本アクセスポイントで使用するQoS(Quality of Service)技術は、複数のキューにパ ラメータを指定することにより、一般的なIP データトラフィックをはじめ、VoIP
(Voice-over-IP)、音声、映像、ストリーミングメディア等、さまざまな無線トラフ ィックのスループットとパフォーマンスの向上に効果があります。
本アクセスポイントで使用するQoS は、主にさまざまな種類の無線トラフィック用 のキューにパラメータを設定すること、そして、伝送時の最大/ 最小待ち時間を(コ ンテンション画面により)効果的に指定することができます。
「AP EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)Parameters」はアクセスポイン トからクライアント向きのトラフィックフローに影響し、逆に「Station EDCA Parameters」は、クライアントからアクセスポイント向きのトラフィックフローに 影響します。
QoS 設定
項目 説明
AP /Station EDCA Parameters
Queue アクセスポイントからクライアントに送信するデータのタイプごとに
キューを定義します。
・
やストリーミングメディアなどのデータは自動的に本キューに送 られます。
Data 1(ビデオ) - 高優先度キュー、最小遅延。遅延に敏感なビデ オデータは自動的に本キューに送られます。
Data 2(ベストエフォート) - 中優先度キュー、中スループット。
一般的なIP データは本キューに送られます。
Data 3(バックグラウンド) - 低優先度キュー、高スループット。
高いスループットを要する大容量データや、遅延に敏感ではないデ ータは本キューに送られます(例: FTP データなど)。
AIFS
(Inter-Frame Space)
AIFS(Arbitration Inter-Frame Spacing)では、データフレーム間の待ち 時間を指定します。1 から255 の間の値を指定します。単位はミリ秒で す。
cwMin
(Minimum Contention Window)
本パラメータは、伝送リトライの「初回ランダムバックオフ待ち時間」
(画面)を定義するアルゴリズムに使用します。
本値は、「初回ランダムバックオフ待ち時間」の範囲の上限として指定 します。単位はミリ秒です。1 番目のランダム(任意)番号は、0 から ここで指定する値の中から生成されます。
データフレームが送信される前に、1 番目のランダムバックオフ待ち時 間が失効すると、リトライカウンタは1 増加し、ランダムバックオフ値
(画面)は2 倍の値になります。このランダムバックオフ値が、次の項 目のcwMax で定義する値に到達するまで、失効に伴って値を倍にして いきます。
cwMin には1、 3、 7、 15、 31、 63、 127、 255、 511、 1023 の いずれかの値を指定してください。
本欄にはcwMax で定義する値と同じか小さい値を指定してください。
cwMax
(Maximum Contention Window)
本パラメータは、ランダムバックオフ値の上限です。ランダムバックオ フ値は、データフレームが送信されるか、ここで指定した値に到達する まで、倍掛けされていきます。単位はミリ秒です。
ランダムバックオフ値が、ここで指定した値に到達すると、リトライは
「リトライ許可最大回数」に到達するまで継続されます。
1、 3、 7、 15、 31、 63、127、 255、 511、 1024 のいずれかの 値を指定してください。
cwMin で定義する値より大きい値を指定してください。
Max. Burst Length 最大バースト長。AP EDCA パラメータ用のみ(ここで指定する値はア クセスポイントからクライアントへのトラフィックに対してのみ適用 されます)。
本値は無線ネットワークでのパケットバーストに認められる最大バー スト長です。パケットバーストとはヘッダ情報なしで送信できる複数の フレームの集まりです。
オーバヘッドを少なくすることにより、高スループットと高パフォーマ ンスを実現できます。
本値の入力範囲は、0.0 から999.9 です。
Wi-Fi MultiMedia WMM(Wi-Fi Multimedia)機能は、初期値では有効になっています。
WMM が有効であると、QoS 優先制御や無線メディアアクセスの調整 も有効になります。またD-Link ワイヤレススイッチでのQoS 設定は上 りと下り両方のトラフィック(クライアントからアクセスポイント [Station EDCA パラメータ]、およびアクセスポイントからクライアント [AP EDCA パラメータ])に対して有効になります。
WMM を無効に設定すると、QoS 制御は上りのトラフィック(クライ アントからアクセスポイント[Station EDCA パラメータ])に対して無効 になります。下りについては、いくつかのパラメータ[AP EDCA パラメ ータ] の設定は有効です。
WMM 機能を無効にするためには「Disabled」を、有効にするためには
「Enabled」を選択してください。
TXOP Limit Station EDCA パラメータ(クライアントからアクセスポイントへの上 りトラフィック)のみの設定です。TXOP(Transmission Opportunity: 送 信権)は、WME クライアントが無線メディア上で送信を始める権利が 発生する間隔です。
ここで設定した間隔(ミリ秒)で、WMM クライアントは無線ネットワ ーク上に送信する権利を与えられます。TXOPLimit 範囲は0-65465 で す。値は32μ 秒単位です。