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SD 法(SD プロファイル)

ドキュメント内 JUSE-StatWorks/V5 ユーザーズマニュアル (ページ 45-53)

9.1 SD 法(SD プロファイル)とは

■目的

定量調査のデータ収集・分析に用いられている手法の一 つに,「SD 法」があります.SD 法(Semantic Differential Method)とは,「よい」対「わるい」,「速い」「遅い」というよう に,対となる形容詞を両極にとり,その間をスケール化し たもので,イメージ調査などに利用されます.言語による 尺度を用いてある概念の構造を定量的に明らかにするた めの実験手法として広く用いられています.これらの評価 尺度データのプロファイルを評価対象やパネル属性ごと に簡単に比較したり,それらの違いが有意なのかどうかを 検定できるようグラフ化します.

通常,調査は評価に当たる言語を5段階や7段階の評 価尺度(レベル)でユーザーに提示し,感じたままのレベ

ルを選択してもらう形で行います.評価に用いる言語は,事前に面接調査などを行って集めておくのが 効果的です.尺度の正負の方向はよいイメージを正にとっておくと,あとの主成分分析や因子分析など 解析結果の解釈がやりやすくなります.

この手法のメリットは,定性的な情報を容易に定量化できる点にあると言われています.情報量が大 量であるほど,そのデータによる結果の信頼性は高くなります.また,データは目的によって様々な統 計分析(主成分分析や因子分析など)にかけることが可能であるため,データ間の相関関係を見るなど 多角的な分析収集ができます.

■活用場面

・心理学や官能評価の調査

・建築計画,商品開発,アンケート調査の分野における評価など

■データ入力形式

SDプロファイルで扱うデータ表は評価項目,評価対象,評価者(パネラー)の3元構造をしており,ま た評価者にはパネル属性,評価対象には物理的あるいは化学的な物性値などを有している場合が 多くあります.

本システムのSDプロファイルでは,サンプル名として比較名称,量的変数として評価項目や評価 対象ごとの評価尺度,質的変数には評価者の属性,評価対象などを入力することができます.

変数属性 データ 指定できる

数 サ ン プ ル

比較名称 1~2

量的変数 評価項目や評価対象ごとの評価尺 度

1~256

質的変数 パネラー属性 1~255

評価対象 1

なお,評価尺度が質的変数で入力されている場合にはワークシート上で量的変数に変更してくだ さい.

データは,3次元データ構造を下記のような2種類の2次元ワークシート上にあてはめるために多少 複雑なデータ形式になります.

1 2 3 4 5 9.1 SD 法(SD プロファイル)とは

(1) 評価対象が横方向に入力されている場合 (イ)形式 (2) 評価対象が縦方向に入力されている場合 (ロ)形式

SD法で得られるデータ表は評価対象名(サンプルタイプ),パネル№や名称,比較名称(形容 詞対),評価項目などを含みます.そのため,パネル×評価項目×評価対象の3次元データ表を 通常,(パネル)×(評価対象*評価項目)または,(評価対象*パネラー)×(評価項目)の2次元 データ表にブレークダウンし,必要に応じて選択,抽出して解析することができます.

SDプロファイルでは対象パネルの平均値や中央値をとって評価項目ごとの評価尺度を表示し ます.

評価項目数は最大256,評価対象数は最大24まで使用できます.評価対象が複数ある場合は データ表を横あるいは縦に並べて繰りかえします.

また,比較名称を入力する場合は,サンプル名として1列をわりあて,上から順番に,SDプロファ イルの画面上で「評価項目1の左側の名称」,「評価項目1の右側の名称」,「評価項目2の左側の 名称」,……,「評価項目nの左側の名称」,「評価項目nの右側の名称」というようにワークシート 上に入力するか,サンプル名2列に対して,左側の比較名称,右側の比較名称を評価項目の数 だけ入力しておきます.

(データ例1)評価対象1

パネラー Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 性別 比較名称左 比較名称右 [サンプル名] [量的変数] [量的変数] [量的変数] [量的変数] [量的変数] [質的変数] [サンプル名] [サンプル名]

パネラー1 5 3 3 2 5 男 よい 悪い パネラー2 4 4 4 4 2 女 有り なし パネラー3 3 2 4 5 4 女 高い 安い パネラー4 4 4 4 4 5 男 甘い 甘くない パネラー5 5 4 5 3 3 男 大きい 小さい この例は,評価項目数5,評価対象数1,パネラー数5,パネラー属性1,比較名称2になってい ます.

評価項目

尺度

ネ ル

評価項目

尺度

評価項目

尺度

評 価 項

尺度

評価対象1 評価対象2

評価対象1

評価対象2

(イ)形式

(ロ)形式 データ制限

9.1 SD 法(SD プロファイル)とは

( PA RT 9

第 9 章

評価対象が複数(横方向)

(データ例2)(イ)形式

評価対象の繰り返し

パネラー Q1 Q2 Q3 Q1 Q2 Q3 比較名称 [サンプル名] [量的変数] [量的変数] [量的変数] [量的変数] [量的変数] [量的変数] [サンプル名]

パネラー1 5 3 3 2 5 2 良い パネラー2 4 2 4 4 2 3 悪い パネラー3 3 2 4 5 4 1 有り パネラー4 4 4 2 5 5 2 無し パネラー5 2 5 4 3 2 2 高い パネラー6 1 4 3 5 2 1 安い パネラー7 5 4 4 2 4 1

: : : : : : : :

パネラー50 5 4 5 3 3 1

この例は,評価項目数3,評価対象数2,パネラー数50,パネラー属性なし,比較名称有り,に なっています.

比較名称はそれぞれ,上から2つずつ一組で評価項目に対応しているので,この場合は 評価項目1=良い,悪い

評価項目2=有り,無し 評価項目3=高い,安い に対応します.

評価対象が複数(縦方向)

(データ例3)(ロ)形式 パネラー 評価対

象 Q1 Q2 Q3 パネラーの属性 比較名称(左) 比較名称(右) [サンプル名] [質的変数] [量的変数] [量的変数] [量的変数] [質的変数] [サンプル名] [サンプル名]

パネラー 1 商品 A 5 3 2 20 代 よい 悪い パネラー 1 商品 B 5 3 2 20 代 ある ない パネラー 1 商品 C 3 5 3 20 代 悪い 思わない パネラー 2 商品 A 2 4 4 20 代

パネラー 2 商品 B 4 3 4 20 代 パネラー 2 商品 C 5 4 4 20 代 パネラー 3 商品 A 4 3 4 30 代 パネラー 3 商品 B 5 3 2 30 代 パネラー 3 商品 C 4 2 3 30 代 パネラー 4 商品 A 5 5 4 30 代 パネラー 4 商品 B 5 4 3 30 代 パネラー 4 商品 C 5 3 3 30 代

: : : : : :

: : : : : :

パネラー 9 商品 A 4 2 4 30 代 パネラー 9 商品 B 5 3 2 30 代 パネラー 9 商品 C 2 3 2 30 代

この例は,評価項目3,評価対象数3,パネラー数9,パネラー属性1,比較名称ありになっていま す.ここで評価対象の変数が設けてありますが省略することもできます.省略した場合には,例の ように各パネラーごとに,評価対象順にデータを入力しておく必要があります.評価対象のデータ が入力されている場合には,入力順を意識する必要はありません.

9.1 SD 法(SD プロファイル)とは

■機能構成

機能 解析操作 内容

変数の指定

データ入力形式(横方向入力タイプ,縦方向 入力タイプ)と解析に用いる変数を指定す る.

パラメータ設定(9.4)

評価尺度の数や項目名を設定する.

比 較 名 称 入

れ替え 左右の比較名称を入れ替える.

比 較 名 称 登 録

本ダイアログで入力した比較名称をワーク シート上に登録する.(次回解析で使えるよ うになる)

SD プロファイル

パ ラ メ ー タ

再設定 パラメータ設計ダイアログを再表示する.

オプション

1 ウィンドウに表示するプロファイル数や,

プロット表示の有無,平均値や中央値の値の 表示有無,頻度表示の有無を設定する.

計算表

評価対象ごとの統計量を表示する.

変数登録 計算表の値をワークシートに登録する.(別 の解析で使えるようになる)

9.2 手法の選択

選択方法 [手法選択]-[多変量解析]-[SD 法(SD プロファイル)]

9.3 変数の指定

種類 変数の数 操作

評 価 項 目 と パ ネ ラ ー 属 性

量的変数 1~256,質的変数 256 まで

評価項目やパネラー属性とする変数を選択して

「評価項目とパネラー属性」リストの左側の[>]

ボタンをクリック.

比較名称 サンプル名 2 個まで(0 可) 比較名称とする変数を選択して「比較名称」リ ストの左側の[>]ボタンをクリック.

ここでは,以下の例を用いて操作手順を説明します.

次のようなアンケートを行ったものとします(対象:市販されている缶コーヒー3社分).

システム手帳について以下のアンケートにお答え下さい.

対象メーカ( ) 性別( ) 年齢( )

Q1 システム手帳の使いやすさはどうですか?

1 大変使いにくい 2 使いにくい 3 どちらとも言えない 4 使いやすい 5 大変 使いやすい

Q2 デザインはいかがですか?

1 大変悪い 2 悪い 3 どちらとも言えない 4 良い 5 大変良い

Q3 価格についてはどう思いますか?

1 大変高い 2 高い 3 どちらとも言えない 4 安い 5 大変安い 9.1 SD 法(SD プロファイル)とは

9.2 手法の選択 9.3 変数の指定

( PA RT 9

第 9 章

また,官能評価などの評値尺度の例には以下のようなものがあります.

■使用データ

ここでは上記に示した簡単なアンケート調査の例を用います.この調査結果から得られたデー タ表は以下のように入力します.

パネラー 商品A 商品B 商品C 商品D 性別 年代 Q1 Q2 Q3 Q1 Q2 Q3 Q1 Q2 Q3 Q1 Q2 Q3 性別 年代 パネラー1 2 4 1 2 3 4 5 2 2 3 2 4 男性 30 代 パネラー2 2 3 1 3 2 3 2 2 3 3 3 5 女性 40 代 パネラー3 2 5 2 3 2 3 1 1 2 4 2 4 男性 40 代 パネラー4 1 4 1 5 3 4 2 2 4 3 3 4 男性 20 代 パネラー5 2 4 3 3 3 3 2 2 3 3 4 4 男性 20 代 パネラー6 1 3 1 3 3 3 3 3 3 4 3 3 男性 40 代 パネラー7 2 3 2 3 2 4 1 3 2 5 4 5 男性 40 代 パネラー8 3 4 2 4 3 3 2 3 1 3 3 4 女性 30 代 パネラー9 3 3 1 3 2 3 1 2 3 4 4 4 女性 20 代 パネラー10 2 3 2 4 1 4 2 2 2 4 4 3 女性 20 代 パネラー11 1 4 1 4 1 5 1 4 2 3 3 4 男性 30 代 パネラー12 2 4 3 3 2 4 2 3 1 4 4 4 男性 20 代

-3

-2

-1

-1

-2

-3

9.3 変数の指定

9.4 パラメータ設定

評価対象の数分(この例では評価 対象の数は 4)だけ,評価対象名 を設定し,評価尺度の数や項目名 を設定します.

9.5 SD プロファイル

各評価対象の属性別の SD プロファイルが表示されます.表示する評価対象と属性,代表尺度

(平均値,中央値,標準偏差)は,画面上のコンボボックスで切替を行います.

9.6 計算表

■起動方法

「計算表」タブクリック.

SD プロファイルの数値が確認できます.これらの値はワークシート上に登録することもできま す.

9.4 パラメータ設定 9.5 SD プロファイル 9.6 計算表

ドキュメント内 JUSE-StatWorks/V5 ユーザーズマニュアル (ページ 45-53)

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