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PBSCT 後 胸部 CT

ドキュメント内 悪性リンパ腫の臨床像と治療 (ページ 36-48)

PBSCT 後 胸部 CT

(200X年2月)

(200X年6月)

症例2 入院時腹部CT PBSCT後腹部CT

(200X年2月) (200X年.6月)

ゼヴァリンによる RI( アイソトープ)標識抗体療法

放射性同位元素(アイソトープ)であるイットリウム-90(90Y)を結合した モノクローナル抗体(イブリツモマブ)を静脈注射し、リンパ腫細胞に 結合した抗体の90Yから放射されるベータ線によってリンパ腫細胞に ダメージを与える治療。

ゼヴァリンによる RI 標識抗体療法

【適応】 CD20陽性の再発または難治性の「低悪性度B細胞性 非ホジキンリンパ腫、マントル細胞リンパ腫」

【治療スケジュール】 約10日間の入院治療、治療は1回のみで終了 1日目 ①リツキシマブ 3~6時間で点滴、投与4時間以内に

②インジウム-111(111In)イブリツモマブを10分で静脈注射

3~4日目 ②投与4872時間後、ガンマカメラを用いて画像診断を行う。

111Inイブリツモマブから放射されるガンマ線により、薬剤の体内分布 を測定し、骨髄に著明な分布が認められる場合は治療不適格と

判断し、以後の治療(90Yイブリツモマブ)は中止する。

7~9日目 ①リツキシマブ 3~6時間で点滴、投与4時間以内に

②イットリウム-90(90Y)イブリツモマブを10分で静脈注射

B細胞リンパ腫のCD20抗原に結合し、90Yから放射されるベータ線

5.3mmの範囲に影響)によって、リンパ腫細胞にダメージを与える。

化学療法の副作用

1.消化器症状:吐き気(悪心)・嘔吐 下痢・便秘、腹痛

2.骨髄抑制:白血球減少、貧血、血小板減少 3.皮膚障害:血管外漏出、血管炎、薬疹、脱毛 4.腎障害

5.肝障害 6.心筋障害

7.肺障害:間質性肺炎

8.神経障害、9 . 性腺障害

消化器症状:便秘

【原因】

 制吐剤の使用により、腸管の蠕動運動が低下

 ビンクリスチンによる末梢神経や自律神経の障害によ る腸管運動の低下

 食事量や水分摂取量の減少・食事内容の変化

【治療】

 消化管運動改善薬

 便が硬くなっている場合は緩下剤:酸化 Mg など

麻痺性イレウスにならないように早期の対策が必要

骨髄抑制:抗腫瘍剤による造血障害

 白血球(好中球減少):発熱、肺炎、敗血症など 感染症の予防と治療、 G-CSF 製剤の投与

G-CSF:好中球(白血球)の造血・動員を刺激する薬剤

 赤血球減少(貧血):めまい、息切れ、倦怠感 赤血球製剤の輸血(血色素 7g/dl 以上目標)

 血小板減少:出血傾向:紫斑、粘膜出血

血小板製剤の輸血(血小板1~2万保つ)

白血球(好中球)減少に対する支持療法

白 血 球 数

0 7 14 21 治療日数

1000 2000

4000 G-CSF

CHOP 発熱

抗生物質

PEG-G-CSF

リンパ腫の免疫不全と易感染症

リンパ腫=リンパ球の腫瘍化(正常に働かない)

Bリンパ球:液性免疫(免疫グロブリン産生)

ウイルス感染:帯状疱疹、サイトメガロウイルス B型肝炎ウイルスの再活性化→ 劇症肝炎

細菌感染:肺炎球菌

Tリンパ球:細胞性免疫、免疫の司令塔

ニューモシスチス肺炎、結核、非定型抗酸菌症

 化学療法による好中球減少

細菌感染:緑膿菌、大腸菌その他の腸内細菌 真菌感染:カンジダ、アスペルギルス、ムコール

 ステロイドによる免疫不全(リンパ球機能の抑制)

白血球(好中球)減少時の感染対策

 清潔に保つ

口腔内:うがい、はみがき

手指 :手洗い、アルコール擦り込み 身体 :積極的に風呂(シャワー)に入る

 発熱時の抗菌薬投与

可能な限り早く(翌日まで待たない)

多くの細菌に十分な抗菌力を持つ薬剤を選択 検査(血液培養、胸部X線など)を行いながら

 免疫力・体力を落とさない。

前向きに考える。十分な休息・睡眠、栄養補給

リンパ腫治療における HBV 再活性化

 抗腫瘍剤治療(ステロイドを含む)

 リツキシマブ(抗 CD20 抗体)

 造血幹細胞移植療法

 これらの治療による免疫力の低下が、HBVの

再活性化を惹起し、重症肝炎を発症する危険あり。

 慢性肝炎やキャリアの患者には、抗ウイルス剤を 併用しながら、利益が上回る場合のみ治療を行う。

 HBs抗原陰性でも、HBs抗体、HBc抗体陽性例では 定期的にHBV-DNAを測定し、陽性化したら抗ウイルス 剤の予防投与が必要。

まとめ(1)

1.悪性リンパ腫は、リンパ節のほか、全身のあらゆる臓器 から発生しうるためさまざまな症状が見られます。

2.リンパ腫の種類(病型)、悪性度、病期(進み具合)、

予後因子によって治療方針を決めるため、生検による 組織診断、免疫染色、遺伝子検査、骨髄穿刺・生検、

画像診断など、様々な検査が必要です。

3.全身の化学療法が中心ですが、分子標的治療薬の併用、

放射線治療を組み合わせ、治療効果を高めます。

ドキュメント内 悪性リンパ腫の臨床像と治療 (ページ 36-48)

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