第4章 証明書管理環境定義ファイル/証明書管理コマンド
4.3 証明書管理コマンドの説明
4.3.6 lcchgpasswd(証明書パスワード変更コマンド)
機能説明
証明書の管理環境作成時に使用しているトークンパスワード、トークン情報操作用パスワードを変更したい場合に使用します。
記述形式
コマンド オプション
lcchgpasswd -u|-s
コマンド オプション
[-o [old-password]]
-n [new-password]
([ ] は省略することができます。
オプション -u:
トークンのパスワードを変更します。環境作成時(lcsetenv コマンド実行時)にトークンのパスワードを明に指定したり(証明書管理環 境定義ファイル lccrtmgr.def の説明参照)、すでにこのコマンドで変更したことがある場合は、その際に指定したパスワードを-oオプ ションで指定する必要があります。なお、パラメタold-password は省略可能です。
-s:
トークン情報操作用パスワードを変更します。環境作成時(lcsetenv コマンド実行時)にトークン情報操作用のパスワードを明に指 定したり(証明書管理環境定義ファイルlccrtmgr.def の説明参照)、すでにこのコマンドで変更したことがある場合は、その際に指定 したパスワードを-o オプションで指定する必要があります。なお、パラメタold-passwordは省略可能です。
-o [old-password]:
証明書管理環境定義ファイル(lccrtmgr.def の説明参照)のPASSWORD セクションで、USERPIN やSOPIN キーに文字列を明に 設定した場合は、その文字列を指定しなければなりません。また、すでにこのコマンドでパスワードを変更したことがある場合も、そ の際に変更したパスワードを指定してください。old-password を省略した場合は、パスワードを問い合わせます。パスワードは下記 の“注意事項”の条件を満たすものでなければなりません。なお、このパラメタは必要がないとき(このコマンド実行前に、明にパス ワードを指定したことがない場合)に指定されても無視されます。
-n [new-password]:
変更後のパスワードを指定します。new-password を省略した場合は、パスワードを問い合わせます。パスワードは下記の“注意事 項”の条件を満たすものでなければなりません。
復帰値 0:
正常終了 0 以外:
異常終了 参照
lcsetenv、証明書管理環境定義ファイル(lccrtmgr.def) コマンド格納場所
List Works Print Agent インストールフォルダ\Listmanager¥ListCREATOR¥bin
実行に必要な権限
Administrators 権限で実行してください。
注意事項
パスワードとして設定できるのは、6 ~ 63 文字で、使用できる文字は、以下に示すもののみです。なお、記号の“¥”は、コード0x5C に 該当する文字であり、表示する環境によっては「バックスラッシュ」となります。
カテゴリ 文字
英字 ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
カテゴリ 文字
数字 0123456789
記号 ! " # % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > ? [ ¥ ] ^ _ { | } ~ 空白 ’ ’(半角)
使用例1
トークンパスワードを“userpinpasswd”に変更します。トークンパスワードを明に指定したことは一度もありません。入力するパスワードを 画面に表示しません。
lcchgpasswd -u -n
New UserPIN: ← userpinpasswd と入力します(エコーバックされません)
Retype: ← userpinpasswd と入力します(エコーバックされません)
使用例2
トークンパスワードを“newuserpinpasswd”に変更します。lcsetenv コマンド実行時に、証明書管理環境定義ファイルでトークンパスワー ドを“userpinpasswd”と指定しました。入力するパスワードを画面に表示しません。
lcchgpasswd -u -n
Old UserPIN: ← userpinpasswd と入力します(エコーバックされません)
New UserPIN: ← newuserpinpasswd と入力します(エコーバックされません)
Retype: ← newuserpinpasswd と入力します(エコーバックされません)
使用例3
トークン情報操作用パスワードを“newsopinpasswd”に変更します。トークン情報操作用パスワードを明に指定したことは一度もありませ ん。
lcchgpasswd -s -n newsopinpasswd
使用例4
トークン情報操作用パスワードを“newsopinpasswd”に変更します。以前、lcchgpasswd コマンドを使って、トークン情報操作用パスワー
ドを“sopinpasswd”に変更しました。入力するパスワードを画面に表示しません。
lcchgpasswd -s -o sopinpasswd -n
New SO-PIN: ← newsopinpasswd と入力します(エコーバックされません)
Retype: ← newsopinpasswd と入力します(エコーバックされません)
実行結果/ 出力形式
標準出力に、メッセージが出力されます。
正常終了時:
メッセージは表示されません。
異常終了時:
パスワードの設定が失敗した旨のメッセージが表示されます。
付録 A 運用上の注意
ここでは、PDF 変換機能の運用上の注意について説明します。