ピコテクノロジーでどのように患者管理をするのか?
治療のガイドラインとしてピコのDecision Tree
+(後述)を利用することにより、
簡便に患者の循環動態管理を可能とします。
各パラメータの正常値(後述)や Decision Tree
+はこれまでの臨床経験を元に 導き出されており、2004年1月時点で250,000症例を超える患者で成功を
収めております。
循環動態 / ボリュームモニタリングの Decision Tree
CI (l/min/m
2)
GEDI (ml/m2)
or ITBI (ml/m2)
ELWI* (ml/kg)
(slowly responding)
>3.0
<3.0
>700
>850
<700
<850 >700
>850
<700
<850 ELWI* (ml/kg)
GEDI (ml/m2)
or ITBI (ml/m2)
CFI (1/min)
or GEF (%)
<10 >10 <10 >10 <10 >10 <10 >10
V+ V+! Cat Cat V+ V+!
OK!
V->700
>850 700-800 850-1000
>4.5
>25 >5.5
>30 >4.5
>25
700-800 850-1000 Cat
>5.5
>30
>700
>850
700-800
850-1000 700-800
850-1000
10 10 10 10
V-V+ = 追加輸液 (! = 要注意) V- = 輸液制限 Cat = カテコラミン/ 心臓血管作動薬
** SVV は人工呼吸の強制換気下にあり、且つ不整脈の無い患者にのみ適用可能
>700
>850
<10
Optimise to SVV** (%) <10 <10 <10
1.
2. <10 <10 <10 <10
測定値治療 ターゲット
各パラメータの正常値
パラメータ 正常値 単位
CI 3.0 – 5.0 l/min/m
2 SVI 40 – 60 ml/m2
GEDI 680 – 800 ml/m
2 ITBI 850 – 1000 ml/m
2 ELWI 3.0 – 7.0 ml/kg
PVPI 1.0 – 3.0
SVV 10 %
PPV 10 %
GEF 25 – 35 %
CFI 4.5 – 6.5 1/min
MAP 70 – 90 mmHg
SVRI 1700 – 2400 dyn*s*cm-5*m
症例での PiCCO パラメーターの解釈例
CI 3.0 – 5.0 l/min/m
2 GEF 25 – 35 %
GEDVI 680 – 800 ml/m2
EVLWI 3.0 – 7.0 ml/kg
SVRI 1200 – 1800 dyn*s*cm-5*m
SVV 13 %
敗血症、
ARDS
、多発性外傷などで血管透過性が亢進しているケース一般的に良く見かけられる傾向として、侵襲の程度に応じて大量のサイトカインが誘導され、それに より好中球がエラスターゼや活性酸素を放出する事で、血管内皮細胞が傷つけられ結果として、
血管透過性の亢進が起こりやすくなる。
肺血管の透過性亢進により、血管内の血漿成分が肺血管の外にある間質部分(サードスペース)に 移行しやすくなり、肺水腫の度合いが強くなるケースが非常に多く、このため、肺におけるガス交換効率 が低下し、呼吸不全が進行する可能性が高くなります。
PiCCO
パラメーターでの評価としては、下記6
つのパラメータの内、特に2
つのパラメーターに注目して いただけると状態をご理解していただきやすいと思われます。透過性が亢進しているケースでは
GEDVI
(GEDI)
が800
(ml/m2
)以下にも関わらずEVLWI
が7
(ml/kg
)以上を示している事が多くなっています。症例での PiCCO パラメーターの解釈例
CI 3.0 – 5.0 l/min/m
2 GEF 25 – 35 %
GEDVI 680 – 800 ml/m2
EVLWI 3.0 – 7.0 ml/kg
SVRI 1200 – 1800 dyn*s*cm-5*m
SVV 13 %
敗血症、心不全などで肺うっ血をしているケース
従来スワンガンツなどでの評価の場合、肺動脈圧(
PAP)
、中心静脈圧(CVP
)が上昇しますが昨今の呼吸管理では
10cmHg
以上のHigh-PEEP
をかけることが多く、また肺コンプライアンスが低下 しているケースでは、必ずしも血圧上昇=Volume
増加という図式は成り立ちにくいです。また、肺うっ血することにより
PAP
上昇をきたす事で、血中の血漿成分が圧上昇に伴い間質に押し出 され心不全型の肺水腫を合併する事が多く見かけられますPiCCO
パラメーターでの評価としては、下記6
つのパラメータの内、特に4
つのパラメーターに注目して いただけると状態をご理解していただきやすいと思われます。肺うっ血により肺水腫が進行しているケースでは
GEDVI
(GEDI)
が800
(ml/m2
)以上を示す事が多くEVLWI
もそれに伴い7
(ml/kg
)以上を示す事が多くあります。また、拡張能と収縮能の比によって求められる
GEF
によって心機能評価を行なえ、またSVRI
によって 末梢血管の開き具合をリアルタイムで確認する事が出来ます。症例での PiCCO パラメーターの解釈例
CI 3.0 – 5.0 l/min/m
2 GEF 25 – 35 %
GEDVI 680 – 800 ml/m2
EVLWI 3.0 – 7.0 ml/kg
SVRI 1200 – 1800 dyn*s*cm-5*m
SVV 13 %
くも膜下出血(
SAH)
による脳血管攣縮期のHyper-Volemia
療法でのケース一般的に
SAH
の術後の脳血管攣縮期においては、輸液過多気味に管理する事で心臓前負荷を上昇させ それによるCO
(CI
)の増加により脳循環の改善と脳血管攣縮抑制を目的とした、Hyper-Volemia
療法が 適用される事が多くありますが、その際、注意すべき合併症としては輸液過多による肺水腫があり、常に背中合わせにあります
PiCCO
パラメーターでの評価としては、下記6
つのパラメータの内、特に4
つのパラメーターに注目して いただけると状態をご理解していただきやすいと思われます。Hyper-Volemia
療法によりGEDVI
(GEDI)
を正常範囲の上限800
(ml/m2
)を目標として輸液を行い 同時にEVLWI
が正常範囲の7
(ml/kg
)以上を示さないように輸液管理を行ないますが、患者により 適正血液量(適正前負荷量)は異なる為、併せて呼吸性変動率を示すSVV
も13
(%)
以下になるように 血管作動薬などを使用しながら輸液管理を行なう事で、より安全に管理を行なう事が出来ます4. ピコテクノロジーの使用方法
1. 既設の CV ラインに温度センサハウジングを接続します。
2. PCCOカテーテルを太い動脈に挿入します。できれば大腿動脈、もしくは
上腕、腋窩動脈から挿入します。橈骨動脈からのアクセスは未承認。
3. 注入温度センサケーブル、 PCCO カテーテルのサーミスタコネクタ、圧ラインを それぞれピコ本体に接続します。
4. ピコ本体の背面にある出力コネクターを利用して、 PCCO カテーテルで測定した 動脈血圧(Aライン)の情報をベッドサイドモニタに表示することもできます。
5. 以上で準備が整います。
6. ピコの詳しい使用方法については取扱説明書をご覧ください。
5. ピコテクノロジーに必要なディスポーザブル製品 PCCO カテーテルキット
注入液温度センサハウジング
一般的な CV (中心静脈)カテーテル
• 低侵襲での循環動態、ボリュームモニタリングの為に専用設計
• セルジンガー方式にてカテーテルを留置
• 小児から成人まで適用できるように様々なサイズをラインナップ
• 留置可能期間は 10 日~それ以上可能
• 特定保険医療材料: 134
血管内手術用カテーテル (13
)連続心拍出量測定用カテーテル 償還価格42,600
円/
本PCCO カテーテルキットの種類
型番
PV2013L07 PV2014L08 PV2014L16 PV2015L20
外径
3F
(~20G) / 0.9mm
4F
(~18G) / 1.4mm
4F
(~18G) / 1.4mm
5F
(~16G) / 1.7mm
有効長
7cm 8cm 16cm 20cm
共通特性
Latex free
(ラテックスフリー)カテーテルは患者のサイズや体重、挿入部位によって選択する必要があります。
PCCO
カテーテルキットは…
・低侵襲での循環動態、ボリュームモニタリングの為に専用設計
・セルジンガー方式にてカテーテルを留置
・小児から成人まで適用できるように様々なサイズをラインナップ
・留置可能期間は
10
日~それ以上可能上記の技術仕様は予告無く変更する場合がございます。
1. Berkenstadt H et al., Anesth Analg, 2001 2. Bindels A et al., Crit Care 4, 2000
3. Boussat S et al., Int Care Med 2002 4. Brock H et al., Eur J Anaesth 19 (4), 2002 5. Della Rocca G et al., Eur J Anaesth 19, 2002 6. Della Rocca G et al., Anesth Analg 95, 2002
7. Eisenberg PR et al., Am Rev Respir Dis 136 (3), 1987 8. Gödje O et al., Chest 118, 2000
9. Gödje O et al., Eur J of Cardio-thoracic Surgery 13, 1998 10. Haperlin et al., Chest, 1985
11. Hoeft A, Yearbook of Intensive Care and Emergency Medicine, 1995 12. Katzenelson et al., SCCM 2001, San Diego
13. Lichtwarck-Aschoff M et al., Journal of Critical Care 11 (4), 1996 14. Lichtwarck-Aschoff M et al., Intensive Care Med 18, 1992
15. Michard F et al., Yearbook of Intensive Care Med, 2002 16. Mitchell JP et al., Am Rev Respir Dis 145 (5), 1992 17. Neumann et al., Intensive Care Med 1999
18. Reuter DA et al., Crit Care Med, 2003 19. Reuter DA et al., Intensive Care Med, 2002 20. Reuter DA et al., Brit J Anaesth, 2002 21. Sakka SG et al., Chest 122, 2002
22. Sakka S et al., Intensive Care Med 2000
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24. Sturm JA, Practical Applications of Fiberoptics in Critical Care Monitoring, 1990 25. Takeda A et al., J Vet Med Sci 57, 1995