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コースの目的 やデザインに 関するビリー

コースの目的や コース・デザイン を考え直す必要が あると感じている が,非常勤講師と して,自分には変 える力がないと 思っている。

コースの目的や コース・デザイン を考え直す必要が あると感じている が,非常勤講師と して,自分には変 える力がないと 思っている。

そのため,学生に 日本語が伸びる機 会をなるべく多く 与えたい。

良い学習環境と教 師との人間関係が 必要

まとめ 1/6

まとめ

Yoko Ume Jhonae

教師としての ビリーフ

教師として,分か りやすい説明を心 掛け,良い練習問 題を与えるのが大

学生のやる気が最 も大切なので,学 生に日本語が伸び る機会を多く与え ることが必要。

そのため,良い学 習環境と教師との 人間関係が必要

教師として,学生 に正確に知識を伝 授することが大切。

良い学習環境と教 師・生徒の相互扶 助の精神が大切。

教師はそれにより 自分の教え方が内 省でき改善できる から。

学生の年齢層に 沿ったコンテンツ を探すべき。

学習・学習者 に対するビ リーフ

学習者が充実した 授業だと感じてく れたらいい

授業では,学生の やる気が一番大切

学生が間違っても 励ますことが大切

まとめ 2/6

学習者に対する思いやり,

気遣い

新人大学教師としてのアイデンティティ

Yoko Ume Jhonae

新人教師 としての アイデン ティティ

非常勤講師として,

コースの目的やデ ザインは変える力 がないが,

生徒の理解不足は 教師の責任である ため

,

自分の日本語や教 授法の知識が伸ば せ,かつ生徒の自 律学習が促せるよ うな教師像

非常勤講師として,

コースの目的やデザ インは変える力がな いので,

せめて生徒に動機付 けを促し(生徒のや る気次第なので),

生徒の情意的要因に 気を配り,生徒と良 好な人間関係が築け るような教師像

教師の教え方や教 材(学生の年齢層 に沿ったもの)が 学生の学習方法や モチベーションに 影響を与えている ので,教師と生徒 の相互扶助の精神 が大切であり,そ れを通して自分の 教え方が内省,改 善できるような教 師像

まとめ 3/6

本研究の参加者(ポルトガルのとある国立 大学の事例)は・・・

• 非常勤講師としてコースデザインや目的は変え る力がないと意識している一方,学習者の動機 付けには影響を与えることができると信じ,そ れ故に彼らの動機付けを促し,彼らと良好な人 間関係が築けるような教師像を目指しているこ とが分かった。

• また,生徒との相互扶助の精神が大切であると 考え,それを通して自身の教え方が内省,改善 できるような教師像を目指していることも分 かった。

まとめ 4/6

つまり,本研究の参加者は,教育環境に関する問題

(コースの目的が曖昧,クラスが大きい,学生のおしゃ べりなど)がある中で,

非常勤講師としての限界や,新人教師として自分の能力 や授業運営に困難さを感じつつ,

教師としての技量と学習者の動機付けを最も気にかけて いる様子が伺えた。

自身の悩みや葛藤の中で,より良い日本語教師になろう と模索し,学生と良好な関係を保つことが彼らの動機付 けや学習プロセスに有益に働くと意識して・信じて授業 を行っていると言える。

まとめ 5/6

• 「教師は初めから教師であるのではない。新人 は自身のあり方を教師としてのものに適応させ,

その中で教師として自分の良さを発見していか なければならない。」(牛窪, 2013 , p. 369 )

• 教育実践における困難な点は,教師,時期,コ ンテクストにより,また同じコンテクストの中 でさえも異なる。つまり,各コンテクストは独 自の意味を有している。 (Miccoli, 2007)

まとめ 6/6

今後の課題

本研究の分析・考察を更に詳細に続けていく。

例えば,分析の中で,「新人教師」

vs

「非常勤講師」,

「日本語母語話者」

vs

「日本語非母語話者」としてのビ リーフが見られたが,どちらの立場(職業的アイデンティ ティ)としてのビリーフなのか,現時点でのデータからは はっきりと分からないものもあった。

今後,ポルトガル語圏において(←まだあまり調査がな されていないので)各々の教育現場の問題や授業におけ る困難な点について(ケーススタディとして)調査を続 けていく。

その中で,特に政治的に立場の弱い新人大学教員の

「声」(ビリーフやアイデンティティ)に焦点を当てて 分析し,結果を発信していく。

参考文献

• BARCELOS, A. M. F. (2006). Narrativas, crenças e experiências de aprender inglês. Linguagem & Ensino, v. 9, n. 2, p. 145-175.

• BARCELOS, A. M. F. (2007). Crenças sobre ensino e aprendizagem de línguas: reflexões de uma década de pesquisa no Brasil. In:

ALVAREZ, M. L. O.; SILVA, K, A. da (Orgs.). Linguística Aplicada:

múltiplos olhares. 1. ed. Campinas-São Paulo: Pontes Editores, p.

27-79.

• Beijaard, D., Meijer, P. M., & Verloop, N. (2004). Reconsidering research on teachers’ professional identity. Teaching and Teacher Education, v. 20, n. 2, pp. 107-128.

• Flores, M. A. & Day, C. (2006). Contexts which shape and reshape new teachers’ identities: a multi-perspective study. Teaching and Teacher Education, v. 22, n. 2, pp. 219-232.

• Johnson K. (1992) The relationship between teachers’ beliefs and

practice during literacy instruction for non-native speakers of

English. Journal of Reading Behaviour, 24, p. 83-108.

• Miccoli, L. (2007) Autonomia na aprendizagem de língua estrangeira. In: Paiva, V. L. M. O. (Org.). Práticas de ensino e aprendizagem de inglês como foco na autonomia. Campinas: Pontes, p. 31-49.

• Mukai, Y. (2014) Crenças e necessidades em relação à escrita em japonês: nos casos dos estudantes universitários brasileiros e portugueses. Linguagem &

Ensino, Pelotas, v.17, n.2, p. 391-440, maio/ago.

• Norton, B. (2000) Identity and Language Learning:

gender, ethnicity and educational change. Harlow,

England: Pearson Education, 2000.

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