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第 3 章 実験

A.3 Stefano らの手法 [22]

 Stefano らの自動美形化は,美しいとされる画像データを用いて形状を変形させること

で美形化する手法である.Stefano らの手法の概要は,入力画像 I の形状 v に距離が近い 順に画像データの形状fn を並び替え,距離が近いK個から出力形状v を作成し,ワーピ

A.2 : Mingming らの美形化結果.左が入力画像,右が美形化を行った出力画像であ る.[29]より引用

ングを行うことで美しく変形された画像I を出力する.

Stefanoらは,両目の位置を利用してアラインメントを行い,制御点49点を用いて形状v

を表現している.制御点の座標を規定の順番に並べたベクトル(x1, y1, x2, y2,· · ·, x49, y49) を顔形状vとして用いている.

Melacci らの手法では美しいとされる顔画像データの形状fnを用いて変形を行う.目的

は主観的な美形化ではなく,多数の人間に美しいと評価されるように変形するために一般的 に美しいとされている顔データを集める必要がある.そこでMelacci らは美しいと評価され る芸能人の顔写真を男女30枚ずつ用意した.この顔データから得た顔形状を美しいとされ る形状fnとして用いる.

入力形状 v が与えられた時,顔データ形状 fn をユークリッド距離が近い順に並び替え る.ユークリッド距離が近いということは,vfnのベクトル距離が近い,つまり類似度 が高いということを意味する.つまり,入力形状vに近い美しい顔データ形状fnを用いて 美形化を行う.ここで,近い順に並び替えた顔データ形状をfn とする.ここでnは顔デー タ形状の中で入力形状v に対してn番目にベクトル距離が近いことを意味している.

A.3 : Stefano らの美形化結果.各顔画像の組み合わせにおいて,左が入力画像,右が 美形化を行った出力画像である.[22]より引用

並び替えたデータ形状fn と入力形状vを用いて,出力形状v を以下のように計算する.

v=αv+ (1−α)

K

j=1(d1

j)fj

K

j=1(d1

j)

この数式においてdjとはfjにおける入力形状vとのユークリッド距離を表し,αは変形 パラメータを意味している.つまり,

K

j=1(d1

j)fj

K

j=1(d1

j)

が入力形状vとユークリッド距離が近いK個のfjから作成した美しい顔形状であり,vαが1に近いほどvに近く,0に近いほどvから遠い形状となる.最終的に,画像I その形状v ,そして算出された v を用いてワーピングを行い,美形化された画像 I を出 力する.この手法によって美形化された例を図A.3に示す.実験結果においてK=3,α=0.5 としている.

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