5. 注意事項
5.2. Web認証に関する注意事項
5.2.1. Web認証前に通信許可する項目
Web認証を行う場合、認証前に通信許可すべき項目(*1)を以下に示します。
(1) ARPリレーの設定
Web認証を行う場合は、必ずARPリレーの設定をして下さい。設定方法は3章を参照して下さい。
(2) DHCP通信の許可
Web認証端末にDHCPでIPアドレスを配布する場合は、認証専用アクセスリストでDHCP(BOOTPパ
ケット)の通信を許可するアクセスリストを設定して下さい。設定方法は3章を参照して下さい。
(3) DNSサーバへの通信許可
Web認証のURLリダイレクト機能を使用する場合は、認証前にDNSサーバでの名前解決が必要となり ます。認証専用アクセスリストでDNSサーバへの通信を許可するアクセスリストを設定して下さい。設 定方法は3章を参照して下さい。
(4) 認証前に検疫等を実施する場合
検疫ネットワークなど、認証前に通信を行う必要のあるサーバが存在する場合は、認証専用アクセス リストで該当サーバへの通信を許可するアクセスリストを設定して下さい。
(*1) AX1200Sシリーズの動的VLANモードを除く。
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5.2.2. 固定VLANモードのWeb認証のログアウト条件
固定VLANモードでWeb認証した端末は、以下のいずれかの条件に一致した場合、ログアウト(通 信非許可状態)します。
条件1:ログアウト画面からログアウトした場合。
条件2:最大接続時間を超えた場合。(デフォルト3600秒)
コンフィグレーションによって時間と機能の有効無効化ができます。
条件3:接続監視機能(ARPポーリング)によるログアウト。
条件4:認証ポートのリンクダウン
条件5:強制ログアウトコマンドによるログアウト 条件6:特殊pingによるログアウト
(認証用IPアドレス宛て、コンフィグレーションで指定したTOS、TTL値のping)
条件7:無通信監視機能によるログアウト(AX1200Sのみ)
5.2.3. 固定VLANモードのWeb認証の端末移動に関する注意事項
(1)AX1200Sの場合
認証済み端末のポート移動許可設定(コンフィグレーションコマンド web-authentication static-vlan
roaming)を行った場合、同一VLAN間を再認証せずに移動することが可能です。設定を行っていない
場合や別VLAN間を移動する場合は再度認証を行う必要があります。
(2)AX2400S / AX3600Sの場合
同一VLAN間、別VLAN間ともに移動後、再度認証を行う必要があります。
5.2.4. 動的VLANモードのWeb認証ネットワーク構築に関する注意事項
(1) DHCPサーバの設置
動的VLANモードのWeb認証では、認証のためにWebブラウザへのIP通信を用いたアクセスが必 要なため、認証前後両方のVLAN上にDHCPサーバを設置してIPアドレスを配布して下さい。
下図に示すように、認証前は認証スイッチからIPアドレスを配布し、認証後は認証後VLAN からア クセスできるVLAN上のサーバからIPアドレスを配布する構成を推奨します。
図 5.2-1 DHCPサーバの設置例
AXシリーズのDHCPサーバ機能はWeb認証用にカスタマイズされており、IPアドレスのリース時 間を最短で10秒に設定することができます。このため、認証前VLANから認証後VLANへ切り替わっ た時に、スムーズに認証後VLANのIPアドレスに切り替える事ができます。
リース時間を10秒とした場合のクライアント最大接続数は200以下となるようにして下さい。同様 に、20秒とした場合400以下、30秒の場合は600以下となるように同時接続数を調整して下さい。
端末
認証前VLAN
認証後VLAN
RADIUSサーバ
ネットワーク管理用VLAN
業務用サーバ
AX3600S
AX1200S
認証後用 DHCPサーバ
認証前のIP アドレスのみ認証 スイッチのDHCPから配布 DHCPリレーを設定
(2) VLANインタフェースIPアドレスの設定
動的VLANモードでWeb認証を行なう場合は、認証前および認証後のVLANにIPアドレスを設定し て下さい。認証後のVLANの定義は忘れがちですが、ログアウト時に必要となります。
(3) 端末側の設定
動的VLANモードでWeb認証を使用する場合、端末側では必ずDHCPによるIPアドレス取得の設 定を行って下さい。
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(4) 認証スイッチが複数台存在する場合
下図のように、認証スイッチが複数台存在するネットワークを構築する場合、認証前VLANに配布する IPアドレスを各認証スイッチ毎に同一サブネットとして設定すると、IPアドレスが重複してしまう場合 があります。このため、各認証スイッチ毎にDHCPのIPアドレス配布対象除外コマンドを用いて、表 5.2-1のようにIPアドレスが重複しないように設定して下さい。もしくは、認証前VLANを認証スイッチ 毎に分けて設定して下さい。
図 5.2-2 認証スイッチが複数台存在するネットワーク構成
・RADIUSサーバ
・DNSサーバ
・DHCPサーバ
(認証後用)
AX3600S AX3600S AX3600S
192.168.10.0/24 を配布
AX2400S#1 AX2400S#2
192.168.10.0/24
を配布 192.168.10.0/24
を配布
AX2400S#3
端末 端末
認証前VLAN
192.168.10.51 192.168.10.51 192.168.10.52
配布されたIPアドレスが重複する場合がある
端末
表 5.2-1 認証スイッチのDHCP設定例
認証スイッチ 配布対象サブネット 配布対象除外アドレス 実際に配布されるアドレス
AX2400S#1 192.168.10.1~50
192.168.10.101~254
192.168.10.51~100
AX2400S#2 192.168.10.1~100
192.168.10.151~254
192.168.10.101~150 192.168.10.0/24
AX2400S#3 192.168.10.1~150
192.168.10.201~254
192.168.10.151~200
5.2.5. 動的VLANモードのWeb認証のログアウトに関する注意事項
(1) ログアウト条件
動的VLANモードでWeb認証した端末は、以下のいずれかの条件に一致した場合、ログアウト(通 信非許可状態)します。
条件1:ログアウト画面からログアウトした場合。
条件2:最大接続時間を超えた場合。
ログインしてから強制ログアウトされる時間のデフォルト値は3600秒です。
本機能はコンフィグレーションコマンドにて無効にすることができます。
条件3:強制ログアウトコマンドによるログアウト 条件4:無通信監視機能によるログアウト
(2) ログアウト後再ログインする時の注意点
動的VLANモードでWeb認証した端末は、ログアウト時にIPアドレスの解放を行わず、DHCPサー バから通知されたリース時間に従ってIPアドレスの解放を行います。
再ログイン時にWeb認証画面へのアクセスができない場合は、以下のいずれかを実施し端末のIPア ドレスを解放した後認証を行なって下さい。
(1) 通信インタフェースのリンクダウン・アップ
(2) 通信インタフェースの無効化・有効化
(3) IPアドレスの再取得(Windows XP / Windows Vistaの場合)
コマンドプロンプトで以下の2つのコマンドを実行します。
ipconfig /release ipconfig /renew
(4) 端末の再起動
5.2.6. 動的VLANモードのWeb認証の端末移動に関する注意事項
Web認証済み端末を同一認証スイッチの他の認証ポート(同一認証モード)へ移動した場合、再認証 無しでそのまま通信可能となります。ただし、すでに自動ログアウトしていた場合は再認証して下さい。
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5.2.7. 動的VLANモードのWeb認証成功時のURL移動に関する注意事項
動的VLANモードでWeb認証成功後にアクセスするURL を指定する場合は、Web認証画面入れ替 え機能を用いてログイン成功画面を変更して下さい。
Web認証のコンフィグレーションコマンドweb-authentication jump-urlを用いてWeb認証成功後に アクセスするURLを指定した場合、認証成功画面が表示された5秒後に指定されたURLへアクセスを 試みます。このとき、端末はまだ認証後VLANのIPアドレスに切り替わっていないためアクセスが失 敗してしまいます。このシーケンスを以下に示します。
図 5.2-3 動的VLANモードにおけるWeb認証成功後の指定URL移動シーケンス 内蔵
DHCPサーバ
認証スイッチ
認証前のIPアドレス取得
認証成功画面表示
×
IP アドレスがまだ切り替 わっていないためアクセ スできない
認証前 VLAN
指定URLへジャンプ
認証後のIPアドレス取得
ユーザID、パスワード入力
5秒
指定Webサーバ
DHCPサーバ
端末
認証後 VLAN
認証成功画面が表示されてから指定 URL へジャンプするまでにかかる時間を変更するには、ログイ ン成功画面を変更します。以下にその方法を示します。
(1) ログイン成功画面(ファイル名:loginOK.html)に別ページへの自動ジャンプを行う記述を追 加します。ジャンプまでにかかる時間は、認証前IPアドレスのリース時間より長い時間を指 定して下さい。ここでは15秒後に指定URLへジャンプする例を示します。
<meta http-equiv="Refresh" content="15;URL=http://hogehoge.com/">
(2) 運用コマンドset web-authentication html-filesを用いて、Web認証画面を入れ替えます。
5.2.8. AX2400S / AX3600SシリーズのVer10.7新機能を使用する場合の注意事項
AX2400S / AX3600SシリーズにおけるVer10.6までのWeb認証の動的VLANモードは、Ver10.7か
ら「レガシーモード」となります。
動的VLANモードのWeb認証を使用している環境において、Ver10.6からVer10.7へバージョンアッ プを行った場合、Ver10.7よりサポートしている「Web認証専用IPアドレス」および「URLリダイレ クト機能」を使用するときは、レガシーモードから新しい動的VLANモードへ設定を変更する必要があ ります。ただし、Ver10.7新機能を使用しない場合は、設定変更の必要はありません。
レガシーモードから動的VLANモードへ変更する手順を以下に示します。
1.コンフィグレーションからweb-authentication vlanの設定を削除する。
2.認証ポートにweb-authentication portの設定を行う。
認証前に通信を行いたい場合は、authentication ip access-groupおよびauthentication arp-relayを 設定する。
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