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XML

XML(eXtensible Markup Language)は、Webコンテンツの構築および配布用の共通のド

キュメント・フォーマットを作成する、柔軟で標準的な方法です。CGIスクリプトと同様、

XMLデータではコンテンツと構造がプレゼンテーションから分離されるため、データを 様々なレイアウトやアプリケーションで提示することが容易になります。

Oracle Internet Application Serverでは、中間層におけるXMLの生成、データベース・アク

セスのためのサーバー側コンポーネントの起動、アプリケーションの実行、情報の処理、ク ライアントのWebブラウザへのコンテンツの配信が可能です。Oracle XML Developer’s Kit

(XDK)では、Javaアプリケーション用のXMLドキュメントの読込み、操作、変換および 表示をサポートしています。

Oracle XDKには、Java用のXMLドキュメントを処理するXMLパーサーのセットが含まれ

ています。XMLパーサーの役割は、XMLのフォーマットが正しいかどうかを検証し、既存

のDocument Type Definition (DTD)に対してXMLの妥当性チェックを行うことです。こ

の検証および妥当性チェックのフェーズの後、パーサーはXMLドキュメントをアプリケー ションで使用できるフォーマットに変換します。また、オラクル社では、DTDのエレメン トからのクラスの自動生成をサポートする製品や、XMLドキュメントを構築するためのク ラス・メソッドをプログラムによって使用する方法を提供しています。

さらに、XMLは、データベース間のデータ転送用の共通フォーマットを提供します。複数 のデータベースからXMLを生成して、共通の拡張可能なXMLドキュメント・タイプを生 成できます。XMLを使用すると、エレメントをデータとして識別することにより、単語や 値にコンテキストを与えることが可能です。たとえば、名前、住所、連絡先などのデータと してエレメントを識別できます。複数のソースからデータを収集するときにこれらの共通の エレメントを使用すると、簡単にデータを特定のアプリケーション用の共通フォーマットに 統合できます。

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サーブレット サーブレット サーブレット サーブレット

サーブレットは、サーバー側の環境で稼動し、クライアント・ブラウザからのHTTPリクエ ストを処理するJavaアプリケーションです。クライアントのリクエストを処理する際、

サーブレットでは、機能を増強するために一般的なJavaテクノロジを使用できます。たと えば、JDBCを使用しているサーブレットは、データベースに接続して問合せを実行できま す。その後、サーブレットは問合せの結果をHTML表に書式化してクライアントに返すこ とができます。

サーブレットの使用による利点 サーブレットの使用による利点サーブレットの使用による利点

サーブレットの使用による利点 サーブレットは、既存のJavaコードと標準APIを使用でき るため、リクエスト処理のための強力なツールとなります。サーブレットの使用によるその 他の利点には次のようなものがあります。

サーブレットは、Javaベースのテクノロジであるため、プラットフォームにもOracle

HTTP Serverにも依存しません。サン・マイクロシステムズ社のサーブレットの仕様に

準拠したサーブレットであれば、変更を加えずにOracle Internet Application Serverの すべてのノードで実行可能です。

サーブレットではリクエストに既存のJava仮想マシン(JVM)を再利用できるため、多 くの場合、サーブレットのほうがCGIアプリケーションよりも実行能力に優れていま す。これは、リクエストのたびにJVMの起動およびシャットダウンに使用されるシス テム・リソースを節約できるためです。

セッションの間、データベース接続をオープンにしておけるため、リクエストごとに データベースに再接続するオーバーヘッドを削減できます。

新しいインスタンスを作成するかわりに、空いているサーブレット・インスタンスが新 しいリクエストの処理に再利用されます。

サーブレットの開発 サーブレットの開発サーブレットの開発

サーブレットの開発 サーブレットの開発には、コンパイラ、デバッガ、標準ライブラリお よびサーブレット用Javaライブラリへのアクセスが必要です。これらのライブラリは、

Oracle Internet Application Serverとともにインストールされます。また、Oracle

JDeveloperなどの統合開発環境も使用できます。これらには、サーブレットの開発および配

布に役立つツールのセットが用意されています。

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サーブレット・リクエストの処理 サーブレット・リクエストの処理サーブレット・リクエストの処理

サーブレット・リクエストの処理 Oracle Internet Application Serverでは、サーブレットは

Oracle HTTP Serverコンポーネントで実行されます。mod_jservモジュールにより、リクエ

ストは、Oracle HTTP ServerからApache JServに転送されます。Apache JServは、Oracle

HTTP Serverからのサーブレット・リクエストを処理するために設計されたJavaサーブ

レット・エンジンです。JVMは、サーブレットを処理し、出力をmod_jservに返します。

次に、mod_jservモジュールがクライアントにレスポンスを返します。このプロセスを、図 3-1に示します。

図図図

3-1 Oracle Internet Application Serverにおけるサーブレットの制御フローにおけるサーブレットの制御フローにおけるサーブレットの制御フローにおけるサーブレットの制御フロー

1. Oracle HTTP Serverがクライアントからサーブレットのリクエストを受信します。

2. Oracle HTTP Serverは、サーブレット・クラスのリクエストをmod_jservモジュールに

送信します。

3. mod_jservモジュールは、リクエストをサーブレット・エンジンに転送します。サーブ

レット・エンジンが稼動していない場合はmod_jservにより起動され、サーブレットが 初期化されます。

4. サーブレット・エンジンは、受信リクエストをリクエスト・オブジェクトに変換しま す。次に、エンジンはレスポンス・オブジェクトを作成し、両方のオブジェクトをサー ブレット・クラスに渡します。

5. サーブレット・クラスは、レスポンス・データを実行し、生成します。このデータは、

サーブレットのレスポンス・オブジェクト内のサーブレット・エンジンに渡されます。

その後、このレスポンスは、mod_jservモジュールとOracle HTTP Serverを通じてクラ イアントに返されます。

Javaサーブレットに関する一般情報は、Java Servlet API 仕様 2.0(http://java.sun.comから Oracle HTTP

Server mod_jserv

Apache JServ クライアント

サーブレット・クラス 1

5

4

2

3

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JavaServer Pages JavaServer Pages JavaServer Pages JavaServer Pages

JavaServer Pages(JSP)は、サン・マイクロシステムズ社提唱の仕様で、開発者がJava

コードといくつかの特殊タグを使用してHTMLベースのファイルに動的コンテンツを追加 するための使用しやすく便利な手段を提供しています。JSPは、既存のJavaコードと標準 APIを使用できるため、動的HTMLページ生成のための強力なツールです。これにより、

プレゼンテーション・ロジックはJSPによって処理できるため、Java開発者はアプリケー ションを簡潔にできます。新しいHTMLタグなど、新しいプレゼンテーション方法を使用 するには、JSPのみ変更します。ベースとなるJavaコードは、データをJSPに送信するだけ であるため、変更する必要はありません。

JSPJSPJSP

JSPの使用による利点の使用による利点の使用による利点の使用による利点 JavaServer Pagesはプラットフォームに依存しないため、サン・マイ クロシステムズ社のJSP仕様に準拠したJSPであれば、変更を加えずにOracle Internet

Application Serverのすべてのノードで実行できます。

オラクル社によるJavaServer Pages用のトランスレータおよびランタイム・エンジンである

OracleJSPは、JSP開発者が使用可能な次の拡張機能をサポートしています。

埋込みロジックの機能を強化するためのデータ型の追加。

基本型(PT)とjava.langオブジェクトの2種類のオプション。有効範囲オブジェクトに はオブジェクトのみ格納できるため、PTの値は有効な有効範囲とならず、JSPの有効範 囲オブジェクトに格納できません。java.langパッケージのラッパー・クラスは、Java Beanモデルに従わず、NULLコンストラクタを提供しないため、ラッパー・クラスは

JSPのusebean文では宣言できないオブジェクトです。

JSP Markup Language (JML)による、JSPスクリプト構文の代替手段の提供。これに

より、動的Webページの作成を希望する非Java開発者をサポートします。

XMLとXSLにより、HTMLページのかわりにXMLページを作成する開発者をサポー ト。

JSP JSPJSP

JSPアプリケーションの配布アプリケーションの配布アプリケーションの配布アプリケーションの配布 サーブレット・エンジンはリクエストごとにページをコンパイ ルするため、ページをテストするには、Oracle Internet Application ServerでOracle HTTP

Serverを通じてページのリクエストを発行する必要があります。Oracle JDeveloperなどの

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JSP JSPJSP

JSPリクエストの処理リクエストの処理リクエストの処理リクエストの処理 Oracle Internet Application Serverでは、JavaServer PagesはOracle

HTTP Serverコンポーネントで稼動します。Oracle HTTP Serverは、サーブレット環境

(mod_jservとApache JServサーブレット・エンジン)でリクエストをOracleJSPに転送し ます。トランスレータはJavaServer Pagesを処理し、埋込みコードがあればそれをコンパイ ルします。出力は、元のパスをさかのぼってクライアントへ返されます。このプロセスを、

図3-2に示します。

図 図図

3-2 Oracle Internet Application ServerにおけるにおけるにおけるにおけるJavaServer Pagesの制御フローの制御フローの制御フローの制御フロー

1. Oracle HTTP ServerがクライアントからJSPのリクエストを受信します。

2. Oracle HTTP Serverは、サーブレット・クラスのリクエストをmod_jservモジュールに

送信します。

3. mod_jservモジュールは、リクエストをApache JServサーブレット・エンジンに転送し

ます。

4. サーブレット・エンジンは、受信リクエストをリクエスト・オブジェクトに変換しま す。次に、サーブレット・エンジンは、レスポンス・オブジェクトを作成し、両方のオ ブジェクトをOracleJSPに渡します。

5. OracleJSPは、JSPファイルを解析し、埋込みのアプリケーション・ロジックを実行しま

す。

6. 結果は、OracleJSPから、サーブレットのレスポンス・オブジェクト内のApache JServ サーブレット・エンジンに渡されます。その後、このレスポンスは、mod_jservモ ジュールとOracle HTTP Serverを通じてクライアントに返されます。

JavaServer Pagesに関する一般情報は、JavaServer Pages仕様 1.0(http://java.sun.comから Oracle HTTP

Server mod_jserv

Apache JServ クライアント

JSP

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OracleJSP

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