• 検索結果がありません。

Employment Structure

ドキュメント内 データブック国際労働比較2012 (全文) (ページ 81-127)

3-1 就業者の産業別構成比

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第3-2表 就業者の産業別構成比(2010年)」(p.97) を参照。

経済の発展段階によって産業別の就業者構造の違いを観察することができる。いわゆる 先進国とよばれる国々は, 産業構造の重心を農林水産業から製造業, 製造業からサービス 業に移し, それに伴い, 就業構造を変化させながら経済発展してきた。実際,日本, 欧州, 北米, オセアニア諸国の傾向をデータでみると、いわゆる第3次産業である「電気, ガス, 水道」「運輸, 倉庫, 通信」「卸売・小売, 飲食, ホテル」「金融, 保険, 不動産事業, 事業 活動」「その他サービス業」部門の割合が約7~8割に及んでいる。一方で, タイ, インドネ シア, フィリピンなどは第1次産業である「農林, 漁業」の割合が4割弱となっている。

■ 農林・

漁業

■ 鉱業

■ 製造業

■電気、

ガス、

水道

■ 建設業

■卸売・

小売、飲食、

ホテル

■運輸、

倉庫、

通信

■金 融 、 保 険 、 不 動 産 事 業 、

事 業 活 動

■その他 サービス業

0  10  20  30  40  50  60  70  80  90  100 

日本 アメリカ カナダ('09) イギリス ドイツ フランス イタリア オランダ デンマーク スウェーデン フィンランド ノルウェー ロシア('08) 中国 香港 韓国 シンガポール マレーシア タイ インドネシア フィリピン オーストラリア ニュージーランド ブラジル('09)

(2 0 1 0年 ) (%)

3就業構造

3-2 就業者の職業別構成比(2010年)

(ISCO-88基準)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第3-5表 就業者の職業別構成比(2010年)」(p.111)を 参照。

(注)カナダ, オーストラリアは2008年の値。

国際職業分類は1988年に改定となり, ISCO-88が導入されたが, 従来の分類である

ISCO-68分類に基づく国もあるので, 本書では併記している。ISCO-68では各職業における

仕事の特徴により職業を分類しているが, ISCO-88では各職業において仕事を成し遂げる ために必要な技術の類似性により職業を分類している。このため, 両者の概念上の違いが 大きく, 単純比較は難しいことに留意が必要である。

日本では他国と比して「事務職」や「熟練の農林漁業従事者」の割合が大きい。一方で 欧米・オセアニアの先進国では, 「立法議員, 上級行政官, 管理的職業従事者」「専門的職 業従事者」「技術者及び準専門的職業従事者」の割合が4割前後と非常に高い。経済発展に 伴う産業構造のサービス業へのシフトなどにより職業の専門化が進行している状況が観察 される。

■1. 立法議員、

上級行政官、

管理的 職業従事者

■2. 専門的 職業 従事者

■3. 技術者 及び 準専門的 職業従事者

■4. 事務的 職業 従事者

■5. サービス 職業従事者、

店舗及び 市場での 販売従事者

■6. 熟練の 農林漁業

従事者

■7. 熟練 職業及び 関連職業 従事者

■8. 装置 機械 操作員 及び組立工

■9. 初級 の職業

0 20 40 60 80 100

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ フランス イタリア オランダ デンマーク スウェーデン 香港 韓国 タイ オーストラリア (%)

2+3

2+3

2+3

7+8 7+8+9

3 就業構造

3-3 就業者に占める女性の割合

 グラフの具体的な数値は下の(参考)欄, 資料出所は, 「第3-4表 性別・職業別就業者数」(P.103)を参 照。

(注) カナダの2010年は2008年の値, イギリスの1990年は1991年の値。ドイツの1990年は1993年の値。フラン スの1990年は2003年の値。

就業者に占める女性の割合は, 全体としてみれば1990年から2010年にかけて上昇傾向に ある。ただし, スウェーデンは1990年時点で既に女性就業者の割合が高水準で, 以降横ば いの推移となっており, またアメリカは1990年から2000年にかけて増加した後, ほぼ同水 準での推移となっている。

上のグラフをみると, 日本は主な先進国のなかで女性の割合が最も低いのがわかる。

「2-5 年齢階級別女性労働力率(p.53)」のように, 日本においては, 出産・育児等のために 特定の階層で女性の労働力率が低下するというM字カーブが現在でもみられることが, ひ とつの要因として挙げられる。

(参考) 就業者に占める女性の割合(%)

1990 2000 2010 (年)

日本 40.6 40.8 42.2

アメリカ 45.2 46.5 47.2

カナダ1) 44.4 46.0 47.3

イギリス2) 43.6 45.7 46.5

ドイツ3) 41.5 43.8 46.1

フランス4) 46.1 45.0 47.5

スウェーデン 48.0 47.9 47.2

韓国 40.8 41.4 41.6

(注) 1) カナダの2010年は2008年の値。

30  35  40  45  50 

日 本

ア メ リ カ

カ ナ ダ

イ ギ リ ス

ド イ ツ

フ ラ ン ス

ス ウ ェー デ ン

韓 国 (%)

0

1990 2000 2010 (年)

3就業構造

3-4 就業者の従業上の地位別構成比(2010年)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第3-6表 従業上の地位別就業者数」(p.112)を参照。

(注) ドイツ及びニュージーランドは2009年値。

従業上の地位は, 私企業, 官公庁などで賃金を得ている「雇用者」, 人を雇用しているい ないにかかわらず自ら経営を行っている「自営業主」, さらに「家族従業者」に分けられ る。OECD加盟諸国では「雇用者」の占める割合が高く, イタリア, 韓国を除いて8割超で ある。イタリアと韓国の「雇用者」は7割前後と他国に比べて低く, 「自営業主」が2割を 超え比較的大きなシェアを占めるのが特徴である。

従業上の地位別構成を時系列でみると, アメリカ, スウェーデンなどは1960年代に既に 雇用者割合が8割を超えていたが, 大まかにみれば, 日本では, 約5割(1960年), 約6割(1970 年), 約7割(1980年), 約8割(1990年)と徐々に増加した点が特徴的であり, 韓国でも同様の傾 向を示している。こうした傾向は, 経済の発展に伴い主要産業が自営業や家族従業者が中 心であった農林水産業から雇用者割合の大きい製造業へ, さらに雇用者割合の大きいサー ビス業へとシフトし, それに伴って就業構造が変化する過程の一端を示している。

0 20 40 60 80 100

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ イタリア スウェーデン 韓国 オーストラリア ニュージーラン

(%)

■雇用者 ■自営業主 ■無賃家族従業者

ニュージーランド 3 就業構造

3-5 就業者に占める短時間労働者の割合(2010年)

グラフの具体的な数値及び資料出所については, 「第3-7表 就業者に占める短時間労働者の割合」

(p.113)を参照。

上のグラフは, 通常の労働時間が週30時間未満の労働者を「短時間労働者」と定義し, 就 業者全体に占める割合(2010年)を各国別・男女別に示したものである。ただし, 国際比較 にあたっては, 短時間労働者の待遇の違いなど制度面に注意する必要がある。

まず, いずれの国をみても, 短時間労働者の割合は女性が高くなっていることが特徴で ある。国別では, 欧米主要国のなかで短時間労働者の割合が目立って高いのはオランダ (37.1%)で, とりわけ女性の割合が6割と極めて高い。オランダでは, オイルショック以降 の景気低迷と物価上昇による経済停滞からの脱出に向けて1982年に政労使三者による「ワ ッセナー合意」が締結されて以降, 積極的にワークシェアリングを促進し, その過程で, 短時間労働者の雇用創出と均等待遇の確保が進んだことが影響している。オランダに限ら ずEU諸国では, 1997年に「パートタイム労働の均等待遇及び自発的パートタイム労働の促 進に関するEU指令(パートタイム指令)」が制定され, これに対応する国内法の制定と労使 協定の締結によって, フルタイム労働者とパートタイム労働者の均等待遇を義務化する法 制化が図られており, 北米諸国に比して短時間労働者の比率が概して高い。

他方, 日本の短時間労働者の割合を時系列でみると全体として緩やかな上昇傾向にあっ たが, 2003年をピークに横ばいの推移を続け, 2007年には若干上昇がみられた。短時間労 働者の比率が高まった背景には, サービス産業化や就業構造の変化に伴って, 特に小売業 で顕著であるが, サービス等に対する需要が特定の日・時間に集中する傾向が強くなった ことなどが挙げられる。2010年における短時間労働者の割合は20.3%と, 全体としてはオ ランダ, イギリス, ドイツを下回り, カナダ, デンマークとほぼ同水準, アメリカ, フラ ンス, スウェーデン, 韓国を上回る水準であるが, 性別でみると, 女性の割合は3割を超 えている。

0 10 20 30 40 50 60

日本 アメリカ カナダ イギリス ドイツ フランス オランダ デン マーク

スウェー デン

韓国

(%) ■男 女 計 ■男 性 ■女 性

3就業構造

(千人/thousands

2000

年/Year 2005 2010 2000 2005 2010 日本2) JPN 64 460 63 560 62 570 3 260 2 820 2 520

国・地域 Country or region

Agriculture, hunting, forestry and fishing

全産業1) 農林漁業

All industries

日本 JPN 64,460 63,560 62,570 3,260 2,820 2,520 アメリカ3) USA 136,891 141,730 139,064 2,464 2,197 2,206

カナダ4) CAN 14,764 16,170 16,849 487 440 388

イギリス5) GBR 27,264 28,666 28,942 417 395 350

ドイツ DEU 36,324 36,362 38,738 958 863 633

フランス FRA 23,123 24,949 25,692 958 905 750

イタリア ITA 20,930 22,563 22,872 1,095 947 867

オランダ 7 860 8 111 8 370 242 258 233

オランダ NLD 7,860 8,111 8,370 242 258 233

デンマーク6) DNK 2,716 2,752 2,718 99 88 66 スウェーデン7) SWE 4,125 4,347 4,546 120 99 96 フィンランド8) FIN 2,367 2,401 2,448 147 116 108 ノルウェー9) NOR 2,271 2,283 2,501 97 75 64 ロシア10) RUS 65,070 68,169 70,965 9,431 6,935 6,135 中国11) CHN 720,850 114,040 130,515 333,546 4,463 3,757

香港12)12) HKG 3,207 3,337 3,493 9 9 -

韓国13) KOR 21,156 22,856 23,829 2,243 1,815 1,566 シンガポール14) SGP 1,583 1,647 1,963 14 18 38 マレーシア15) MYS 9,322 10,045 11,129 1,712 1,470 1,475 タイ16) THA 33,001 36,302 38,037 16,096 15,449 14,547 インドネシア17) IDN 89,838 93,958 108,208 40,677 41,310 41,495 フィリピン18) PHL 27,452 32,313 36,035 10,181 11,628 11,956 フィリピン PHL 27,452 32,313 36,035 10,181 11,628 11,956 オーストラリア19) AUS 8,951 9,969 11,215 440 355 372 ニュージーランド19) NZL 1,800 2,085 2,180 156 149 153 ブラジル20) BRA 76,903 84,716 91,156 15,268 16,756 15,091

日本:総務省(2011.12)「労働力調査(基本集計)」

欧州:Eurostat Database(http://epp.eurostat.ec.europa.eu/)2012年1月現在 資料出所

ア メ リ カ : U.S.Bureau of Labor Statistics ( 2012.2 )The Statistical Abstract of the United States 2012

上 外 諸 ブ ジ ( )

その他:ILO LABORSTA(http://laborsta.ilo.org/)2012年1月現在

(注) 1) 「全産業」には分類不能な経済活動を含む。特に注記がない限り15歳以上を対象。

2) 2000年のホテル業は, 「その他サービス業」に含まれる。

3) 16歳以上を対象。下水処理・衛生事業は「電気, ガス, 水道業」に含まれる。

4) フルタイムの軍人, 居留地の先住民は含まない。2010年の欄は2009年の数値。

5) 16歳以上を対象。3~5月の調査。

上記以外のOECD諸国及びブラジル:OECD Database(http://www.oecd-ilibrary.org/)

2012年1月現在

) 歳以 を対象。 月 調査。

6) 15歳から66歳までを対象。軍人と徴集兵を含む。

7) 16歳から64歳までを対象。2010年は15歳から74歳までを対象。

8) 15歳から74歳までを対象。軍人と徴集兵を含む。

9) 16歳から74歳までを対象。2010年は15歳から74歳までを対象。

10) 15歳から72歳までを対象。2010年の欄は2008年の数値。

11) 2000年は全て国営産業, 軍人・再就職者を除く。2005年以降は, 「中国統計年鑑(2006,

2011)」による。各年の12月末の「都市部(Urban Units)」のみの値。「分類不能な経済活動」

を内訳に計上していないため, 産業計と内訳は一致しない。

12) 陸・海軍と施設人口を除く。

を内訳に計上していないため, 産業計と内訳は 致しない。

第3-1表 産業別就業者数

Table 3-1: Total employment by economic activity

3 就業構造

(千人/thousands)

2000

年/Year 2005 2010 2000 2005 2010

日本2) JPN 50 30 30 13 210 11 420 10 490

Mining and quarrying Manufacturing 国・地域

Country or region

鉱業 製造業

日本 JPN 50 30 30 13,210 11,420 10,490

アメリカ3) USA 475 624 731 19,644 16,253 14,081

カナダ4) CAN 160 211 249 2,249 2,207 1,863

イギリス5) GBR 99 108 103 4,619 3,780 2,851

ドイツ DEU 146 122 96 8,630 8,017 7,747

フランス FRA 46 42 26 4,336 4,010 3,368

イタリア ITA 66 40 36 4,825 4,825 4,265

オランダ NLD 12 8 9 1 095 1 057 801

オランダ NLD 12 8 9 1,095 1,057 801

デンマーク6) DNK 0 0 - 490 444 344

スウェーデン7) SWE 9 7 9 743 660 549

フィンランド8) FIN 5 6 7 481 436 362

ノルウェー9) NOR 34 36 46 295 265 237

ロシア10) RUS 1,294 1,236 1,350 12,178 12,534 11,663 中国11) CHN 5,970 5,092 5,620 80,429 32,109 36,372

香港12)12) HKG - - - 334 224 134

韓国13) KOR 17 17 21 4,293 4,234 4,028

シンガポール14) SGP - - - 308 275 291

マレーシア15) MYS 27 36 55 2,126 1,989 1,880

タイ16) THA 39 40 41 4,785 5,350 5,350

インドネシア17) IDN 452 904 1,255 11,642 11,953 13,824 フィリピン18) PHL 108 123 199 2,745 3,077 3,033

フィリ ン , , ,

オーストラリア19) AUS 68 106 169 1,129 1,084 1,043 ニュージーランド19) NZL 4 4 5 285 287 258 ブラジル20) BRA 253 317 382 10,530 12,079 12,725

14)

15) 2005年以前は15歳から64歳までを対象。軍人を除く。2010年はマレーシア統計局「労働力 調査 (軍人含む)

2000年の欄は2001年の値。「農林漁業」の欄には便宜的に「農林漁業」「鉱業」「電気, ガス, エアコン供給」「水道,下水道、廃物処理」「分類不能な産業」の合計値を掲載。2005年以降 は国籍保有者と永住権保有者の合計値。

16)

17) 18)

2000年は「電気, ガス, 水道業」に衛生サービス,「製造業」に修理業, 「卸売・小売, 飲食, ホテル業」に金融, 保険, 不動産業を含み,「飲食, ホテル業」は「その他サービス業」に含ま れ,13歳以上を対象。軍人を除く。第3四半期の調査。2010年はタイ政府統計局「労働力調 査」(軍人含む)による。

調査」(軍人含む)。

2000年は8月, 2005年は11月調査。2010年はインドネシア統計局「全国労働力調査」(8月) の値。

2005年以前は軍人を除き, 「飲食, ホテル業」は「その他サービス業」に含む。2000年は10月 )

19) 軍人を除く。

20)

年以前 軍人 除 , 飲食, 業」 他 業」 含 。 年

調査。2010年はフィリピン統計局「労働力調査」による。

10歳以上を対象。2000年の欄は2002年の数値, 2010年の欄は2009年の数値。 「鉱業」に 電気・ガス・水道・下水道サービス業, 「その他サービス業」にレストラン・ホテル・倉庫業, 「金 融, 保険, 不動産業, 事業活動」には国際機関, 治外法権機関の活動が含まれる。

3就業構造

ドキュメント内 データブック国際労働比較2012 (全文) (ページ 81-127)

関連したドキュメント