Oracle Enterprise Manager内のイベント管理システム(EMS)は、自動問題検出と修正によ
りデータベース管理者(DBA)を支援します。EMSにより、DBAは、問題監視の対象ネッ トワーク環境内の警戒と警告の条件に対する境界しきい値を設定できます。
Enterprise Managerの基本製品には、基本イベント・テストというイベント・テスト・セッ
トが付属しています。これらのイベント・テストは、データベース、リスナーまたはノード が使用可能かどうかをチェックする動作・停止イベント・テストで構成されています。7-2 ページの「基本イベント・テスト」では、動作・停止イベント・テストについて説明してい ます。
Advanced Event Testsにより、より包括的な監視が可能です。これらのイベント・テスト
は、Oracle Diagnostics Packとともにパッケージ化され、次のカテゴリに分類されていま す。
■ データベース・イベント・テスト
■ リスナー・イベント・テスト
■ Microsoft SQL Serverイベント・テスト
■ ノード・イベント・テスト
■ Windows NTイベント・テスト
注意 注意注意
注意: 基本イベント・テストまたはOracle Enterprise Managerイベント管 理システムの使用方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager管理者ガイド』
を参照してください。
基本イベント・テスト
基本イベント・テスト 基本イベント・テスト 基本イベント・テスト 基本イベント・テスト
基本イベント・テストは、Enterprise Manager基本製品とともに提供され、動作・停止イベ ント・テストで構成されています。これらのイベント・テストでは、データベース、リス ナーまたはノードが使用可能かどうかをチェックします。データベースまたはリスナーの動 作・停止イベントでは、データベースやリスナーの再起動に、データベース起動タスク、あ るいはリスナー起動タスクを修正ジョブとして使用できます。データベースまたはリスナー を意図的に停止させた場合に、このジョブが実行されないようにするには、イベント登録を 削除する必要があります。
この章の以降の部分では、使用可能な各種のOracle Advanced Event Testsについて説明し ます。これらのイベント・テストを使用するには、ライセンス契約のあるOracle
Diagnostics Packが必要です。
表 表表
表7-1 基本イベント・テスト基本イベント・テスト基本イベント・テスト基本イベント・テスト 動作・停止イベント・
動作・停止イベント・動作・停止イベント・
動作・停止イベント・
テスト テストテスト
テスト 説明説明説明説明 データベースの動作・
停止
このイベント・テストでは、監視中のデータベースが実行されているかどうかをチェックします。
このテストがトリガーされた場合も、他のデータベース・イベントは無視されません。
注意注意注意
注意: データベースを処理しているリスナーが停止すると、Intelligent Agent でデータベースとの 通信にリスナーが使用されるため、このイベントがトリガーされます。この注意事項は、8.0.5より 前のリリースのIntelligent Agentに適用されます。
ノード動作・停止 このイベント・テストでは、Agentおよびターゲット・ノードのステータスをチェックします。
Agentが停止、あるいはノードとManagement Server間の通信が失われた場合、このテストがトリ ガーされます。
ノードの動作・停止イベント・テストは、AgentではなくManagement Serverにより起動されるた め、他のイベント・テストとは異なります。デフォルトでは、このチェックは2秒ごとに実行され、
イベントのポーリング・スケジュールでは管理されません。
SQLNETの動作・停止 リスナー
このイベント・テストでは、監視中のノードでリスナーが使用可能かどうかをチェックします。こ のテストは、リスナー障害管理イベント・テストです。
注意 注意注意
注意: リスナー起動ジョブ・タスクを、問題を自動的に修正する修正ジョブとして設定できます。
Data Gatherer動作・
停止
このイベント・テストでは、ノード上のIntelligent Agentデータ収集サービスに、コンソールから アクセス可能かどうかをチェックします。Intelligent Agentデータ収集サービスが停止すると、こ のテストがトリガーされます。
Webサーバーの動作・
停止
このイベント・テストでは、監視中のApache Webサーバーが稼働しているかどうかをチェックし ます。
データベース・イベント・テスト
データベース・イベント・テスト データベース・イベント・テスト データベース・イベント・テスト データベース・イベント・テスト
データベース、リスナーおよびノード・サービス・タイプ用Oracle Advanced Event Tests は、次のカテゴリに分かれています。
■ データベース監査管理イベント・テスト
データベース監査管理イベント・テスト(ユーザー監査)では、特定のデータベース・
ユーザー接続を監視できます。表7-2を参照してください。
■ データベース障害管理イベント・テスト
このカテゴリのイベント・テストでは、ただちに処理が必要なサーバーの問題を監視し ます。表7-3を参照してください。
■ データベース・パフォーマンス管理イベント・テスト
このカテゴリのイベント・テストでは、システムのパフォーマンス問題を監視します。
表7-4を参照してください。
■ データベース・リソース管理イベント・テスト
このカテゴリのイベント・テストでは、可能性のあるリソースの問題を追跡します。表 7-5を参照してください。
■ データベース領域管理イベント・テスト
このカテゴリのイベント・テストでは、可能性のあるデータベース内の領域の問題を追 跡します。表7-6を参照してください。
■ ユーザー定義SQLイベント・テスト
このイベント・テストでは、イベント状況を評価するSQLスクリプトを定義できます。
表7-7を参照してください。
表 表表
表7-2 データベース監査管理イベント・テストデータベース監査管理イベント・テストデータベース監査管理イベント・テストデータベース監査管理イベント・テスト イベント・テスト
イベント・テストイベント・テスト
イベント・テスト 説明説明説明説明
ユーザー監査 このテストでは、特定のデータベース・ユーザー接続を監視します。たとえば、ユーザー名引数で 指定した特定のデータベース・ユーザー接続が検出されると、警告が表示されます。
表 表表
表7-3 データベース障害管理イベント・テストデータベース障害管理イベント・テストデータベース障害管理イベント・テストデータベース障害管理イベント・テスト イベント・テスト
イベント・テストイベント・テスト
イベント・テスト 説明説明説明説明
アーカイバの停止 このイベント・テストは、監視データベースのアーカイバが前回のサンプル・タイム以降に一時的 に停止していることを示します。
データベースがARCHIVELOGモードで実行中の場合、「アーカイビングがハング」(ORA-00257)
メッセージを警告ファイルに書き込むときに警告が表示されます。警告ログ・ファイルは、メッ セージとエラーを時間順に含む特別のトレース・ファイルです。データベースがARCHIVELOG モードで実行中ではない場合、このテストはトリガーされません。
データベース・イベント・テスト
中断したジョブ Oracleサーバー・ジョブ・キューは、ジョブ実行時などにジョブに対して実行するPL/SQLコール などのローカル・ジョブの情報を格納するデータベース表です。データベース・レプリケーション も、Oracleのジョブ・キュー・メカニズムで管理されます。このメカニズムでは、遅延トランザク ションをリモート・マスター・サイトへ反映するジョブ、適用トランザクションを遅延トランザク ション・キューからパージするジョブ、スナップショット・リフレッシュ・グループをリフレッ シュするジョブを使用します。
ジョブは、次の2つの場合に中断されます。
■ 16回の試行後、Oracleがジョブ実行に失敗
■ DBMS_ JOB.BROKENプロシージャにより、ジョブの中断を明示
このイベント・テストでは、中断DBMSジョブをチェックします。警告は、中断ジョブ数がしきい 値引数に指定した値を超えたときに生成されます。
データ・ブロックの 破損
このイベント・テストは、監視データベースで前回のサンプル・タイム以降に警告ログ・ファイル に破損ブロック・エラーが生成されたことを示します。警告ログ・ファイルは、メッセージとエ ラーを時間順に含む特別のトレース・ファイルです。警告イベントは、データ・ブロック破損メッ セージ(ORA-01578、ORA-27048、ORA-01157)が警告ファイルへ書き込まれるときにトリガーさ れます。
データベース警告 このイベント・テストは、監視データベースで前回のサンプル・タイム以降に警告ログ・ファイル にエラーが生成されたことを示します。警告ログ・ファイルは、メッセージとエラーを時間順に含 む特別のトレース・ファイルです。警告イベントは、Oracle Exception(ORA-006xx)、デッドロッ ク検出(ORA-00060)またはデータ・ブロック破損(ORA-01578)メッセージが警告ログ・ファイ ルに書き込まれるときに発生します。警告は、ORAメッセージが警告ログ・ファイルに書き込まれ るときに表示されます。
遅延トランザクション Oracleでは、遅延トランザクションは、拡張リプリケーション・システムのマスター・サイト間お よび更新可能スナップショットからマスター表へ非同期にデータレベル変更を伝播するために使用 されます。このイベント・テストでは、遅延トランザクション数をチェックします。警告は、遅延 トランザクション数がしきい値引数に指定した値を超えたときに生成されます。
エラー・トランザク ション
Oracleでは、遅延トランザクションは、拡張リプリケーション・システムのマスター・サイト間お
よび更新可能スナップショットからマスター表へ非同期にデータレベル変更を伝播するために使用 されます。トランザクションがリモート・サイトへ伝播されない場合、Oracleではトランザクショ ンがロール・バックされ、トランザクションは、リモート宛先データベースのSYS.DEFERROR ビューに記録されます。このイベント・テストでは、SYS.DEFERRORビューのトランザクション数 をチェックし、これがしきい値引数で指定した値を超えている場合、警告が生成されます。
失敗したジョブ Oracleサーバー・ジョブ・キューは、ジョブ実行時などにジョブに対して実行するPL/SQLコール などのローカル・ジョブの情報を格納するデータベース表です。データベース・レプリケーション も、Oracleのジョブ・キュー・メカニズムで管理されます。このメカニズムでは、遅延トランザク ションをリモート・マスター・サイトへ反映するジョブ、適用トランザクションを遅延トランザク ション・キューからパージするジョブ、スナップショット・リフレッシュ・グループをリフレッ シュするジョブを使用します。
Oracleがジョブの実行中にジョブからエラーが返されると、ジョブは失敗します。Oracleは、間隔 を倍にしてジョブを繰り返し実行しようとします。ジョブの失敗が16回に達すると、Oracleでは 自動的にジョブに中断マークを付け、それ以上実行を試みません。このテストでは、失敗した DBMSジョブをチェックします。警告は、失敗したジョブ数がしきい値引数に指定した値を超えた ときに生成されます。
表表表
表7-3 データベース障害管理イベント・テスト(続き)データベース障害管理イベント・テスト(続き)データベース障害管理イベント・テスト(続き)データベース障害管理イベント・テスト(続き)
イベント・テスト イベント・テストイベント・テスト
イベント・テスト 説明説明説明説明