PATRAM 2010が 本 年10月 3日 か ら 8日 に ロ ン ド ン IMO本 部 に て 開 催 さ れ る こ と が 英 国 の 専 門 家 か ら 報 告 さ れ た 。
7.4 IAEAの 作 業
IAEA代 表 よ り TS-R-1 の 改 正 作 業 に 関 す る 説 明 が あ り 、そ の 中 で TS-R-1と モ デ ル 規 則 と の よ り 適 切 な 整 合 を 図 る た め 、合 同 で 作 業 部 会 を 開 催 す る 等 、小 委 員 会 と の 作 業 協 力 に 関 す る 提 案 が あ っ た 。同 提 案 を 受 け 、小 委 員 会 は IAEA代 表 に 対 し 次 回 会 合 で の 検 討 の た め 正 式 な 提 案 を 行 う よ う 要 請 し た 。
8 国 連 モ デ ル 規 則 に よ る 危 険 物 輸 送 規 則 の 地 球 規 模 で の 調 和
8.1 硝 酸 カ リ ウ ム 及 び 硝 酸 ナ ト リ ウ ム 並 び に 硝 酸 カ リ ウ ム 及 び ナ ト リ ウ ム 混 合 物 の 分 類 EFMA(INF.37)、事 務 局(INF.31及 び 43)、オ ラ ン ダ(INF.46)及 び チ リ(INF.64)
か ら 提 出 さ れ た 文 書 を 基 に 、IMO に て 採 択 さ れ た 硝 酸 カ リ ウ ム 等 の 危 険 物 運 送 規 則 の 適 用 除 外 に 関 す る 特 別 要 件 の 検 討 が 行 わ れ た 。 検 討 の 中 で 、 数 カ 国 の 専 門 家 か ら 、 た と え 形 状 を 特 定 し た 上 で 試 験 を 行 っ て 危 険 物 に 該 当 し な い と の 評 価 結 果 が 得 ら れ た と し て も 、モ デ ル 規 則 に 試 験 結 果 に よ り 規 則 の 適 用 を 除 外 で き る と 規 定 さ れ て い な い 場 合 に は“ 経 験(known experience)”に 基 づ き 危 険 物 と し て 取 り 扱 わ な け れ ば な ら な い と の 意 見 が 表 明 さ れ た 一 方 、ど の 様 な“ 経 験 ”が あ っ た の か 明 確 で は な く 、ま た 、 当 該 形 状 の 貨 物 は 長 年 に わ た っ て 安 全 運 送 が 行 わ れ て い る“ 経 験 ”が あ る こ と も 事 実 で あ る と の 指 摘 も あ っ た 。ま た 、酸 化 性 物 質 の 判 定 試 験 の 問 題 点 に つ い て の 指 摘 も あ り 、GHS 小 委 員 会 と の 協 力 の 上 、 次 期 2 年 間 に て 酸 化 性 物 質 の 判 定 及 び 試 験 方 法 並 び に “ 経 験 ” に つ い て 検 討 を 行 う こ と と し た 。
8.2 少 量 危 険 物
最 新 の ADR 等 を 参 考 に し た モ デ ル 規 則 3.4 章 の 改 正 に 関 す る 事 務 局 提 案 は 、 必 要 に 応 じ て 次 回 会 合 に て 再 度 検 討 を 行 う こ と を 条 件 に 、現 行 モ デ ル 規 則 に 規 定 さ れ て い な い プ ラ カ ー ド の 関 す る 要 件 を 削 除 し た 上 で 採 択 さ れ た 。な お 、火 薬 類 の 少 量 危 険 物 規 定 に 関 す る 改 正 を 含 め た 少 量 危 険 物 規 定 改 正 案 の 統 合 修 正 版 が 次 回 会 合 に 事 務 局 よ り 提 出 さ れ る 予 定 で あ る 。
9 モ デ ル 規 則 の 策 定 基 本 指 針
本 議 題 に 関 す る 正 式 文 書 は 提 出 さ れ な か っ た の で 、 議 論 は な さ れ な か っ た 。
10 GHSに 関 す る 問 題
10.1 腐 食 性 の 判 定 に 関 す る 2.8 章 の 改 正
モ デ ル 規 則 2.8 章 の 規 定 を GHS の そ れ と 整 合 さ せ る オ ラ ン ダ 提 案 に つ い て は 、pH 値 の 分 類 判 定 へ の 利 用 に 対 し 多 く の 反 対 意 見 が 示 さ れ た こ と か ら 、次 回 会 合 に オ ラ ン
ダ が 新 た な 提 案 を 行 う こ と に な っ た 。次 回 提 案 で は pH値 利 用 し た 規 定 が 削 除 さ れ る が 混 合 物 の 分 類 方 法 と し て つ な ぎ の 法 則 及 び 計 算 法 の 利 用 に 関 す る 規 定 は 含 め ら れ る 予 定 で あ る 。
10.2 エ ア ゾ ー ル の 供 給 及 び 使 用 に 関 す る 危 険 性 情 報 伝 達
エ ア ゾ ー ル のGHSに 基 づ く 分 類 法 を モ デ ル 規 則 の そ れ と 整 合 さ せ る 英 国 及 び FEA 共 同 提 案 は 、多 く の 専 門 家 に 支 持 さ れ た 。同 提 案 はGHSの 関 す る 改 正 提 案 で あ りGHS 小 委 員 会 に て 検 討 さ れ る こ と と な る 。
10.3 モ デ ル 規 則 の 危 険 物 リ ス ト と ヨ ー ロ ッ パ CLP規 則 の 比 較
事 務 局 が 準 備 し た 輸 送 頻 度 が 高 い 物 質 の モ デ ル 規 則 と ヨ ー ロ ッ パ CLP 規 則 と の 分 類 比 較 表 (INF.12) が 紹 介 さ れ た 。
* * *
付録 2.3 第 38 回 危険物輸送専門家小委員会個別提案概要(対応及び結果)
議題2 第35、36及び37回小委員会での合意事項
文書番号 表題 提案内容 対応 備考・結果
10/50 (事務局)
小委員会第35、36及び 37回会合にて採択され た危険物輸送に関する 国連勧告(「モデル規 則」及び「試験及び判 定基準マニュアル」)改 正案
第35、36及び37回危険物輸送専門家小委員会にて合意された国連勧告モデル規則第16 訂版並びに試験方法及び判定基準マニュアル第 5訂版の改正案をとりまとめたものであ る。
確認 修正の上採択
議題3 火薬類及び関連事項
文書番号 表題 提案内容 対応 備考・結果
10/51 (SAMMI)
区分1.4Sに分類される 工具用カートリッジの 正式品名
前回会合にて、UN 0014の正式品名に“CARTRIDGES FOR TOOLS, BLANK”を追加する ことが暫定的に合意された。しかし、輸送に携わらない業界団体も含め相談したところ 違った品目が適当であると合意された。よって、新たな正式品名として“CARTRIDGES FOR TOOLS, BLANK”ではなく“CARTRIDGES, BLANK, FOR INDUSTRIAL USE”を追 加することを提案する。
支持 不採択
前回会合にて準備された改 正案が採択された。
10/60
(日本及びICCA)
火薬類のスクリーニン
グ試験の改正 第31、32及び33回小委員会における検討の結果、火薬類判別のためのラージスケール 試験が必要かどうかを判断するためのスクリーニング試験法が、試験方法及び判定基準 マニュアルに規定された。マニュアル20.3.3.3はスクリーニング試験法の例として示差走 査熱量測定法及び断熱熱量測定法を規定しているが、同一物質の測定結果を比較した場 合、双方の測定結果には大きな差異が認められ、また、断熱熱量測定法による測定結果 がより低い傾向にあることが確認された。よって、安全性を考慮の上、低い測定結果が 得られる断熱熱量測定法のスクリーニング試験からの除外を次期 2年間に検討するよう 提案する。
支持 合意
次期 2 年間にて検討される こととなった。
議題4 危険物リスト、分類及び容器包装
文書番号 表題 提案内容 対応 備考・結果
10/45 (ISO)
P200 に規定されたガ ス輸送に使用される圧 力容器に関する適合性 要件
第36回小委員会にてP200に規定されたハロゲン化合物等の輸送に使用される圧力容器 の適合性要件に関する文書2009/30、INF.29及びINF.48の検討が行われ、アルミニウム合 金の使用を禁止する特別要件“a”の割り当てに関するP200 の改正案が準備された。し かし、本件に関連するISO標準の見直しが行われていることから、同改正案は[ ]付 きにすることとしISOにおける検討結果を待って最終判断をすることとした。ISO 標準
適宜 採択
105
-の見直しの結果、第36小委員会にて準備された改正案は概ね適当であるが、過去の実績 から、“UN 1911 DIBORANE”に対しアルミニウム合金の使用を禁止する必要はないとの 合意に至った。よって、改正案からUN 1911及び[ ]を削除することを提案する。
10/46 (IATA)
高粘度引火性液体の容 器等級IIIへの分類
引火点が23℃未満であっても、ペイント、接着剤等の粘度の高い引火性液は一定に条件 を満たした場合には容器等級をIIIにすることが出来るとモデル規則並びに試験方法及び 判定基準マニュアルの双方に規定されている。しかし、双方の規定は必ずしも同一のも のではなく、モデル規則2.3.2.3(b)は「混合物又は分離した溶剤は区分6.1又は等級8の基 準に合致しない。」と規定しているが、マニュアル32.3.1.7(b)は「混合物は区分6.1又は等 級8の物質を含有していない。」と規定している。よって、マニュアルの規定を改正しモ デル規則と整合させることを提案する。また、その他整合が取れていない表現もあるこ とから、それらも整合させることを提案する。
適宜 継続審議
IATAをコーディネーターと する CG にて検討が行われ る。
10/49 (ドイツ)
特別要件SP272 “UN 3319 NITROGLYCERIN MIXTURE, DESENZITIZED, SOLID, N.O.S”及び“UN 3344 PENTAERYTHRITE TETRANITRATE (PENTAERYTHRITOL TETRANITRATE; PETN) MIXTURE, DESENSZITED, SOLID, N.O.S.”に適用されるSP272は「本物質は主管庁の特 別許可無しに区分4.1(UN 0143参照)の規定に従って輸送してはならない。」と規定し ているが、UN 3319に関連するUN 0150の引用を規定していない。よって、同特別要件
にUN 0150の引用を追加することを提案する。
適宜 修正の上採択
10/53 (ICCA)
有機過酸化物の新処方 物の追加
有機過酸化物に関し、
次の通りモデル規則表2.5.3.2.4に新処方物を追加し、
([3R-(3R,5aS,6S,8aS,9R,10R,12S,12aR**)]-Decahydro-10-methoxy-3,6,9-trimethyl-3,12-epoxy-1 2H-pyrano[4,3-j]-1,2-benzodioxepin)
≤100 - - - - OP7 - - 3106 -
3,6,9-TRIETHYL-3,6,9-TRIMETHYL-1,4,7 TRIPEROXONANE
≤17 ≥18 - ≥65 - OP8 - - 3110 -
現行処方物の修正を提案する。
DI ISOPROPYL PEROXYDICARBONATE
≤28 32
≥72 68
- - - OP7 -15 -5 3115 -
また、次の通りUN3119に適用されるパッキングインストラクションIBC520に新処方物 を追加し、
Diisobutyryl peroxide, not more than 28% as a
stable dispersion in water 31HA1
31A 1000
1250 -20°C
-20°C -10°C -10°C Diisobutyryl peroxide, not more than 42% as a
stable dispersion in water
31HA1 31A
1000 1250
-25°C -25°C
-15°C -15°C 1,1,3,3-Tetramethylbutyl peroxyneodecanoate, not
more than 52%, stable dispersion, in water 31HA1 1000 -5°C +5°C 現行処方物の修正を提案する。
Di-(3,5,5-trimethylhexanoyl) peroxide, not more
than 38 52% in diluent type A 31HA1
31A 1000
1250 +10°C
-20°C +15°C -10°C
適宜 採択
106
-10/54 (ICCA)
加圧された化学品用ポ ータブルタンク規定
現在、英国、米国を含め多くの国の製造者が加圧した化学品を液化ガス(引火性:UN 3161 又は非引火性:UN 3163)に分類し、同国連番号に適用されるポータブルタンクインスト ラクションT50の要件を満足したポータブルタンクに充填して輸送している。前回会合 にてポータブルタンクを使用した場合の圧力調整弁の目詰まり等の不具合に関する懸念 が示されたが、過去の輸送実績ではそのような問題は発生しておらず、また、使用前の 点検が適切に行われている。よって、前回会合にて合意された加圧された化学品に適用 する新国連番号にタンクインストラクションT50を適用することを提案する。
適宜 採択
10/55 (ICCA)
過 酸 化 カ ル シ ウ ム
(UN 1457)に対する フレキシブルIBC容器 の使用
過酸化カルシウム(UN 1457, Division 5.1, PG II)酸化性を有する熱安定性の高い固体であ り、粉状又は粒状で輸送されている。同物質にはパッキングインストラクション IBC 06 が規定されており、金属製IBC容器、硬質プラスチック製IBC容器又は複合IBC容器の みの使用が許されており、取扱い上不便である。一方、一般に、同様の用途に使用され、
また、同一の工場にて製造される過ホウ酸ナトリウム一水和物(UN 3377, Division 5.1, PG III)及び過炭酸ナトリウム(UN 3378, Division 5.1, PG II)はIBC 08による輸送が許さ れている。通常、工場内では過酸化カルシウムはIBC 08に規定されたフレキシブルIBC 容器に収納された状態で貯蔵され輸送されているが数十年の間安全上の問題が発生した ことはない。また、工場外への輸送時にはP 002に規定された4G等に詰め替えて輸送し なければならず、作業員の危険物への暴露リスクを高めることになっている。過酸化カ ルシウムの物理化学的危険性は他の容器等級 IIの酸化性固体(UN 1439 重クロム酸アン モニウム、UN 1446 硝酸バリウム、UN 1452 塩素酸カルシウム、過炭酸ナトリウム)と 同等のものであり、適用するIBC 容器のパッキングインストラクションを IBC 06 から
IBC 08に改正することを提案する。また、同様に、区分5.1容器等級IIに分類される、
過酸化ストロンチウム(UN 1509)及び過酸化亜鉛(UN 1516)に適用されるパッキング インストラクションをIBC 06からIBC 08に改正することを提案する。
適宜 不採択
10/56 (EIGA)
UN 2990(膨張式救命
具)及び UN 3072(非
膨張式救命具)に適用 される特別要件 SP296 の改正
IMDGコードのUN 2990(膨張式救命具)に適用される特別要件956は、「木製又はファ
イバー板製の箱に収納された総質量40kg以下の輸送物であって、容量100cm3以下のシ リンダーに収納された二酸化炭素(UN 1013)以外の危険物を含んでいない救命設備は 本コードの規定の適用を受けない。」と規定している。モデル規則は、UN 1013(その他 区分2.2の危険物も含み)への少量危険物規定の適用上限量を120 mlと規定しているが、
ライフジャケットのような二酸化炭素を充填した容量100 ml以下のシリンダーのみを装 備している救命具であっても少量危険物規定に基づいて輸送することは出来ない。よっ て一定の条件の下で区分 2.2 以外の危険物を含んでいない救命具への規則の適用を免除 する下記特別要件を現行特別要件 SP296 に導入することを提案する:“Life-saving appliances packed in strong rigid outer packagings with a total maximum gross mass of 30 kg, containing no dangerous goods other than Division 2.2 compressed or liquefied gases with no subsidiary risk in receptacles with a capacity not exceeding 120 ml, installed solely for the purpose of the activation of the appliance, are not subject to these Regulations.”
適宜 修正の上採択
10/61 (スイス)
使用済み健康・医療機
器 病院、医師、薬局及び患者が様々な検体を対象として測定を行う医療機器を使用してい る。これら機器は携帯用血糖値測定器等の個人が使用する小型のものから数立米もある
適宜 修正の上採択
107