倉庫管理に よる オペレーションを
廃止
倉庫管理に よる オペレーションを
継続
BOI
歳入局
ITC(BOI) 申請
ITC (
税務恩典)
申請
ITC (
税務恩典)
申請
(出所)JCC IHQ委員会監修
※ITCへの変更に はOUT-OUT取引 があることあるいは 今後発生することが 必要とされている
Q & A
質問 1
質問 IHQ では何が便利に出来るようになったのです か?
回答
事業面、資本構成面、税務の恩典が改善し、事 業統括、貿易(物流)統括、金融統括が三位一体、
1つの法人で可能になりました。
解説
①
<
事業>
:Gr
会社にサービスを提供する統括業務、Gr
会社 やGr
会社以外とも貿易ができる物流統括ないしトレーディ ング業務、Gr
会社に財務サービスや資金管理をする金融 業務、つまり、統括の要素の三本柱が一体となって、一つ の法人で地域統括事業・役割が可能になった。②
<
資本>
:金融のトレジャリーセンターを含めてBOI
の事業と なったので、外資マジョリティでの事業運営が可能となった。③
<
税金>
:50
%ルールが撤廃されたので、歳入局からの税 務恩典が享受しやすくなった。また、このルールが廃止さ れたことで、既存の事業会社に統括業務を付加しても税務 恩典を享受しやすくなった。質問 IHQで行う財務サービスとはどういう機能です か?
回答 歳入局での財務サービスの定義は、トレジャ リーセンターとバーツ貸付の機能です。
解説
①
今回の制度では、ITCにおいて物流統括をする際に、実際 にインボイスを受領・発行する「リインボイシング」が可能と なった。このグループ会社間のインボイスを決済する際に、
支払いと受け取りの金額をネットして送金する取引がネッ ティング。また、この支払い資金を各社から預かってプール する取引がプーリングと呼ばれるもので、余剰資金の多い 子会社からプールした資金を、運転資金の不足している会 社に貸し付けたり、まとめて資金運用したりすることが可能。
(
トレジャリーセンター)
②
また、グループ会社間のインボイス価格を各会社の現地通 貨に統一することで、為替管理を統括会社に集中させるこ とも可能となる。(トレジャリーセンター)
③
このように、トレジャリーセンターでは、外貨の管理を目的と して、マルチのネッティング、プーリング、グループファイナン スや代行決済などの資金の一元管理や為替管理が可能。
④ トレジャリーセンターの業務は、別途、中央銀行あての申請 が必要。
⑤
国内のグループ会社との間で、バーツ建ての貸付や借入す ることは、BOIのIHQの認可があれば可能。別途、中央銀
質問 2
質問 3
質問 トレジャリーセンターの申込みはどのようにする のでしょうか?
回答 BOI とタイ中央銀行の両方に申込みを行います。
解説
① まずはタイ中央銀行に中央銀行制定の申込用紙で申請す る。
② タイ中央銀行承認後、その承認通知を添付して
BOI
のIHQ
・ トレジャリーセンターを申請する。③
外資企業(資本の過半数が外資)が、
BOI
のIHQ
でトレジャ リーセンターを取得し、あわせてタイ中央銀行からトレジャ リーセンターの認可を取得する場合、BOI
が外資で事業展 開することを認可するため、商務省のビジネスライセンスの 取得は不要となる。質問 4
質問 今回の改正でトレジャリーセンターは何が便 利になったのですか?
回答 BOI の奨励事業となった、書類保管が軽減した、
Gr会社の対象が広がった、などです。
解説
①
BOI
の奨励事業になったことにより、外資マジョリティでの事 業展開が可能になった。従来、外資企業がトレジャリーセン ター業務を行うには、中央銀行の承認及び商務省のビジネ スライセンスが必要であった。その商務省ライセンスには「資本1:負債7」の条件が付与されていたが、この商務省ラ イセンスの申請は不要となった(
BOI
のIHQ
の場合)。②
実需確認書類を
Gr
会社がトレジャリーセンターに提出し、同 センターが保管しなければならなかったが、Gr
会社が保管 するだけでよいとされた。③ 持株会社は従来トレジャリー業務の対象外であったが、今 回、サービス対象の範囲内とされた。
質問 5
質問 トレジャリーセンターの税務恩典はありますか?
回答 歳入局の IHQ の税務恩典が利用できます。
解説
①
トレジャリーセンターとしての業務ライセンスは、タイ中央銀行 から取得する。つまり、中央銀行は、トレジャリーセンターの機 能・業務を許可する役割。
② 税務恩典はIHQのものが適用される。歳入局宛に別途申請す ることで、金融業務の収入について、税務恩典が受けられる。
③ 海外の
Gr
会社からの金利収入や財務サービス収入は法人税 が免除され、 金利を請求する際の特定事業税も免除。質問 6
質問 トレジャリーセンターはどの国のグループ会社の 外貨を管理することが要件なのですか?
回答 以下2つのパターンです。
解説
① タイ国内のみに3社でも充足。
②
タイ国内に2社しか対象が無い場合は、タイ国内2社+海外2 社。
※海外 2
社はトレジャリーセンターのサービス提供対象会社で ある必要はない。(出所)タイ中央銀行発表資料より抜粋
質問 7
質問
国内からのサービス収入には、法人税率10%
の軽減税率が 適用されますが、その上限はあ りますか?
回答 「海外からのサービス収入」≧「国内からのサー ビス収入」です。
解説
①
国内の関連会社からのサービス収入について、海外の関連 会社からのサービス収入を超えない範囲で法人税率が
10
% に軽減される。②
たとえば、サービス収入
100
(海外から30
、国内から70
)の場 合、1)海外の
30
は免税、2)国内の
30
は10
%課税、3)国内の
40
は20
%課税、となる。③ 尚、貿易による収入はサービス収入とは異なる。
質問 8
質問 IHQ/ITCはタイ企業も利用できるのでしょう か?
回答 できます。タイが次のステージに進むためにこ の制度ができました。
解説
①
BOI
は外資企業のみをサポートしているわけではなく、タイ 企業もその対象。②
さらなる産業の高度化やアセアン地域への発展に向け、タ イに地域統括会社を呼び込み、タイに接している国や近隣 国での生産活動を支援していくために出来上がった制度。
③
AEC
発足後もタイが国際競争力を保持しさらに高めるため に、Taxや制度を優遇してまで地域統括会社の誘致を本格 的に進めるもの。質問 9
質問
ITCは、IPOに代わる制度との位置づけと聞き ました。既存のIPOを取得している会社が、ITC への切り替えを申請することができますか?
回答 できます。ただ、申請にあたって、何らかの新 たな業務を加える必要があるとのことです。
解説
①
従来のIPOには、税務恩典がないが、ITCには、Out-Out 取引に関わる法人税の免税や、個人所得税の軽減の恩 典が存在。既存のIPO企業が、この税務恩典を利用する ために、ITCに切り替えるベネフィットはある。
②
ただし、その際には、これまで行ってきた取引とは別に、
Out-Outの三国間貿易をカバーするとか、これまで取り 扱ってこなかった製品や部材を売買項目に加えるなど、
新規の業務を付加することが、実務上の要件になってい る模様。
質問 10
質問 ITC は従来の IPO と似ているが、何が異なるの ですか?
回答
ITC では完成品の取扱いや貿易に関するサー ビスができます。また従来の各種要件(倉庫所 有又は賃貸、在庫管理システム、調達先に関 する条件等)がありません。
解説
①
事業の観点からは、完成品の取扱が可能となり、また、倉 庫を所有又は賃貸すること、コンピューターによる在庫管理 システムを有すること、調達先を複数有しタイ国内調達が 10%以上であること、商品の調達・梱包・品質管理のプロセ スを有することといった条件が撤廃されたことが挙げられる。
②
税務恩典の観点からは、歳入局に別途申請し承認を得るこ とで、個人所得税の減税や
Out-Out
取引の免税メリットが新 しく追加されたことが挙げられる。質問 11
質問
IHQ における「調達」の意味が良く分かりません。
通常の貿易は、『 IHQ での調達』では出来ないの ですか?
回答
IHQ における「調達」の意味は、グループ会社
(国内・海外)の製造会社向けに部品や原材料 を IHQ が購入し、 IHQ が同製造会社に販売する 行為です。通常の貿易(どこに対しても何でも販 売可能)は、 IHQ の「調達」サポートではカバーさ れません。
解説
①
IHQ
の調達の事業は限定されている。部品や原材料を調 達すること、販売先(納入先)は関連会社(製造工場)であ ること。関連会社(製造工場)がモノ作りに必要な部品や原 材料を、IHQ
がより効率的に調達することで、関連会社(製 造工場)ではより安定した価格で良質の完成品を作ること ができる。これを促進する機能がIHQ
の「調達」。②
IHQ
の「調達」の趣旨は、製造工場をサポートすることであ り、IHQ
が完成品を輸入することやタイ国内から調達する ことはIHQ
の「調達」の範疇には入っていない。質問 12
質問 ITC では 10 百万バーツの資本金のみが要件で すが、貿易であれば何でもできるのでしょうか?
回答 何でもできるわけではありません。
解説
① 一般的には卸売りはカバーされるが、小売はカバーされな い。
②
卸と小売の定義は規定されていない。販売先が最終消費 者であれば小売、最終消費者ではない場合は卸と考えら れるが、販売形態や数量も考慮される。よって、従来の
IPO
法人が取引先工場に原材料を納入する行為は、当該 工場がその原材料を加工し製品にして別途販売するため、一般的には卸と理解されている。グループ会社の製品が、
取引先企業で使用される設備であるような場合には、「最 終消費者」への販売ということで「小売り」扱いとなると言わ れている。ただ、この点、一般消費と事業消費は区別され るべきようにも思われ、今後の動向を注視していきたい。
③ 「インターナショナル」であり、全商流が「タイ国内のみ」で は主旨に沿わない。