priority
QoS プライオリティキューイングをイネーブルにするには、クラスコンフィギュレーションモードで priority コマンドを使用します。Voice over IP(VoIP)のように遅延を許容できないクリティカルなト ラフィックでは、常に最低レートで送信されるように Low Latency Queueing(LLQ; 低遅延キューイ ング)のトラフィックを特定できます。プライオリティの要件を削除するには、このコマンドの no 形 式を使用します。
priority no priority
構文の説明 このコマンドには引数またはキーワードはありません。
デフォルト デフォルトの動作や変数はありません。
コマンドモード 次の表に、コマンドを入力できるモードを示します。
コマンド履歴
使用上のガイドライン LLQ プライオリティキューイングを使用すると、特定のトラフィックフロー(音声やビデオのような 遅延の影響を受けやすいトラフィックなど)をその他のトラフィックよりも優先できます。
セキュリティアプライアンスは、次の 2 タイプのプライオリティキューイングをサポートしています。
• 標準プライオリティキューイング:標準プライオリティキューイングではインターフェイスで LLQ プライオリティキューを使用しますが(priority-queue コマンドを参照)、他のすべてのト ラフィックは「ベストエフォート」キューに入ります。キューは無限大ではないため、いっぱい になってオーバーフローすることがあります。キューがいっぱいになると、以降のパケットは キューに入ることができず、すべてドロップされます。これはテール ドロップと呼ばれます。
キューがいっぱいになることを避けるには、キューのバッファサイズを大きくします。送信 キューに入れることのできるパケットの最大数も微調整できます。これらのオプションを使用し て、プライオリティキューイングの遅延と強固さを制御できます。LLQ キュー内のパケットは、
常に、ベストエフォートキュー内のパケットよりも前に送信されます。
• 階層型プライオリティキューイング:階層型プライオリティキューイングは、トラフィック シェーピングキュー(shape コマンド)がイネーブルなインターフェイスで使用されます。
コマンドモード
ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト
ルーテッド 透過 シングル
マルチ コンテキス
ト システム
クラス • • • — —
リリース 変更内容
7.0(1) このコマンドが導入されました。
第 22 章 packet-tracer コマンド~ pwd コマンド priority
– プライオリティパケットは常にシェープキューの先頭に格納されるので、常に他の非プライ オリティキューパケットよりも前に送信されます。
– プライオリティトラフィックの平均レートがシェープレートを超えない限り、プライオリ ティパケットがシェープキューからドロップされることはありません。
– IPSec-encrypted パケットの場合、DSCP または先行する設定に基づいてのみトラフィックを
照合することができます。
– プライオリティトラフィック分類では、IPSec-over-TCP はサポートされません。
Modular Policy Framework を使用した QoS の設定
プライオリティキューイングをイネーブルにするには、Modular Policy Framework を使用します。標 準プライオリティキューイングまたは階層型プライオリティキューイングを使用できます。
標準プライオリティキューイングの場合は、次の作業を実行します。
1. class-map:プライオリティキューイングを実行するトラフィックを指定します。
2. policy-map:各クラスマップに関連付けるアクションを指定します。
a. class:アクションを実行するクラスマップを指定します。
b. priority:クラスマップのプライオリティキューイングをイネーブルにします。
3. service-policy:ポリシーマップをインターフェイスごとに、またはグローバルに割り当てます。
階層型プライオリティキューイングの場合は、次の作業を実行します。
1. class-map:プライオリティキューイングを実行するトラフィックを指定します。
2. policy-map(プライオリティキューイングの場合):各クラスマップに関連付けるアクションを
指定します。
a. class:アクションを実行するクラスマップを指定します。
b. priority:クラスマップのプライオリティキューイングをイネーブルにします。ポリシー
マップを階層的に使用する場合は、このポリシーマップに priority コマンドだけを含めること ができます。
3. policy-map(トラフィックシェーピングの場合):class-default クラスマップに関連付けるアク ションを指定します。
a. class class-default:アクションを実行する class-default クラスマップを指定します。
b. shape:トラフィックシェーピングをクラスマップに適用します。
c. service-policy:プライオリティキューイングをシェーピングされたトラフィックのサブセッ
トに適用できるように、priority コマンドを設定したプライオリティキューイングポリシー マップを呼び出します。
4. service-policy:ポリシーマップをインターフェイスごとに、またはグローバルに割り当てます。
例 次に、ポリシーマップモードでの priority コマンドの例を示します。
hostname(config)# policy-map localpolicy1 hostname(config-pmap)# class firstclass hostname(config-pmap-c)# priority
hostname(config-pmap-c)# class class-default hostname(config-pmap-c)#
第 22 章 packet-tracer コマンド~ pwd コマンド
priority
関連コマンド class トラフィック分類に使用するクラスマップを指定します。
clear configure policy-map
すべてのポリシーマップコンフィギュレーションを削除します。ただし、
ポリシーマップが service-policy コマンド内で使用されている場合、そのポ
リシーマップは削除されません。
policy-map ポリシーを設定します。これは、1 つのトラフィッククラスと 1 つ以上のア
クションのアソシエーションです。
show running-config policy-map
現在のポリシーマップコンフィギュレーションをすべて表示します。
第 22 章 packet-tracer コマンド~ pwd コマンド priority(vpn ロード バランシング)
priority ( vpn ロード バランシング)
仮想ロードバランシングクラスタに参加するローカルデバイスのプライオリティを設定するには、
VPN ロードバランシングモードで priority コマンドを使用します。デフォルトのプライオリティ指定 に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
priority priority no priority
構文の説明
デフォルト デフォルトのプライオリティは、デバイスのモデル番号によって異なります。
コマンドモード 次の表に、コマンドを入力できるモードを示します。
コマンド履歴
使用上のガイドライン まず、vpn load-balancing コマンドを使用して、VPN ロードバランシングモードを開始する必要があ ります。
このコマンドは、仮想ロードバランシングクラスタに参加するローカルデバイスのプライオリティを 設定します。
プライオリティは、1(最低)~ 10(最高)の範囲の整数である必要があります。
プライオリティは、VPN ロードバランシングクラスタ内でクラスタのマスターまたはプライマリデ バイスになるデバイスを決定する方法の 1 つとして、マスター選出プロセスで使用されます。マスター 選出プロセスの詳細については、『Cisco ASA 5500 Series Configuration Guide using the CLI』を参照 してください。
プライオリティ指定をデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
priority このデバイスに割り当てるプライオリティ(1 ~ 10 の範囲)。
モデル番号
デフォルトのプライオ リティ
5520 5
5540 7
コマンドモード
ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト
ルーテッド 透過 シングル
マルチ コンテキス
ト システム
VPN ロードバランシング — — • — —
リリース 変更内容
7.0(1) このコマンドが導入されました。
第 22 章 packet-tracer コマンド~ pwd コマンド
priority(vpn ロード バランシング)
例 次に、現在のデバイスのプライオリティを 9 に設定する priority コマンドを含む、VPN ロードバラン シングコマンドシーケンスの例を示します。
hostname(config)# interface GigabitEthernet 0/1
hostname(config-if)# ip address 209.165.202.159 255.255.255.0 hostname(config)# nameif test
hostname(config)# interface GigabitEthernet 0/2
hostname(config-if)# ip address 209.165.201.30 255.255.255.0 hostname(config)# nameif foo
hostname(config)# vpn load-balancing
hostname(config-load-balancing)# priority 9
hostname(config-load-balancing)# interface lbpublic test hostname(config-load-balancing)# interface lbprivate foo
hostname(config-load-balancing)# cluster ip address 209.165.202.224 hostname(config-load-balancing)# participate
関連コマンド コマンド 説明
vpn load-balancing VPN ロードバランシングモードを開始します。
第 22 章 packet-tracer コマンド~ pwd コマンド