1
第16回特許庁情報システムに関する技術検証委員会議事概要
1.日時・場所
日時:平成27年2月16日(月)15:30~17:30 場所:特許庁16階特別会議室
2.出席委員
大山 永昭 東京工業大学 像情報工学研究所 教授(委員長) 菊川 裕幸 JFEシステムズ株式会社 相談役
矢澤 篤志 カシオ計算機株式会社 執行役員 生産資材統轄部 副統轄部長
3.議題
(1)ホストコンピュータのサーバ化に向けた総合試験結果、移行結果及び移行後稼 働状況について
(2)技術標準等作成支援業務の進捗状況について
4.配布資料
資料1 ホストコンピュータのサーバ化に向けた総合試験結果、移行結果 及び移行後稼働状況について
資料1(別紙) ホストコンピュータのサーバ化に向けた総合試験工程マネジメン ト計画
資料2 技術標準等作成支援業務の進捗報告
資料3 BPMNを用いたシステムの要件定義事例 資料4 第14回技術評価チーム会合結果報告
5.議事概要
(1)ホストコンピュータのサーバ化に向けた総合試験結果、移行結果及び移行後稼 働状況について
資料1「ホストコンピュータのサーバ化に向けた総合試験結果、移行結果及び移 行後稼働状況について」、資料1(別紙)「ホストコンピュータのサーバ化に向けた 総合試験工程マネジメント計画」について事務局から、資料4「第14回技術評価 チーム会合結果報告」について技術評価チームから説明を行った。その後、討議を 行ったところ、主な発言は以下のとおり。
<ホストコンピュータのサーバ化についての評価>
○今回のホストコンピュータのサーバ化は成功と評価できる。
○今回のホストコンピュータのサーバ化において、対処すべき事項、マネジメント の在り方等を議論し、それを着実に実施してきたことは評価すべき。今回の成功
2
体験を大切にして、今後の開発においても正しい道を愚直に積み重ねていってい ただきたい。
<今後のシステム開発プロセスの更なる改善に向けて>
○システムの管理は工場の事故管理と似ており、重大事故を抑えるためには、その 裏にある多数のヒヤリ・ハットレベルの不具合を抑えるのが基本となる。今回の ホストコンピュータのサーバ化においては、このヒヤリ・ハットレベルの不具合 に対してきちんとマネジメントできたことが成功の要因と考えられる。今後のシ ステム開発においても、このヒヤリ・ハットレベルの不具合に対応できるよう、 今回発生した不具合の原因を分析し、総合試験等の更なる改善につなげるべき。
○今後のシステム開発プロセスの更なる改善につなげるため、今回のホストコンピ ュータのサーバ化において生じた不具合について、「その不具合が混入した原因 は何か」(人に問題があったのか、設計書等のドキュメントに問題があったのか、 システムの複雑さに問題があったのか、等)を分析すべき。また、「試験フェー ズで本来発見すべき不具合を発見できているか」も確認し、もし発見できていな ければ「なぜ試験が機能しなかったのか」(シナリオが不十分だったのか、試験 結果のレビューが不十分だったのか等)を分析すべき。
○影響度が大きく、復旧に時間がかかる不具合(庁外に大きな影響を及ぼす不具合 等)については、試験の優先順位を上げること等により、可能な限り試験フェー ズで発見できるようにすることが望ましい。
○システム開発で発生した不具合の情報を蓄積し、引き継いでいくことで、今後の 試験項目の充実を図ることが望ましい。
<情報発信について>
○今回のホストコンピュータのサーバ化の成功、及びそのための特許庁の取組につ いて、対外的に情報発信することが望ましい。
<結論>
○当委員会としては、今回のホストコンピュータのサーバ化については、これまで の当委員会の意見、指摘の趣旨を十分踏まえて推進・管理の体制やプロセスを整 備し、概ね適切に実施できたものと評価する。
○当委員会の意見、指摘の趣旨を十分踏まえ、今回得た知見を今後の他の開発に生 かしていただきたい。
(2)技術標準等作成支援業務の進捗状況について
資料2「技術標準等作成支援業務の進捗報告」、資料3「BPMNを用いたシス テムの要件定義事例」について事務局から、資料4「第14回技術評価チーム会合 結果報告」について技術評価チームから説明を行った。その後、討議を行ったとこ ろ、主な発言は以下のとおり。
3
<アーキテクチャ標準仕様の策定プロセスについて>
○アーキテクチャ標準仕様の策定に向けたこれまでの進め方は、妥当と言える。
<今後の課題>
○あらかじ め定めら れ たアーキテ クチャ標 準 仕様に従っ てシステ ム を構築した経 験が豊富な設計・開発事業者は、多くはない。本事業で策定したアーキテクチャ 標準仕様を、今後調達する設計・開発事業者にどう浸透させていくかが課題。
○個々のシステムを個別に調達していく状況の中、共通のアーキテクチャを維持し ていくためには、各システム間でBPMSやBPMS補完機能のツールを再利用 させていくことがポイントとなる。そのためには、BPMNで記載した要件定義 を分析し、横串で共通化できるシステムの機能を精査しておくべき。また、ブラ ウザ、リッチクライアント、プレゼンテーションロジックについては、テンプレ ート等で共通化できる部分が多いと考えられるため、この点についても検討して みるとよいのではないか。
○各システム間でプログラムを再利用すること(プログラムの共通化)が難しい場 合には、例えば設計書を再利用すること(設計書の共通化)も一案。
<結論>
○技術標準等作成支援業務については、当委員会の意見、指摘の趣旨を十分踏まえ、 3月末の成果物完成に向けて、引き続き着実に進めていただきたい。
以上