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第12回特許庁情報システムに関する技術検証委員会議事概要
1.日時・場所
日時:平成26年2月20日(木)(持ち回り開催)
2.出席委員
大山 永昭 東京工業大学 像情報工学研究所 教授(委員長) 菊川 裕幸 JFEシステムズ株式会社 代表取締役社長
矢澤 篤志 カシオ計算機株式会社 執行役員 生産資材統轄部 副統轄部長
3.議題
(1)特許庁アーキテクチャ策定指針について
4.配布資料
資料1 特許庁アーキテクチャ策定指針について 資料1(別紙) 特許庁アーキテクチャ策定指針(案)
資料2 新アーキテクチャを採用したシステムの要件定義(例) 資料3 第11回技術評価チーム会合結果報告
5.議事概要
(1)特許庁アーキテクチャ策定指針について
資料1「特許庁アーキテクチャ策定指針について」、資料1(別紙)「特許庁アー キテクチャ策定指針(案)」、資料2「新アーキテクチャを採用したシステムの要件 定義(例)」、資料3「第10回技術評価チーム会合結果報告」について事務局から 説明を行った。その後、討議を行ったところ、主な発言は以下のとおり。
<特許庁アーキテクチャ策定指針(案)について>
○「業務アプリケーションのハードウェアに対する依存性を排除する」(資料1(別 紙)p.7)点については、実現できれば素晴らしい。これを実現するためにはハ ードウェ アのレ イヤと OSのレ イヤと の間に 仮想化の レイヤ を設け る必要があ るところ、この仮想化のレイヤを具体的にどう実現するかがポイントとなる。
○オープンな通信処理基盤(資料1(別紙)p.12)を実現するための方策としては、 データベースへのアクセス機能とアプリケーションとを分離し、アプリケーショ ン設計開 発部門 にデー タベース へのア クセス 機能を作 成させ ないよ うにするこ とも一案。ただし、この場合、アプリケーション設計開発部門から他の部門に依 頼してアクセス機能を作成することになるため、設計開発期間が長くなる可能性 がある点に注意が必要。
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<新アーキテクチャを採用したシステムの要件定義(例)について>
○アーキテクチャ標準仕様の策定と並行して、資料2のような小規模なシステムで アーキテクチャ標準仕様の適用のパイロットを行うことは有益。
○要件定義については、大枠を業務部門と合意した上で確定する必要がある。資料 2については、そのような合意が取られており、進め方として適切。
<システム開発を進めて行くに当たっての留意点>
○アーキテクチャを定めて新システムに実装していくことは、本来的にはトップダ ウンで行うものであるが、そのような進め方は日本の文化に必ずしも適合してお らず、開発失敗の原因ともなり得る。日本の文化に合わせた形でアーキテクチャ の実装を進めていくためには、実装と並行して、なるべく早い段階で業務部門に 新システムの下で業務がどう変わるかを示し、業務面の理解を浸透させていくこ とや、アプリケーションフレームワークの活用等によって使い勝手を向上させて いくことなどの工夫が必要ではないか。
○共通のアーキテクチャを定めてシステムを再構築することに成功した事例は、日 本ではまだ多くない。事業者を調達するに当たっては、事業者の内部にこのよう な再構築 を実現 できる 技術者が いるか どうか を見極め る必要 がある ことにも留 意すべき。
○システム開発を着実に進めていくためには、発注者である特許庁はもちろんのこ と、受注者も特許庁の業務を理解する必要がある。調達に当たっては、特許庁の 業務を理解できる事業者を選定するよう留意すべき。
○アプリケ ーション 設 計開発業者 がアーキ テ クチャ標準 仕様を遵 守 しているかど うかを評価するに当たっては、アーキテクチャ標準仕様等の作成に携わった庁職 員を評価者の中に含めるようにすべき。
○各個別システムへのアーキテクチャの実装を均一化するためには、設計段階だけ でなく開発段階においてもアーキテクチャの実装状況をチェックし、適切に実装 されていない場合は修正させるといった、きめ細やかなアーキテクチャレビュー が必要である。
○ 今 回 採 用 し よ う と し て い る 仮 想 化 技 術 や S O A ( Service Oriented Architecture)は、システムを横串で揃えていく技術であるところ、このような 技術は、システムを個別機能システム毎に分離して調達することを原則とする政 府調達の指針(「情報システムに係る政府調達の基本指針」)に必ずしもなじまな い側面がある。政府のシステムにおいてこのような技術を用いたアーキテクチャ を実装していくためには、アーキテクチャの実装状況のチェックをより詳細に行 うなど、相応の工夫や負担が必要となる。
<結論>
○当委員会としては、特許庁アーキテクチャ策定指針(案)を妥当なものと認める。
以上