シートロック
ロック(1、図 105)を操作することで、シートを取 り外し、シート下のスペース及び装置の作業をする ことができます。
シートの取り外し
ロック(1、図 105)にアクティブ又はパッシブキー を差し込み、時計方向に回しながら同時にラッチの 近くを下方に押し下げてピンを外します。フロント ストッパーからシートを後ろ側へ引き出します。
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ヘルメットキャリーケーブル
参考
ヘルメットキャリーケーブル(2、図 107)は
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クセサリー " を参照してください。
ケーブルをヘルメットに通し、ケーブルの先端をピ ン(3、図 107)に通します。ヘルメットをぶら下げ た状態でシートを元に戻し、固定します。
警告
ヘルメットロックケーブルは、車両の駐車中に ヘルメットの盗難を防止するためのものです。ヘル メットをぶら下げた状態で走行してはいけません。
運転の邪魔になり、バランスを失う可能性がありま す。
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図 107
シートの取り付け
すべてのエレメントが正しい位置にあり、シート下 に固定されていることを確認します。シート底部の ブラケット(4)をフレームの突出部(5)に差し込 み、シートの後端部を押し、カチッと音がしてロッ クがかかったことを確かめます。シートがフレーム にしっかりと固定されたことを確認し、ロックから キーを抜きます。
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図 108
サイドスタンド
( 図 109)重要
サイドスタンドを使用する前に、地面が適し ているか、平らであるかを確かめて下さい。
柔らかい地面、砂利、日光で柔らかくなったアス ファルト等にパーキングすると、車両転倒の原因と なります。
傾斜面に停車する場合は、常にリアホイールが斜面 の低い側になるようにして下さい。
サイドスタンドを使用するには、ハンドルバーを両 手で掴み、車体を支えながら、スタンドのフック (1) を足でいっぱいに押します。次に、スタンドが しっかりと路面に着くまで、車体を徐々に傾けてい きます。
警告
サイドスタンド使用時には、車両にまたがらな いで下さい。
サイドスタンドを元の位置 ( 水平位置 ) に戻すに は、車両を右側に傾けながら、足でスタンドのアー ム (1) を持ち上げます。
参考
定期的にスタンド ( 内側と外側 2 つのスプリン グの状態 ) と安全センサー (2) の作動を点検するこ とをお勧めします。
参考
スタンドが開き、ギアがニュートラルの状態で エンジンを始動させることができます。ギアが入っ た状態で始動する時は、クラッチレバーを引いて下
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図 109
パッセンジャーハンドル
パッセンジャーハンドル(1、図 110)はバックテー ル内に設置されており、取り出すにはシートを取り 外し(137 ページ、" シートの取り外し " 参照)、つ まみ(2、図 110)を持ち上げ、同時に所定の位置か ら一番高い位置までハンドル(1、図 110)を取り出 します。
警告
使用する前に、前後に引っ張ってパッセン ジャーハンドルが正常の位置に固定されていること を確認してください。
元に戻すには、つまみ(2、図 110)を持ち上げ、
パッセンジャーハンドル(1、図 110)を所定の位置 のバックテール(図 111)に完全に入るまで押し、
シートを再度取り付けます(139 ページ " シートの 取り付け " 参照)。
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図 110
1
図 111
フロントフォーク調整
車両のフォークは、リバウンド / コンプレッション ダンピング、およびスプリングプリロードの調整が 可能です。
調整はアジャスターを使用して行います。
1) 油圧ブレーキのリバウンドダンピングの変更 ( 図 112) 2) 内部スプリングプリロードの変更 ( 図 112)
3) 油圧ブレーキのコンプレッションダンピングの変更 ( 図 113)
車両をサイドスタンドに安定した状態で停車させま す。
リバウンドダンピングを調整する際は、各フォーク レッグ端部にあるアジャスター (1) を回します。
コンプレッション油圧ブレーキを調節するには、ド ライバー ( - ) で、各フォークの上部に配置されて いるアジャスター (3) を回します。アジャスター (1) 及びアジャスター (3) のスクリューを回すごと に、ダンピングは緩みます。アジャスターをいっぱ いに締め込むと“0” 位置になり、ダンピングが最 強にセットされます。この位置から反時計周りに回 し回転数を数えることができます。
それぞれのレッグの内部スプリングプリロードを変 更調整するには、すべて開いた位置から六角形のア ジャスター (2、図 112) を 22mm の六角レンチで回
転させます(時計回り)。基準の位置(A、図 112)
- +
3 1 A
2
図 112
すべて閉じた状態からの通常の調整は以下のように 行います。
コンプレッションダンピング:
1.5 回転
リバウンドダンピング:
1.5 回転
スプリングプリロード:すべて開く ( 反時計回り )
重要
同じポジションの両方のレッグのアジャスター を調整します。
リアショックアブソーバー調節
リアショックアブソーバーは荷重に合わせてバラン スを調整できるよう外部アジャスターを装備してい ます。
アジャスター (1 図 114) は、ショックアブソーバー のスイングアームへの固定位置下部にあり、リバウ ンド ( リターン ) の時点で油圧ブレーキを調整しま す。
車両の左側にあるつまみ (2、図 115) で、アブソー バーのアウタースプリングプリロードを調整しま す。
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図 114
2
ショックアブソーバーの拡張タンク上にあるつまみ
(3、図 116)は油圧ブレーキのコンプレッションダ ンピングの調整をします。
アジャスター(1)またはつまみ(2)及び(3)を 時計回りに回すと、ブレーキもしくはプリロードが アップします。その逆はダウンします。
STANDARD 調整 アジャスターが完全に閉じた状態か ら時計回りに:
アジャスター(1、図 114)を 12 クリック
つまみ(2、図 115) すべてオープン(反時計回り)
アジャスター(3、図 116)を 25 クリック
警告
ショックアブソーバーには高圧のガスが充填さ れています。未経験者による分解作業は重大な損傷 の原因となります。
パッセンジャーと荷物を載せる場合、りショックア ブソーバーのスプリングを最大にプリロードし、車 両の動的挙動を改善させ、地面の干渉を避けます。
この場合には、リバウンドダンピングの再調整が必 要になることがあります。
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図 116表に示した値は参考値で、ライダーの洋服を含めた 体重が 80-90kg、パッセンジャーの洋服を含めた体 重が 70-80kg と想定しています。
フロントフォーク
幅 デフォルト Sport Touring Urban ライダーのみ コンプレッション 0~3 1.5 0.5 1 1.5
リバウンド 0~3 1.5 1 1.5 1.5
プレロード 0~15 0 4 1 0
ライダー及びパッセン ジャー
コンプレッション 0~3 1.5 0 0.5 1
リバウンド 0~3 1.5 1.5 1.5 2.5
プレロード 0~15 0 7 4 2
リアショックアブソーバー
ライダーのみ コンプレッション 0~40 25 6 15 25
リバウンド 0~24 12 4 9 12
プレロード 0~28 0 20 10 0
ライダー及びパッセン ジャー
コンプレッション 0~40 25 4 6 15
リバウンド 0~24 12 6 8 10
プレロード 0~28 0 28 20 15
パーソナライズ調整用スプリング
参考
リアショックアブソーバーのスプリングをユー ザー仕様にする場合、2 種類のスプリングをスペア パーツに注文することができます。
- 約 120kg の重量には、部品番号 36640321A のスプ リングの使用を推奨します。
- 約 150kg の重量には、部品番号 36640331A のスプ リングの使用を推奨します。
上記の重量に推奨されたスプリングの取り付けは常 にゼロに調整された位置のプリロードのグリップ / プレスで行います。したがって、必要な場合、さら に 10mm のプリロードの余裕があります。
警告
スプリングの注文と取り付けについては Ducati オフィシャルディーラーにお問い合わせくだ さい。
運転のしかた
慣らし運転の方法
慣らし運転時の最高速度 ( 図 117)
慣らし運転期間中および通常使用においてのエンジ ン最大許容回転数:
1) 1,000 km まで 2) 1,000 ~ 2,500 km まで 1,000 km まで
最初の 1,000 km まではタコメーターに注意し、
5,500 ~ 6,000 回転 (rpm) を超えてはいけません。
最初の数時間は、規定回転数の範囲内でエンジンの 負荷と回転数を色々変えることをお勧めします。
エンジン、ブレーキ、サスペンションのより効果的 な慣らしには、カーブが多く起伏に富んだ場所を走 行することが理想的です。
せるため、また、エンジンの主要部分の寿命に悪影 響が出ないよう、急な加速や、特に上り坂での長時 間にわたる高速回転は避けて下さい。
定期的にチェーンを点検し、必要であれば潤滑し、
調整して下さい。
0÷1000 Km 1000 ÷ 2500 Km
1000 ~ 2500 km まで
この間、エンジンからよりパワーを引き出す事は可 能ですが、下記の回転数を決して超えないようにし て下さい:
7,000 rpm
重要
慣らし運転期間は、当マニュアルで指定された 点検、整備を必ず受けて下さい。順守されなかった 結果、エンジンの損傷、および寿命の短縮などにつ いて、Ducati モーターホールディング社はいかなる 責任も負いません。
慣らし運転の方法を守ることでエンジンの寿命を延 ばし、調整、オーバーホールの回数を抑えることが できます。
走行前の点検事項 警告
走行前にこれらの点検を怠った場合、車両に損 傷を与え、ライダー、及びパッセンジャーを危険に 晒す恐れがあります。
走行前に以下の点検を実施してください : タンク内の燃料量
タンク内の燃料の残量を確認します。必要であれば 給油して下さい ( 161 ページ )。
エンジン内のオイルレベル
クランクケースの点検窓でオイルのレベルを
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ページ参照 )。
ブレーキおよびクラッチフルード
各リザーバー内のフルードレベルを確認して下さい
クーラント量
クーラントタンクの液量を確認します。必要であれ
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コマンド機能
ブレーキ、クラッチ、アクセル、トランスミッショ
ランプ類、インジケーター
ランプ、インジケーター、ホーンが適切に機能する かを確認します。電球が切れている場合には交換し
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ロック類
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ページ )。
スタンド
サイドスタンドがスムーズに作動し、適切な位置に
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ABS ランプ
key-on ??ABS ???
時速 5 km/h を超えると、 ランプが消えると、ABS シ ステムが正常に機能していることを示します。
警告
不良な点がある場合には、車両の使用を中止 し、Ducati オフィシャルディーラーにご連絡下さ い。