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第 4 章 STSADM.exe の評価

4.3 STSADM.exe を活用する

コマンド数が多くあるため、すべてを記憶しておくことは難しいでしょう。そのため、よく業務で使用する代表的なコマンドだ けを覚えておき、必要な時に詳細をTechNetサイトで確認すると、無理のないSharePoint管理を行うことができます。

よく使用されるコマンドは、SharePoint環境によってそれぞれ異なるかもしれませんが、下記のような代表的なコマンド が考えられるかもしれません。

Setproperty Setpropertyコマンドは、そのあとに続くプロパティ値が非常に豊富にあります。

メールを飛ばす間隔や、タイマージョブに関する設定など多岐にわたります。

Backup バックアップ用の基本コマンドです。 そのあとに続くプロパティ値で、バックアップ場所や取

得メソッドを指定することができます。

Restore バックアップからの復元

Import サイトのインポート(移動)

Export サイトのエクスポート(移動)

Installfeature フィーチャー(機能)をインストールします。

Activatefeature フィーチャー(機能)をアクティブにします。

本自習書では、すべてのコマンドを取り上げることはできませんが、日々SharePoint環境を使用していて、知っていると 便利な幾つかのコマンドをご紹介いたします。

91 1. Setpropertyコマンド

例: アイテムを新規作成したときに表示される「New!」マークを表示する期間を変更する、もしくは非表示にする。

stsadm -o setproperty -propertyname days-to-show-new-icon –propertyvalue 4 –url http://moss2007

-propertyvalue には日数を指定します。 (-pv と省略形を使用することができます)

-url には対象となるURLを指定します。

実行結果:

実行前のサイトは新規アイテムに対して!Newが表示されています。

表示日を「0日」とし、非表示にした場合;

92

「!New」アイコンが消えていることが確認できます。

2. Max-file-post-sizeプロパティ

このプロパティは任意のサイトに対するコンテンツ 1 回あたりのアップロードの最大許容サイズを指定します。このプロ パティは、SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトの [Web アプリケーションの全般設定] ページにあるユー ザー インターフェイス設定の [最大アップロード サイズ] と同じ働きをします。

stsadm -o setproperty -propertyname max-file-post-size -propertyvalue <MB 数 (MB)> [-url http://server_name]

既定値は50Mbで設定されていますが、最大2Gbまで拡張することが可能です。

例:アップロードサイズを 200 MB に設定する

stsadm -o setproperty -pn max-file-post-size -pv 200

3. Job-immediate-alertsプロパティ

このプロパティはすぐに送信する通知をチェックする頻度を指定します。指定する値は、分単位です。

stsadm -o setproperty -propertyname job-immediate-alerts -propertyvalue <有効な Windows SharePoint Services タイマ サービスのスケジュール> [-url] <URL>

93 時間の指定は下記のように指定します。

分単位: "Every 5 minutes between 0 and 59"

時間単位: "Hourly between 0 and 59"

日単位: "Daily at 15:00:00"

週単位: •"Weekly between Fri 22:00:00 and Sun 06:00:00"

例: 即時通知を毎日午後 3:00 にチェックするように設定する

stsadm -o setproperty -pn job-immediate-alerts -pv "Daily at 15:00:00"

4. large-file-chunk-sizeプロパティ

SQL Server を実行するサーバーから一度に読み取ることのできるデータの量を指定します。 SQL Serverから読み取ら

れたデータはメモリ上に展開されます。その際、展開を行うWebフロントエンドサーバーが十分なメモリを搭載していない場 合、読み取りを幾つかのブロックにわけることができます。

stsadm -o setproperty -propertyname large-file-chunk-size -propertyvalue <メガバイト (MB)> [-url

<http://server_name>]

設定されているブロック サイズより大きいファイルでは (例えばブロック サイズが 5 MB に設定されている場合に 70 MB である場合)、そのファイルは、14 (70/5) 個のブロックで読み取られます。ブロック サイズは、最大アップロード ファイルのサ イズとは無関係です。単に、SQL Serverから一度に読み取ることのできるデータ量を指定します

例: 大きいファイル読み取り時のブロックのサイズを 500 MB に設定する。

stsadm -o setproperty -pn large-file-chunk-size -pv 500

メモ:

むやみにブロックサイズを変更することはお勧めいたしません。Webフロントエンドサーバーがどのくらいのキャパシティーで設 計されているのかを十分に理解している管理者や実装者が検討すべきプロパティ値です。

5. Execadmsvcjobs コマンド

このプロパティは、タイマ ジョブの実行を待機するのではなく、すぐにすべての管理タイマ ジョブを実行するよう指定すること ができます。

stsadm -o execadmsvcjobs

このコマンドはプロパティ値をつける必要がありません。 ファーム内のすべてのサービスが即時実行になります。

94 6. Databaserepairコマンド

このコマンドは、SharePoint 環境内のコンテンツ データベースから、切り離されたアイテムを検出して削除します。

状況によっては、コンテンツ データベースが破損する可能性があります。そのため、このコマンドを実行する前には、必ずバ ックアップを取得してください。

一般的に、破損したデータベースには、切り離されたアイテムが含まれていることがあります。たとえば、ドキュメントに親ドキ ュメント ライブラリがない場合や、リストに親のSharePoint Webサイトがない場合があります。Databaserepair 操作で は、コンテンツ データベース内の次の種類の切り離されたアイテムについてのみ、データベースの破損を検出して修復する ことができます。

stsadm.exe -o databaserepair -url <URL 名> -databasename <データベース名>

7. Mergecontentdbsコマンド

このコマンドは、サイトコレクションを既存のコンテンツ データベースから別のデータベースへ移動させることができます。 実 行前には必ずバックアップを取得する必要があります。

移動元のデータベースと移動先のデータベースは同じ Microsoft SQL Server インスタンス内にあり、同じ Web アプリ ケーションに接続されている必要があります。最適なパフォーマンスを得るには、一度に移動するサイト コレクションの数を 250 以下にします。一度にそれ以上の数のサイト コレクションを移動すると、パフォーマンスが大幅に低下する可能性が あります。

この作業は場合によってはPowerShellで行ったほうが良いかもしれません。

stsadm -o mergecontentdbs -url <URL 名> -sourcedatabasename <移動元のデータベース名>

-destinationdatabasename <移動先のデータベース名>

8. 廃止されたコマンド

ベータの時点ではまだわかりませんが、以前のSharePoint Server 2007と比較すると、SharePoint Server 2010の STSADM.exe ではいくつかのコマンドが削除されています。削除されているのは主に共有サービスプロバイダに関連するも のです。SharePoint Server 2010では共有サービスプロバイダが廃止されているため、不必要になったコマンドとなります。