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PSFB DC/DC 回路スイッチ PWM 周波数最適可変(@ 5%~20%負荷)

第二章 電源回路高効率化の研究

4.3 PSFB DC/DC 回路スイッチ PWM 周波数最適可変(@ 5%~20%負荷)

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59 図4. 12 フローチャート

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5 まとめ

本研究ではTI社のC2000シリーズのDSPを用いて電源回路の軽負荷場合の効率向 上方法を検討し、そして改善効果を示した。

DSPやCPUの製造コストが低減し、これからの電源回路をプロセスコントローラで 制御するのが主流になっていくと考えられる。本研究を通じてDSP ディジタル制御の メリットは以下のようになることが判明した。

 柔軟性 (Flexible)

電源回路のハードウェアを変えずにソフトウェア上でリンク電圧と PWM 周波数を 変えることが容易に実現できる。軽負荷の場合PWMとPFM制御を切り替える必要 はなく、ハードウェア構成が簡素化できる。

 可視化(Visible)

リンク電圧やPWM周波数の可変部分をソフトウェア上で関数化し、モジュールとして システムに付け加えることができる。それらの制御関数は式として明示でき、修正や変 更も容易に可能である。

本研究で解決すべき問題点。

 本研究にBLPFC AC/DCボードの入力電圧は100Vであるが、高い入力電圧

(250V~265V)での効率向上効果を未確認である。

 二つの開発ボードにテストピンをつけて回路動作の分析を行なう予定である。

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参考文献

1. TMS320C1x/C2x/C2xx/C5x アセンブリ言語ツール ユーザーズ・マニュアル,

TEXAS INSTRUMENTS (1996)

2. HV ブリッジレス PFC 開発用キット http://www.tij.co.jp/tool/jp/tmdshvblpfckit 3. HV フ ェ ー ズ ・ シ フ ト ・ フ ル ・ ブ リ ッ ジ 開 発 用 キ ッ ト

http://www.tij.co.jp/tool/jp/tmdshvpsfbkit

4. Hata Naotaka, Takahiko Shimada, ”Loss calculation of power inductor in DC/DC converter circuit,” 技術時報2009, No 21.

5. Shu Fan Lim, Ashwin M Khambadkone, “A Multimode Digital Control Scheme for Boost PFC with Higher Efficiency and Power Factor at Light Load”, Applied Power Electronics Conference and Exposition (APEC), P.291 - 298, Feb. 2012.

6. Mohammad K. Alghamdi, Anas A. Hamoui, “A Spurious-Free Switching Buck Converter Achieving Enhanced Light-Load Efficiency by Using a ΔΣ-Modulator Controller With a Scalable Sampling Frequency”, IEEE Journal of Solid-State Circuits, P. 841 – 851, April 2012

7. 原田耕作, 二宮保, 顧文健、” スイッチングコンバータの基礎” コロナ社、 1997.

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謝辞

本論文を作成するにあたり、指導教官の群馬大学大学院工学研究科小林春夫教授から 二年間に渡り丁寧且つ熱心なご指導を賜りました。ここに深く感謝の意を表します。ま た群馬大学、高井伸和準教授、小堀康功客員教授、落合政司教授には有益な助言を頂き、

心より感謝いたします。副査を担当して頂いた伊藤直史准教授に深く感謝致します。共 同研究を通じて様々なご指導、アドバイス頂きましたサンケン電気株式会社の鈴木庸弘 様、麻生真司様に大変感謝しております。研究生活面でお世話になりました石川信宣技 官に感謝いたします。群馬大学小林研究室及び高井研究室の皆様に有益な助言と議論を して頂き本研究を行う上で大変良い刺激になりました。ここに感謝いたします。最後に、

本研究に対して沢山の有益な機会を与えて下さった関係者の皆様に心より感謝申し上 げます。

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