路対PiPjに 対し ,f irst(Pi) |= f irst(Pj) または f irst depth(Pi) |= f irst depth(Pj)と言い換 えることができる.各外部入力xの各分岐枝yiに 対 し ,集合D(yi) = {(r, d)|yiを 始点と する経路P 存在し ,r = f irst(P ), d = f irst depth(P )}を 求め る.各分岐枝からホールド レジ スタ,または 外部出力

(8)

に 到達するまで ,Sの各信号線をたかだか1回探索す る.分岐枝から 各信号線までの順序深度の集合を考慮 するので ,計算量は ,O(nf· n · nl) = O(n

3)

となる.

2)分 岐 枝 集 合の 最 小 分 割を 求め る .分 岐 枝を 頂 点とし ,分離 可 能で な い 頂 点が 連 結と な るグ ラフ Gsep を 生 成し ,そ の 連 結 成 分 を 求 め る( 分 離 可 能

で な いす べ て の 頂 点 間を 辺で 接 続す る 必 要は な い ). 二 つ の 分 岐 枝 yiyj が 分 離 可 能 と な ら な い の は , D(yi) ∩ D(yj) |= ∅となるときである.各外部入力に 対し ,共通の(r, d)D(y)の要素とし てもつ分岐枝 yが 連結となるようGsep に 辺を 加え る.各(r, d)

対し ,分岐枝の個数回の探索を行えば よいので ,計算 量は ,O((nh+ no) · nl· nf) = O(n

3)

となる. 以上より,TC(n) = O(n3)となり,内部切換平衡 構造順序回路のクラスは ,組合せテスト 生成複雑度で テ スト 生成可能となる.

6. む す び

本論文では ,組合せテ スト 生成アルゴ リズムを用い てテ スト 生成可能な順序回路のクラスとし て内部切換 平衡構造を 提案し た .内部切換平衡構造の クラスは , これ までに 提案されている内部平衡構造のクラスと切 換平衡構造のクラスを真に 含み,組合せテ スト 生成複 雑度でテスト 生成可能である.本論文では ,これ まで 考慮され ていなか ったホールド レジ スタの 制御信号線 と スイッチの故障に対し ,検出可能であるための十分 条件を示し た .また,この十分条件だけでも,ホール ド レジ スタの 制御信号線,ス イッチの故障に 対し て検 出可能なほとんど の故障が 検出できることを実験的に 評価し た .更に ,計算量に 基づ く組合せテ スト 生成複 雑度に関し ても,内部切換平衡構造は 組合せテ スト 生 成複雑度でテ スト 生成可能であることを示し た .

提案し た内部切換平衡構造では ,ス イッチとホール ド レジ スタへの制御信号は 直接外部から 印加され ると 考え て い る.し かし ,一般の 順 序回路を 考え た 場合 , これらの制御信号は回路内部から 印加され る場合も存 在する.今後の課題とし ては ,制御信号が 直接外部か ら 印加され る場合だけでなく,回路内部から 印加され る場合も考慮するよ うに 拡張することが 挙げ られ る. 謝辞 多くの意見を頂いた 奈良先端科学技術大学院 大学の大竹哲史助手,並び にコンピュータ設計学講座 の諸氏に 感謝し ます.本研究は 一部,奈良先端科学技 術大学院大学支援財団教育研究活動支援による.

文 献

[1] A. Balakrishman and S.T. Chakradhar, “Sequential circuits with combinational test generation complex- ity,” IEEE International Conference on VLSI Design, pp.111–117, Jan. 1996.

[2] H. Fujiwara, Logic testing and design for testability, The MIT Press, 1985.

[3] H. Fujiwara, “A new class of sequential circuits with combinational test generation complexity,” IEEE Trans. Comput., vol.49, no.9, pp.895–905, Sept. 2000. [4] R. Gupta and M.A. Breuer, “Partial scan design of register transfer level circuits,” J. Electronic Testing: Theory and Applications, vol.7, pp.25–46, 1995. [5] R. Gupta, R. Gupta, and M.A. Breuer, “The BAL-

LAST methodology for structured partial scan de- sign,” IEEE Trans. Comput., vol.39, no.4, pp.538– 544, April 1990.

[6] M. Inoue, E. Gizdarski, and H. Fujiwara, “Sequen- tial circuits with combinational test generation com- plexity under single-fault assumption,” J. Electronic Testing: Theory and Applications, vol.18, pp.53–60, 2002.

[7] T. Inoue, D.K. Das, C. Sano, T. Mihara, and H. Fujiwara, “Test generation for acyclic sequential cir- cuits with hold registers,” Proc. Int. Conf. Computer- Aided Design, pp.550–556, Nov. 2000.

[8] Y.C. Kim, V.D. Agrawal, and K.K. Saluja, “Combi- national test generation for various classes of acyclic sequential circuits,” Proc. Int. Test Conf., pp.1078– 1087, Oct. 2001.

( 平成15 年 1 月 8 日受付)

神野 元彰 ( 正員 )

12 神戸大・工・電気電子卒.平 14 奈 良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 博士前期課程了.同年,三菱電機( 株 )入 社.テスト 生成,テスト 容易化設計,論理 合成に 関心をもつ.

井上美智子 ( 正員 )

62 阪大・基礎工・情報卒.平元同大 大学院博士前期課程了.同年( 株 )富士通 研究所入社.平7 阪大大学院博士後期課程 了.奈良先端大・情報科学助手を経て ,現 在,同助教授.分散アルゴ リズム,グ ラフ 理論,テスト 容易化設計,高位合成に 関す る研究に 従事.工博.IEEE,情報処理学会,人工知能学会各 会員.

(9)

電子情報通信学会論文誌2003/9 Vol. J86–D–I No. 9

藤原 秀雄 ( 正員:フェロー )

44 阪大・工・電子卒.昭 49 同大大 学院博士課程了.同大・工・電子助手,明 治大・工・電子通信助教授,情報科学教授 を経て ,現在,奈良先端大・情報科学教授. 56 ウォータールー大客員助教授.昭 59 マッギル大客員準教授.論理設計論,フォー ルト トレ ラン ス ,設 計 自 動化 ,テ スト 容易 化 設計 ,テ スト 生 成,並列処理,計算複雑度に 関する研究に 従事.著書「Logic Testing and Design for Testability」(MIT Press) など .大 川出版賞,IEEE Computer Society Outstanding Contribu- tion Award,IEEE Computer Society Meritorious Service Award など 受賞.情報処理学会会員.IEEE Computer Soci- ety Golden Core Member, IEEE Fellow.

Fig. 1 Sequential circuits: (a) S (internally switched balanced structure), (b) S ∗ (switched
図 2 トポロジーグラフ Fig. 2 Topology graph.
表 4 スイッチの故障 Table 4 Faults in switches.

参照

関連したドキュメント

実際, クラス C の多様体については, ここでは 詳細には述べないが, 代数 reduction をはじめ類似のいくつかの方法を 組み合わせてその構造を組織的に研究することができる

J-STAGE は、日本の学協会が発行する論文集やジャー ナルなどの国内外への情報発信のサポートを目的とした 事業で、平成

(2011)

一度登録頂ければ、次年度 4 月頃に更新のご案内をお送りいたします。平成 27 年度よ りクレジットカードでもお支払頂けるようになりました。これまで、個人・団体を合わせ

3 ⻑は、内部統 制の目的を達成 するにあたり、適 切な人事管理及 び教育研修を行 っているか。. 3−1

 本資料作成データは、 平成26年上半期の輸出「確報値」、輸入「9桁速報値」を使用

 本資料作成データは、 平成27年上半期の輸出「確報値」、輸入「9桁速報値」を使用

④改善するならどんな点か,について自由記述とし