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モデル租税条約一0条一二項によれば︑配当所得は︑﹁株式から生ずる所得﹂︑﹁利益参加付債

( 7 6 )  

権を除く︑その他の権利から生ずる所得﹂﹁その他の持分から生ずる所得﹂に一二分類されるとする︒﹁株式から生ずる

所得

﹂は

OECD

モデル租税条約一

0条の適用対象であるが︑﹁その他の持分から生ずる所得﹂は︑配当支払法人

の所在地国の国内法で配当所得に性質決定される場合に限り︑条約上の配当所得に該当する︒

OECD

モデル租税条

約 一

0条のコメンタリーによれば︑﹁株式から生ずる所得﹂は株主総会の決議をへて確定される利益の分配であると

される︒しかしながら︑

G

REIT

から投資家への分配は︑

G̲REIT

の利益について株主が直接請求できる権利

であり︑そのような株主総会の議決を欠く分配は︑租税条約上︑﹁株式からの所得﹂ではなく︑﹁その他の持分から生

ずる所得﹂であるとユニットモデルでは解釈し︑当該所得は国内法で配当所得として扱われない限り︑条約上の配当 フランスの経験に触れ︑所得類型の転換による非居住者

と ︑

E u

法との関係が問題になる恐れがでてくる︒ 第三は︑出資割合の検討である︒オランダのように国内法で外国人投資家に対する出資割合を制限することによって︑租税条約の親子間配当の軽減税率の適用を排除することができる︒ただし︑非居住者にそのような制限を設ける

一方

英国

では

NAREITのように非居住者への投資を妨げるような税制を導入すぺきではないという見解はあ

るものの︑英国大蔵大臣のゴードン・ブラウンはUK̲REITに投資する外国人投資家への配当について︑税収減

国境を越える

REIT

と課税 ドイツの課税権を確保できる可能性がでてくる︒

規定の適用はないと考える︒したがって︑国内法でG

REIT

から投資家への分配を不動産所得と性質決定すれば︑

条約上の配当条項が適用されず︑

イツの課税権は損なわれないとする︒しかしながら︑

して

も︑

GIREIT

は法人であり︑条約上の﹁配当﹂条項の適用を排除するという解釈が果たしてできるかどうか︑

( 7 7 )  

条約相手国が果たしてそのように解釈し︑二重課税の救済に同意するかどうかが問題である︒これに対して︑分離モ

デルとは︑管理株式会社としてのG̲REITから不動産を株主の計算上︑特別財産として切り離し︑当該特別財産

が嫁得した不動産収益は︑

OECD

モデル租税条約六条の不動産所得が適用されるため︑非居住者に対するド

ユニットモデルにより︑国内法上不動産所得と性質決定したと

REIT

からの分配ではなく︑特別財産からの分配として︑投資家に直接帰属するという

法律構成をとるものである︒投資家は︑資本財産所得として課税されるのではなく︑不動産所得として課税される︒

条約上もその結果︑配当所得と性質決定されず不動産所得条項が適用されるであろう︒分離モデルならば︑法人から

ではなく︑特別財産からの分配になり︑当該分配は配当所得ではなく︑国内法上不動産所得と構成される︒したがっ

て ︑

OECD

モデル租税条約六条の不動産所得条項を適用するならば︑当該所得は不動産所在地国で課税されるため︑

るが

︑ REIT

配当すべてに適用するならば︑ ティに対する制限規定を導入していれば︑ 式に対する出資割合を居住者︑非居住者にかかわらず︑

( 7 8 )  

を避けるために︑英国での課税を確保しなければならないと明言している︒英国の

UKIREIT

では

︑ REIT

( 7 9 )  

10

%未満に制限している︒そのことによって︑外国人投資 

家による租税条約の軽減税率の適用を制限する効果が期待でき︑英国における外国人投資家に対する課税権を確保す

ドイツ大蔵省は︑

0

( 8 0 )  

UKIREITが導入した出資割合による解決策を歓迎しているようである︒これらの問題は︑

G̲REIT

導入について︑ドイツが国内法上

GIREIT

課税をどのように設計し︑租税条約上の所得の性質決定を どのように解していくか︑最終的に

G

REIT

導入をどうするかにかかっており︑今後とも引き続き議論を追って

( 8 1 )  

REIT

類似のビークルが導入された当初は︑非居住者からの投資を想定していなかったかもしれないが︑各国で REIT

REIT

類似制度が導入され︑

それを前提に税制を設計する時期にきているといえる︒少なくとも︑租税条約に︑米国で議論された導管的エンティ

REIT

につ

いて

は︑

NAREITが提唱するように一般株式と

REIT

株式の中立性という視点ももっともであ る ︒

NAREITの主張のように︑

REIT

に対する制限規定の導入と非居住者からの

REIT

投資の増減との間に いく必要がある︒ ることができる︒

第 四 節 小

グローバル

REIT

に投資するファンドが出現していることを考えれば︑

フランスで問題になっているような事態にはならなかったであろう︒公募

一定の外国人投資家を国内投資家よりも有利に扱ってしまうことにな

必ずしも因果関係があるとはいえず︑それらの投資が激減するとはいいきれないものと思われる︒やはり︑国内法上 ビークル段階でほとんど課税されないエンティティについては︑国内法と租税条約との二重便益の享受は二重免除と I

F

が指摘しているように︑租税条約の改訂には時間がかかる︒そのため︑自国の課税権の侵食を深刻に考え︑D

租税条約の改訂を待たず︑条約の解釈や国内法で対処しようとする動きもある︒ドイツにおけるユニットモデルの考

え方

をと

り︑

ドイツ側の解釈が成り立ったとしても︑それを相手国が受け入れるかどうかは不明である︒ドイツでは︑

トリーティ・オ︶バーライドになっても自国の課税権を確保すべきだという意見もあるが︑全体としてみれば︑やは

( 8 2 )  

りそれには消極的のようである︒分離モデルによって︑ドイツが自国の課税権を確保できたとしても︑

E u

法との抵

触︑さらには

REIT

制度間の歪みが新たな問題を引き起こす可能性を乃子んでいるように思われる︒

いずれにせよ︑この問題の解決については︑租税条約の制限規定の導入が理想的であり︑国内法による対処の成否

第三章

E

U諸国以外で

REIT

制度を導入しているのは︑オーストラリア︑カナダ︑香港︑日本︑韓国︑

( 8 3 )  

ガポール︑米国であり︑この他

REIT

類似制度をもつ国が数力国ある︒

E

U諸

国で

︑は

国境を越える

REIT

と課税 第一節

E u

域内における内外差別課税のおそれ REITEC条約—|Euモデルの提案ヘ は︑英国及びドイツの今後の動向が鍵を握るであろう︒ なるケースが多く︑租税条約上︑一定の制限規定を導入すべきであろう︒

フラ

ンス

ベル

ギー

ルク

メキシコ︑シン

センブルグ︑オランダが

REIT

制度を導入しており︑英国に続き︑目下のところ︑ドイツも

REIT

の導入を検討

( 8 4 )  

中である︒これらの

E

U

諸国が導入した︑あるいは︑導入する予定の

REIT

又は

REIT

類似制度は︑それぞれ多

( 8 5 )  

様化しており︑

E

C

条約の基本的原則との関係が問題になる可能性がある︒とりわけ︑税法上問題になる論点は︑

R

EIT

段階と株主段階の課税について国内外で差別的に扱われていることである︒

四 ︱ ︱ 二

一般的には︑各国の

REIT

税制によると︑内国法人には

REIT

適格を認めるが︑非居住者及び外国法人にはそ 一定の居住株主には源泉税の免除や軽減を認めるのに対して︑国内財産の所得に対する課 税権を確保するために︑外国株主にはそれを認めない国が多い︒前者については︑

REIT

適格要件について︑外国

ファンドと国内ファンドを区別する︑後者については︑国内株主と外国株主を税法上区別することが問題を引き起こ す原因である︒

前者の問題についてみてみると︑例えば︑

ンドが国内不動産に投資する場合に︑前者には一定要件を満たせば

REIT

制度の適用があるにもかかわらず︑後者

( 8 6 )  

には

REIT

制度が適用されないという扱いをする︒このように国内ファンドと外国ファンドを課税中立的に扱わず︑

REIT

の適格要件により︑外国ファンドを排除することは︑

E

C

条約に抵触する可能性がある︒この点について︑

フラ

ンス

は︑

( 8 7 )  

ある

SIIC

の適格要件として︑外国法人を排除せず

REIT

制度の適用を認めていることに留意すぺきで

REIT

の源泉徴収義務についてみると︑例えば︑ベルギーは国内不動産に六

0%超投資する

REIT

に限

り︑

定要件の下で︑

REIT

が株主に支払う配当の源泉徴収義務の免除を認めており︑外国不動産への投資を制限してい

れを認めない︑あるいは︑

オランダやベルギーの

REIT

制度によれば︑国内ファンドと外国ファ

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