第3章 PDF メール環境設定ファイル
3.4 PDF メール環境設定ファイルの説明
PDF メール環境設定ファイルは、PDF メール送信時の基本設定を行うファイルです。このファイルでは半角英数字、記号が使用でき ます。
[MLF_FixedItem]
書式
[MLF_FixedItem]
説明
PDF メール配信機能のサーバ資源の設定を行うためのセクションの宣言です。
省略時
サーバ資源の設定が有効になりません。
特記事項
- PDFメール送信時の一時データを格納するディレクトリを設定するキーワード「MLF_QueSavePath」は、[MLF_FixedItem]セク
ションの後に設定してください。
- このセクションの設定変更を反映するには、PDF メール配信サービスを再起動する必要があります。
MLF_QueSavePath
書式MLF_QueSavePath=<220 バイト以内の文字列>
説明
PDF メール送信時の一時データを格納するディレクトリをフルパスで指定します。
省略時
List Works Print Agent インストールフォルダ\Listmanager¥ListCREATOR¥mailqueue 特記事項
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。
[MLF_Default]
書式
[MLF_Default]
説明
PDF メール配信の基本設定を行うセクションの宣言です。
[MLF_Default]セクションのキーワードを使用する場合は、必ず[MLF_Default]の後に設定してください。
省略時
[MLF_Default]セクション内のキーワードが無効となります。
特記事項
このセクションの設定変更を反映するには、PDF メール配信サービスを再起動する必要があります。
MLF_FromAddress
書式MLF_FromAddress=<4000 バイト以内の文字列>
説明
配信されるメールのヘッダフィールドFrom に記載されるメールアドレスを指定します。
例)
MLF_FromAddress=listManager@xxx.yyy.zzz.co.jp
省略時
MLF_EnvelopeFromAddress の設定値がヘッダに記載されるメールアドレスになります。
特記事項
- 複数のメールアドレスを指定しないでください。
- 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_FromFullName
書式MLF_FromFullName=<4000 バイト以内の文字列>
説明
配信されるメールのヘッダフィールドFrom に記載される名前を指定します。
省略時
From フィールドに名前は表示されません。
特記事項
- 使用できる文字種は、半角英数字および全角文字です。
- 複数の名前を指定しないでください。
MLF_EnvelopeFromAddress
書式MLF_EnvelopeFromAddress=<4000 バイト以内の文字列>
説明
メールの送信状況を通知するメールアドレスを指定します。
メールアドレスは、MTP のmail コマンドで示されるデータで指定します。From: ヘッダが失われている場合、このメールアドレスは From: ヘッダでも用いられます。エンベロープ中の送り手アドレスは、メッセージ伝送状況の通知(DSN)の受け手として用いられ、
また、Return-Path:ヘッダにも用いられます。
複数のメールアドレスを指定しないでください。
省略時
PDF 文書情報ファイルまたはPDF メール配信情報ファイルで指定したMLF_EnvelopeFromAddress の値が設定されます。
特記事項
- 以下のいずれかに必ず設定してください。
- PDF 文書情報ファイルまたはPDF メール配信情報ファイル
帳票配信ごとにメールの配信状況の通知先を変更する運用の場合は、PDF 文書情報ファイルまたはPDF メール配信情報 ファイルに記述してください。
- PDF メール環境設定ファイル
メールの配信状況の通知先を帳票配信ごとに変える必要がない場合は、PDF メール環境設定ファイルに記述してくださ い。
PDF メール環境設定ファイル、PDF 文書情報ファイル、またはPDF メール配信情報ファイルともに設定がない場合は、エラー となります。
- 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_EnvelopeID
書式MLF_EnvelopeID=<4000 バイト以内の文字列>
説明
配信状況が通知されたとき、どの送信メールに対する配信状況かを判断するためのID を指定します。
この項目を設定するとDSN 配送状況通知機能を利用する場合に、配送報告の中にOriginal-Envelope-ID:< 設定値> フィールドが 含まれます。メッセージごとにMLF_EnvelopeID を設定することによって、配送報告とオリジナルメッセージを結びつけることができ るので、メッセージの再送信の自動化を行う場合などに利用できます。
例)
MLF_EnvelopeID=ID0000123
省略時
配信されるメールヘッダにOriginal-Envelope-ID フィールドは追加されません。
特記事項
- 配信状況が通知された場合に、送信時のオリジナルメッセージを特定するために使用します。
- 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_FromNickname
書式MLF_FromNickname=<4000 バイト以内の文字列>
説明
署名機能を使用する場合に、証明書のニックネームを指定します。
例)
MLF_FromNickname=ListManager@xxx.yyy.zzz.co.jp
省略時
署名機能は使用されません。
特記事項
- 証明書管理環境に登録したニックネームを指定してください。設定されていないニックネームが指定された場合、エラーとなり ます。
- 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_ReturnAddressFormat
書式MLF_ReturnAddressFormat=%1<%2>
説明
配信されるメールのヘッダフィールドFrom の書式を設定します。%1、%2 はそれぞれ以下の値になります。
%1:
ヘッダフィールドFrom の名前で設定した値です。
%2:
ヘッダフィールドFrom のメールアドレスで設定した値です。
省略時
デフォルト値、%1<%2> が適用されます。
特記事項
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。
MLF_TextTemplate
書式MLF_TextTemplate=<256 バイト以内の文字列>
説明
帳票出力サーバ(List Works Print Agent)に配置したPDF メールテンプレートのパスをフルパスで指定します。
例)
MLF_TextTemplate=C:¥ListManager¥mail¥template.txt
省略時
以下の値が設定され、デフォルトのテンプレートが使用されます。
List Works Print Agent インストールフォルダ\Listmanager¥ListCREATOR¥mail_template.txt 特記事項
- 使用できる文字種は、半角英数字および半角記号です。
- PDFメールテンプレートのパスには、PDF 文書情報ファイルまたはPDF メール配信情報ファイルの[MLF_Message] セクション で指定したPDF メールテンプレートファイル中に使用されている変数値を設定してください。
PDF メールテンプレートファイルの書式については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”の“4.9.1 PDF メール配信を行う”を参照してください。
MLF_DeleteFile
書式MLF_DeleteFile=0 | 3 説明
PDF メール配信後、添付ファイルを削除するか指定します。
0:
そのまま残します。
3:
PDF メール配信後、添付ファイルを削除します。
省略時 0
MLF_DSNOption
書式MLF_DSNOption=never,failure,success,delay 説明
DSN 配信状況の通知条件を設定します。MLF_EnvelopeFromAddress に設定したメールアドレスに通知されます。
各設定値は以下の意味を持ちます。
never:
何も通知しません。
failure:
PDF メール配信が失敗した場合に通知します。
success:
PDF メール配信が正常に行われた場合に通知します。
delay:
PDF メール配信に失敗したが、試行を継続する場合に通知します。
設定値を組み合わせを複数指定すると、複数の条件でDSN 配送状況の通知を設定することができます。
設定値を複数指定する場合は、「カンマ(,)」で区切ります。
例)
MLF_DSNOption=failure,delay
省略時
DSN を使用したメール配信は行われません。
特記事項
- DSN未対応のSMTP サーバを中継した場合、途中のSMTP サーバからの配送状況については、DSN 対応/ 未対応にかかわ
らず、配送状況は通知されません。
- never を他の設定値と組み合わせると、エラーとなります。
- never、failure、success、delay 以外の値を指定すると、エラーとなります。
MLF_UseRFC2231
書式MLF_UseRFC2231=0 | 1 説明
添付ファイル名の送信形式を指定します。
0:
添付ファイル名をRFC2231 形式で送信しません。
1:
添付ファイル名をRFC2231 形式で送信します。
省略時 0
MLF_UseMDNotifications
書式MLF_UseMDNotifications=0 | 1 説明
配達証明を要求するか設定します。
0:
配達証明を無効にします。
1:
配達証明を有効にします。
省略時
0 特記事項
配達証明を有効にした場合、RFC2298 に基づいたヘッダが付加されます。
MLF_SendPartialSize
書式MLF_SendPartialSize=0 - 1024 説明
メールを分割して送信する場合の、分割単位をキロバイトで指定します。0 ~ 1024 の範囲で指定します。
省略時
0(分割されません)
MLF_UseSecurePack
書式MLF_UseSecurePack=0 | 1 説明
PDF 変換機能で作成したPDF ファイルをどのように送信するかを指定します。
0:
PDF 変換機能で作成したPDF ファイルを、メールで送信する場合に指定します。
1:
PDF 変換機能で作成したPDF ファイルを、SecurePackage を使用して配信する場合に指定します。
例)
MLF_UseSecurePack=1 省略時
0 特記事項
別途SecurePackage V2.6 以降が必要になります。詳細については“SecurePackage のマニュアル”を参照してください。
MLF_SecurePackURL
書式MLF_SecurePackURL=<4000 バイト以内の文字列>
説明
SecurePackage を利用する場合に指定します。SecurePackage のURL を指定します。
省略時
SecurePackage と連携したPDF メール配信が行えません。
また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。
MLF_SecurePackGroupID
書式MLF_SecurePackGroupID=<64 バイト以内の文字列>
説明
SecurePackage を利用する場合に、送信者側のグループID(SecurePackage にログインするグループID)を指定します。
省略時
SecurePackage と連携したPDF メール配信が行えません。
また、「MLF_UseSecurePack=1」を設定してこのコマンドを省略すると、エラーとなります。
特記事項
使用できる文字種は、半角英数字および半角記号「ピリオド(.)」、「アンダーバー(_)」、「ハイフン(-)」です。
MLF_SecurePackUserID
書式MLF_SecurePackUserID=<64 バイト以内の文字列>
説明
SecurePackage を利用する場合に、送信者側のユーザID(SecurePackage にログインするユーザID)を指定します。