fbackup、frecover は HP-UX 独自のコマンドで、システムのバックアップをとるために作成されたものです、フルバックアッ プのみならず、インクリメンタルバックアップをサポートしています。リモートマシン上のデバイスへのバックアップも可能で す。fbackup でとったバックアップのリストアは frecover コマンドにより行います。
最初に簡単な使い方の例をしめします。
# fbackup -f /dev/rmt/0m -i /usr
/usr 以下のファイルのバックアップを /dev/rmt/0m にとっています。
# fbackup -f /dev/rmt/0m -i /usr -e /usr/local/games
/usr 以下の、/usr/local/games 以下のファイルをのぞくすべてのファイルのバックアップを /dev/rmt/0m にとっています。
# frecover -r -f /dev/rmt/0m
上でとったバックアップ全体をリストアしています。
fbackup ではグラフファイルを作成しておくと便利です. たとえば, システムのバックアップをとるためのグラフファイルとし て、
i /
e /usr/local/games e /var
e /home
という内容のグラフファイル /var/adm/fbackupfiles/graph を作成しておくと、/usr/local/games と /var と /home を除 いたすべてのファイルのバックアップをとることができます。
# fbackup -0 -u -f /dev/rmt/0m -g /var/adm/fbackupfiles/graph
ここで -0 はフルバックアップの指定です。-u オプションは/var/adm/fbackupfiles/dates というデータベースファイルを更新 する指定です。
上で -0 によってフルバックアップの指定を行っていますが、インクリメンタルバックアップをおこなうこともできます。それが fbackup のバックアップレベルオプションです。
バックアップレベルとしては、0 から 9 までの整数を指定することができます。
レベル 0: フルバックアップ
レベル 1: フルバックアップをとった以降、変更されたファイルのバックアップのみをとります。
レベル 2: レベル 1 のバックアップをとった以降、変更されたファイルのバックアップのみをとります。
. . .
たとえば、毎週月曜日にフルバックアップをとり、それ移行の曜日はインクリメンタルバックアップをとるためのバックアップレ ベルの指定は次のようになります。
月曜日: レベル 0 火曜日: レベル 1 水曜日: レベル 2 木曜日: レベル 3 金曜日: レベル 4
このようにして fbackup でとったバックアップイメージからのリストアは frecover コマンドを使用しておこないます。バック アップイメージすべてをリストアすることも可能ですし、グラフファイルをもちいて、特定のファイルのみをリストアすることも 可能です。
# frecover -r -f /dev/rmt/0m
すべてのバックアップイメージのリストアを行います。
# frecover -x -g /var/adm/fbackupfiles/graph-restore
/var/adm/fbackupfiles/graph-restore ファイルに記述されたすべてのファイルのリストアを行います。
このような柔軟性から、システムのバックアップをとる際には fbackup、
frecover を使用することが最も適切な選択でしょう。