本書は MIRACLE LINUX V3.0 を用いて動作確認を行い手順書を作成しています。
MIRACLE LINUX V3.0はRed Hat Enterprise Linux 3.0のUpdate2をベースに作成され ています。Red Hat Enterprise Linux 3.0ベースで設定を行いたい方も多いかと思います。
ここでは、Red Hat Enterprise Linux 3.0 Update 2を用いた設定Tipsについて記載しま す。Update 1でもインストールができないわけではありませんが、RAC として対応して いないバージョンです。また、Update1とUpdate2では必要となるRPMの種類も変わっ て来る可能性がありますので、ご留意ください。
● Red Hatのカーネルバージョン確認
今回利用したRed Hatのディストリビューションバージョンです。
[root@oracle02 xinetd.d]# uname -a
Linux oracle02 2.4.21-15.EL #1 Thu Apr 22 00:27:41 EDT 2004 i686 i686 i386 GNU/L inux
[root@oracle02 xinetd.d]#
● Firewireカーネルのインストール
kernel-2.4.21-15.ELorafw1.i686.rpm (for a single CPU system)をダウンロードし、rpm -ivh <filename.rpm>でインストール。インストール後、リブートします。
● カーネル・パラメータの設定
カーネル・パラメータは、MIRACLE LINUXのようにデフォルトでOracle向けに カスタマイズされていません。従って次の設定値を/etc/sysctl.confに設定し、sysctl –p コマンドを実行してください。
kernel.shmall = 2097152 kernel.shmmax = 2147483648 kernel.shmmni = 4096
kernel.sem = 250 32000 100 128 fs.file-max = 65536
net.ipv4.ip_local_port_range = 1024 65000
● 必要PRMの入手とインストール
Red Hat Enterprise Linux 3.0では、次のRPMを入手して、インストールしておく必要
があります。
gcc-3.2.3-2
compat-db-4.0.14.5 compat-gcc-7.3-2.96.122 compat-gcc-c++-7.3-2.96.122 compat-libstdc++-7.3-2.96.122 compat-libstdc++-devel-7.3-2.96.122 openmotif21-2.1.30-8
setarch-1.3-1 make-3.79
binutils-2.11.90.0.8-12 rsh-server-0.17-21.i386.rpm
*SSHを利用するときは、RSHサーバーは必要ありませんが、RSHを利用することをお 奨めします。
以下、MIRACLE LINUXと同様の手順で設定を進めてください。
こんなときどうする
● su でユーザー変更が出来ない。
/etc/pam.d/su の以下の行をコメントアウトします。
#auth required /lib/security/pam_wheel.so use_uid
●OUIが起動しない
以下のエラーが出て OUI の起動に失敗した場合。
Using paramFile: /oracle10/Disk1/install/linux/oraparam.ini Checking requirements...
Checking operating system version: must be redhat-2.1 or UnitedLinux-1.0 Failed <<<<
Exiting Oracle Universal Installer, log for this session can be found at /oracle /oraInventory/logs/installActions2004-01-08_06-21-08PM.log
CD-ROM のメディアを利用している場合は、Disk1 の中身を全てディスクにコピーし、
Didk1 の install/linux/oraparam.ini* の[Linux]の行をコメントアウトしてください
(Red Hat Enterprise Linux 2.1を利用した時に発生した事象)。
[Certified Versions]
#Linux=redhat-2.1,UnitedLinux-1.0
OUIが起動しない(2)
理由は確認できていませんがTMPのパーミッションに引っかかることがあります。TMP のパーミッションを777などに、一時的に変更してください(RedHatAS2.1で発生)。
● CRSのインストールに失敗した場合
ORA_CRS_HOME/install の下にある、rootdelete.sh を実行し、その後、OS をリブー
トします。
z CRSインストール中にroot.shがエラーとなった場合
様々なケースがありますが、まず/etc/hostsと環境変数をよく見直してください。またホ スト名が32バイトを越えている場合は短くしてみてください。その後、関連ファイルを削 除してCRSのインストールをやり直します。
● その他の事態
他に、よくあるパターンとして、ローカルディスクが満杯になってしまい、エラーを 誘発する、という現象があります。この現象は、CD-ROM からのインストール自では なく、イメージファイルをダウンロードした場合にだけ発生します。イメージファイル を解凍するとき、ディスクが FULL になってしまい、すべてのファイルが正しく解凍 されないことがあります。オラクルのインストーラは、このようなときでも、問題なく 起動され、インストールを開始してしまいます。その後、インストールの中頃や、終盤 になって、あまり例のないエラーが発生することがあります。
このようなことがあるため、エラーが発生したときは、ディスクの空き容量を確認す ることも一つです。
補足 玄箱の設定
本書では、NASサーバーについては、玄箱を前提条件に記載しています。NASサーバー は、それぞれ製品によって設定方法が異なるため、各製品の設定手順書を使用して設定を 行ってください。ここでは玄箱の設定について簡単に紹介します。
玄箱は、内部にLinux OSを用いたファイルサーバーです。電源を入れると、OSが起動 し、DHCP にて、自動的に IPアドレスの取得を行います。もし、DHCP サーバーのない ネットワークに接続したときは、192.168.11.150が、IPアドレスとして自動的に設定され ます。DHCPを用いてIPアドレスの設定が行われた場合、玄箱付属のCD-ROMに格納さ れているツールを用いて確認を行うことができます。クロスケーブルを用いて、直接ホス トマシンと玄箱を繋げた場合も、IPアドレスには192.168.11.150が設定されます。
● IPアドレスの確認方法
付属のCD-ROMをPCに入れ、玄箱が接続されているネットワークに接続します。今
回は、初めて玄箱を利用するケースを想定し、HUBで、ノートPCと玄箱、及びホスト を接続した、ローカルネットワーク、192.168.11.x を作成することにしました。これを ネットワークをストレージ・ネットワークとします。ノート PC の IP アドレスを 192.168.11.1xx、ホストマシンのIPアドレスを192.168.11.1xXに変更します。
例
ホストマシン 192.168.11.149
ノートPC 192.168.11.151
玄箱 192.168.11.150
ノートPCから、KuroBox.setup をクリックします。すると、次の画面が表示され、
玄箱に内臓しているHDDと、IPアドレス情報が表示されます。
● セットアップの開始
セットアップの開始ボタンを押すと、既にパーティションが存在する場合は、パー ティションの削除を行い、それからフォーマットを開始します。
● ファームウェアの転送
フォーマットが終了すると、ファームウェアの設定を行います。ファームウェアの 転送とは、具体的には、ホストPC上で実行するシェルを転送しています。
ファームウェアの転送が終わると、インストールを開始します。これは、実際には転 送したシェルの実行を行っています。
インストールが終了すると、最終確認を行います。
●セットアップ完了
● ホストマシンからの確認
セットアップが終了したら、ホストマシンの、ストレージ・ネットワークに接続し
ているNICのIPアドレスを192.168.11.100に設定します。
続いてLinuxマシンにログインします。Rootのパスワードはデフォルトで、”kuro”
です。ログインを行うと、Linuxのカーネルバージョンが表示されます。このことか ら、玄箱では、Linuxが起動していることがわかります。このLinuxは玄箱のROM に焼かれて、電源を入れると自動的に起動します。
[oracle@oracle01 oracle]$
[oracle@oracle01 oracle]$ telnet 192.168.11.150 Trying 192.168.11.150...
Connected to 192.168.11.150 (192.168.11.150).
Escape character is '^]'.
Kroutoshikou KURO-BOX (IETSUNA) kernel 2.4.17_kuro-box on ppc
KURO-BOX login: root Password:
Linux (none) 2.4.17_kuro-box #2 2004年 3月 18日 木曜日 11:39:47 JST ppc unknown
root@KURO-BOX:~#
ログイン後、/mntディレクトリがあることを確認します。ここに、内臓したHDD がマウントされます。正しくマウントされているか、確認します。ここでは、dfコマ
ンドとmountコマンドを用いて確認します。
root@KURO-BOX:~# df -k
Filesystem 1k-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/hda1 2061144 96188 1860252 5% /
/dev/hda3 3876820 32836 3843984 1% /mnt root@KURO-BOX:~# mount
/dev/hda1 on / type ext3 (rw,noatime,errors=remount-ro,errors=remount-ro) proc on /proc type proc (rw)
devpts on /dev/pts type devpts (rw,gid=5,mode=620) /dev/hda3 on /mnt type ext3 (rw,noatime)
/proc/bus/usb on /proc/bus/usb type usbdevfs (rw) root@KURO-BOX:~#
● IPアドレスの変更方法
玄箱の IP アドレスを変更する場合は、KuroBoxSetup.exe を起動したノート PC からブラウザ経由で管理画面に接続します。まず、最初にブラウザから設定できるか どうか、玄箱にログインして、httpサーバーが正常に起動しているかどうかを確認し ます。Thttpdというデーモンが起動していれば、OKです。
root@KURO-BOX:~# ps -ef
UID PID PPID C STIME TTY TIME CMD root 1 0 10 15:40 ? 00:00:04 init
root 2 1 0 15:40 ? 00:00:00 [keventd]
root 3 0 0 15:40 ? 00:00:00 [ksoftirqd_CPU0]
root 4 0 0 15:40 ? 00:00:00 [kswapd]
root 5 0 0 15:40 ? 00:00:00 [bdflush]
root 6 0 0 15:40 ? 00:00:00 [kupdated]
root 9 1 0 15:40 ? 00:00:00 [kjournald]
root 47 1 0 15:40 ? 00:00:00 [kjournald]
root 129 1 0 15:41 ? 00:00:00 /sbin/syslogd root 131 1 0 15:41 ? 00:00:00 /sbin/klogd root 140 1 0 15:41 ? 00:00:00 [khubd]
root 155 1 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/ap_servd -i eth0 root 160 1 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/inetd
root 163 1 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/thttpd -C /etc/thttpd.
daemon 167 1 0 15:41 ? 00:00:00 lpd Waiting root 172 1 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/cron
root 180 1 0 15:41 ? 00:00:00 /bin/sh /etc/rc.d/rc2.d/S90atalk
root 183 180 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/atalkd -f /etc/atalk/a
root 184 183 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/atalkd -f /etc/atalk/a
root 185 1 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/smbd -D root 187 1 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/nmbd -D root 190 1 0 15:41 ? 00:00:00 /usr/sbin/ppc_uartd
root 192 1 0 15:41 ttyS0 00:00:00 /sbin/getty console
root 194 160 0 15:41 ? 00:00:00 in.telnetd: 192.168.11.149 root 195 194 1 15:41 pts/0 00:00:00 -bash
root 199 195 0 15:41 pts/0 00:00:00 ps -ef root@KURO-BOX:~#
続いてブラウザから httpd://192.168.11.150 と入力します。すると、次のよう な管理画面が表示されます。
ここで、[ネットワーク設定]を選択します。次の画面で[DHCP クライアント機能]
を[使用しない]を選択し、[IPアドレス設定]にてIPアドレスの変更を行ってください。
以上で玄箱の設定を終了します。
198 pts/0 00:00:00 ps root@KURO-BOX:~# ps -ef
UID PID PPID C STIME TTY TIME CMD root 1 0 10 15:40 ? 00:00:04 init
root 2 1 0 15:40 ? 00:00:00 [keventd]
root 3 0 0 15:40 ? 00:00:00 [ksoftirqd_CPU0]
root 4 0 0 15:40 ? 00:00:00 [kswapd]
● その他参考情報
【1】 セットアップが正常に終了しない
セットアップ中、次の画面で終了した場合は、再度、やりなおしてください。
【2】 パーティション設定すみディスクを利用する場合
既に使用済みのディスクで、パーティションが設定すみである場合、そのパーティ ション構成がそのまま利用されます。例えば、2つのパーティションが作成されているデ ィスクを用いる場合、/mnt、/mnt2 と2つのファイルシステムが作成されます。
おわりに
皆さん、お疲れさまでした。無事、NASを使ったOracle Database 10g Real Application
Clustersシステムを構築することができましたでしょうか。前半のハードウェアと OS ま
わりの設定を確実に行なっておけば、後半のOracleソフトウェアの設定はスムーズに実行 できたと思います。
本ドキュメントで扱っている内容は、サポート対象ではないため、オラクル社のサポー トへ問い合わせをすることが出来ません。従ってOracle Technology Network Japanでの 掲示板などを活用して、情報の交換をすることをお奨めします。
それでは、構築したRACの環境を、是非、ご活用ください。以下は参考情報です。
● Oracle製品のマニュアル
http://otn.oracle.co.jp/document/products/oracle10g/101/index.html#generic
からダウンロードしてご利用になることが可能です。 データベースのインストール方法 一般については上記URL掲載マニュアル等をご参照ください。特に以下のマニュアルが関 連します。
・Oracle Database インストレーション・ガイド 10g リリース1(10.1) for UNIX Systems
・Oracle Database 管理者リファレンス 10g リリース1(10.1) for UNIX Systems
・Oracle Real Application Clusters インストレーションおよび構成 10g リリース1(10.1)
for UNIX Systems
また、製品を使用するための管理者ガイドや開発ガイドなども同様に以下のサイトか らダウンロードしてご利用頂けます。
http://otn.oracle.co.jp/document/products/oracle10g/101/doc_cd/index.htm
・● 掲示板について
・http://otn.oracle.co.jp/forum/index.htmlに「Oracle Database 10gの部屋」という掲 示板があります。本ドキュメントで扱っている内容は、サポート対象ではないため、
オラクル社のサポートへ問い合わせをすることが出来ません。従ってオラクル関連 の掲示板などを活用して、情報の交換をすることをお奨めします。