︶ 署名
・ 宣言 二〇
〇
〇 年一 二 月七 日
︹ニ ー ス
︺ 改正
二〇
〇 九 年一 二 月一 日 欧 州 議会
︑ 理事 会
︑ 及び 委 員会 は
︑次 の 文 書を 欧 州基 本 権憲 章と し て︑ 厳 粛に 宣 言 する
︒ 前文 欧 州 の諸 国 民は
︑ 相 互に よ りい っ そう 緊 密 な連 合 を創 設 する 中で
︑ 共通 の 諸価 値 を 基礎 と する 平 和な 未 来 を分 か ち合 う こと を決 意 する
︒ 連 合 は︑ そ の精 神 的 及び 道 徳的 遺 産を 認 識 し︑ 人 間の 尊 厳︑ 自由
︑ 平等 及 び連 帯 と いう 不 可分 か つ普 遍 的 な諸 価 値に 基 づい て創 設 され る
︒連 合 は
︑民 主 主義 原 理及 び 法 の支 配 に基 礎 づけ られ る
︒連 合 は︑ 連 合 市民 権 の確 立
︑並 び に 自由
︑ 安全
︑ 及び 正義 の 領域 を 創設 す る こと に よっ て
︑諸 活 動 の中 心 に個 人 を据 える
︒ 連 合 は︑ 構 成国 国 民 の帰 属 性︑ 並 びに
︑ 国 家︑ 地 域及 び 地方 レベ ル にお け る公 の 組 織と 同 様に
︑ 欧州 の 諸 国民 の 文化 及 び伝
統の 多 様性 を 尊重 し つ つ︑ 共 通の 諸 価値 の 維 持及 び 発展 に 寄与 する
︒ 連合 は
︑均 衡 の とれ た 持続 可 能な 発 展 の促 進 を求 め
︑か つ︑ 人
︑役 務
︑商 品
︑ 及び 資 本の 自 由な 移 動 並び に 事業 創 設の 自由 を 保障 す る︒ こ の 目的 の ため に
︑ 社会 に おけ る 諸変 化
︑ 社会 の 進歩
︑ 及び 科学 技 術の 発 達に 照 ら して 基 本的 権 利の 保 障 を強 化 する 必 要が あり
︑ それ は
︑憲 章 と いう 形 でこ れ らの 諸 権 利を さ らに 目 に見 える も のと す るこ と に よる も ので あ る︒ こ の 憲章 は
︑連 合 の 権限 及 び任 務
︑並 び に 補完 性 の原 則 を適 正に 考 慮し つ つ︑ 特 に 構成 国 に共 通 の憲 法 的 伝統 及 び国 際 的義 務︑ 欧 州人 権 条約
︑ 連 合及 び 欧州 評 議会 に よ って 採 択さ れ た社 会憲 章
︑並 び に︑ 欧 州 連合
︵ EU
︶ 司法 裁 判 所及 び 欧州 人 権裁 判所 の 判例 法 から 導 か れる 諸 権利 を 再確 認 す る︒ そ の際
︑ 本憲 章は
︑ これ を 起草 し た 最高 会 議の 権 威の 下 で 準備 さ れ︑ か つ︑ 同会 議 の責 任 の下 で 更 新さ れ た評 釈 を適 正 に 考慮 し つつ
︑ 連合 及び 構 成国 の 裁判 所 に よっ て 解釈 さ れる
︒ こ れ らの 権 利の 享 受 は︑ 他 の人 び と︑ 人 類 共同 体
︑及 び 将来 の世 代 に対 す る責 任 及 び義 務 を伴 う
︒ そ れ ゆえ に
︑連 合 は
︑次 に 掲げ る 権利
︑ 自 由︑ 及 び諸 原 則を 承認 す る︒
六 六
第 一編
尊厳 第一 条
︻人 間 の尊 厳
︼ 人 間の 尊 厳は 不 可 侵で あ る︒ そ れは 尊 重 かつ 保 護さ れ なく て は なら な い︒ 第二 条
︻生 命 に対 す る 権利
︼ 何 人も
︑ 生命 に 対 する 権 利を 有 する
︒ 何 人も
︑ 死刑 の 宣 告又 は 執行 を され な い
︒ 第三 条
︻人 の 保全 に 対 する 権 利︼ 何 人も
︑ 自己 の 身 体及 び 精神 の 保全 を 尊 重さ れ る権 利 を有 す る
︒ 医 学及 び 生物 学 の 分野 に おい て は︑ 特 に 次の こ とが 尊 重さ れ な けれ ば なら な い
︒
⒜ 法律 に よっ て 定 めら れ た手 続 きに 従 っ た当 該 者の 自 由か つ 説明 を 受け た 上 での 同 意
⒝ 優生 学 的医 療 処 置の 禁 止︑ 特 に人 の 選 別を 目 的と し た処 置 の禁 止
⒞ 人の 身 体及 び そ の一 部 を金 銭 的利 益 獲 得の 手 段と す るこ と の禁 止
⒟ 人間 の クロ ー ン 再生 の 禁止
第四 条
︻拷 問 の禁 止
︑ 非人 道 的若 し くは 屈 辱 的な 取 扱い 又 は処 罰の 禁 止︼ 何 人も
︑ 拷問 又 は 非人 道 的若 し くは 屈 辱 的な 取 扱い 又 は処 罰 を 受け な い︒ 第五 条
︻奴 隷 及び 強 制 労働 の 禁止
︼ 何 人も
︑ 奴隷 又 は 隷属 状 態に お かれ な い
︒ 何 人も
︑ 強制 的 又 は義 務 的な 労 働を 要 求 され な い︒ 人 身売 買 は禁 止 さ れる
︒ 第
二編
自
由 第六 条
︻人 身 の自 由 及 び安 全 に対 す る権 利
︼ 何 人も
︑ 身体 の 自 由及 び 安全 に 対す る 権 利を 有 する
︒ 第七 条
︻私 生 活及 び 家 族生 活 の尊 重
︼ 何 人も
︑ 自己 の 私 生活 及 び家 族 生活
︑ 家 庭︑ 並 びに 意 思疎 通 の 尊重 に 対す る 権 利を 有 する
︒ 第八 条
︻個 人 情報 の 保 護︼ 何 人 も
︑ 自 己 に 関 す る 個 人 情 報 の 保 護 に 対 す る 権 利 を 有 す る
︒ 個 人情 報 は︑ 特 定 の目 的 及び 当 事者 の 同 意又 は 法律 に よっ 六
七
て 定 めら れ たそ の 他 の正 当 な理 由 に基 づ い て︑ 公 正に 扱 われ な く ては な らな い
︒ 何人 も
︑自 己 に関 し て 収集 さ れた 情 報に ア ク セス す る権 利 及 び情 報 の誤 り を正 す 権 利を 有 する
︒ こ れら の 規則 の 遵 守は
︑ 独立 し た機 関 の 監督 に 服す る
︒ 第九 条
︻婚 姻 の権 利
︑ 家族 形 成の 権 利︼ 婚 姻す る 権利 及 び 家族 を 形成 す る権 利 は
︑こ れ らの 権 利の 行 使 につ い て定 め る 各国 の 国内 法 に従 っ て 保障 さ れる
︒ 第一
〇 条︻ 思 想・ 良 心
・信 教 の自 由
︼ 何 人も
︑思 想︑ 良 心及 び 信 教の 自 由に 対 する 権 利 を有 す る︒ こ の 権利 は
︑自 己 の 宗教 又 は信 条 を変 更 す る自 由
︑及 び
︑単 独 で あれ 又 は他 の 者 との 共 同で あ れ︑ か つ 公に お いて で あれ 又 は 私的 に おい て で あれ
︑礼 拝
︑教 導︑ 慣 習
︑及 び 儀式 に よっ て 自 己の 宗 教又 は 信 条を 告 白す る 自由 を 含 む︒ 良 心的 兵 役拒 否 の 権利 は
︑こ の 権利 の 行 使に つ いて 定 める 各 国 の国 内 法に 従 っ て承 認 され る
︒ 第一 一 条︻ 表 現及 び 情 報の 自 由︼ 何 人も
︑ 表現 の 自 由に 対 する 権 利を 有 す る︒ こ の権 利 は︑ 公 権 力に 干 渉さ れ る こと な くま た 国境 を 問 わず
︑意 見を 持 ち︑ 情 報 及び 知 識を 受 領 し︑ か つ伝 達 する 自 由 を含 む
︒ マ スメ デ ィア の 自 由及 び 多元 性 は尊 重 さ れる
︒
第一 二 条︻ 集 会の 自 由
︑結 社 の自 由
︼ 何 人も
︑ 特に 政 治
︑労 働 組合
︑ 及び 市 民 生活 上 の事 柄 のあ ら ゆ る段 階 にお い て
︑平 和 的に 集 会す る 自 由及 び 結社 の 自由 に 対 する 権 利を 有 す る︒ こ の権 利 は︑ 自 己 の利 益 を守 る ため に 労 働組 合 を結 成 し
︑加 入 する す べて の 者 の権 利 を含 む
︒ 連 合レ ベ ルに お け る政 党 は︑ 連 合市 民 の 政治 的 意思 の 表明 に 寄 与す る
︒ 第一 三 条︻ 芸 術及 び 科 学の 自 由︼ 芸 術及 び 科学 の 研 究は
︑ 制約 の ない も の であ る
︒学 問 の自 由 は
︑こ れ を尊 重 す る︒ 第一 四 条︻ 教 育に 対 す る権 利
︼ 何 人も
︑ 教育 に 対 する 権 利︑ 並 びに 職 業 訓練 及 び継 続 的訓 練 へ のア ク セス の 権 利を 有 する
︒ こ の権 利 は︑ 無 償 で義 務 教育 を 受け る 可 能性 を 含む
︒ 民 主主 義 の諸 原 則 を尊 重 しつ つ 教育 を 創 設す る 自由
︑ 並び に
︑ 自己 の 宗教 的
︑ 思想 的 及び 教 育的 信 念 に従 っ て子 ど もの 教 育 と 教 え る 機 会 を 確 保 す る 親 の 権 利 は︑ こ の よ う な 自 由 及 び 権利 の 行使 に つ いて 定 める 各 国の 国 内 法に 従 って 尊 重さ れ る
︒
六 八
第一 五 条︻ 職 業選 択 の 自由
︑ 勤労 の 権利
︼ 何 人も
︑ 勤労 の 権 利︑ 及 び︑ 自 由に 職 業 を選 択 し又 は 受諾 す る 権利 を 有す る
︒ す べて の 連合 市 民 は︑ い かな る 構成 国 に おい て も︑ 雇 用を 求 め
︑就 労 し︑ 事 業 創設 の 権利 を 行使 し
︑ かつ 労 務を 提 供す る 自 由を 有 する
︒ 構 成 国 の 領 域 内 で 労 働 す る こ と を 許 可 さ れ た 第 三 国 国 民 は
︑ 連合 市 民の 労 働 条件 と 同等 の 労働 条 件 を享 受 する 権 利を 付 与 され る
︒ 第一 六 条︻ 事 業を 営 む 自由
︼ 事 業を 営 む自 由 は
︑連 合 の法 並 びに 各 国 の国 内 法令 及 び慣 行 に 従っ て
︑こ れ を 認め る
︒ 第一 七 条︻ 財 産に 対 す る権 利
︼ 何 人も
︑ 自己 の 合 法的 に 取得 し た財 産 を 所有 し
︑利 用 し︑ 処 分 し︑ か つ遺 贈 す る権 利 を有 す る︒ 何 人 も︑ 公 の利 益 及び 法 律 が予 定 して い る 場合 で
︑損 失 に対 す る 時価 に よる 正 当な 補 償 の条 件 によ ら な い限 り
︑自 己 の財 産 を 奪わ れ ない
︒ 財産 の 利 用は
︑ 一般 の 利 益に 必 要な 限 りに お い て︑ 法 律に よ って 規 制 を加 え るこ と が 許さ れ る︒ 知 的財 産 は︑ こ れ を保 護 する
︒
第一 八 条︻ 庇 護に 対 す る権 利
︼ 庇 護に 対 する 権 利 は︑ 一 九五 一 年七 月 二 八日 の ジュ ネ ーヴ 協 定 及び 一 九六 七 年 一月 三 一日 の 難民 の 地 位に 関 する 議 定書 の 諸 規則 を 十分 に 尊 重し
︑ かつ
︑ 欧州 連 合 条約 及 び欧 州 連合 運 営 条約
︵ 以下
︑﹁ 両条 約
﹂と い う
︒︶ に 従 って 保 障さ れ る︒ 第一 九 条︻ 国 外退 去
︑ 追放
︑ 又は 引 渡し の 場 合に お ける 保 護︼ 集 団的 追 放は
︑ 禁 止さ れ る︒ 何 人も
︑ 死刑
︑ 拷 問︑ そ の他 の 非人 間 的 又は 屈 辱的 な 取扱 い 若 しく は 処罰 を 受 ける 重 大な 恐 れの あ る 国家 へ 国外 退 去︑ 追 放 又は 引 渡さ れ て はな ら ない
︒ 第
三編
平
等 第二
〇 条︻ 法 の前 の 平 等︼ 何 人も
︑ 法の 前 に おい て 平等 で ある
︒ 第二 一 条︻ 非 差別
︼ 性 別︑ 人 種︑ 皮 膚 の色
︑ 民族 的 又は 社 会 的出 身
︑遺 伝 的特 徴
︑ 言語
︑ 宗教 又 は 信条
︑ 政治 的 又は そ の 他の 意 見︑ 国 内に お け る少 数 派集 団 に 属す る こと
︑ 財産
︑ 出 生︑ 障 がい
︑ 年齢 若 し くは 性 的指 向 に 基づ く いか な る差 別 も 禁止 さ れる
︒ 両 条約 の 適用 の 範 囲内 及 び両 条 約の い か なる 特 定の 条 項の 六 九
妥 当 性を 妨 げる こ と のな い 範囲 に おい て
︑ 国籍 を 理由 と する い か なる 差 別も 禁 止 され る
︒ 第二 二 条︻ 文 化的
︑ 宗 教的 及 び言 語 的多 様 性
︼ 連 合は
︑ 文化 的
︑ 宗教 的 及び 言 語的 多 様 性を 尊 重す る
︒ 第二 三 条︻ 女 性と 男 性 との 間 の平 等
︼ 女 性と 男 性と の 間 の平 等 は︑ 雇 用︑ 労 働 及び 報 酬を 含 むす べ て の分 野 にお い て 保障 さ れな く ては な ら ない
︒ 平 等原 則 は︑ 十 分 には 代 表さ れ てい な い 一方 の 性の た めに と ら れる 特 定の 優 遇 措置 の 維持 又 は採 択 を 妨げ る もの で はな い
︒ 第二 四 条︻ 子 ども の 権 利︼ 子 ども は
︑自 己 の 成長 に 必要 な 保護 及 び 援助 を 受け る 権利 を 有 する
︒ 子ど も は
︑自 己 の意 見 を自 由 に 表明 す るこ と がで き る
︒子 ど もの 意 見 は︑ 年 齢及 び 成熟 度 に 応じ て
︑そ の 子に 関 係 する 事 柄に お い て考 慮 され る
︒ 子 ども に 関す る す べて の 措置 は
︑公 的 機 関に よ るも の であ れ
︑ 私的 機 関に よ る もの で あれ
︑ 子ど も の 最善 の 利益 が 第一 に 考 慮さ れ なく て は なら な い︒ す べて の 子ど も は
︑自 己 の利 益 に反 す る もの で ない 限 り︑ 自 己 のい ず れの 両 親 とも 個 人的 な 関係 及 び 直接 の 接触 を 定期 的 に 維持 す る権 利 を 有す る
︒
第二 五 条︻ 高 齢者 の 権 利︼ 連 合は
︑ 尊厳 あ る 自立 し た生 活 を営 み
︑ 社会 的 及び 文 化的 生 活 に参 加 する 高 齢 者の 権 利を 承 認し か つ 尊重 す る︒ 第二 六 条︻ 障 がい を 持 つ者 の 統合
︼ 連 合は
︑ 自己 の 自 立︑ 社 会的 及 び職 業 的 統合
︑ 地域 社 会の 生 活 への 参 加を 保 障 する た めの 措 置か ら 得 られ る 利益 に 対す る 障 がい を 持つ 者 の 権利 を 承認 し
︑か つ 尊 重す る
︒ 第
四編
連
帯 第二 七 条︻ 業 務情 報 及 び協 議 に対 す る労 働 者 の権 利
︼ 労 働者 又 はそ の 代 理人 に は︑ 適 当な 段 階 にお い て︑ 連 合の 法 並 びに 各 国の 国 内 法令 及 び慣 行 が予 定 す る場 合 と条 件 の下 で
︑ 適宜 業 務情 報 の 提供 及 び協 議 に実 施 が 保障 さ れな け れば な ら ない
︒ 第二 八 条︻ 団 体交 渉 及 び団 体 行動 の 権利
︼ 労 働者 及 び使 用 者
︑又 は それ ぞ れの 組 織 は︑ 連 合の 法 並び に 各 国の 国 内法 令 及 び慣 行 に従 っ て︑ 適 当 な段 階 にお い て︑ 労 働 協約 の 交渉 及 び 締結 を 行い
︑ かつ 利 害 の衝 突 する 場 合に は
︑ 自己 の 利益 を 守 るた め にス ト ライ キ を 含む 団 体行 動 を行 う 権 利を 有 する
︒
七
〇