第 1 部 . 電子商取引をめぐる環境変化
4. RFID 関連の動向
4.4. RFID 応用の事例
中国政府は、農産物の生産・流通・加工、鉱業生産の安全、サプライチェーンマネジメ ントと近代的物流分野、重要物質の偽造防止と安全管理、デジタル観光業の整備などの分 野においてRIFDの応用試験を行っている。以下その応用事例を紹介する。
a.物流・SCMでの応用例①
①概要
・場所:上海郵便局 (国家「863計画」プロジェクト)
・タグ:UHF(パッシブ型)
・実施担当:米Symbol社(タグ、リーダ・ライタ)
Concard Unity International Limited(SI)
・実施期間:2005年初〜12月、現在運営中 ・実施内容:EMS郵便処理におけるRFIDの応用 ・RFID応用の目的:労働生産性の向上、労働力の節約
②効果
・荷積み・荷卸の識別率:99.4%
・荷分けの識別率:100%(初歩試験値)
・労働生産性アップ率:20%
・RFIDシステムの投資回収期間:5〜6年
b.物流・SCMでの応用例②
①概要
・場所:上海和黄白猫有限公司+上海現代物流+上海百聨 ・タグ:EPC(UHF?)
・実施担当:Intel(全体企画)
米Symbol社(タグ、リーダ・ライタ)
北京維深電子(SI)
米EBA ・実施期間:2006年2月〜
・実施内容:生産から物流、小売までのRFID応用による効果確認
②効果
・現代物流:荷物受入れ速度が40倍以上速くなった。
荷物受入れ作業員を36人から27人に削減した。
c.竜達毛紡(NOVETEX)倉庫管理応用例
①概要
・場所:珠海竜達毛紡有限公司(NOVETEX)
・タグ:Gen2 EPC(使用量20万枚、10セント/枚)
・実施担当:香港SCL社(SI)
UPM Rafsec社(タグ提供)
米Alien Technology(リーダ設備)
・実施期間:フェーズⅠ:2005年10月〜06年3月 ・RFID応用の目的:倉庫管理時間の短縮、労働力の節約
②効果
・倉庫管理時間:1日⇒2時間
d.CRM応用例
①概要
・場所:上海婦人用品商店
・タグ:HF(13.56MHzパッシブ型)
・実施担当:NEC信息系統(中国)(SI)
凸版印刷(タグとリーダ)
Digital Harbor社(CRM構築)
J-STYLE(総合企画)
・実施期間:2005年3月〜
・RFID応用の目的:顧客サービスの向上による販売促進
・実施内容:顧客1万人に携帯チェーン式RFIDタグ配布、CRM実施
②効果
・ 中国でモデルケースを実施し、日本・世界へ展開
e.中国鉄道者車両自動識別システム
①概要
・場所:全国鉄道ネットワーク
・タグ:UHF(900MHz、910MHz、910.1MHz、パッシブ型)
・実施担当:鉄道省統括+国内研究機関 タグ提供者は不明
・実施期間:1990年代後半〜
・RFID応用の目的:コスト削減、効率向上
②効果
・かつて手作業で車両捜索に6万人が必要だったが、現在はいらない ・毎年創出される直接な経済効果は3億元
・全国範囲でのRFID応用プロジェクトのモデルケース
f.その他のケース
①鳥インフレエンザ予防におけるRFIDの応用例(上海)(13.56MHz)
②北京空港高速道路ETCプロジェクト(UHF)
③杭州快速公共バス専用路線(MW)
④昆明タバコデジタル倉庫におけるRFIDの応用例(915MHz)
⑤中国RFID産業聯盟の4つのモデルケース i.ガスボンベ安全管理(上海)
ii.コンテナ物流(南京)
iii.炭鉱危険物管理(貴州)
iv.豚の飼育・流通管理(四川)