EBSDパターン上に4つ以上 のROIを設定し、それぞれ のROIで変位量を検出する。
参照パターンに対するこの ROIの移動量を相互相関 関数をもちいて検出する。
歪によるパターン全体の変化
zqx–yqz= (yz[ ‐ ] +xz + z2 – xyy) zqy–xqz= (xy[‐ ] +yz + z2 – x2 xz)
これにより [–] [–] を得ることができる。
さらに試料表面の応力(σ33)は0となるという境界 条件を設定し[–] と [–]を分離する。
測定する晶帯軸のうち3つの晶帯軸が 同一結晶面を共有することのないよう に選択する必要がある。
q1
q1
q2
q2
q3
q3
q4
q4
xyz はr ベクトルの成分
– 結晶方位に対応させると処理しやすい。 この2つの方程式には8つの未知数が あるので4つの晶帯軸の変位を測定 する必要がある。
q5
q5
q6
q6
….
‐143 microns
0 microns
+143 microns
Specimen
試料上を一定の間隔でビー ムを移動しながらEBSDパター ンを収集する。このパターン は傾向スクリーン上を正確に 同じ量だけ移動する。
ビームシフトによる移動量検出の実験
-3 -2 -1 0 1 2 3
-150 -100 -50 0 50 100 150
Pattern Shift (pixels)
Beam Displacement (µm)
ビームシフトによる移動量検出の実験
ばらつきは1つのパター ン上の各ROI での移動量 検出のばらつきである。
ビームの移動に対して非常 に対応関係の良いパターン の移動量を検出している。
対称部分と非対称部分の分離
得られたテンソルAは対称部分と非対称部分に分離できる。非対称部分は回 転成分を表し、対称部分は歪を現す。この分離は、Aの転置行列ATを使用し、
次の式で表される。
A = ½ (A + AT) + ½ (A ‐AT) = e + w
対称部分 非対称部分
33 32 31
23 22 21
13 12 11
3 3 2 3 1 3
3 2 2 2 1 2
3 1 2 1 1 1
x u x u x u
x u x u x u
x u x u x u
A
歪テンソル
A = ½ (A + AT) + ½ (A ‐AT) = e + w
対称部分 非対称部分
歪 回転
歪みテンソル:
e
33 23 13
23 22 12
13 12 11
3 3 3
2 2 3 3
1 1 3
2 3 3 2 2
2 2
1 1 2
1 3 3 1 1
2 2 1 1
1
2 1 2
1
2 1 2
1
2 1 2
1
e e e
e e e
e e e
x u x
u x u x
u x u
x u x u x
u x
u x u
x u x u x
u x u x
u
e e
x
3x
1x
2x
3x
1x
2e
22e
23= e
32剛体回転
A = ½ (A + AT) + ½ (A ‐AT) = e + w
対称部分 非対称部分
歪 回転
回転テンソル:
w
0 0 0
2 0 1 2
1
2 0 1
2 1
2 1 2
0 1
23 13
23 12
13 12
3 2 2 3 3
1 1 3
2 3 3 2 2
1 1 2
1 3 3 1 1
2 2 1
w w
w w
w w
x u x u x
u x u
x u x u x
u x u
x u x u x
u x u
w w
x
3x
1x
2w
23w
12w
3115kV
Scan Area :7.5 x 12 m Step Size : 0.3m
1 2
3
紙面に垂直手前方向が3。
座標系
歪分布測定の検証
IQ + IPF(ND) SEM 像と測定領域(70゜傾斜状態)
Si(001) ウェハー上に打ったバーコピッチ痕周辺の歪分布を測定。
垂直歪成分の分布
E11成分 E22成分 E33成分
せん断歪成分の分布
E12成分 E23成分 E31成分
回転成分の分布
W12成分 W23成分 W31成分
IQ + IPF(ND)
15kV
Scan Area :4.0 x 10.0 m Step Size : 0.1m
Crystal Direction
Micro-indents 周りの歪分布 (拡大測定)
SEM 像と測定領域(70゜傾斜状態)
垂直歪成分の分布
E11成分 E22成分 E33成分
せん断歪成分の分布
E12成分 E23成分 E31成分
回転成分の分布
W12成分 W23成分 W31成分
E11 Normal Strain をスケールを変えて表示
Max: 0.02 Max: 0.01 Max: 0.005 Max: 0.002
亀裂先端の格子歪の状況が良く分かる。
垂直歪成分の分布の詳細
EBSD 用 In‐Situ 試料引張試験装置 を用いた歪測定例
最大荷重1000N 測定条件
加速電圧: 15kV 測定倍率: x600 試料傾斜角: 60゜
測定領域: 140 x120 m Step Size : 1.0 m
本試験に用いた引張試験機
試料:
試料厚さ: 0.5mm 平行部: 2mm
引張試験用試料
SUS304 強圧延材 1200℃ 24h annealing
• 平行部1.2mm と2mm の部分の断面積0.6 : 1.0 しかなく、この2か所 の伸びが重なった荷重‐変位曲線となる可能性がある。
変位 ‐ 荷重曲線
• チャック部に試料をなじませるため、弾性領域で荷重の負荷。除荷を行っている。
• 試験機の変形分が変位に含まれる。
参照点(Reference) の設定
Effective camera length 40.5m
参照点のパターンは、負荷0N の時のものに置き換えて計算。
黒点で示したところが参照点