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・ Norwich Park
炭鉱(BHP Billiton, Mitsubishi Corp.)
:石炭価格の下落により2012
年5
月操業休止・ Wilkie Creek
炭鉱(Peabody Energy)
:2012
年12
月操業休止47
・ Eagle Downs
プロジェクト:(Vale, Baowu Group(
宝武鋼鉄集団), Aurizon Holdings)2017
年操業開始予定。Vale
が売却の意向。NSW
州・ Drayton South
プロジェクト(Anglo American)
:開発が遅延。周辺のサラブレ ッド牧場の反対を受けて州政府の環境認可が得られていない。Anglo American
は売却する意向であるとも報じられる。・ Watermark
プロジェクト(Shenhua Group)
:開発が遅延。州政府及び連邦政府 から環境認可は取得したものの、連邦政府の認可は水資源管理などの条件付き であると共に環境団体や農業関係者からの根強い反対あり。8 . まとめ
石炭価格が低迷していた
2015
~16
年にはQLD
州の炭鉱の1/3
が赤字となっていた ため24、石炭資産の売却を発表する企業が増加した。しかし、2016
年7
月頃から原料 炭価格の上昇が始まり、一般炭価格も原料炭に追随して上昇した。石炭価格は2016
年11
月にピークを迎えた後、値を下げ始めたが2017
年1
月時点で原料炭は180US$/t
、一般炭は
80US$/t
の高い価格水準を維持している。2017
年以降、各社は石炭資産を売り急がず、高値で売却に合意しない限りは保有しようとする傾向が表れ始めている。
Anglo American
はMoranbah North
炭鉱やGrosvenor
炭鉱などの優良資産の売却を 発表し、BHP Billiton
等が購入に関心を示したものの、Anglo American
は売却中断を 判断している。オーストラリアでは炭鉱閉山後の鉱業用地の原状回復について厳しい条件が伴うた め、閉山コストが数億
A$
に上る事例が報道されている25。このため将来の閉山費用を 勘案した結果、Isaac Plains
炭鉱やBlair Athol
炭鉱など操業休止中の炭鉱がタダ同然(
1A$
)で売却される事例が認められる。Isaac Plains
炭鉱の3,200
万A$
の原状回復 費用はStanmore Coal
が準備する必要がある。Blair Athol
炭鉱の原状回復には3
億A$
程度要するとみられ、TerraCom
社は元の所有者であるRio Tinto
が売却時に積み立 てた約8,000
万A$
を除く2
億2,000
万A$
を準備する必要がある 26。オーストラリア の環境規制は厳しく、多くの企業にとって閉山は多大な費用を伴うため、悩みの種とな っている。一方、中小企業が炭鉱を買収したケースでは閉山後の原状回復がきちんと行 われるのか懸念が示されている27。24 “One third of Queensland’s coal mines running at a loss - QRC”, Mining Weekly, 2016/02/08
25 “Too costly to shut: Mine sales stumble on looming clean-ups”, Mining Weekly, 16/05/2016
26 Rio Tinto's $1 sale of Blair Athol coal mine 'puts risk back on taxpayer'ABC, 2016/7/12
27 “Coal mine fire sales pose environmental rehabilitation threat”, ABC news, 2016/4/29
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近年、労働党が与党の
QLD
州、VIC
州、SA
州、ACT
では積極的に再生可能エネル ギーの導入が推進されており、QLD
州では2030
年までに再生可能エネルギーによる 発電を全発電量の50
%、VIC
州では2025
年までに再生可能エネルギーによる発電を 全発電量の40
%、SA
州では2025
年までに再生可能エネルギーによる発電を全発電量 の50
%、ACT
では2020
年までに再生可能エネルギーによる発電を全発電量の100
% にする目標を掲げている。これらの各州では二酸化炭素排出量削減のために今後石炭火 力発電所の閉鎖が進み、脱石炭の傾向が強まると予想される。既にオーストラリアの4
大銀行の一部は今後石炭に関するプロジェクトに対して融資を行わない方針を表明し ている。オーストラリアでは石炭資源の開発に対して厳しい目が向けられつつあるため、今後、再び石炭価格が下落すれば企業の石炭資産の売却が再び活発になる可能性がある。
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平成 28 年度海外炭開発支援事業 海外炭開発高度化等調査
「豪州炭鉱の売却、閉山及び新規開発案件の動向等調査」
平成
29
年3
月 発行 発行:
〒
105-0001
東京都港区虎ノ門2
丁目10
番1
号 虎ノ門ツインビルディング
http://www.jogmec.go.jp/
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