3. 平成 24 年度成果報告
3.2 メタデータ・データベースシステムの構築
3.2.5 IUGONET メタデータ・データベースの利用状況
IUGONETメタデータ・データベースはIUGONET機関やコミュニティからどのよう
に利用されているのかを調べるため、IUGONETメタデータ・データベースに保存された ログの解析をおこなった。まず、メタデータ登録機関の状況について調査した。図3.2.7
は、IUGONETの中間報告会及び年度末報告会が行われる半期ごとのメタデータ登録件数
の推移を示した棒グラフである。このグラフから分かるとおり、メタデータ作成・登録は 順調に進んでおり、登録数は指数関数的に増大している(現在約800万件)。また、
IUGONET所属機関のみならず、外部機関(情報通信研究機構,国立天文台他)のメタデ
ータ登録も増加しており、分野横断的研究の促進も期待できる。
図3.2.7 半期ごとのメタデータ登録件数の推移
次に、メタデータ・データベース検索システムの利用状況について調査した。図3.2.8 は、月ごとのユニークユーザー数を示している。このグラフでは、1ヶ月に何回接続して も、同一ユーザーであると判定すれば、1とカウントしている。グラフから読み取れるよ うに、ユニークユーザー数は右肩上がりで増加の傾向にある。IUGONETメタデータ・デ ータベースに登録されている超高層大気関連データを利用する研究者の多くが所属してい ると考えられる地球電磁気・地球惑星圏学会の会員数は約700名であり、1000人を超え るユニークユーザー数があることは、IUGONETがコミュニティに浸透してきていると理 解することができる。表3.2.1はIUGONETメタデータ・データベースで検索されたキー ワードの例を示したものである。超高層物理分野のワードが多数を占めている一方で、隣 接分野や他分野のワードも入力されており、様々な分野のユーザーから利用されているこ とがわかる。図3.2.9はIUGONETメタデータ・データベースへのアクセスIPアドレス を逆引きし、アクセス元ホストのドメイン名から国別に統計したものである。国名につい ては上位10国のみ明記している。8割以上が日本からのアクセスを示すが、アメリカ合衆 国やヨーロッパ諸国からのアクセスも多数あり、IUGONETメタデータ・データベースが 国際的に利用されていることが分かる。さらに、アクセス上位国となっているオーストリ アやインドネシアでは、開発員が個別にIUGONETプロダクトの紹介をおこなったこと
があり、アウトリーチ活動の成果がIUGONETメタデータ・データベースへのアクセス 履歴として数値化されたものであると理解できる。また、IUGONETでは、超高層大気デ ータに関するe-インフラを構築するプロジェクトであるESPAS(EU各国の機関が参加)
との連携を進めており、今後さらなる国際的利用が促進されると期待できる。
図3.2.8 月ごとのユニークユーザー数の推移
表3.2.1 IUGONETメタデータ・データベースで検索されるワードの例