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Population and Labour Force

ドキュメント内 データブック国際労働比較2012 (全文) (ページ 44-81)

2-1 世界、大陸及び主要地域の人口(中位推計)

 グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-1表 総人口」(p.55)を参照。

20世紀初頭に約15億人であった世界人口は, 1950年以降飛躍的に増加し, 1974年以降増 加率は低下したものの, 2000年には61億人に達し, 2011年後半に70億人を超えた。

国連が隔年ベースで公表する『世界人口予測』の2010年改訂版(本書の資料出所)によれ ば, 2010年から2015年にかけては年率1.1%の人口増加が見込まれ, 2050年には中位推計で 約93億人に達する見通しである。予測される人口増加の大半は発展途上地域であるが, た とえ出生率が低下しても大きな人口増加が見込まれるのは, 人口規模の大きいインド, ナ イジェリア, アメリカ, コンゴ, タンザニア, ウガンダ――の6か国で, 世界全体の人口増 加の半数を占める。

現在の先進地域の人口は約12億人で, 2050年には約13億人と, ほぼ同水準で推移する予 測であるが, 年間平均250万人規模と見込まれる途上地域から先進地域への移民規模を下 回れば, さらに減少する見通しである。一方, 発展途上地域の人口は, 2010年時点で57億人 であったものが,2050年には80億人に増加する見込みで, 人口の86%が発展途上地域に属 すると推測されている。

0.95  1.00  1.05  1.10  1.15  1.20  1.25  1.30 

0  10  20  30  40  50  60  70  80  90  100 

1980 1990 2000 2005 2010 2025 2050

日本(億人)

大陸、地域(億人)

(年)

■アフリカ ■ラテンアメリカ・カリブ ■北アメリカ

■アジア ■ヨーロッパ ■オセアニア 日本

2人口・ 労働力人口

2-2 人口増加率

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-2表 人口増加率」(p.56)を参照。

国連の2010年版世界人口予測によると, 全世界の人口は, 2005年の65億人から2010年に は69億人(年率1.16%), その後2015年までに80億人(年率1.10%), さらに2050年までには93 億人と, 2010年からの40年間で約24億人の増加が推計(中位推計)されている。2008年版世界 人口予測では, 2050年の世界人口の中位推計は91億人であったが, 今回の推計では1.5億人 ほど多い予測となっている。

上のグラフをみると, ヨーロッパ地域及び日本の2005年~2010年の人口増加率は各々 0.2%, 0.02%と低水準で, その後徐々に減少し, 2045年~2050年には各々-0.19%, -0.51%

へと落ち込む見込みである。他方, アジア地域及び中南米地域については, 増加率は低下 するものの, 2015年までは1%程度で推移する予測となっている。しかしながら, これらの 地域の少子化のスピードが先進地域よりも急速であることから, 2050年までには増加率は 各々0.1%, 0.16%へと落ち込む予測となっている。今後2050年までに最も人口増加率が高 い地域はアフリカ地域で, 2015年までは年率2%を上回り, 2045年以降も1%を上回る水準 で推移する見通しである。

‐1.0 

‐0.5  0.0  0.5  1.0  1.5  2.0  2.5 

全世界 アフリカ ラテン アメリカ

・カリブ

北アメリカ アジア ヨーロッパ オセアニア 日本

( 年 率 、 % ) 2000~2005 2005~2010 2010~2015 2045~2050(年)

2 人口・労働力人口

2-3 老年人口比率(65歳以上人口)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-5表 老年人口(65歳以上人口)」(p.59)を参照。

出生率の低下と平均寿命の伸長により, 高齢化が進む諸国が増加傾向にある。2005年か ら2050年の間の世界人口の増加の半数は60歳以上人口の増加によるもので, これと対照的 に, 15歳未満人口は著しく減少する見通しである。2011年時点で8.9%であった60歳以上人 口は, 2050年には20.2%に達するとされている。とりわけ先進地域における高齢化の進展が 顕著で, 2011年時点の22.1%から2050年には31.9%と大幅に増加する一方で, 15歳未満人口 は16.5%から2050年に16.3%となり, 高齢者のほぼ半分となる。とりわけ日本の高齢化は急 速で, 2010年, 2025年, 2050年のいずれの推計でも欧米先進諸国を上回っており, 極めて老 年人口の割合の高い国になると予測されている。

他方, 現在は比較的出生率が高い途上地域でも, 出生率の低下と平均寿命の伸長により, 高齢化の進展は急速であるとされており, 2011年時点では9%に過ぎない老年人口比率は,

2050年には20%に達する見通しである。上のグラフからも, 中国やインドの高齢化が先進

諸国より急速であることがわかる。

0  5  10  15  20  25  30  35  40 

日本 アメリカ イギリス ドイツ フランス イタリア 中国 インド

( % ) 1 9 8 0 1 9 9 0 2 0 0 0 2 0 0 5 2 0 1 0 2 0 2 5 2 0 5 0(年)

2人口・ 労働力人口

2-4 65歳以上男性の労働力率

グラフの具体的な数値は下部(参考)欄, 資料出所については, 「第2-11表 性別・年齢階級別人口・労 働力人口・労働力率」(p.67)を参照。

(注) 1) 1975年は, カナダ:1976年, イギリス:1984年の数値。

2010年の65歳以上男性の労働力率は, 1975年に比して概ね低下している。こうした傾向 の背景としては, 経済発展に伴って各国が年金制度を充実させたことに加え, 産業構造の 変化に応じて雇用者割合の高い第2次, 第3次産業の就業者が増加し, 高年齢者でも比較的 就業しやすい業種や家族従業者割合の高い第1次産業の就業者数が減少しているといった 要因が考えられる。

各国・地域の傾向をみると, 北米, EU諸国では概して低く, 日本, シンガポールなどのア ジア地域は欧米諸国より高い水準にある。経済発展の度合いだけではなく, 地域性・国民 性の違いなども反映したものといえるだろう。

EU諸国では, 経済不況や若年失業者の増加により, 1980年代に早期退職制度が定着した

ことも低下の一因である。しかしながら, 近年は, 雇用における年齢差別撤廃の動きと, そ れに伴う高齢者雇用の促進が政策課題となっている。日本の場合, 他国と異なる点として, 引退すべきであると考えている年齢が高いことが挙げられる。高年齢者の労働意欲は高く, これが高年齢者の労働力率を引き上げているひとつの要因となっている。

今後, 各国の高齢化に伴い, 高齢者がより重要な労働力になることが予想され, 各国の 高齢者の労働力率の動きが注目される。

(参考)65歳以上男性の労働力率(%)

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ フランス イタリア 香港 シンガポール 1975(年) 44.4 21.6 15.4 8.7 10.6 14.0 10.4 31.3 31.7 2010 28.8 22.1 16.2 11.3 5.7 2.4 5.7 9.2 28.0

0 10 20 30 40 50

日 本

ア メ リ カ

カ ナ ダ

イ ギ リ ス

ド イ ツ

フ ラ ン ス

イ タ リ ア

香 港

シ ン ガ ポー ル (%)

1 9 7 5 2 0 1 0 (年)

1 ) 1 )

2 人口・労働力人口

2-5 年齢階級別女性労働力率

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-11表 性別・年齢階級別人口・労働力人口・

労働力率」(p.67)を参照。

女性の年齢階級別労働力率をみると, 日本では20歳代後半から30歳代にかけて比率が落 ち込むいわゆるM字カーブを描いていることが特徴的である。結婚・出産・育児等のため に労働市場からいったん退出し, その後育児が落ち着いた後に再び労働市場に復帰すると いう女性労働者の就労行動の特徴が, M字カーブに反映されている。これはアメリカや ヨーロッパでも1970年代にはみられた現象だが, 今日ではほとんどみられなくなり, 台形 型となっている。しかしながら, 日本においても時系列でみれば, M字カーブの底の位置 の上昇と底にあたる年齢の高齢化が観察される。晩婚・非婚化の進行や共働きの増加など が要因であろう。特に25-29歳における労働力率の上昇が顕著であり, 1975年に42.6%であ ったものが, 2010年には77.1%に上昇している。それ以外の年齢階層の労働力率も全般的に 上昇傾向にある。

(参考)日本の女性労働力率(%)

15-19 20-24 25-29 30-34 35-39 40-44 45-49 50-54 55-59 60-64 65~(歳) 1975(年) 21.7 66.2 42.6 43.9 54.0 59.9 61.5 57.8 48.8 38.0 15.3 2010 15.9 69.4 77.1 67.8 66.2 71.6 75.8 72.8 63.3 45.7 13.3 資料出所 総務省統計局「労働力調査(長期時系列)」

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

15‐19 20‐24 25‐29 30‐34 35‐39 40‐44 45‐49 50‐54 55‐59 60‐64 65~

(%)

( 歳 )

日本 アメリカ

イギリス ドイツ

フランス スウェーデン

香港 シンガポール

(2 0 1 0年 )

人口・ 労働力人口

2-6 就業率

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第2-12表 就業率(15~64歳)」(p.76)を参照。

就業率とは, 生産年齢人口(本書では15~64歳とする)に占める就業者の割合である。経 済成長の促進, 高齢化への対応, 社会的統合の強化等を背景にEUは, 就業率の向上──具 体的には, 2020年までにEU全体で75%(20~64歳)──を戦略目標として掲げている(2010 年時点で68.6%)。就業率の向上と失業率の低下は同義のように思われるが, 必ずしもそう ではなく, 失業率は労働力人口に占める失業者の割合であり, 失業者が求職活動を止め, 非労働力化すると低下する。「2-4 65歳以上男性の労働力率(p.52)」で言及したとおり, EU 諸国では高齢者の早期退職を促すことで失業率の引き下げが図られていたが, 就業率とい う観点からはこうした政策は意味がないことになる。他方, 就業意欲を促進する政策を採 ると, 労働供給を増やすため, 失業率に関しては悪化を招く可能性もあるが, 就業率の向 上につながる。このように, 就業率を重視する政策上の意味は, 労働需要の確保のみなら ず, 仕事と家庭の両立を可能とする環境作りなど, 労働供給面の対策を通じて, 就業促進 を図っていく点にある。

上のグラフをみると, 2010年の日本の就業率は男女計で70.1%と, ドイツ(71.2%), イ ギリス(70.3%)を下回るが, アメリカ(66.7%), フランス(64.0%)を上回る水準である。

しかし, 男女別でみると, 男性の就業率は80.0%とグラフ中のいずれの主要国も上回るも のの, 女性は60.1%と低水準で, いずれの主要国をも下回っている。日本の女性就業率は 向上する余地があり, 中途採用機会の拡大, 仕事と家庭の両立支援, 短時間正社員制度の 普及などを通じた構造的な問題の解決が求められている。また, 高齢者, とりわけ男性高 齢者の就業率が高いことも日本の大きな特徴として挙げられる(「第2-13表 性別・年齢階 級別人口・就業人口・就業率(p.78)」参照)。

日本

アメリカ イギリス

ドイツ フランス

55  60  65  70  75 

1995 96 97 98 99 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 2010

(%)

(年)

0

2 人口・労働力人口

(千人/thousands) 1980

年/Year

全世界 World 4,453,007 5,306,425 6,122,770 6,506,649 6,895,889 8,002,978 9,306,128 アフリカ Africa 482,803 635,287 811,101 911,120 1,022,234 1,417,057 2,191,599 362,326 443,032 521,429 557,038 590,082 678,778 750,956 Latin America, and the Caribbean

254,454 281,162 313,289 329,231 344,529 388,472 446,862

アジア Asia 2,637,586 3,199,481 3,719,044 3,944,992 4,164,252 4,730,130 5,142,220 ヨーロッパ Europe 692,869 720,497 726,777 730,736 738,199 743,890 719,257 オセアニア Oceania 22,970 26,967 31,130 33,532 36,593 44,651 55,233 日本 JPN 115,915 122,251 125,720 126,393 126,536 122,771 108,549 アメリカ USA 229,825 253,339 282,496 296,820 310,384 349,758 403,101

カナダ CAN 24,516 27,701 30,667 32,283 34,017 38,585 43,642

イギリス GBR 56,303 57,214 58,874 60,203 62,036 67,606 72,817

ドイツ DEU 78,289 79,098 82,349 82,541 82,302 80,332 74,781

フランス FRA 53,880 56,708 59,048 60,997 62,787 67,210 72,442

イタリア ITA 56,221 56,832 56,986 58,671 60,551 61,114 59,158

スウェーデン SWE 8,310 8,559 8,860 9,029 9,380 10,180 10,916 ロシア RUS 138,655 148,244 146,758 143,843 142,958 139,034 126,188 中国 CHN 983,171 1,145,195 1,269,117 1,307,593 1,341,335 1,395,256 1,295,604

香港 HKG 5,054 5,794 6,783 6,810 7,053 8,160 9,305

韓国 KOR 37,460 42,980 45,988 47,044 48,184 50,229 47,050

シンガポール SGP 2,415 3,017 3,919 4,266 5,086 5,801 6,106 マレーシア MYS 13,833 18,209 23,415 26,100 28,401 35,186 43,455

タイ THA 47,483 57,072 63,155 66,698 69,122 72,884 71,037

インドネシア IDN 150,820 184,346 213,395 227,303 239,871 271,851 293,456 フィリピン PHL 47,064 61,629 77,310 85,546 93,261 118,088 154,939 インド IND 700,059 873,785 1,053,898 1,140,043 1,224,614 1,458,958 1,692,008 オーストラリア AUS 14,710 17,096 19,164 20,404 22,268 26,575 31,385 ニュージーランドNZL 3,147 3,398 3,858 4,134 4,368 5,032 5,678 ブラジル BRA 121,712 149,650 174,425 185,987 194,946 216,238 222,843

UN(2011.5)World Population Prospects: The 2010 Revision

2025 2050 1990 2000 2005 2010

北アメリカ 国・地域

資料出所 Country or region

Northen America ラテンアメリカ・カリブ

第2-1表 総人口

Table 2-1: Total population

(千人/thousands) 2005

年/Year 2008 2009 2010 2011 2015 2020

127,768 127,568 127,395 127,176 126,913 125,430 122,735 2025

年/Year 2030 2035 2040 2045 2050 2055

119,270 115,224 110,679 105,695 100,443 95,152 89,930 資料出所 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(2006年12月中位推計)

参考表 日本の将来推計人口

Reference table: Population prospects of Japan

2人口・ 労働力人口

ドキュメント内 データブック国際労働比較2012 (全文) (ページ 44-81)

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